70年をさかいに

続々と解散したり

路線を変更していったりする

GS戦士たちを尻目に、

早くから

自分たちだけの音楽を追求しつつ

進化を続け、
その結果74年まで

活動を続けた

稀有なGS・モップスの、

通算3枚目のアルバム

(71年5月発売)。


メンバーは

鈴木ヒロミツ(Vo)、

星勝(G,Vo)、

三幸太郎(B)、

スズキ幹治(Dr)。


8ビートと阿波踊りの

リズムを融合した

傑作のタイトルナンバー

(英語バージョン)や、
思いがけず

ヒットしてしまったという

月光仮面」(ボーカルは星勝)など、
いま聞いても十分に新鮮な

9曲を収録。


技術的にも

かなり高いレベルをもった

グループであったのだが、
音楽プロデューサーとして

活躍中の星はともかく、
タレントに転じ、

めったに歌わなくなってしまった

鈴木ヒロミツや、
何よりも当時のドラマーにしては

抜群のテクニックと手数をほこる、

スズキ幹治のドラムが

聞かれなくなってしまったことが

惜しい。(★★★★)」(2006.6.9記)

 

モップスは

67年にビクターから、シングル

「朝まで待てない」(67年10月発売)で、

レコードデビューしました。

 

当時は5人組で、

村上薫さんがベース、

三幸太郎さんはギターでした。

 

ジャズ喫茶など、

ライヴでは評価が高かったのですが、

アルバムを制作するにあたって、

モンキーズのような

アイドルっぽい曲を

録音するように言われ、

それを拒否したところ、

レコードを

リリースできなくなった時期が

長くあったようです。

 

ちなみに同時期に

同じビクターから

レコードデビューした、

こちらも演奏力に定評のあった

ザ・ダイナマイツは、

その指示に従って、

モンキーズやビージーズの曲を、

ファーストアルバムに

収録しています。

 

その後モップスは、

レコード会社を東芝に移籍し、

74年まで活動をつづけました。

 

ただ残念ながら、

鈴木ヒロミツさんは、

2007年3月に

60歳でお亡くなりになられました。

 

ヒロミツさんの

パワフルなヴォーカルを、

もっともっと聞く機会が

欲しかったと思います。

 

また、60代になられたころから、

自らのグループやセッションなどで

地道に音楽活動を再開されていて、

ほぼ毎日、Twitterで近況や近影を

発信されていた

三幸太郎(三幸太朗)さんも、

2021年7月に

亡くなられています。

 

 *過去記事

サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン

ロックン・ロール '70

雷舞

EXIT

ロックン・ロール・ジャム ’70

S.O.S.コンサート~フォークとロックの大合同演奏会

 

星勝

井上陽水:陽水Ⅱ センチメンタル

 

 ↓「御意見無用」

  シングルヴァージョン(日本語版)です。