74年4月23日、

東京・中野サンプラザホール

で行われた解散ライヴ、

「モップスさよならコンサート」

の実況盤(74年7月発売)。

 

このときのメンバーは、

鈴木ヒロミツ(Vo)、

星勝(G,Vo)、

三幸太郎(B)、

スズキ幹治(Dr)。

 

モップスは、67年に

GS(グループサウンズ)の

1バンドとして、

レコードデビュー後、

ライヴ活動をメインに

長く活動していましたが、

GSブーム終焉のころに

レコード会社を移籍し、

次々と解散していく

多くのグループを尻目に、

続々とレコードを発売、

ニューロック、そしてその後の

ニューミュージックにまでつながる

活動を続けていました。

 

そんなモップスでしたが、

メンバーそれぞれ、

ことにヒロミツさんと星さんの

個性が際立ってきた結果、

グループとしての存続を

あきらめることになったようです。

 

さてこのライヴ盤ですが、

数々の楽曲はもちろんのこと、

モップスの結成から解散までを、

鈴木ヒロミツさんの軽快なトーク

(というのが最も適切)と演奏で綴る

「モップス・ヒストリー」が収録されているのが

最大のグッドジョブだと思います。

 

ただ、当時のライヴ盤にありがちな

曲順シャッフル、フェードアウト、

曲数カットなどの過剰な編集が

なんとも残念です。

 

モップスの演奏は

当時のバンドにしては、

抜群に素晴らしいと思いますし、

たくさんの若い方々にも

聞いてほしいと思うのは

私だけではないと思います。

 

音源が残っていればですが、

ノーカット完全収録盤を出せば、

貴重な記録として、

売れ続けるのではないでしょうか。

 

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