年末にオーディオ給電用壁コンセントを交換した。給電しているのはアンプ、DAC、FMチューナーなど。
交換前のコンセント:National WN1302 (写真はコンセントプレートをはずした後。かなりキタナイ・・・)
交換後のコンセント:HST-Concent(SE)-A
HST-Concent(SE)-A はアメリカン電機製のコンセント7110GDに深冷処理と呼ばれる熱処理を加えて電気の通りを良くしたものだそう。
ベースとなった7110GDも多くの人がオーディオ用途で使っているものなので、きっと良いものなのだろうと期待して選択。
交換前のコンセントは日本の一般家庭用なのでJIS規格なのだけど、HST-Concent(SE)-AはUL規格なので、コンセントの周りを覆うコンセントプレートもUL規格のものに変更しないといけない。
しかし今回はJIS規格のTVアンテナや電話モジュラージャックと一体化したコンセントプレートが必要なので、交換して取付けられる製品はUL規格とJIS規格を混在させた US-tec UJ-2の一択だった。薄井電機さん、製造し続けてくれてありがとう。
コンセントプレート:US-tec UJ-2
交換作業は「くらしのマーケット」で電気工事士さんに依頼。
新しいコンセントへの配線差し込み時にケーブルの先端をカットし被膜を剥いてもらった。
アース線は元々来ていないのでHot,Coldのみ配線。
工事士さんから「オーディオ用途だとアース線欲しかったですね」と言われて「いやぼくは(壁からの)アース線いらない派です」と返答。
ここで問題発生。
新しいコンセントだと壁の面とコンセントの面が合わない。そのままだとコンセントが壁にめり込んでしまう感じになってしまう。
急遽、あまっているナットをコンセント取付ネジに挟んでもらった。M6くらいのナットとさらにワッシャをかまして厚みを調整してもらった。工事士さん、柔軟に対応してくれてありがとう。
交換作業完了。
交換後2週間ほど経ち、50時間くらい利用して音が落ち着いてきたようなので感想を。
予想していたことではあったけど、劇的な変化はなかった。
ほんの少し音がまろやかになった気がする。気がするレベル。
まろやかというのは、解像感が上がった訳ではなく、豆腐を木綿から絹ごしに変えたような(?)、と言えばいいのか・・・
音場がさらに広がったように思うけど立体感が変わるほどではない。
ギターの弦が弾かれる音、ハスキーな女性ボーカルの消えゆくかすれ具合の心地よさが若干増した、かな。いや、これはきっと気のせい。気軽に交換前に戻して聴き比べできないからなあ。
コンセントの刃受け端子はリン青銅の無メッキのようだ。全体のバランスが崩れずフラットに感じるのはこれのお陰なのかな。
深冷処理の効果は、ノーマルの7110GD(深冷未処理の同型コンセント)と聴き比べをしてないので、正直わからない。
今回、コンセント交換後の音の変化を確実に実感できなかったのは、ぼくのオーディオシステムの”精度”がそこまで達してなかった、ということなのかな。
まだ手を出すには早かったか・・・まあ、試行錯誤も楽しいし、壁コンセントをオーディオ用にアップグレードした経験値を得られたのはよかった(と思うことにする)。
今年、ぼくのブログを読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
#2024/1/5追記
このブログ記事を前回書いてから数日後、さらにエージングが進んだようで音が変わってきた。その様子はこちらのブログ記事でどうぞ。