安全運転
先月、アイルランドに帰国する前に夫からさんざん口やかましく言われ約束した事があった。今日やっとでその約束を果たす事ができた。私は毎日の通勤に自転車を使っている。会社の駐車場が職場から徒歩で5~10分の場所なので小周りのきく自転車の方がたとえ雨模様の日でも都合が良い為自転車通勤をしているのだ。今回も夫の日本滞在中、一緒にサイクリングを沢山した。夕方になり辺りが薄暗くなり始めると必然的に自転車のライトをつけたのだが、私の自転車のヘッドライトはソーラー充電で暗くなると自然に点灯する。しかし夫の自転車はドイツ製の古くてサドルが超高く、ヘッドライトは手動で点灯するタイプである。私の後ろを走る夫は私の乗る自転車の後部に点灯ライトの代わりに反射板だけがついていることに気がついた。実は元々はヘッドライトと同様バックライトもソーラー充電タイプで暗くなると勝手に点灯していたのだが、何度か強風にあおられ自転車は転倒させられた。そのせいでバックライトは壊れてしまったのだった。「日本の夜はあまり外灯も無く道は暗くて危ないでしょ、ハイビズのベストを何故着ないのさ?」私からすれば確かに夫のオートバイの後部席に乗った時は安全のために着たが、通勤の自転車ではねぇ。「じゃぁ、ハイビズを着ないならしっかりと点灯するバックライトに替えてよ!心配になるからさ」「はいはい、わかりました。近いうちに替えますよ」とは言ったが自転車屋まで行くのが面倒だった。でもここまで心配してくれているのだからと思い起こし、自転車屋まで行ってきた。すると自転車屋のオヤジさんが、「あっ、このブリジストンのモデルはハンドルロックが不備を起こした為リコールがかかっているんだよ。無料で取り替えるから1~2時間預からさせて下さい」と、あまりにも突然だったので驚かされたがとりあえず代車を借り修理を待つことになった。しかし10年前に購入した自転車なのに何故今ごろなのかしら。再び自転車屋に戻るとロックの部分が新しいものに替わっていた。いくらリコールだからといえ無料で取り替えてもらい、私の気持ちは何だか申し訳ないと恐縮した感情がでてきた。「バックライトをつけてもらいたいのですが、ソーラー充電のタイプにして下さい」と、予算より高めだったが購入し取り付けてもらった。それにしてもリコールとは予想もしていなかった事ではあったが、安全に越した事はなく夫の口説きのおかげで私のサイクリングは昼夜問わずより安心安全に続いて行くことであろう。今日と言う日にありがとう。