最近よく見かける日本のお年寄りはファッションセンスがとても若い様に感じる。

 

と言うか同じようなファッションが10年、20年後に繰り返して起こる為、センスが良いなと思わせる服装が実は昔買って着ていたものだっりするようだ。

 

海外ではどうだろうか。カトリック教のアイリッシュ伝統の日曜日のミサは、一張羅の洋服を着て教会に行くのが習わしだった。

 

夫が子供の頃はその特別な服装を着させられたのだそう。

 

私が見てきたアイリッシュのご年配の方々の正装は男女共とてもお洒落だと思う。

 

以前パリに行った時、60~70歳くらいの女性が膝上スカートにロングブーツをはき歩いていたのに目が止まった。

 

しかも一緒に歩いていた男性も素敵にスカーフを巻きハイセンスでクールだった。

 

日本ではテレビや雑誌でファッションを着こなす年齢で決めつけるところがあると思う。

 

だからこそそんな先入観が無いヨーロッパが私は好きだ。

 

私の母は80を超えた年だが社交ダンスを数十年踊っている。

 

そのせいかお稽古用のダンス服が沢山ありその派手な事!

 

私の娘達もキラキラひらひらした服をきこなすNanna(おばあちゃん)を絶賛している。

 

世代と共に人々の服装に対する意識は少しずつだが確実に変わってきていると思う。

 

今日みたいに季節外れの暑い日に、タンスから夏服を取り出していると、ふと昔を思い出した。

 

かつて私が初めて海外に行くと決心した際、自分の部屋の掃除と断捨離をした。

 

不要な衣類を一つにまとめ箱に詰めたところまでは記憶にあった。

 

それから何年も経ち結婚をし、私にも家族ができ実家に里帰りをした。

 

今は亡き祖母は共働きの両親に代わって私達兄弟を育ててくれた。

 

そんな田舎出のばあちゃんは何でもかんでも「もったいない」が口癖な人だった。

 

ある日の朝、外で草花に水やりをしているばあちゃんを見てビックリしてしまった。

 

まあ、何ということでしょう!ばあちゃんは私の不要箱から大きな(S)文字の入ったスーパーマンTシャツ、しかもラメ入りを着ていたのだ。

 

綿の生地がしっかりしてて着心地が良いのだと何の罪悪感も感じずニコニコ顔で気に入って着ている様子だった。

 

全く周りの目は気にしてないようだったが何故か私が超恥ずかしかったのを覚えている。

 

そう、偏見なしで何でも自分らしく着こなす勇気を持っていく事が幸せだと思う。

 

かつてのスパーばあちゃんの様に!

 

今日と言う日にありがとう。