日本のお姉さん -58ページ目

誰だって、自分の思い通りになっていないことはあるんだよ。

お母さんのお腹の中で、いのちが宿った核が分裂する時に、男にならなかったらそのまま女になるらしい。
その性別が決まる微妙なときに、ホルモンの異常が起こると気持ちだけ男にならなかったり、女ならなかったりすると、「現代の医学」は説明する。

自然界の中には、ホルモンを拡散するような化学物質が氾濫しているから、中には、そういうのがいるのかもしれないし、赤ちゃんが母親のおなかの中にいるときに、ストレスがきついと、男の子が女の子っぽくなるとかも聞いたことがある。

でも、男の子が女の子とばかりいっしょにいると、女の子に育つんじゃないの?

人間は、周りに育てられる部分が多い。

人間の子供が狼に育てられたら、まともに人間に育たない。

男の子とばかり遊んで男の子の格好をしている女の子が思春期になって自分の体の変化にびっくりするのは当たり前でしょ。
女の子と日頃遊んでいる男の子は思考パターンや嗜好が女の子になってしまうのは、当たり前でしょ。

ちゃんと、その子のDNAに沿って育てない親が悪い。

女の子は大人の女の人や他の女の子と遊んで女の子らしいことを学ばないといけないし、男の子も大人の男の人や、他の男の子と遊んで、男の子に関することを学ばないといけない。

それでも、男の子っぽい女の子や、女の子っぽい男の子はいるもので、それはそれでバラエティに飛んでいていいではないか。

ないものねだりで、地面に転げまわって苦しむなんて、本当にオバカさんのすることだ。

好きな人と結婚できなかったと言って、地面を転げまわって苦しんで、それで生きる希望を失って自殺するのと同じくらいオバカさんだ。

それが手に入らなければ生きていけないと思うから自殺するのだ。つまり、自分の価値を「好きな人と結婚できるか」その1点に絞るから死ぬようなことになるのだ。男なのに、女になりたいだとか、女なのに男になりたいとか、その1点に自分の価値を絞るから、不幸のどん底に陥って絶望して自殺することになるのだ。
性同一性障害とやらで、ないものねだりで、自殺するなんて本当に止めてほしい。
悩み過ぎてウツ病になって、ウツ病のせいで、自殺するというパターンなのだと思うが、人生あきらめも我慢も必要なのだ。

みんな、それぞれに、自分の思い通りにならないことを抱えているものだ。
頑張って手にいれようとしてみて、無理だったらあきらめることも必要だ。

男が完全な女になろうとしても、DNAが根本から変わる訳がないし、それは無理というものだ。女が完全な男になろうとしても、DNAの関係で無理だ。ホルモン治療をしても、声を変えてみても、変えられないものは変えられない。

自分の生まれつきの性が気に入らなかったといって、自分のことを違う性だと認めて欲しいと親や周囲に無理強いするのは、単なるワガママだ。別にカミングアウトしなくても、周囲はそれとなく、「オカマかな?」とか、「オナベかな?」とか考えているものだ。または、「ちょっと男っぽい女性だな」とか、「ちょっと女っぽい男性だな」と、思っているはずだ。それで満足していればいいではないか。

必死に親や他人に、自分の性を「自分がなりたいと願っている性」だと認めて欲しいと強制する様子はクレージーだとしか思えない。まさに、精神病の一種だと思えてくる。執着しすぎで気持ちが悪い。自分で自分の性を決めておればそれでいいではないか。なんで、周りにまで強制するのか。社会的に無理やり自分のライフスタイルを認めさすまで満足できないとは、それこそ「認めたくない人」にまで弾圧を加える暴力なのではないのか?

性同一性障害の人は、自分が違う性だと思っているので、当然、同性を好きになる。
魅力的な人は、女性にとっても、男性にとっても魅力的な人のだ。
うまく、取り入って、そっちの世界に引き込めばカップルになれることもある。(普通に異性に恋をして家庭を築くべき人が、不幸にもそっちに引きずられていって犠牲者になったとも言える)
しかし、男同志では、生物的に子孫を残す望みがないので、社会の安定のためには、やはり、男女が結婚して子供を産んで育ててくれるのが望ましい。男同志では、ケンカも恐ろしい。DNAが男なので、行動力も力もがあるから、殺し合いのケンカになる確率も高い。

聖書には、はっきりと書いてある。男と男、女と女が交わるのは罪である。罪には、小さい罪も大きい罪も無い。ウソ付きや泥棒や、ケンカや殺人と同じ罪である。

アメリカで、ゲイカップルの結婚式の花束を売ることをやんわり拒否したクリスチャンの花屋さんが訴えられて裁判で負けたとかいうニュースを読んだことがある。

自分の信じる聖書の教えに忠実に、他人の悪に係るまいとしただけなのに、裁判で訴えるなんて、本当に凶暴な連中だ。

これからのアメリカは、教会で同性愛者の心の治療をするだけで訴えられるし、同性愛者に教会ではいちゃいちゃするなと注意するだけで牧師が訴えられることになる。

そんなアメリカのバカげた偏った文化をなんの吟味も無く日本は取り入れないように。
日本は、チュウゴクの纏足の文化を取り入れなかった。なぜですか?日本人は賢いから、要らない文化は取り入れないんですよ。

なんでもかんでも戦争に負けたからって、アメリカのマネをしていてはいけない。

性同一性障害の人や同性愛の人は、社会の片隅でひっそりと生きていたらいいのだ。
別に日本人は石を投げて殺すわけではない。
マツコだって、TV業界で上手に生きているではないか。

小児愛好者や人形フェチのように、他人に堂々とカミングアウトなどせず、ひっそりと自分の欲望をコントロールしていたらよい。小児愛好者は、他人が産んで育てている可愛い少年少女を毒牙にかけると、本当に犯罪者になるので、絶対にカミングアウトせず、自分を制して健全な社会生活を送ってほしい。

なんでもかんでも皆が自分の嗜好を前面に出して好きな事をすると社会がめちゃくちゃになって、国が潰れる。みんな、心の中では、殺したいぐらい憎い人は、ひとりぐらいいるのに、ぐっと我慢して社会生活を送っているのだ。みんな我慢しているのだ。

性同一性障害の人も同性愛者も、ない物ねだりで地面に転げまわって苦しまないように。

そればっかり考えて生きていたら、おかしい。欲望がかなわなかったら絶望しか無くて、自殺するしかないではないか。男っぽい女、もしくは女っぽい男として生きていけばいいではないか。

~~~~~~~~~~
2014.06.28
ジャーナリズム ジャーナリズム
性同一性障害の「絶望的な苦しみ」 同性愛や精神疾患と無関係、本人の努力で治癒できず
文=江端智一

筆者提供
こんにちは。江端智一です。
「治療方法がない疾病にかかり、その激痛に耐えかねて、床の上で転がり回って苦しんでいる人に対して、あなたは『それは治療する手段がありません』『死ぬまで我慢してください』と言えるでしょうか?」
今回のテーマは、性同一性障害で、男性から女性に性転換をされた方から頂いた1通のメールを元に進めたいと思います。
メールには、当サイト記事『同性間で子どもをつくることは可能か?将来的には高い確率で可能~その技術的検証』 に対する感想と、「子どもが欲しい」という切実な気持ちが綴ら
れていました。また、『出産しやすくする“技術的”方法~出産時期を調節、出産・育児を外部委託…』で言及した「人工子宮」や「出産のコントロール」への期待を願われている様子が、ひしひしと伝わってくる内容でした。
私はこれらの提案を、少子化対策の技術的アプローチから行ってきたのですが、性転換をされた人たちにとって、どうしても越えられない問題の一つ「出産」を解決する手段にもなることに気がつきました。この件について、ここからもう一度検討してみようと考えました。
しかし、ここではたと気がつきました。私は「性同一性障害」について、まったく知らなかったのです。
まず、「性同一性障害」が、どういう障害なのか、なぜ発生するのか。また、メールに記載されている各種の用語「TS」「TG」「FTM」「GID」の意味もわかりません。さらに、性同一性障害についての法律や裁判などについては、断片的な知識があるだけです。
そこで、今回と次回の2回に分けて、「性同一性障害」の全体像を理解したいと思います。
●性同一性障害患者は苦しんでいる

「性同一性障害」とは、最も広い定義では「生物学的な性と、自己認識の性が一致しない疾患」となります(この「疾患」という用語には、一部に異議もあるようですが、今回はこの定義で進めます)。
さらには、「自己意識に近づけるために性の適合を望む状態」を含む解釈もあるようです(『Modern Physician 25-4 性同一性障害の診かたと治療』<山内俊雄/新興医学
出版社>)。従来、男性3万人に1人、女性10万人の1人の割合で存在する、とされてきました(「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」より)が、最近の報告では2800人に1人程度ともいわれています(4月21日付日本経済新聞記事より)。
ここで一番重視しなければならないことは、「性同一性障害」患者は「苦しんでいる」ということです。
それは、「24時間365日、一瞬の休みもなく苦しみ続け、それを完全に治癒する対処法が存在しない」という絶望的な苦しみです。「性」を意識せずに生きることができる社会など、存在しないからです。

の苦しみの具体例については、多くの書籍に記載があります(『性同一性障害-性転換の朝』<吉永みち子/集英社新書>など)ので、ここでは多くは記載しませんが、
・「醜悪に変化し続ける自分の体に怯える10代」
・「制服やスーツで『女装』『男装』を強いられる日々」
などの心の苦しみ、
・「危険なヤミ治療、ホルモン投与、莫大な費用がかかる海外での手術」
など、体の苦しみや経済的な苦しみまで、さまざまなケースが綴られています。
かなり無茶なアプローチであることは承知の上で、この「苦しみ」の定量化を、日本における自殺未遂者の数で比較してみました(亡くなった人からは、その理由を聞き出せないため)。
自損行為による救急自動車出動件数(7.4万人/年<「平成23年版 自殺対策白書」より>)を日本の人口で割ってみたところ、0.0582%という数が出てきました。これに対して、「性同一性障害」における自傷・自殺未遂件数の比率は28.4%で(「セクシュアルマイノリティの自殺および自殺未遂のリスクについて」より)、その比率は実に約490倍です。
この数字に意味があるかどうかはさておき、「性同一性障害」が、その障害を持っていない人間からは、想像することができないくらいの苦しみであることだけは理解できると思います。
●性同一性障害発生のメカニズム

そもそも、なぜ「性同一性障害」が発生するかを調べてみました。
まず「性同一性」という言葉からわかるように、人間には少なくとも2種類の「性」がある、とされています。
第一の性が「生物学的性」です。
一般的に「セックス」と呼ばれるもので、性染色体で決定されるものです。染色体には23ペアがあり、その中の1ペアが性差を決定するものです。そのペアの染色体の形状からXX染色体(女性)、XY染色体(男性)と表記されています。

当サイト記事『同性間で子どもをつくることはできる?検証のための基礎知識~iPS、ES細胞』参照
第二の性が「自己意識の性」です。
一般的には「ジェンダー」と呼ばれるもので、自分で認識する性です。当然これは脳で認識することになるのですが、上記の性染色体によって製造されることになる性ホルモンが、「男性脳」と「女性脳」をつくるという説(ホルモン説)が有力なようです。
ちょっと話がそれますが、私は、この「男性脳」「女性脳」の話を読んで、かなりビックリしました。
それは、「セックス」はともかく「ジェンダー」は、後発的な教育(悪く言えば「洗脳」)の産物だと思っていたからです。
簡単に言うと、「自己意識の性」は、「男の子らしい」「女の子らしい」という、外界からの刷り込みで完成するものと考えていて、やり方によっては、そのどちらでもない性(例えば、「犬らしい」とか)を後発的につくり出すこともできると思っていたのです。
そのように考えると、ボーヴォワールの著書『第二の性』(新潮社)は、「第三の性」と呼ばれるべきものかもしれません。
ここで、「ホルモン説」によれば、「セックス」と「ジェンダー」は常に一致しており、「性同一性障害」が発生することの説明がつかないのではないかとの疑問が湧いてきます。
どうやら「セックス」も「ジェンダー」も、ベルトコンベアーの製造ラインでつくられる缶詰のように正確につくられるわけではないらしいのです(『性転換手術は許されるのか』 <山内俊雄/明石書店>)。
受精直後の胚(受精卵)は、男でも女でもない状態で、性染色体(XX、XY染色体)が働きかけて、性器等の製造(細胞分化)が始まります。
ところが、男性の性器(睾丸等)の形成が、一定のタイミングで明確に開始するのに対して、女性の性器(子宮等)は、「男性器への分化が発生しなかったら、女性器の分化が始まる」という、なんとも不安定な条件下で形成されるのです。
この不安定な状態で形成された性器によってホルモンが分泌されることで、さらに性器生成プロセスが強化されることになります。そして、細胞分化は一方的方向に進み、後から修正ができません。
つまり、性器の製造プロセスが開始された後は、男は男の体として、女は女の体として、成長が進んでしまうのです。
加えて、「男性脳」「女性脳」の発生プロセスも、明確ではないようなのです。
具体的には、胎生期(胎生5~7カ月)に、脳が「男性ホルモン」にさらされると「男性脳」ができあがり、さらされないと「女性脳」ができあがるという説が、現在のところ有力です。
では、ここで問題です。

設問:性器の形成開始時に、性染色体の読み間違いが起きたり、あるいは、性ホルモンの分泌量が多かったり少なかったりしたら、一体何が起こるでしょうか?

答え:男性の体形を有しながら「女性脳」を有する、または女性の体形を有しながら「男性脳」を有する赤ちゃんが誕生する。それは、「セックス」と「ジェンダー」の不一致が、生まれた時に確定的に決まっている赤ちゃんです。

「そんなの、どうしようもないじゃないか」と、私は思わず叫んでしまいました。

この性決定メカニズムの不安定さを見る限りにおいて、「性同一性障害を伴って生まれてくる人はマイノリティ(少数派)である」のではなく、「性同一性障害を起こすことなく、生まれてくることができた『運のいい人』が、たまたまマジョリティ(多数派)である」という言い方が正しいように思えます。

●性同一性障害に対する誤解

さてここで、性同一性障害に対する、世間の最大級の誤解を3つ、ご紹介したいと思います。

(1)「同性愛」とは、まったく関係ありません

性同一性障害とは、単に「生物学的」な「性」と「自己意識」の「性」が一致していないという「状態」をいい、それがとてつもないレベルの苦しみ(24時間365日)を伴うので、便宜的に「障害」と呼ばれるものです。そこに「恋愛」が介在する余地はありません。

ただし、あえて「恋愛」の場面を想定してみると、例えば、「女性脳」の人が、 男性を恋愛の対象とすると、(a)生物学的な性としては同性愛といえるが、(b)自己意識の性としては異性愛といえる、という状況が発生することになります。

(2)「発達障害」や「精神疾患」とも、まったく関係はありません

自閉症や知的障害等があるわけではありませんし、脳(脳細胞あるいは「心」)の機能的・器質的な障害(統合失調症、躁うつ病、パニック障害、適応障害等)があるわけでもありません。

(3)「性同一性障害」とは、「生物学的な性と、自己認識の性が一致しないことで、苦しみを伴う疾患」であり、それ以上でも、それ以下でもありません。

では最後に、この冒頭の質問の主客を入れ替えて、もう一度あなたにお伺いしたいと思います。

「あなたが治療方法のない疾病にかかっており、その激痛に耐えかねて床の上で転がり回って苦しんでいる時に、誰かから『それは治療する手段がありません』『死ぬまで我慢してください』と言われたら、あなたならどうしますか?」

では、今回の内容をまとめます。

(1)性同一性障害とは、「生物学的な性と、自己認識の性が一致しない」「絶望的な苦しみを伴う」疾患である。

(2)その発生原因は、性を決定する生物学的機能の不安定さにあり、不安定なまま誕生し、本人の資質や努力では治癒できない。「同性愛」や「精神疾患」等とも一切関係がない。

次回は、性同一性障害で苦しんでいる人に対する、現状の社会の対応(医療、法律など)についてお話ししたいと思います。
(文=江端智一)

※なお、図、表、グラフを含んだ完全版は、こちら(http://biz-journal.jp/2014/06/post_5245.html)から、ご覧いただけます。
※本記事へのコメントは、筆者・江端氏HP上の専用コーナー(http://www.kobore.net/gid.html)へお寄せください。
http://biz-journal.jp/2014/06/post_5245.html

日本も税金対策でタックスヘイブンに逃げている企業や個人を追及してほしい。

EU、パナマ文書問題でタックスヘイブン対策を発表
TBS News-i 2016/4/13 07:36

パナマ文書の調査が公開されて以降、税金の支払い回避が問題となる中、EU=ヨーロッパ連合は、域内の大企業に対してタックスヘイブンにおける納税の詳細を報告させるなどの対策案を明らかにしました。

対象となるのは、売り上げが7億5000万ユーロを超えるEU加盟国内の多国籍企業6000社以上です。

今回EUが明らかにしたルールによりますと、対象の企業は商業活動を行っているEU域内の国に対して税務の詳細を開示するとともに、雇用者の数と活動内容、グループ企業も含めたトータルの売上高などを報告しなければならなくなります。さらに、タックスヘイブン=租税回避地での納税額も報告しなければなりません。

EU加盟国は、大企業の税の回避のため毎年少なくとも500億から700億ユーロを失っているとみられており、EUはこうした大企業の動きに歯止めをかける構えです。(13日02:06)
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/4365408

日本は、製造業にかける税金が高過ぎ。

3月に在庫が残っていると、在庫している額の半分を税金で持っていく。
仕方が無いから、在庫を捨てるんだよ。
エコじゃないね~。

そして、4月に注文がくると、この間、在庫を捨てたばかりなのに、また製造するんだよ。
もったいないね~。3月は、クズ屋さんや100円ショップみたいな在庫処分屋さんは「ウハウハ」やな。(昭和な表現でした、、、。)

日本は、もっと製造業に優しくならないとダメだよ。
だから、3・11の大災害の時に、企業に在庫が無くって
みんな、土日も狩り出されて残業しないといけなくなるのだ。
在庫が無いから、どこかが生産できなくなると、急に困るんだよ。
トイレットペーパーや紙関係の会社が東北にあったもんで、東北がダメになって急にペーパーが足りなくなったので、大阪のトイレットペーパーの会社が必死で東北の分まで作っていたらしい。知り合いから聞きました。また聞きなので、間違っていたらゴメン。

製造業ばっかり在庫の税金で苛めていないで、タックスヘイブンで税金逃れをしている企業や個人をもっと追及して、取りそこなっている税金を取ればいいのに!

日本の税金の取り方は間違っている!!

素朴にそう思う。

舛添都知事が米国へ出発、経費削減を指示

舛添都知事が米国へ出発、経費削減を指示
TBS News-i 2016/4/13 01:38

東京都の舛添知事が、アメリカ出張に向け成田空港を出発しました。舛添知事の海外出張をめぐっては、「経費が高い」などとして都議会などから批判を受けています。

「徹底して削減できるところは削減しろという指示をしておりますし、成果を上げることが第一なので、しっかりと成果を上げてきたいというふうに思ってます」(東京都・舛添要一知事)

今回の出張は今月18日までの日程で、ニューヨーク市とワシントンDCを訪問し、それぞれの市長との面会などが予定されています。

舛添知事の海外出張はおととしの就任以来、過去8回で2億円を超えていて、都議会などから「高額過ぎる」との批判が出ています。舛添知事は、今回の出張について同行する職員を絞りこむなど経費削減の徹底を指示したとしています。(12日17:42)
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/4364124

都民の金を湯水のように使ってしまって、、、。ひょっとして、この男は、ただの無駄使い野郎じゃないのか。文句を言われて当たり前だ。 9回も海外に出かける必要がどこにある。
東京だけでもやることはいっぱいあるだろう。お出かけばっかりして!
めっちゃ、海外出張を楽しんでいる感じがする。

2年間で9回も海外にお出かけするのは、いくらなんでも行き過ぎだ。任期満了までに何回海外に酋長するつもりだ。そして、合計何億円使うつもりなんだ。

東京は、貧乏な海外の国よりもずっと金持ちなんだから、その金を注意深く意義のあることに使ってほしい。

[貧困女子]をハメる資格ビジネスの闇ーイケメンの営業員に注意!

気づけば31歳・月収14万。「結婚予定もキャリアもない」フツーのOL型貧困
2016年04月12日 09時00分 提供:女子SPA!

昨今、問題になっている「女性の貧困」。単身女性の約3人に1人が貧困状態だという統計もあるが、どのように貧困に沈んでしまうのか――。当事者を取材してみた。

◆転職する勇気もなくて気づけば30歳になってた

<島田遥さん(仮名・31歳) 事務、月収14万円>

「低収入だけどキャリアアップ転職なんてできないし、現実を見ないようにしています」と話すのは、事務職として働く島田さんだ。彼女の月収は約14万円。新卒のときから給料はほぼ上がらず、家賃だけで毎月半分近くが消えている。

「職場は残業や副業を禁止しているので、稼ぎたくても稼げない。たまに自分へのご褒美に1万円のアクセサリーを買うのがやっとです。同期は20代半ばまでにほとんど転職してるし、私も考えてはいるんですが、スキルや資格が何もないので一歩踏み出す勇気がなくて……気がついたらこの年です」

とはいえ、そんな自分の現実に焦っているわけではなさそうだ。

「給料はすごく安いんですが、そのせいか職場には変な連帯感があって働きやすいんです。ギリギリの生活ですが、ガマンはできる」

ただ、裏を返せば“ぬるま湯”でもある。彼女自身は仕事面での出世を諦め、生活の安定を結婚に求めている様子。節約のために女友達との交遊はすべて断り、その分を婚活費用に充てているという。

「昔からの友達はほとんどいなくなりました。でも、女友達と表面上の付き合いをしてムダ金を使うなら、結婚相手を見つけるために動いたほうが効率的だろうなって。転職より結婚のほうが現実的というか、このままでもなんとかなると思ってしまうんですよね」

30代女性にとって、婚活は転職と同じぐらい年々難しくなってくる。もし生活のための結婚なら、「なんとかなる」という考えを捨てて、ソッコーで婚活しないとヤバいです!

★遥さんの未来予想図

絶対に結婚できていると思う。仕事はたぶん辞めている

― 女性の貧困化、知られざる実態【5】 ―
http://news.ameba.jp/20160412-221/

2016.01.04 ライフスタイル
「なぜイケメンが私に…?」貧困女子を狙う悪質ビジネスに気をつけて!

 社会問題化している「貧困女子」。低所得、失業や再就職への不安、新卒女子の就職難……一人で生きることに不安を覚える彼女たちの弱い部分につけ込み、まったく無意味な資格や教材を高額で契約させる悪質なビジネスが増えているという。

貧困女子を狙う悪質ビジネス
※写真はイメージです
独身女性向けの不動産営業で得た個人情報を悪用


「基本的に、喫茶店で対面に座らせるところまで持っていったら、ほぼ8割成約です。営業の人間は基本50種類以上の資格・スクールについて営業トークできますから、相手が取りたい資格があるかないかも関係ない。後輩に1人の女に12個も資格を取らせたヤツがいます。キーワードは美容、民間療法、占い、芸能ですかね。要するにみんな、怪しい系です(笑)」

 資格営業マンで統括ポジションにあるという30代前半のK氏は言う。だが、彼の名刺にはなぜか不動産会社の名が……。

「ウチは営業会社でいろいろな企業から営業業務を委託されている。柱は独身女性向けの不動産。その他は、化粧品と健康食品が中心。その中に資格とかスクール系の営業が含まれているということ。

 マンションの営業をしてると、なかには年収150万円なんて女も出てくるじゃないですか。こういう女は不動産は買えないかもしれないけど、将来が不安だったり生活が厳しいから、資格ならいける。そんな女をリストアップして、別の営業が呼び出して対面営業かける。最近、資格系の斡旋がかなりの売り上げを占めてます」(K氏)

 つまりK氏の営業会社は、複数の資格事業者から顧客開拓をアウトソーシングされているのだ。

イケメン営業員によるデート商法も


 K氏曰く、最も営業成績を上げられるのは資格取得費が5万~15万円ほどの女性向け「独自認定系資格」とのこと。その営業方法は悪質極まりない。K氏の同僚で、“前職”は振り込め詐欺をしていたというS氏(28歳)は言う。

「大学や専門学校から流出した就活のエントリーシートや、美顔器とかパワーストーンなんかを買った女性の顧客リストをベースに電話やメール営業をかける。優秀な営業はSNSや出会い系サイトを使ったり、自ら婚活パーティとか無料セミナーに潜り込む。街頭のスカウトから紹介してもらうこともある。

 どちらにせよ、大事なのは営業員をイケメンで固めてること。デート商法に近いんだけど、対面営業に持ち込めば勝ったも同然です。営業したその場で契約書を書かせるし、よっぽど珍しい名前じゃなけりゃ会社に印鑑置いてありますから……」

 要するに、契約書に印鑑を勝手に押してしまうということだ。さらに受講料の回収方法も酷い。

「年収が低くてローン組めない女も多いんで、例えばクレジットカード持ってるなら、ショッピング枠で金券買わせて、換金して払わせる。カードのない女には『信販会社を紹介する』って言って契約書を書かせ、○○ファイナンスみたいな名義から、そのコの銀行口座に現金を振り込んじゃう。つまり押し貸しの闇金」(S氏)

 一方でS氏の詐欺時代の後輩だというT氏(26歳)は、資格の押し売りのみで利益を上げるグループをつくっている。

「僕はゴミ教材の押し売りですね。K君のところから『オカワリOK』の顧客名簿をもらったり、自分で開拓した女に営業してる。大手資格スクールの教材をキンコーズなんかで丸コピーしたものや、昔のVHSビデオ(笑)の教材、ネットで売ってる士業系の情報商材のパクリなんかを10万円ぐらいで売りつける。

 身内のスカウトとかにも声かけてるけど、こっちはK君のところと違って利益率95%以上のフルコミ(完全出来高制)ですからね。先月はこれで60万円稼ぎました」

 最後にK氏は貧困女子はカモとして最適だと言い切る。

「この営業を始めて、世の中にはカネのない女、なんとかして稼げるようになりたい女がこんなに多いことに驚いた。単価は安くても潜在客数がとんでもないですからね。今は関東中心だけど、これを地方で展開したらとんでもないビジネスに化けますよ!」

― [貧困女子]をハメる資格ビジネスの闇【1】 ―
http://joshi-spa.jp/415046
2016.01.08 ライフスタイル
きっかけはSNS、ヨガ教室…50万円ダマし取られた“資格サギ”

 趣味のため、また出会いを求め、積極的にさまざまなコミュニティに参加する女性が増えている昨今、そんな女性たちを狙う悪徳ビジネスが増えているという。なかには、お金に困っている「貧困女子」のみをターゲットにする悪質なものも。被害に遭った女性たちを取材した。

きっかけはSNS、ヨガ教室…50万円ダマし取られた”資格サギ”
※写真はイメージです
漢方講座と合宿型ヨガで、無意味に50万円の出費


 派遣で福祉職に就くNさん(33歳・神奈川県)。体が弱いのと、職場の人間関係に疲れて派遣の契約更新を見合わせてから、パートの月給10万円と貯金の切り崩しで生活していた。だが、今では30万円以上の借金がある。

「体が弱いのを克服したくて、地元の公民館のヨガ教室に通ってたんですけど、そこで知り合った主婦のTさんに、『アロマ漢方』の資格を取得したら自分で教室を開けるようになるって言われて……。Tさんはもともと銀座のお店で働いていた人で、すごくキレイで体形もまったく崩れてないし、個人的に芸能人やグラビアモデル相手にヨガセラピーもやってるって」

 このアロマ漢方なるもの、教材自体は5万円だったが、なぜか実践教材として定期的に漢方薬の材料を買わなければならなかった。

「最終的に10万円ぐらい払って、修了認定書をもらいました。すると今度はTさんが『実際にサロンを開業するには他にも資格が必要』って。それで、薬膳漢方と、合宿型のヨガインストラクター講座を受けました」

 結局、Nさんは合宿代30万円を兄から借りて払ったが、Tさんはその後、電話に出てくれなくなったという。インストラクターにはもちろんなれず、「私がダメな人間だっただけ」と諦め模様だ。とにかく今は借金を返すため、パート先に行くバス代すら節約し、自転車で往復20㎞を走る日々だ。

ホスト風イケメンの口車にのせられて…


 一方、ネットナンパがきっかけで悪徳資格ビジネスの被害に遭ったのは、アパレルのショップ店員・Fさん(19歳・千葉県)。

「SNSや出会い系サイトで男友達や彼氏募集してたら、キャリアカウンセラーだっていう男からメッセージが来て……。写真はホスト系でちょっとカッコよかったんで、会ってみた。私、高校中退だし地元はかなり田舎でこっちに友達もいなかった」

 やってきた男は、写真以上にカッコよかったという。

「その人は話が上手でした。『君は人の話を聞くのがうまいね。カウンセラーに向いてるから心理カウンセリングの資格を取れば』って勧められた。あと、その資格を取ればキャバ嬢でも保険の外交員でも、会話する才能が身について、仕事で成功するって。2回目に会ったとき、契約しました」

 資格は8万円程度で取得できる通信教育型だったが、話が違った。

「騙されたっていうほどじゃないけど、意味はなかったですね。パンフレットには『質問はメールで即答』とかあったけど、翌日夜に返事が来るとか、受講項目も『カリキュラムからなくなった』と突然、減るし。最後にカウンセラーのホームページの作り方が送られてきて講座修了。直後に、今度はお金を払って心理学会の会員登録をしてくれっていう催促も来た」

 登録費用の1万円を払ったが、その後、音沙汰がないどころか、自宅アパートのポストには山のようにダイレクトメールが届くようになったという。

― [貧困女子]をハメる資格ビジネスの闇【2】 ―
http://joshi-spa.jp/415070
2016.01.18 ライフスタイル
「モデルになれる」街中のスカウト話に乗ったら80万円の損…

 就職に失敗した、キャリアに行き詰まっている……そんな人生に思い悩む女性たちを狙う悪徳ビジネスが増えている。特に、切迫した状況にある貧困女子にキャリアアップの夢を見させて、数万円程度の金額を騙すケースが多いという。被害に遭った女性たちに話を聞いた。

悪徳ビジネス

就活に失敗し落ち込んでいるところに…


 分厚い就活の壁に挫折し、半ばうつ状態になったときに騙されたというのはRさん(23歳)だ。

「大学の最寄り駅で声をかけられて騙されました。相手は普通の大学生で、話し方はチャラいけど見た目は真面目な人でした。その頃、私は“お祈りメール”’(不採用通知の俗称)の連続で焦ってたときで、そこに『就活で困ってたら力になるよ』と言われて、ついつい話を聞くことになった」

 勧められたのは、「100%、5カ月でTOEIC800点超え」という教材で5万円だった。

「テキストはなく、動画と音声の入ったDVDとPDFだけ。文句言ったら『英会話教室に通って、800点以上を目指すとなると50万~100万円ぐらいするだろ』って言われて。しかも、この教材はある大企業の研修に使われてる部外秘のものだから間違いないと説得されました」

 Rさんが「騙された」と気づいたのは、同じ教材がネット上で2万円で売られているのを見た時。奨学生で学費を払い、親からの仕送りもないRさんにとって5万円は大金だった……。

芸能界にスカウトされたと思ったら…


 次に紹介するDさんは「悪徳スクール商法」の被害談だ。現在は風俗嬢のDさん(24歳)は3年前、都内の路上で「モデルになれる。芸能人になれる」と芸能事務所のスカウトマンから勧誘を受けた。イベントコンパニオンの仕事なども実際にもらったが、2年間所属した収支は80万円の赤字だ。

「当時はバー店員で月収は20万円くらいだったかな。まず面接を受けて、所属費用を5万円払うんです。それから、ボイトレとダンスのスクール費用は自分持ちで、仕事は月に4本ぐらい。イベコンとかアイドルのバックダンサーの時もあった。日当1万円で東京ガールズコレクションの会場の外でビラ配りもした」

 Dさんは事務所から、露骨にこう言われたという。

『ここは事務所じゃなくて、学校だから。芸能デビューする資格を学ぶための学校に、仕事もらいながら通えるんだから感謝しろ。実際の芸能スクールなんか行ったってデビューできないんだから』

「他の仕事に転職することになり、事務所を辞めたら違約金で5万円も取られました。実はその後も同じような芸能事務所のキャッチにひっかかって、契約書に住所だけ書いたら、毎週『お金払えって』請求書が届くんです。どうすればいいんでしょう……」

 一度ならず二度までも引っかかるのはどうかと思うが、心が弱っていると、なけなしの希望にすがりたくなるのが人の性。うまい話には常に用心する姿勢を忘れないでいたいものだ。

― [貧困女子]をハメる資格ビジネスの闇【3】 ―
2016.01.23 ライフスタイル
女性は資格系のサギにダマされやすい!もし被害に遭ってしまったら…

 雇用が安定しない昨今。仕事において強みがないと感じる人たちの中には、資格の取得に精を出す人も少なくないのだとか。そんな中、資格に興味をもつ人、なかでも女性を狙った悪徳ビジネスが増えているという。

悪徳ビジネス
※写真はイメージです
 資格をとる前に授業が終わってしまったり、別サービスの営業に個人情報を回されてしまったり、さまざまな被害を受ける女性たち。もしも自分が騙されてしまったら、法律でどこまで守られるのか。消費者問題に詳しい弁護士の高木篤夫氏に話を聞いた。

女性の方が被害に遭いやすい


「男性とは異なり、女性は具体的な対価が見えないサービスの被害に遭う傾向が強い気がします。女性を標的にした詐欺は『自信をつけたい』とか『不安を解消したい』という漠然とした欲求につけ入ります。目に見えるリターンも曖昧なため、被害状況を見極めるのが困難。この種のサービスによる被害は女性のほうが多いのでは」と高木氏。

 では、どうすればいいのか。

場合によっては損賠賠償の請求も可能


「法律で対処するには、個別に勧誘状況や契約内容を精査する必要があります。事前に説明されたサービスが提供されなければ詐欺の疑いもありますし、事前の説明と異なるサービスの提供しかない場合、またスクールが途中で閉鎖されてサービスが中断した場合は債務不履行にあたるでしょう。

 後者の場合は契約解除や損害賠償請求が可能です。特定商取引法によって指定された取引類型によっては中途解約やクーリングオフをすることもできます」(高木氏)

 ただ、実際に支払ったお金を取り戻すのは難しい。相手が破産した場合はなおさらだ。

「やはり重要なのは契約時に説明を鵜呑みにせず慎重に契約内容を検討すること。契約者本人が印鑑を押さなくても、契約が成立してしまう場合もある。言葉巧みに迫られても、簡単に承諾しないようにしてください」(同)

 被害に遭わないためには、どんなに興味を持っても、その場ですぐに契約しないのが身のためだ。

【高木篤夫氏】
ひかり総合法律事務所所属。消費者問題やインターネットトラブルに詳しく、それらを解決するため幅広い法分野で活躍。著書に『電子商取引』(勁草書房、共著)など多数

― [貧困女子]をハメる資格ビジネスの闇【4】 ―
http://joshi-spa.jp/415107

いつの時代でも金持ちの考えることは、他国に戦争をやらせて自分たちが得をすること

察するに猶太はその本質からしても戦争の勝敗は眼中になく、日支双方に軍需品其他を出来るだけ高く売り付け、正貨を絞れるだけ絞りとったあと、両国の困憊を十分に見極めてから、あわよくば支那を勝たせて思うがままの条件で投資しよう、その時が中支猶太国家出現の機会であると考えるのではなかろうか。
~~~~~
ユダヤと言っても一枚板ではありませんから、英国の軍事力を背景にしたサッスーンが中支(おおむね長江流域)の権益を守るため日本を対ソ戦に導こうとしていたのかもしれません。
~~~~~

今の状況から言えば、アメリカを支配する1%の支配者たちにしてみると、日本とチュウゴクを戦争に導いて2国がどちらもボロボロになってくれれば、お金儲けになるし、今後、ボロボロになったチュウゴクも支配しやすいし、一石二鳥だわね。日本は、金を吸い取るだけ吸い取って貧乏になったら、戦争の道具に使ってポイ捨てしたらいいじゃんと思っているはず。

~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)4月13日(水曜日)弐
通算第4874号

「日本海軍の駆逐艦、戦後初。カムラン湾へ寄港」(英字紙)
フィリピンはパグアサ島に防衛設備建設へ
******************

広島で開催されたG7外相会議の共同宣言「力による領土・領海の拡張に断固反対する」の文言に猛烈に反撥する中国だが、アジア各国ならびに米国、日本、豪、インドの防衛協力態勢の構築が進んでいる。

フィリピンは南シナ海へ230キロ西のゾンイエ島(比名=パグアサ島)を防衛するため、セメント、建材などの運搬を開始し、監視施設の強化に乗り出した。
これは中国のスカボロー岩礁の埋立に対応するもので、ホセ・クイシア比駐米大使が記者会見で明らかにした。
付近の領海はフィリピンにとっって重要な漁場である。

またアジア各紙(英字紙)は海上自衛隊の護衛艦のベトナム寄港を「戦後初、日本海軍駆逐艦がカムラン湾へ寄港」と大きく報じている。
諸外国からみれば、わが海上自衛隊の「護衛艦」(有明)も、その機能からして「駆逐艦」。自衛隊は「海軍」と常識的表現になっている。

宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
本日発売!
――中国経済ぶった斬り三人組の激辛鼎談。『死んでいる』のに『死んでいない』不思議な中国経済の面妖さに大胆なメスをいれてみると。。。

宮崎正弘、田村秀男、渡邊哲也の鼎談
『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
http://www.amazon.co.jp/dp/4819112805/

(読者の声1) 前回の投稿でふれた、貴著「黒田官兵衛の情報学」には軍事・政治全般にわたり、いかに情報が活用され戦局を打開したか、あるいは偽情報で敵を撹乱したかなど様々な例が紹介されていますが、興味深かったのは秀吉が黒田官兵衛を遠ざける話です。

秀吉の朝鮮への渡海作戦(昔でいう朝鮮征伐)の立案には官兵衛を参加させなかったとあります。

朝鮮征伐が耶蘇教の脅威への対抗であり、キリシタンの黒田官兵衛を幕僚に引き入れることでキリスト教の情報ネットワークにうっかり利用される危惧と情報漏洩を恐れたためという指摘は目からウロコでした。

世界レベルで見ればキリスト教のネットワークとともに注目されるのがユダヤのネットワーク。

戦前の日本ではユダヤのネットワークを軽視したことが日露戦争の講和から日支事変に至るまで影を落としていると指摘した本があります。
近代デジタルライブラリー 「猶太禍」(西宮三城 著 昭和14年)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1270323/1

まず日支事変との関連です。

『上海戦の始めに、我等はユダヤ民族の動向に注意せよと報じたが、その理由は彼等の立てた長江五十年計画が粉砕の淵にのぞみ、浙江財閥の名にかくれて投ぜられた数十億のユダヤ資本が根底から動かされるからであった。

然るにこの危険にさらされた支那におけるユダヤ財閥の代表、サッスーン財閥の大株主の一人であるサー・ヴィクター・サッスーンが英国から東洋への帰途、ニューヨークにおける談話として、2月2日のニューヨーク電報は案外な報を次の如く伝えている。

「もしも日本がソ連と戦う場合に、英米のなし得る最も賢明な方法は日本を支援することであろう。支那の焦土政策は最も非難さるべきもので、それは食料の生産配給を不可能ならしめ、支那事変が終了したのち、必ず支那に大飢饉が起るであろう。

英米両国が対日経済制裁乃至は輸出禁止をなす方法を採ることは、決して戦争を終熄せしむるに役立つものではない。」

英米を惧る人達にとって、この報道は将に天来の福音であり猶太親しむべし利用すべしとの思い付が油然として湧くことであろう。

だが猶太のあるものは別の場合において「支那の再建設に要する外国資本には、日軍も支那軍も一切いないのが一番都合が好い」と言って居る。

察するに猶太はその本質からしても戦争の勝敗は眼中になく、日支双方に軍需品其他を出来るだけ高く売り付け、正貨を絞れるだけ絞りとったあと、両国の困憊を十分に見極めてから、あわよくば支那を勝たせて思うがままの条件で投資しよう、その時が中支猶太国家出現の機会であると考えるのではなかろうか。

現在日本は、支那の戦線を心ならずも拡大しつつ、北より圧するソ連の威嚇的軍備配置に対して絶対緊張の折柄、「日ソもし戦わば日本を支持せよ」とは支那における猶太の立場から見て余りにも親切すぎるでははないか。

日ソの心戦は、すでに国境を越えて東洋の天地は目に見えぬ人民戦線の網に包まれんとして居るのに、挑発的なこの言葉は、日本をして更に厄介な長期戦を亜細亜の北部にも展開させんとする猶太的陰謀とも考えられる。

もしも日ソが武力に於いて取組んだならば、その時こそ彼等は悠々と中南支の実益を握り、戦争当事国である日ソ支は血みどろに喘ぎ、かつ、英米とても潜在的外交問題の台頭に悩まされ、各国家は完全に猶太に使役せられ、かつての独逸の如く悉く猶太財閥の足下に蹂躙されよう。

ここを狙ったのが仏船ノルマンディ号から上陸早々のV・サッスーンがニューヨークの記者を通して吾等に伝えたメッセージであった。』

ユダヤと言っても一枚板ではありませんから、英国の軍事力を背景にしたサッスーンが中支(おおむね長江流域)の権益を守るため日本を対ソ戦に導こうとしていたのかもしれません。

「猶太禍」ではこのあとアメリカにおけるユダヤ勢力の話、日露講和会議におけるウィッテがユダヤ人勢力をいかに気にしていたか、などを次回で紹介したいと思います。
(PB生、千葉)

(読者の声2)「ラジオ日本」からのお知らせです。宮崎正弘さんの生出演番組です。
来る4月22日(金曜)午後零時半からの「マット安川のずばり勝負」に出演し、時局、とりわけ国際情勢を語ります。
宮崎さんの出番は同日1250ごろから1357ごろまで、です。

宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html


宮崎正弘の新刊 絶賛発売中
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

――各国に広まるチャイナショックの現実と今後
――世界が恐れた大破局がついに始まった
――危機を乗り切るのは日本だけだ
――香港、台湾、欧州、ロシアの現地で見てきた「中国失速の影響度」
http://www.amazon.co.jp/dp/4198641498
宮崎正弘の最新刊
********
『中国大失速、日本大激動』(文藝社、1620円)
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘のロングセラー
***********
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)
<宮崎正弘の対談シリーズ>
++++++++++++
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 宮脇淳子 『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石 平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石 平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部 遭『日米安保五十年』(海竜社)
宮崎正弘 v 黄 文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤 優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社)
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2016 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示

人形で肉欲の発散をコントロールできているのなら、リアルに人を襲うよりマシかも

購入しているのは、ほとんど外国人らしい。
たぶん、文句を言っているオーストラリア人が多く購入しているのではないか。

~~~~~
小児性愛者を「合法的に手助け」する人形に問題は? 海外から批判
BuzzFeed Japan 4月11日(月)17時30分配信
TROTTLA / Via trottla.net
小さな子供に対して性欲を抱く小児性愛者のための人形を作る工場が、東京都八王子市にある。少女に似せた身長や外見を持つ人形は、1体約70万円。この人形が海外に輸出され、大きな議論を呼んでいる。BuzzFeed Newsは代表者に話を聞
いた。【BuzzFeed Japan / 山光瑛美】
小児性愛者のための人形を販売することは、是か否か。世界的な議論を巻き起こすきっかけとなったのが、2016年1月の米誌The Atlanticのインタビュー記事だ。

この記事の中で、工場「TROTTLA」の代表、高木伸氏は小児性愛者の「欲望を、合法的に、そして倫理的に表現できるように手助けしている」と述べている(The Atlanticの記事では、高木氏が自身が小児性愛
者だと告白したかのような表現がなされている。しかし、高木氏は「ここは誤訳で、自分は小児性愛者ではない」とBuzzFeed Newsの取材に答えた)。

この記事をきっかけに、海外では、高木氏が作り出す人形が「病だ」「小児性愛を正当化してしまう」などと、批判が殺到した。

オンライン署名サイトChange.orgでは、「CHILD SEX DOLLS ARE NOT A GAME(児童セックスドールは遊びではない)」と、オーストラリアへのTROTTLAの人形の輸送を禁止するよう呼びかける運動が起こっている。

BuzzFeed Newsは高木氏に取材を申し込み、メールで返答を得た。

高木氏は「人体の正確な再現」を目指して人形を作り始めたという。小児性愛者向けの人形を作り始めたのは、顧客との交流を通じてであり、「小児性愛者の救済や社会貢献の可能性に気づいた」と表現する。

もともと、大人ではなく子供の人形を作っていたのは、体積の少ない子供の方が安価で制作できるからであり、男児ではなく女児をモデルにしたのは「女児の方がヘアスタイルや服飾のバリエーションがより多く、一つの開発モデルで多様な表現展開をしやすい」からだと説明する。

高木氏は、顧客との交流の中で「小児性愛を理由に人形を買う人が7割以上だと知った」と語る。そして、新規開発のために顧客とやりとりをする中で、ある事実に気づいた、という。

「彼らは近代において自身の性癖を反社会的なものであることを自ら理解し、深く悩み、傷付き苦しんでいるという事実です」

「彼らは社会に害をなすモンスターでしょうか?それとも良心の欠落した異常者でしょうか?答えはどちらも当てはまりません」

高木氏は、彼らが一般的な社会生活を営んでいる、と指摘する。「きちんと働き納税し、社会生活を営み国家や社会に貢献している」のだと。

「人権団体が主張するような底辺の犯罪者ではなく、法律を護り模範的な社会生活を送る良き市民であるということを理解しなければなりません」

「近代のキャンペーンは、小児性愛者をまるで怪物かテロリストの如く叫断しますが、事実は異なります。もちろんそのような凶悪な人間も、世界にはまったくいないわけではありません。しかしそれはごく一部であり、それをもって小児性愛者のイメージを固定するのは差別的意識が働いていると言わざるを得ません」
「創作の世界での欲望の解消を求めている」
人形を購入することにより小児性愛を正当化してしまう、という批判を高木氏はどう受け止めているのか。

「子を持つ親の気持ちは、私も大変良く理解できます。しかし、人間というものは、自己と愛するもの、大切なものを護るためには他人に対していくらでも残酷になれるものです」

「その人たちが作り出したイメージ、つまり小児性愛者はこうであって欲しい、という印象が独り歩きし、その延長でできあがった怪物が、今の社会における小児性愛者のイメージに他なりません。これは、実態とはかけ離れた間違った考えであり、単なる差別、集団ヒステリー以外の何でもありません」

「多くの小児性愛者と呼ばれる人達は、怪物などではなく、良き市民であり遵奉精神を持っています。だからこそ、彼らは現実世界では法を守り、自己を抑制しコントロールしています。そして自己の欲望の制御の一環として、私の造る人形を始め、創作の世界での欲望の解消を求めているのです」

大人は、子供と同様に護られるべきであると高木氏は主張する。

「子供たちを護るのは社会の努めであり、それは全世界どこでも変わらないことでしょう。それは当たり前のことです。しかし私は言いたい。大人は護らずとも良いのでしょうか?少なくとも、その様な性癖を持っていたとしても、それを抑制し、制御できる精神を持つ者を異常者扱いすることは大きな間違いです」

「人間の欲望は絶対に消し去ることはできません」
人形で小児性愛者が欲望を満たす。これは、性的衝動をより高めてしまうのではないか。


「人間の欲望は絶対に消し去ることはできませんし、他者がそれを変えることも不可能です。ましてや、生物としての根源的な欲望である性欲に関しては、いかなる方法を持っても変えることはできません。しかし、変えることが不可能でも、それをコントロールすることは可能であると考えます」

「現代は欲望を禁止、抑制することからコントロールすることにシフトしていくべきだと私は考えます」

高木氏は、それこそが自らが目指していることなのだと主張する。

「彼らの欲望を解消するためには、中途半端な造型では足りません。それは逆に良くない方向、さらなるリアリティを求めて本物の人間に欲望の対象を移しかねない危険を誘発し得ます。大切なのは、本物と誤認させ得るくらいの圧倒的なリアリティです」

高木氏の論点を裏付ける科学的根拠や心理学理論はない。だが、高木氏はどの専門家よりも多くの小児性愛者だと自認している人々と接し、事実を知ることができていると述べる。

「完成度を持った人形だけが、彼らの欲望を完全に解消させることができる力を持ちます。私の造る人形は世界でただ一つ、その領域に到達していると自負しています」

社会と小児性愛者
欲望の誘惑に苦しみながらも、自己を抑制している小児性愛者たちに手を差し伸べたいと高木氏は語る。

「『不足を知る者は足るものである』。自らの性癖を認め、制御し実社会に対して迷惑を掛けないで生きていける者は、危険な存在ではありません。だからこそ、社会は偏見を無くし、彼らを助けなければなりません」

児童に対する性的犯罪が後を絶たない中で、小児性愛者への世間の視線は非常に厳しい。


高木氏自身が「彼らの欲望を解消するためには、中途半端な造型では足りません。それは逆に良くない方向、更なるリアリティを求めて本物の人間に欲望の対象を移しかねない危険を誘発し得ます」と語っているように、小児性愛を想起させる人形への社会的な反応も当然、厳しくなる。

Change.orgでこれらの人形に反対する署名を集めているオーストラリア人のMelissa
Evansは「子供たちへの性的虐待に対する抑止力として、本物そっくりの人形が決して適切であるとは信じません」と記している。このページには4月11日現在、5万5千件を超える署名が寄せられている。

【訂正】

当初の記事では、The Atlanticの中で、高木氏は自身を小児性愛者だと告白したと記していましたが、BuzzFeedの記事公開後、高木氏からBuzzFeedに「この部分はThe Atlanticの誤訳で、自分自身は小児性愛者ではない」
と申し出があり、本文を修正しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160411-00010004-bfj-soci&p=1

チャットやメールで、アメリカ人から送られてくる超短い単語の意味

2016年03月04日
「そういう意味だったんだ!」と思う、英語スラング一覧
一気にネイティブっぽい…!
By AIRI

​チャットやメールで、アメリカ人から送られてくる超短い単語。これには意味があるんだとか! いったいいくつの略語がわかる?

1. Lol

「Laughing out loud」の略。日本語で言うと「笑」の意味。

2. Lmao

「Laughing my ass off」の略。日本語で言うと「爆笑」の意味。

ちなみに"ass"は「カスワード」と呼ばれる、言ってはタブーな言葉の1つなので注意。(と言っても仲の良い友達同士や若者の間ではガンガン使われている)

3. Btw

「By the way 」の略。日本語で言うと「ところで、そういえば」の意味。

4. Tbh

「To be honest」の略。日本語で言うと「実を言うと、正直なところ」の意味。

5. Idk

「I don't know 」の略。日本語で言うと「知らない」の意味。

6. Wtf

「What the fuck」の略。日本語で言うと「え、うそ、ありえない」の意味。ちなみに"fuck"は1番言ってはいけないカスワード。

7. Omg

「Oh my god」の略。日本語で言うと「まじで」の意味。

8. K

「OK」の略。日本語で言うと「オッケー」の意味。

「K」だけだと冷たい印象ととらえられるときもあるので気を付けて。

9. Tho

「Though」の略。日本語で言うと「~だけど」の意味。

10. Smh

「Shake my head」の略。日本語だと呆れて首を左右に振っている状態を表す。

例:"Sorry I'm gonna be late (ごめん、ちょっと待ち合わせに遅れる)"

"Again!? Smh… (え、また!? 呆れて首を振っている)"

11. Wyd

「What you doing?」の略。日本語で言うと「今なにしてんの?」の意味。

12. Ttyl

「Talk to you later」の略。日本語で言うと「明日また話そうね」の意味。

13. Tmw

「Tomorrow」の略。日本語で言うと「明日」の意味。

14. Nvm

「Never mind」の略。日本語で言うと「気にしないで」の意味。

よく考えてみれば、「あーそういう意味か」というものが多いかも?

打つ文字が少なくて済むから、案外使いやすそうですね。
http://www.cosmopolitan-jp.com/trends/trend-news/news/a673/english-abbreviation/?utm_source=ycd&utm_medium=yahoojp-p4-c3-dl

ドイツは昔から日本が嫌いだよ

海外「なぜドイツ人の多くは日本のことが嫌いなの?差別主義が原因?」 【海外の反応】
2014年10月21日

海外の反応 質問・雑談スレ コメント(629)
引用:https://boards.4chan.org/int/thread/31959618
スレッド「なぜ多くのドイツ人は日本のことが嫌いなの?」より。

2014年のBBCの日本に対する好感度の世論調査が話題となっている。
Positive:日本は良い影響を与える国だと思っている割合
Negative:日本が悪い影響をもたらす国だと思っている割合
Neutral:中立
Pos-Neg:良い影響から悪い影響の割合を差し引いた数値。つまりマイナスほど反日傾向、プラスほど親日傾向と言え、マイナスの国は中国・韓国・ドイツ・インドとなっている。

(海外の反応)

1 万国アノニマスさん

なぜドイツ人の多くは日本のことが嫌いなの?
差別主義が原因?

それとも戦時中に日本がソ連を攻撃してくれなかったから?

↑ 万国アノニマスさん

すべての国の統計を見れば分かるけど

ドイツ人はどんな国に対しても否定的なんだよ

その辺分かってくれ

2 万国アノニマスさん

フクシマが原因でしょ

マジで


↑ 万国アノニマスさん

本当それ

3 万国アノニマスさん

「日本が良い影響を与えてる」と考えてる日本人が50%なことにも注目

4 万国アノニマスさん

私が思うに、日本の戦争犯罪の認識について騙されたと感じてるドイツ人が多いのではないかと感じてる

(靖国)神社に参拝したり、歴史を無視してる感じがするしね

それに日本人は外国人嫌いだし、性差別的(アニメやHENTAIなど)だから


5 万国アノニマスさん

ネイジェリアの謎の親日っぷりが気になる

6 万国アノニマスさん
一般的な日本のイメージって
魂がない、従順、勤勉だから仕事を奪われる、

ダメ人間を製造するオタク文化(アニメやポケモンをやるとサッカーや木登りなどをしなくなる)

だよね

↑ 万国アノニマスさん

仕事を奪うのは日本人じゃなくて中国系

良質なドイツ製品をパクって価格を中身を少なくしつつ同じ値段で売るんだ


7 万国アノニマスさん

↑ 万国アノニマスさん

何とも言えないな・・・

8 万国アノニマスさん
インドネシアの親日度高っ、ファッキュー日本かぶれ

9 万国アノニマスさん

半分は変質者マンガ、半分は魂の抜けたサラリーマンという国のどこを好きになればいいのでしょうか

10 万国アノニマスさん
アニメが嫌い、ってなら理解できるけど

日本が嫌いってのはおかしい、スターリン以上におかしい

11 万国アノニマスさん
フジモリ大統領がいただけあってペルーは日本好き多いな、まったくよ

12 万国アノニマスさん
ドイツ人が日本を嫌ってるなんて聞いたことないけどなぁ
私はアニメこそ見ないけど日本贔屓だよ

↑ 万国アノニマスさん

ドイツは非白人国家全体が嫌いっぽいね、日本も例外では無い
韓国も嫌いなようだし

14 万国アノニマスさん
日本人が素晴らしい自動車を作ってるから嫌いなんだ、きっとね
http://www.all-nationz.com/archives/1011945064.html

  ♪
(読者の声1)戦前の本の紹介です。「世界大戦史」松内冷洋 著 大正3年(1914年)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953092/92?viewMode=
 巻頭にドイツ帝国に対する「宣戦の詔書」、天皇は大日本国皇帝、原本でも同様です。
第一次世界大勃発から日本の対独宣戦布告まで、欧州各国の動向を敵国となったドイツを中心に描いています。文語調・漢文読み下し、あるいは講談調ともいえる文体、リズム感があります。

日露戦争当時の句読点無しの文章と比べ、二十年後の本書では現代語にかなり近い印象です。

句読点はほぼ「、」ばかり、「。」は段落の最後だけですが、明治時代の文章と比べると格段に読みやすい。
 欧州各国の指導者がどのように見られていたか。ドイツのカイゼルは「世界の獅子王」「ゲルン族の神」「世界統一の使命者」といった具合。カイゼルは神権説により世界の大統治者ならんというところなど、アメリカのマニフェスト・ディスティニーに通じます。

 第一次世界大戦に先立つ普仏戦争で完敗したフランス、ドイツに敵愾心を燃やし臥薪嘗胆の歳月。『巴里あたりで独逸語を使うものがあればただちに「馬鹿者」と叱っせられる。花の如きパリ美人に御身の望みはと聞けば「ドイツの豚を屠ることと、芝居見物」と答える』

 普仏戦争の賠償金の一部はベルリン付近、スパンダウ城塞のウリウス塔下埋められ、フランスとの再戦を期していた、など初めて知りました。
フランスでは非軍備・非戦論を主張するジョーレスの暗殺、対独強硬派のポアンカレーにより着々と対ドイツ戦への準備がすすめられていく。

ボスニア・ヘルツェゴビナ二州合併問題ではロシア皇帝に対し高圧的な親翰を送り、『カイゼルは実に「敢て露国と戦うを辞せず・・・・・・サア来い」との決意を表白したのである』

さて日独対立です。『カイゼルの名は吾人をして直ちに「黄禍」という忌むべき名辞を連想させる、日露戦争に於てわが日本帝国が、大なる勝利者の名誉を博し、声望欧州に隆々たるに当って、嫉妬深いカイゼルは、蛇のような陰険な眼をギロギロとさせながら「これは油断ならぬぞ」と独語しました』といった調子でドイツの野望と悪辣振りを描いていく。

ドイツの支那に対する野望は1869~70年にリヒトホーフェンが支那内地を旅行し、膠州湾に目をつけたことに始まるとする。日清戦争の三国干渉についてはロシアは直接の利害があり、フランスは露仏同盟の義務だった。
ドイツは当初はイタリア・英国を誘い干渉反対だったが、英国の態度が決せず、露仏の干渉に相乗りすることとなる。
そしてフランスの大使が苦笑するほど日本に対して高圧的な態度だったというのですから、カイ
ゼルの自信過剰がうかがえます。

 遼東半島から日本を追い出したドイツ、三国干渉から6年後の1891年、山東省でドイツ人宣教師二名が殺害されたことで好機到来とばかり、軍艦四隻を派遣し陸戦隊を上陸させ占領。砲艦外交で膠州湾とその周囲50kmを99年の租借(条約ではほぼ永久占領)。
ドイツの親中・反日は筋金入り、三国同盟の期間が例外でした。
 ドイツの拡張主義を表すものとしてキール海峡(運河)開削が出てきます。
バルト海から北海への短絡路、さらにベルギー・オランダ占領もアントワープ・アムステルダムに汽船と軍艦を並べ、リバプールから覇権を奪うものだとしています。まるで今の中国を見ているようですが、戦争が起こるかどうかは指導者の決断次第。習近平はどうでるのでしょうか。

 巻末に各国の国力比較が載っていますが海軍力はイギリスが圧倒的、ロシアは歳入超過(黒字)、ドイツは均衡財政。

平時の陸軍力はフランス75万人、英国8万人、ロシア141万人、ドイツ80万人。英国の陸軍は大陸の十分の一。専守防衛の陸軍を大陸に送ったことで二世代にわたってエリート層を失い英国衰退に拍車をかけたという見方も納得できます。

 中国との戦争を避けるには国防費を増やし、海軍力・空軍力で中国を圧倒するしかないのでしょうね。
  (PB生、千葉)

   ♪
(読者の声2)いつも貴重な情報やご意見を、どうもありがとうございます。61歳、全盲の男です。終戦後、インドネシアに残って、オランダ軍との交戦に協力された方のお話を聞く機会がありました。
その詳しいことは聞けませんでしたが、日本に帰ってきて、「自分たちのせいで日本は負けたんだから、申し訳ない」って、裏口から家に入ろうとしたら、お母様に「何をしてる。日本のために戦ってきたんだろう。どうどうと玄関から入ってこい」って、入り直しをさせられたって言っておられました。
「負けたんだから食べるものもないんだろうな」って思って帰ってきてみたら、港に太った犬がいるのを見て、ちょっと安心されたそうです。
船が沈んでしまって、何時間も機銃掃射や魚雷の爆発に耐えて救助された人や、自分の足に入ってた機銃の弾をキーホルダーにして持ち歩いてた人。
被害者としての戦争体験よりも、こういう話を子供たちにもっと聞かせてほしいと思います。
   (TM生)
~~~~~~~~~~

第二次世界大戦がはじまる前、ドイツは、チュウゴクの上海で、チュウゴク人に防空壕を作る手助けをしていた。
このドイツの防空壕のおかげで、日本兵が相当殺されている。

つづき



[1897]マイナンバーについて

投稿者:磯貝 太
投稿日:2016-03-29 18:44:03

マイナンバーについて。

前回、東芝ソリューションとアクセンチュアリという会社規模がでっかいだけでよくわからないコンサル会社が政府の下請けをしていました。

日経コンピュータさんの2つの記事2014/03/31と2012/12/10を並べると、多分、わかりやすいと思います。

前回NTTをいれなくて大失敗したので、今回はNTTが本格的に参入したようです。

個人的には今度こそ手強いかなと感じています。

だからどうなるかは、申し訳ありませんがわかりません。


(引用開始)

マイナンバー中枢システムはNTTコムなど「大手5社連合」が異例の落札、114億円で

2014/03/31
玄 忠雄=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧)

内閣府は2014年3月31日、社会保障・税番号(マイナンバー)制度を支える中核システム「情報提供ネットワークシステム」の設計・開発業者を一般競争入札で決定した。NTTコミュニケーションズを代表とし、ほかにNTTデータと富士通、NEC、日立製作所が参加するコンソーシアムが落札した。落札金額は税抜き114億円である(8%の消費税込みでは123億1200万円)。

今回の入札に提案を提出したのは「5社で構成するコンソーシアムだけだった」(内閣府会計課)という。国内ITベンダーのうち、政府の大規模システム開発を請け負えるだけの体力を持つ大手5社がそろって手を組むという異例の展開で、競争なく落札者が決定した。

一方、落札価格の決定までには何度かの手順を踏んだ。コンソーシアムが初回に提示した金額128億円(税抜き)が、政府側が見積もった予定価格を上回っていたからだ。コンソーシアムは2回目に125億5000万円、3回目に123億5000万円を提示したものの予定価格を下回らず、最終的に相対交渉を経て落札金額114億円での随意契約で合意した(全て税抜き金額)。なお予定価格は業者側など外部には一切公表しない。

当初、開札は3月28日を予定していたが、5社の役割分担など提案内容を再度精査したこともあり3月31日にずれ込んだ。調達仕様を作った内閣官房の担当分野で「これほどの大規模システム開発プロジェクトの入札参加者が、企業コンソーシアムただ1者になるのは例外的だった」(内閣府会計課)ためである。

NTTコムなど5社は、情報提供ネットワークシステムのほかにも一部のマイナンバー向けシステムで5社コンソーシアムを組んで入札に参加している。総務省管轄の地方自治情報センター(LASDEC、2014年4月1日より地方公共団体情報システム機構に改組)が調達を担当した、個人用のマイナンバーを生成させる「番号生成システム」で、やはり単独の入札者となり同案件の受注を獲得している(関連記事:マイナンバーの生成システムは69億円で構築、NTTコムなど「大手5社連合」が落札)

(引用終わり)

ここから、

(引用開始)
------------------------------------------------------------------------------------------
55億円無駄に、特許庁の失敗

2012/12/10
浅川 直輝=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧)


出典:日経コンピュータ 2012年7月19日号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


政府システム調達における失敗の典型例が、特許庁の基幹系システム刷新プロジェクトだ。5年がかりで臨んだが、結局は55億円を無駄にしただけ。新システムは完成しなかった。失敗の最大の要因は、発注者である特許庁にあった(図1)。関係者の証言から、失敗に至る経過を改めてひもとく。

図1●特許庁のシステム刷新プロジェクトにおける中止までの経緯

[画像のクリックで拡大表示]

特許庁は2004年、政府が打ち出した「業務・システム最適化計画」に沿って、特許審査や原本保管といった業務を支援する基幹系システムの全面刷新を計画した。システムアーキテクチャーに詳しい情報システム部門のある職員(以下A職員)と、刷新の「可能性調査」を担ったIBMビジネスコンサルティングサービス(現・日本IBM)を中心に、調達仕様書を作成した。

業務プロセスを大幅に見直し、2年かかっていた特許審査を半分の1年で完了することを目指した。度重なる改修によって複雑に入り組んだ記録原本データベース(DB)の一元化に加え、検索や格納などの基盤機能と法改正の影響を受けやすい業務機能を分離し、保守性を高めるという野心的な目標を立てた。一方で、全ての情報をXMLで管理するなど技術的難度が高く、十分な性能を出せないなどのリスクを抱えていた。さらに仕様書の骨格が固まった2005年7月、A職員は異動となりプロジェクトを離れた。

特許庁はこの調達仕様書に基づいて2006年7月に入札を実施した。政府の調達指針では、大規模プロジェクトについては分割発注を原則にしていたため、システムの基本設計から詳細設計までと、業務アプリケーション開発以降の工程を分離した。

基本設計から詳細設計までを落札したのは東芝ソリューションだった。技術点では最低だったが、入札価格は予定価格の6割以下の99億2500万円。これが決め手となった。価格の妥当性について会計課は審査し、問題なしとした。

方針転換、「現行業務の延長で」

プロジェクトは2006年12月の開始直後からつまずいた。複数の関係者によれば、計画と工程の策定に2カ月をかけた後、特許庁は東芝ソリューションにこんな提案をしたという。

「現行業務の延長でシステムを開発してほしい」。

業務プロセス改革(BPR)を前提にシステムを刷新するのではなく、現行システムに機能を追加する形でシステムを開発しようというわけだ。調達仕様書の作成に費やしたコストと時間を無駄にしてまで方針転換した理由は定かでないが、この時点で開発範囲についてベンダーとシステム部門、利用部門との間で、認識に大きなギャップがあったのは明らかだった。そもそもシステム部門に、大胆なBPRを進めるに足る権限も体制もなかった。

東芝ソリューションは現行の業務フローを文書化するため、2007年5月までに450人体制に増強した。だが、現行業務の把握に手間取り、作業が遅延した。

東芝ソリューションは遅れを取り戻すため、2008年には1100~1300人体制にまで増員した。人材派遣会社や協力会社を通じて、大量の人材を集めたという。これが、さらなる混乱をもたらした。「東芝ソリューションには、協力会社を含め多数の開発要員を統率する経験がなかった」(関係者)。

設計チームが入居していたビルは一気に手狭になり、机の1人当たりのスペースは「ノートPCが1台置けるくらい」(同)に縮小した。窮屈な環境の中、数十人単位に分かれたチームは、ひたすら成果物となる文書を作成した。だが、基礎となる記述ルールがなく、成果物の品質にばらつきが生じた。

仕切り直しの矢先に

2009年4月、特許庁は調達仕様書を作成したA職員をプロジェクトに復帰させ、プロジェクトの仕切り直しを図る。開発範囲を当初の仕様書ベースに戻したのだ。

A職員は設計書で記載すべき内容を示した「設計規約」の作成を東芝ソリューションと始めた。当時の技術者は「ようやくプロジェクトが回り始めた」と振り返る。

とはいえ本格的にプロジェクトを立て直すには、現行システムを担当するNTTデータの参画が必要なのは明らかだった。分割発注に基づくアプリケーション開発をNTTデータが落札すれば、現行業務の把握など懸念のいくつかを解消できると見込んだ。

そんな矢先の2010年6月、プロジェクトに激震が走る。NTTデータや日立製作所、東芝ソリューションが特許庁職員にタクシー券などの利益供与をしたことが明らかになったのだ。NTTデータ社員と特許庁の職員は逮捕された。A職員も入札前の情報を東芝ソリューションに提供していた事実が認められ、プロジェクトを再び離れた。NTTデータには6カ月の指名停止処分が下った。

2011年頃には、プロジェクトはほとんど「開店休業」となっていた。要員は500人に減った。プロジェクトの破綻は明らかだった。だが「開発中止」を認定・判断するプロセスがなかった。

苦肉の策として持ち出されたのが、贈収賄事件を機に2010年6月に発足した調査委員会だった。同委員会をベースとした技術検証委員会は2012年1月に「開発終了時期が見通せない」とする報告書を公開。この報告書を根拠に、枝野幸男経済産業大臣がプロジェクトの中止を表明した。プロジェクト開始から5年が経過していた。

------------------------------------------------------------------------------
(引用終わり)
以上です。



[1896]私の最新刊の 『日本が中国の属国にさせられる日』 のことを書きます。

投稿者:副島隆彦
投稿日:2016-03-29 14:34:45

副島隆彦です。 続けて、あと一本書きます。

私の新刊本が26日発売で、今書店に並んでいます。 政治の本だからあまり売れないだろうと、出版社が判断して、たいして発売部数がありませんから、大手の書店でしか手に入らないと思います。

書名は、『日本が中国の 属国にさせられる日』(ベストセラーズ 刊)です。こんな書名にしたから、あまり売れないかなあ、と自分では心配しています。

アルルくんが、昨日、「今日のぼやき」の方に、さっさと、この本の紹介の宣伝の批評をしてくれました。皆さん読んでください。私よりも 20歳若いアルル君から見たら、私の今度の本は、このように 見えるのか、と私なりに感慨深いです。「やがて中国の属国になるんだよ」と言われて、気分がいい日本人はいないだろうから、あまり良い書名ではなかったかな、と 何度も思います。

「そんなはずはない。中国はもうすぐ崩壊する(共産主義体制だから崩れ落ちる)」と今でも堅く信じて疑わない人も 多い。 それでも、実際には、そんな気配はない。今も強大になりつつある。 中国崩壊論を書き続けている人たちは、内心、肝が冷えているのではないか。

「 副島隆彦の中国認識は、根本から間違っている」と、私に対して、上から目線で、余裕をもって笑っている人も、この本を読めるように工夫して書いた。

私自身は、こういう本を今のうちに書いて出しておかなければいけないと、思って急いで書いた。

この本の帯(おび)には、「共産主義(きょうさんしゅぎ)の何が悪(あく)で、どこがどう間違っていたのか」と 書いてあります。 この本は、共産主義国である中国の日本支配が起きるだろう、という本ですが、私が書いているうちに、

「共産主義という政治思想が、生まれて130年ぐらいだ。 そして、ちょうど100年前のロシア革命(1917年)から、いったい、人類は、どういう悲惨なことをたくさん作りだして、残虐な何百万人もの 政治犯の 大量虐殺を起こして、ここまでやってきた」ということの、私なりの究明、探求の本になった。

私が、この本を書こうと思った動因のひとつは、私たちの研究員である、藤森かよこさんが、私の講演しているときの、演台のすぐ下の、客席から、質問者として質問したことだ。それは、「副島先生は、中国が日本に攻めてくることに対して、どう考えますか」というものだった。

私は、面食らって、「あなたのような(高学歴の女性で、見識のある)人でも、そのような心配をするのですか」と、答えた。それは去年の9月の講演会でのことだった。

藤森さんは、アメリカ文学研究が専門で、女性学(じょせいがく)もなさっていて、そして、何よりもアイン・ランド(Ayn Rand )女史という傑出した、アメリカの政治思想の、リバータリアン思想の生みの親のひとりである文学者の日本における研究者の草分け(先駆者)である。

その 藤森さんに、私は、「あなたでも中国が怖(こわ)いのですか」と壇上から問いかけたら、「怖いです」と返ってきた。 だから、私は、この本を書いた。

読んでみてください。 ただしこの本は、これまで副島隆彦の本も読ます、じっくりと物事を考えたことのない、普通の知能をしている程度の人では、どうせ理解できません。

このように断っておきます。 本物の読書人(どくしょじん)であり、深く自分の頭で思考できる人しか、受け付けないでしょう。 だから対して、読書体験のない、20台の若者では無理だろう。若者は、自分が生きることで精いっぱいだ。40代、50代の人でも、サラリーマンをやっていたら、仕事が忙し過ぎて、本なんか買って読んでいられない。

それでも、私、副島隆彦の本に出合って、何か大きなこの世の真実とか、隠されている真実とかに気づいて、自分の人生の意義を見つけた人たちには、分かってもらえる本です。私自身が、自己評価で見ても奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)な本です。これまでのような、食い付きの良さはこの本にはありません。 私は、ついに読者(読み手)に迎合(げいごう)することをやめました。

「共産主義の何が悪(あく)で、どこがどう間違っていたのか」と書くと、これは、世にいわゆる、反共(はんきょう)本、ということになります。そんな 時代遅れの、反共右翼や公安警察の手先(全貌社 )が書くような本を誰が読むか、と 吐き捨てられそうな本でしょう。 だが、アルル君は、そこのところのむずかしさを、的確に見破ってくれました。ありがとう。

私は、安倍晋三首相 という明らかに、反共産主義=反共(はんきょう)で、頭のてっぺんから体の芯(しん)まで反共主義者である人物に体現される人が首相である間に、この本を書いておこうと思った。

そして、「安倍ちゃん。頑張ってくれよ。あの態度の悪い チャンコロ、チョーセン人、ついでもロスケ(ロシア人への蔑称)を ちょっと痛めつけてくれよ」 と 安倍晋三を強く支持している 人々に向けて、彼らに読んでもらえるように、と思って、この本を書いた。

私なりに、彼らの懐(ふところ)の中に、飛び込んで、彼らと対話をできるようにと、彼らの世界(土俵)に入り込んでゆく積(つも)りで、書いた。

安倍晋三が、国会答弁で、急に、「おい、日教組(にっきょうそ の アカ 野郎)。早く質問しろよ」と、首相らしからぬ忍耐の無さで、旧社会党系の 民主党の議員に、歯をむき出してケンカを売るごとく、言ったときのあの態度に、反共主義の堅い信念を見た。 自分が反共(はんきょう)主義者(=勝共(しょうきょう)主義者。共産主義に勝つ主義) であることに、強い誇りを持っていることがよく分かる。 だから、安倍晋三に向かって、私は、それでは、「安倍さん。あなたは、その反共主義の信念のほかに、何を持っているのか」と聞きたい、と思ってる。

こういう私の問題意識を、副島隆彦の本読みの皆さんに、何とか分かって貰(もら)いたい。みんな自分のことで忙しくて、大変でしょうが、またしても、副島隆彦に脳天を叩かれた、という気になりたい人は、どうぞ読んでみてください。

それから、この本を書こうと思ったのは、「いまのうちに書いておかなければ、時代に遅れてしまう。先へ先へと、世の中の流れを、ほかの人たちよりも、先へ読んでゆく予言者型(がた)言論人としての、自分の能力の欠如になる」 と考えたからです。

どうせ、中国がアメリカに勝つ。それには、あと5年もかからない。アメリカの国力の衰退と、帝国(世界覇権国、ヘジョモニック・ステイト)としての世界管理能力が、どんどん減退している。それなのに、「アメリカは強い。アメリカはいつまでも永遠に、世界一だ。アメリカにしっかりしがみ付いてゆくのが日本の道だ」と考えている愚か者たちが、内心でボロボロになって、崩れ果てて、それで、どうするか、というと、ペロリを舌を出して、恥知らずに態度を変えて「アメリカはもうもたないと僕も思っていたよ」と言い出す前に。 私は、書いておかなければいけないのだ。

私が、この本で書き忘れたことは、次のことだ。 「中国は、今は、まだアメリカよりも、弱い国だ。 金融・経済力でも、軍事力でもアメリカよりも弱い。だから正義がある。中国はチャレンジャー(挑戦者)だから、下から這い上がって来るものの、泥だらけの穢(きたな)さがあるから、だから正しいのだ。 それに対して、今の支配者であるアメリカは、尊大に構えて、まわりを見下(みくだ)して威張っている。だからアメリアは悪(あく)なのだ」 と、 考えていい。

ところが、である。その今は正義である中国が、本当に、アメリカを追い抜いて、GDP(経済力)でも軍事力でもアメリカと拮抗(きっこう)するようになり、そして、アメリカの金融市場が崩れて、自壊を始めたときに、中国との関係で、逆転が起きる。

その時である。中国は、じっと耐えてアメリカの衰退を、狙ってきた。そして、アメリカが自分のせいで内部からガラガラと崩れる時に、中国が、日本に対して、どういう態度を取るか、である。

そのとき中国は甘い態度を、日本に対して取らないだろう。よくも、これまで、さんざん敵対してくれたな、という横柄な態度になるだろう。 今から2000年前の、漢(かん)の帝国に、日本(倭国、わこく)が朝貢(ちょうこう)していた頃と、同じような感じになるだろう。日本は、中国の歴代王朝(歴代の中華帝国)の、朝貢国=周辺属国のひとつ、だったのである。この大きな世界史規模での、歴史の事実を無視して、なにごとか、虚勢(きょせい)を張ってみても、つまらない話だ。 真に知識と教養のある者は、歴史に学ぶ。

だから、中国が世界一の国になったら、中国は権力者だから、悪(あく)になる。それが冷酷な政治学からの目だ。悪(あく)になった中国が、日本にどういう仕返し、報復をしてくるか、を、今のうちから、考えておくことが必要だ。そのときに震えあがっても遅い。 このように考えて、副島隆彦は、この本を書いたのだ。 中国が本当に世界で一番強い国(次の世界覇権国)になったとき、日本は、どうするのだ。

このことを いまのうちから、先へ先へと、予言者の知識人として、考えて書いておかないといけない、と 私は思って、この本を書いた。

だから、安倍晋三以下の、日本の反共(はんきょう)思想の燃えるような堅い信念の人々に、このことの備えをそろそろ始めるように、と促(うなが)そうと思ってこの本を書いた。

読んだら、頭が腸捻転(ちょうねんてん)を起こすような奇妙な感じになるでしょう。 読んでみてください。

副島隆彦 記



[1895]トランプが、駐留米軍は撤退。日本は核保有しても構わない、と発言。

投稿者:副島隆彦
投稿日:2016-03-29 12:55:12

副島隆彦です。 今日は、2016年3月29日です。

以下の新聞記事は、これからの日本が進む道(進まされる道)として重要です。 アメリカの共和党の大統領候補者になる(7月18日の党大会で決まる予定)であろうドナルド・トランプ候補が、吼(ほ)えるように、正直に率直に答えている。

(転載貼り付け始め)

●「トランプ氏「在日米軍撤退も」=安保改定、日本の核保有容認―米大統領選」

2016年3月27日 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000008-jij-n_ame

米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は、大統領に就任した場合、日本が駐留経費の負担を大幅に増額しなければ、在日米軍を撤退させる考えを明らかにした。

日本による核兵器の保有を容認する意向も示した。(引用者注記。トランプ氏は、正確には「日本と韓国による・・・」と言った)

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が、26日に掲載したインタビューで語った。トランプ氏は、これまでも「日米安全保障条約は不公平だ」など と日本側の負担増を求める方針を示していたが、米軍撤退の可能性に言及したのは初めて。

トランプ氏はインタビューで、日米安保条約について「片務(へんむ)的な取り決めだ。
私たち(アメリカ)が攻撃されても、日本は防衛に来る必要がない」と説明。「米国 には、巨額の資金を日本(と韓国。引用者注記 )の防衛に費やす余裕はもうない」とも述べ、撤退の背景として米国の財政力衰退を挙げた。

その上で、インタビュアーが「日本は世界中のどの国よりも駐留経費を負担している」とただしたのに対し、「実際のコストより、はるかに少ない」 と強調。「負担を大幅に増やさなければ、日本や韓国から米軍を撤退させるか」と畳み掛けられると、「喜んでではないが、そうすることをいとわな い」と語った。

トランプ氏は、日本政府と再交渉して安保条約を改定したい考えも表明。日韓両国が北朝鮮などから自国を防衛できるようにするため、「核武装もあり得る」と述べ、両国の核兵器保有を否定しないという見解も示した。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 この記事は重要だ。 ドナルド・トランプは、 「米国 には、巨額の資金を日本の防衛に費やす余裕はもうない」と述べ、「日本(と韓国)が駐留経費の負担を大幅に増額 しなければ、在日米軍を撤退させる考え」だと、答えた。「駐留米軍の撤退の背景として米国の財政力衰退を挙げた」となっている。

そして、その場合、「 日韓両国が北朝鮮などから自国を防衛できるようにするため、「核武装もあり得る」と述べ、両国の核兵器保有を否定しないという見解を述べた」となっている。

トランプは、アメリカの経済・財政状態がひどく悪いことを知っている。だから、これまでのようにアメリカ軍が、世界中で展開して、海外にまで進駐軍(遠征軍)を出せるような力はない、と言っている。

トランプは、明らかにアイソレーショニスト( isolationist 、国内問題優先主義。海外派兵反対論者 。外国への不干渉主義)である。アイソレーショニストは、「それぞれの国は、自分の判断で自分のことをやるのがいい。いちいちアメリカは助けない。独裁国家だろうが、そこの国民が飢えていようがアメリカは関わらない」という考えだ。 アメリカには、もうそんな力はない、と正直に答えている。 私は、このトランプの 態度が好きだ。

彼は、“不動産王”の経営者だから、企業の経営という、苦しい職業からものごとを見ている。経営の才能のない者が、あれこれ経営者に向かって言っても「黙って働け。お前の能力では、この苦しみは分からない」と答えるだろう。

そして、その流れで、アメリカに守ってもらえなくなったら、国際政治の自然な成り行きとして、日本と韓国は、自衛のための核武装を始めるだろう、そして、それを大統領候補者としてのトランプは、「必然的な動きだから、その事態を受け入れて、認める」と答えている。

私、副島隆彦は、日本の核武装(核保有)に反対だ。何があっても核保有すべきでない。たとえ北朝鮮の核兵器が飛んできて、それを撃ち落とせなくて(迎撃不能)、10万人の日本人が死ぬことになっても、はやり、核保有はすべきでない、と考えている。

それよりも世界は、そして、その一部としての私たち東アジア人たちは、そのような悲惨な事態を避けるために、努力をし賢明に動くだろう。それが、副島隆彦が言う、「アジア人どうし戦わず。ダマされて、戦争だけはしてはならない」だ。 だから、この問題に対しては、私は楽観的に考えている。自分が核兵器(恐ろしい大量人殺しの刃物)を持ったからと言って、それで自分が強くなった、安全になあった、と考える必要はない。

こういう問題では、どんな立場の人も、実は、優劣はない。自分が人よりも優れている、といえる人間はいない。安倍晋三首相のような、反共産主義(はんきょうさんしゅぎ)が腹の底から信念である 政治家でも、私たちひとりひとりの考えよりも、優れた見識など持っていない。

ドナルド・トランプの 外交・軍事(=安全保障とも言う)の助言者(アドヴァイザー)は、マイケル・フリン中将( 元DIA, ディー・アイ・エイ、政府機関である国家情報研究所の所長)だと言われている。それと、デンプシー元統合参謀本部議長(チェアマン・オブ・ジョイント・チーフ・オブ・スタッフ。米軍の制服のトップ)だそうだ。

彼らは、ネオコン派とは、ずっと大ゲンカをしてきた 「外交における現実主義者(リアリスト)」の軍人たちだ。2003年からの米軍のイラク(侵略)戦争に「(たったの16万人しかイラクに派兵できないのだったら)安易な軍の投入はするな」と反対してきた軍人たちだ。

トランプへの支持表明をしている、彼ら職業軍人のトップたちや、アメリカの民族右翼たちや、ユダヤ系の経営者たちも大勢いる。だから、もうトランプを暗殺したり、引きずり降ろしたりは出来ない。トランプが言う通り、「共和党が、私にティップ( tip 、候補者の指名)を与えなかったら、(私の白人の支持者たちが)暴動を起こすだろう」、と。

私、副島隆彦は、トランプが、本音で、本気で、アメリカの指導者となるべく、なんでもずけずけと言ってくれることが、一番、大事で必要なことだと思っている。ヒラリーの周(まわ)りに揃(そろ)っている、偽善者で、ワルで、上品そうに、大きく秩序を維持する(=民衆を抑えつける)者たちが大嫌いだ。

彼らがグローバリスト( globalist 、地球支配(しはい)主義者)だ。人類は、今こそ、アメリカ帝国のグローバリストの世界支配を打ち破らなくてはいけない。だから、正直者のトランプたち、ポピュリスト(下から吹き上げる保守的な白人大衆のワシントン政治への怒り、を受けとめ体現する政治家の出現のこと)であり、アイソレーショニストである、やや右翼っぽい本物の、おのれに正直に人種差別(区別)発言もする、デブの大男のアメリカのオヤジたちを、私は支持する。

その代わり、この本物のアメリカおやじたちは、「自分のことは自分でやれ。俺たちはもうお前たちのことに構う気はない。そんな余裕もない。アメリカは撤退する」と、私たちアジア人にも突き放すように言う。 それがいいのだ、と、私、副島隆彦は思う。私は自分のアメリカ政治研究の本で、このことをもう20年間も私はずっと書いて説明してきた。

トランプのような、ヒューイ・ロング( もう、この重要なアメリカの政治家のことは説明しない。この名前が、まだ分からなかったら、学問道場に近寄るな。どうせ、政治のことなんか一生分からないアホなのだから。私も甘やかす気がなくなった。私の 主著の『覇権アメ』で勉強しなさい。あるいは私のアメリカ政治映画の評論本を読みなさい)の再来の男が、またこうして表れた。 これがアメリカ政治の醍醐味(だいごみ)だ。

アメリカの”草の根(グラス・ルーツ、 grass roots )”というのは、アメリカの地方の白人の農場主や商店主や保守的な労働者たちのことだ。彼らが、本当のデモクラシー(民衆の代表者による政治)を俺たちに返せ、暴れ出す時にグラス・ルーツの反乱=ポピュリズム と 言うのだ。 こういうことを、ウソばっかり教えられて、洗脳されきっている日本国民に教えるために、日本に副島隆彦が出現したのだ。

アメリカは、人類史上で初めて デモクラシー( demos – cratia デーモス・クラテーア 代議制・民主・ 政体 )を実現した国だ。デモクラシーというのは、存亡に関わる大きなことは、国民全員が集まって直接民主政(ダイレクト・デモクラシー)で決める。

しかし他の大抵(たいてい)のことは、指導者(リーダー。ゲンス=部族=の長)が決める。そして、指導者は人一倍体力のある、どんな苦難にも耐えることの出来る有能な大人物でなければいけない。ちょっとぐらい女問題や金の問題で後(うし)ろめたくてもいいから、いざというときに、本当に体を張って死ぬ気で、国民を守らなければいけない。という考えで出来ている。

デモクラシーは、 古代ギリシャや古代ローマ帝国や中世ヨーロッパの都市国家の伝統から生まれたのではない。「デモクラシーはチュートン(トイトブルグ)の森」から生まれたのだ」(モンテスキュー)。 ゲルマン部族の原住民の部族の習わしから起こった。ゲルマン族の野蛮で粗野な男たちが、剣と盾を打ち鳴らしながらものごとを決めた。

だから、アメリカも、ゲルマン民族の、遊牧民(nomad ノウマド)の伝統を今もひきづっていて、幌馬車隊(ほろばしゃたい)の隊長のような人物として、自分たちのリーダー(指導者)を見つめている。 リーダーが臆病者とか、ズルいやつとか、知恵が足りないと、幌馬車隊は、崖から落ちて全滅してしまう。

だから、アメリカのデモクラシーは、演説の力で、皆の前で、堂々と演説して、皆の信頼を集めることの出来る人間を選び出す。「よし、この人間だったら信用する。言うことを聞く。この男の命令に従って戦って一緒に死んでもいい。たいていのことはこいつに任せる」という仕組みで、アメリカン・デモクラシーは、出来ている。だから、今は、それを トランプという 男が体現している。アメリカ国民からの試験(テスト)を受けている最中だ。

みんなの前で、本気になって、体を張って、演説の力だけで、「私がみんなの指導者(しどうしゃ)になります。その能力がある。もし、私が間違っていて、みなさんを苦しめることになったら、私はこの場で自殺します(腹を切ります)」という覚悟でやるのが、本当のデモクラシーだ。

トランプは、だから、ほかの人たちの助言は受けるが、そんなことを言っていられない、緊急の場合が多いから、咄嗟(とっさ)の判断も自分でやらなければいけない。 自分の能力、知能、知恵の限りを尽くして、自分で判断して発言しなければいけない。 その意味では、ロシアの優れた指導者である プーチンと同格だ。

プーチンとトランプは、お互いを認め合って、互いに大好きなようだ。世界基準の 大物の人間 というのは、ああいう振る舞い方をする。

それに比べれば、ヒラリーなんかは、ロックフェラー家の嫁(よめ)で、謀略で悪いことばっかりやってきた、戦争やりたがり、のいけ好かない女だ。それでも、こんな女(氷の女王 だ)に ひれ伏して、屈従してアメリカ人は、まだまだ生きてゆかなければいけないのか。ヒラリーは、ベトナム反戦運動世代の、大学時代は急進リベラル派の活動家あがりの、ネオコンそのものだ。

それでもやっぱり、今の世界を支配している勢力の表面に出ているのがヒラリーで、このヒラリーが勝って、これまでどおり、そしてこの先も私たちは、「どんなことにも卑屈になって、これまでどおりアメリカに忍従する 大人の人間の生き方で、それが無難な生き方だ」を続けるのか。

トランプをつぶして、やっぱりヒラリーの勝ち、ということに、アメリカの支配層、頂点の権力者たちは考えているのだろう。

アメリカは、国力衰退し、財政破たんし、金融市場がやがて取引き停止を起こす、もう、どうしようもない状況だ。このことは日本には伝わらない。そのように操作されている。イエレンFRB議長は、「アメリカの失業率は5%にまで下がった (これは私の大業績よ)」と言っている。

それに対して、「トランプが、「バカ言うな、イエレン議長よ。アメリカの(真実の)失業率は、25%から42%だ」 と、言い放ったのだ。 本当のアメリカの失業率は30%ぐらいなのだ。白人でも3人にひとりは失業している。 学校を出た日本の若者に、職がない、日本の現状と同じだ。 ウソばっかり、報道するなよ。

日本のGDP 衰退率(何が、成長率だ。バカー)は、前年度比で、マイナス21%だったのだ(2014年)。2016年のIMFの予測は、マイナス10・2%だ。私は、今、金融本を書いている。こういうことを調べながら生きている。誰も、本当の大きな数字を書かない。ウソばっかりの、嘘つき、国民洗脳(せんのう)国家だ。

だからトランプが、「私が大統領になったら、アメリカを一旦(いったん)、破たんさせる。アメリカ政府を チャプター11(イレブン)(破産宣告)させる」と、今にも言い出しそうだ。 そして、ケンタッキー州の陸軍基地でもあるフォートノックスの大きな洞穴に保管しているFRB(ニューヨーク連銀)の 金(きん)を、「自分で見に行く」と、トランプは言った。

そして、「なんだ、アメリカ政府が持っているはずの、8300トンの金(きん)は、もう、すっからかんで、無いじゃないか」 と、トランプは、喚(わめ)くつもりだ。

それが、有能な経営者というものだ。ダメな企業は、破産させなければいけない。悪い血を一回、全部、外に流さなければいけない。これはものすごくキツイことだが、誰かがやらなければいけない。それが出来るのが本物の経営者というものだ。

だから、アメリカ国民は(貧乏層で、福祉にたかることばかり考えてる、有色人種たちを除いて)今、トランプの、この いくつもの経営危機という苦難を乗り越えてきた経営者としての能力に賭けてみようと、考えているのだ。このことを分かることが、今のアメリカ政治を分かるということだ。それは、私たちの日本の現実にすぐに跳ね返る。

トランプ支持の黒人やヒスパニック系もたくさんいる。 本物の誇り高い独立自尊(どくりつじそん)の人間だったら、トランプを応援する。リバータリアンLibertarian というのも、もともと、そういう人たちだ。貧しい開拓農民の思想から生まれたのだから。作物が取れなくて、あるいは大不況で、飢えることもあったアメリカ白人農民たちのことを、私たち日本人は、あまりに知らなすぎる。教えられていない。綺麗(きれい)ごとばっかりの、表面でものごとを見てはいけない。

それから、最後に、「米軍を東アジア(日本、韓国)から撤退させる。アメリカはカネがないから、もう駐留軍の経費を負担できない」というトランプの発言に対して「韓国政府は、駐留米軍に 毎年、80億ドル(9千億円)払っている」という反論が出ている。

同じく、「日本政府は、(思いやり予算と称して)駐留米軍に、毎年2000億円(ぐらい。20億ドル)払っている」という反論の新聞記事が出ている。だが、トランプも知らないのだ。

日本は、アメリカの米国債を すでに、隠れて買っている分を含めて、これまでに1000兆円ぐらい買っている。

いや、無理やり買わされている。10兆ドルだ。

そして、この10兆ドルの米国債は、「売らせてもらえない(売れない)」のだ。

中国は、今、米国債をどんどん売っている。この違いだ。

日本の”用心棒代”としての米軍駐留費の負担は、毎年たったの2000億円などという端(はした)ガネではないのだ。

毎年毎年買わされている30兆円ぐらいの米国債だ。

これが、たまりに溜(た)まって一千兆円だ。

だから、そっくりそのまま、この金額は、日本政府が発行して、返済できなくなっている、日本国債の残高の 1千兆円と、ピタリと見合っているのだ。

だから、トランプが大統領になったとき、「安保ただ乗り論」で、日本を批判して、アメリカ軍の駐留経費をもっと負担せよ、と言って来たら、そのときは、この「10兆ドル=1000兆円の米国債の保有残高」の問題を、日本側は、公然と持ち出すべきだ。

もう隠している必要はない。

トランプは、目を丸くして、「ひえー。そんなにあるとは。オレは知らなかった。誰も教えてくれなかったぞ 」と 言うだろう。

だが、そのあとは、トランプは、さすがに、迫力のあるアメリカの右翼の大物経営者だから、「そんなものは、踏み倒す(返さなない)」と言うだろう。

これが、世界政治の現実だ。

副島隆彦 記

[1894]マイナンバーの導入がひたひたと進んでいる。

投稿者:副島隆彦
投稿日:2016-03-29 10:28:17

副島隆彦です。 下 ↓ 「1893」番で 浅川京華さんの、マイナンバー制度に対する疑問と不信と小さな怒りの表明がありました。

「マイナンバーは、支払調書(しはらいちょうしょ)を作成するときにのみ使用します」として、もの書き業者である私も、半ば強制的に、どんどん「登録の申請をしてください。そうしないと 原稿料の支払いができません」という感じで、着々と進行しています。 抗(あらが)いようがない。

「マイナンバーは、日本政府と、あなた(国民のひとりひとり)とだけの、 秘密の内緒の番号です。ほかの人には見せてはいけません」と、まるで、“ヒミツのあっこちゃーん”みたいな、気持ちの悪い制度です。

これは、日本国民に強制する、国民総背番号(そうせばんごう)制度であり、ID(アイディー)カード( 国民管理・認識制度 )の導入です。 じわじわとやって来ますから、なかなか抵抗できない。 迫りくる統制経済(コントロールド・エコノミー)と 国家による国民一元管理の、統制社会へ向かう準備です。

それにどうやって反対するかは、個人的な不服従の抵抗しかできなくない。 「抵抗しても無駄だよ。コンピュータで何でも全部管理される社会になってしまっているのだから。便利でいいじゃないか」と、あきらめムードです。

私、副島隆彦は、このマイナンバーついての本も、もう半年以上、ずっと書いています。 どうも謎が解けない。この制度の、国家官僚(による)統制としての秘密に迫ろうとしてますが、向こうはなかなか尻尾を出しません。 誰でもわかることとしては、「マイナンバーで、国民ひとりひとりをすべて番号で一括して管理する。とくにお金の動きを監視するためのものだ。

だから、お金持ち層の、アパート賃貸し代の徴収とかで、主にその効力を発揮する」ということでしょう。このように 公然と国民が議論し、指摘し合うことによる抵抗ぐらいしかほかに手がない。
副島隆彦 記
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

アメリカの支配者のシナリオとしては、日本とチュウゴクに戦争をさせて、二国をボロボロにしてもっと支配しやすくしようというわけですね。チュウゴクは基本、勝てると思ったら領土拡大に打って出るギャンブラーだから、戦争になるかもね。アメリカは儲かってしゃーないなあ。

そのとき中国は甘い態度を、日本に対して取らないだろう。中国は、悪(あく)になる。

チュウゴクは、自国民に対しても悪だし、支配した少数民族に対しては、悪魔だ。
日本を支配した場合、大変な鬼になるから絶対にチュウゴクにだけは支配されてはならない。

~~~~~
重たい掲示板
(※旧名:気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板)

[1903]天武天皇の正統性について

投稿者:守谷健二
投稿日:2016-04-12 10:08:15

柿本人麿の悲劇(その8)

人麿は旅の歌を多く残している。それを根拠に、人麿は各地の地方官を転々と赴任した(通説)、とか流罪人となり流罪所を時々移された(梅原猛氏説)などと唱えられている。
しかし、東西の歴史の祖(おや)と讃えられている司馬遷、ヘロドトスは、大旅行家でもあった。両人は「自ら足を運び、失われた文明の故地、滅びた王朝の跡を訪ね、その残影、オーラを感じ取ることが歴史を書く者に何よりも大事である」と言っている。

偉大なる歴史家は、大旅行家でもあらねばならないのだ。人麿も同じであろう。天武の王朝の最大の課題は、天武天皇の即位の正統化にあった。「壬申の乱」の天武の決起を正統化しなければならなかったのである。
天武の命で始まる歴史編纂(『日本書紀』編纂)は、その為のものであった。天武は、自らを天智天皇の「同母の弟」と近畿大和王朝の系図の中にはめ込み正統性を獲得したのである。そして日本国の開闢(始まり)以来、近畿大和王朝が日本列島の中心であったとの神話を創ったのである。

しかし、七世紀の半ばでも近畿大和王朝は、日本の中心王朝ではなかった。筑紫に都を置く倭国が日本の中心王朝であった。倭国は朝鮮半島を舞台に中国統一王朝唐と戦争(白村江の戦い)している。唐朝は、戦争の相手は近畿大和王朝(日本国)ではなかった、と明確に認識していた。唐朝が近畿大和王朝(日本国)を日本列島の代表と認定するのは、西暦703年(長安三年)の粟田真人の遣唐使からである。

倭国は総力を挙げて唐に挑んだ。結果は無残な惨敗であった。三万とも云われる倭国軍は壊滅したのであった。倭王朝は一気に国民の信頼を失った。倭国内には王朝に対する深い怨みと強い敵意が渦巻いていた。
中国統一王朝(隋朝、唐朝)に対し対等であると公言し(随書・倭国伝)、唐朝に真正面から戦争を挑んだ誇り高き倭王朝は、存亡の危機に立たされたのであった。近畿大和王朝を頼るしか道はなかった。大和王朝の臣下に為るしかなかったのである。

「壬申の乱」は、倭国の大皇弟(天武天皇)による近畿大和王朝(日本国)の乗っ取り事件である。正義などどこにもありようがない事件であった。しかし、天武はこれを正統化せねばならなかった。大和王朝が日本の唯一の正統王朝であり、その正統な皇位継承者が天武天皇である、との歴史を創作したのであった。

日本列島には、出雲王朝も、筑紫王朝も、吉備王朝もあり王朝の併存時代が長くあったが、それらを大和王朝を頂点とする歴史物語に吸収し、組み換え創り直さねばならなかった。
人麿が、近江、瀬戸内海、筑紫、石見、出雲などに旅したのは当然である。それらの国々の残影、オーラを感じ取るため自ら足を運んでいたのだ。天武の命じた歴史編纂は簡単な作業ではなかった。『万葉集』を読めば明らかであるが、当時人麿以上に想像力、構成力に秀でた人物はいない。歴史編纂作業の中心に柿本人麿がいなかったと考える方が不自然である。

また聖徳太子の問題だが、聖徳太子は『隋書』倭国伝を参考に創られたのである。

“大業三年(607年、推古天皇十五年)、その王多利思比孤、使を遣わして朝貢す。使者いわく、「聞く、海西の菩薩天子、重ねて仏法を興すと。故に遣わして朝拝せしめ、兼ねて沙門数十人、来たって仏法を学ぶ」と。
その国書にいわく、「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙なきや、云々」と。
帝、これを見て悦ばず。鴻盧卿にいっていわく、「蛮夷の書、無礼なる者あり、復た以て聞するなかれ」と。”

以上の記事が『隋書』倭国伝に残されている。日本の教科書で名高い「聖徳太子の対等外交の国書」と書く根拠、出典である。この記事を元に聖徳太子のエピソードは創られたのである。しかし、『隋書』の倭国は、近畿大和王朝ではない。筑紫に都を置く倭国であった。

[1902]嘘を言えば地獄へ行く かな?

投稿者:磯貝 太
投稿日:2016-04-06 22:11:16

一応貼り付けますが「焼け石に水」、「後の祭り」、「覆水盆に返らず」、「言わぬが花」、「嘘も方便」等にも様々な表現方法があるのかと逆に感心させられる毎日新聞さんの記事のようです。


<GPIF>15年度損失は4兆7000億円 民進党試算

毎日新聞 4月6日(水)20時10分配信

民進党の山井和則国対委員長代理は6日の記者会見で、公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)の2015年度の損失が約4兆7000億円に上るとの党独自の試算を公表。GPIFの運用実績の公表は夏の参院選後になるため、「年金損失隠し、第2の消えた年金問題だ」と政府を追及する考えを示した。

安倍政権は14年10月にGPIFの投資比率を見直し、債券よりリスクが高い株式投資を24%から50%に引き上げた。同党の試算では、国内債券で2兆6000億円の利益が出たが、株式は株価下落の影響で6兆8000億円の損失、外国債券も5000億円の損失となった。見直さなかった場合の損失はゼロだという。

これに対し、菅義偉官房長官は6日の記者会見で「政権交代以降、14年度まで運用益は38兆円のプラスだ。トータル的に見れば大幅なプラスになっている」と反論した。【阿部亮介、松本晃】



[1901]順序が違いましたが

投稿者:庄司 豊明
投稿日:2016-04-04 14:54:13

会員番号7791の庄司 豊明です。
本を読破する順序が違いましたが、日本が中国の属国になる日を読破させていただきます。
居住地に書店がなく、今ではセブンイレブンのネット通販で本を入手しています。
コンビニの店頭にも本が置いてありますが、軍事力では日本の自衛隊は負けないと主張するタイトルの本をよく見かけます。
経済力では、中国が日本よりはずっと上なのも知らない愚か者がいるかと思うと笑ってしまいます。
なぜなら、本当の中国を知らない者が書いた本がよく出でいるかと思うからです。
経済力があっての軍事力で、日本は今、相変わらず財政赤字は解消していないで、いつ破綻してもおかしくないのですから。
アメリカも軍事国家でありながら、北米演習ではアメリカがリードしないで、カナダにリードしてもらったのは、慢性的な財政赤字が理由のようです。



[1900]副島隆彦先生著『信長イエズス会に爆殺され、家康はすり替えられた』を読む②

投稿者:田中進二郎
投稿日:2016-03-31 22:51:16

●副島隆彦先生著『信長はイエズス会に爆殺され、家康はすり替えられた』を読む②
ーイエズス会が日本にもたらした科学技術をめぐる、徳川幕府とキリシタン大名の暗闘ー

(注)副島隆彦先生の3/30の御投稿が↓にありますので。

最初に前回の投稿で誤りがあったので、訂正させて頂きます。

×「イエズス会のヴァリニャー二が、本能寺の変のあと、「琵琶湖の小島に隠れていた」と
記録されている。」

○「イエズス会の巡察使・オルガンティーノ(1530-1609)が、本能寺の変のあと、「琵琶湖の小島に隠れていた」と記録されている。」

(ヴァリニャーニは本能寺の変の半年ほど前にインドのゴアに帰還していました。)

×金沢市に今も残る辰巳(たつみ)用水も、右近から学んだ板屋兵四郎(いたや ひょうしろう)がわずか1年で正確に工事を完成させた。

○金沢市に残る辰巳用水も、高山右近とともに加賀領内にやってきたイエズス会の宣教師や、技術者たちから学んだ板屋兵四郎が前田家に抜てきされて、わずか1年で正確に工事を完成させた。

(イエズス会やフランシスコ会ーどちらも、ローマ・カトリック教会ーは、高度な測量技術をもち、地図を作ることができた。そして、黒色火薬。キリシタン大名が急速に日本国内に現れた理由の一つが、宣教師たちが当時世界最高の科学技術をもたらしたことだった。)

上記に関連して、前田利家だけでなく、伊達政宗も南蛮人の宣教師を招いて鉱山を開発させていた。
最新刊『政宗の陰謀』(大泉光一著 大空出版 2016年刊)によると、
秀吉も、家康もスペインの鉱山の採掘技術ー灰吹き法ーの技術者集団を送るように、宣教師たちに命じていた。家康は、フランシスコ会(スペイン系)の宣教師ルイス・ソテロ(1574-1624)にそれを期待したが、スペイン帝国が技術者の派遣を断ったことや、スペイン人が幕府のために建造したガレオン船が進水に失敗したことなどもあり、フランシスコ会を冷遇した。イギリス人ウィリアム・アダムズが台頭してくると、家康は本格的に禁教を考え始める。
将軍家から締め出されたソテロは、のちにキリシタンの後藤寿庵(ごとう じゅあん 洗礼名ジョアン)の仲立ちで、伊達政宗の仙台に行く。このソテロは、実は改宗ユダヤ人(コンヴェルソ converso セファルディ系ユダヤ人) であり、スペイン最古の大学・サラマンカ大学で神学(シオロジー theology)や法学などを修め、フランシスコ会に入会した人物である。政宗はこのソテロと共謀して、「日本のキリシタンの王」という地位を、スペイン帝国とローマ法王に認めてもらい、徳川政権を国内のキリシタンと、スペイン帝国の援助で倒す計画を開始した。幕府の目を通商条約締結という名目で欺きながら、密命を帯びた支倉常長を団長とする使節を派遣した。太平洋を横断したのち、メキシコ(ヌエバ・エスパーニャ 新スペイン)、スペイン、ローマで歓迎を受けたソテロ、支倉一行はしかし、目的を果たせなかった。それはフランシスコ会が東日本の宣教を独占しようという、ソテロの野心に気づいたイエズス会(ポルトガル系)が、いち早くローマ教会に通報し、伊達政宗は本当のキリシタンではないことを密告したためだ、と『政宗の陰謀』の著者・大泉光一氏は書いている。これらの記録文書がバチカンはじめカトリック教国に現在も残されている。大泉 氏は、半世紀もかけて支倉使節団に関する、原語の史料を解読したということだ。

政宗は、支倉常長使節団の秘密交渉が失敗した、と知ると倒幕計画のすべての証拠を焼き捨てて、幕府に恭順の意をひたすら示し始める。ここで、伊達政宗は自らが信長たらんとした、若き日からの野望をもはや完全に捨て去って、キリシタンの仮面も捨てて、領内のキリシタンを処刑していった。
(政宗は十代のときから、織田信長に憧れていた。信長そっくりの出で立ちを好んでしていたらしい。が、表面だけ真似して、信長の精神までは引き継がなかった。)

このときまでにすでに伊達家領内には、高山右近やイエズス会宣教師が滞在した加賀・前田藩と同じように、宣教師たちと後藤寿庵たちが入り込み、信仰の共同体が築かれていた。後藤という姓ももともとは、キリシタンが多かった長崎の五島列島から渡ってきたためについたらしい。伊達政宗が晩年につくらせた、貞山堀(ていざんぼり 貞山は政宗の晩年の号)にも、後藤寿庵の技術と算術がものをいった。(貞山堀は、東日本大震災で大きな被害を受けた。)

(奥州の隠れキリシタン殉教の地 動画ー【短編ドキュメンタリー】大籠探訪 キリシタン殉教の地: http://youtu.be/PvRsu0bI80o)


政宗が藩内でキリシタン弾圧をはじめると、後藤寿庵も領内で捕らえられ、むごい殺され方をしたという。しかし、この後藤家は、岩手県の水沢で続いていく。生き残った子孫は密かにキリスト教の信仰を続けた。江戸時代には、大槻玄沢、高野長英といった大蘭学者を続々と輩出した。彼らは南蛮人(スペイン・ポルトガル人)の舶来の技術に精通する血筋から出てきていたのだ。南蛮文化が後藤家の中でひそかに蘭学へと変容を遂げていったということが分かる。さらには、大正・昭和の政治家・実業家として有名な、あの後藤新平へとつながっていく。
(成甲書房刊『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』の後藤新平の評伝ー中田安彦氏筆をお読みください。)

歴史評論家・落合莞爾(おちあい かんじ)氏のブログには、後藤新平は自分が隠れキリシタンの一族の出である、ということを明かしていた、ということが書かれている。
引用します。



http://2006530.blog69.fc2.com/category2-12.html
自分は隠れキリシタン」 後藤を生んだ水沢の伏流
(引用開始)

後藤新平は、水沢伊達家の小姓頭・後藤左伝次の長男として、安政4年(1857)に生まれた。安政3年生まれの南部藩上士の次男・原敬と、同年の日向都城藩士の次男・上原勇作を合わせた3人こそ大正時代の3大政治家で、その気宇と実績は現実に首相に就いた大隈重信・寺内正毅・山本権兵衛らを遥かに凌駕している。台湾政策の実行に関わった児玉と後藤を比べる時、後藤が児玉(というより、薩摩派首脳を除くどの日本人)よりも、1段深くワンワールドに染まっていたと思えるが、理由はその出自であろう。大正中期、上原元帥の命令で特種のケシを栽培し、純質アヘンの生産に励んでいた吉薗周蔵は、後藤新平から数回にわたりケシの栽培・利用に関する協力を求められたが、その際に後藤が指定した密会場所は、たいてい神田や中野のメソジスト教会で、そこで後藤は「自分は隠れキリシタンの家筋で、家には数百年以来の伝承がある」ことを明らかにした。水沢は独自の国際化政策を有した伊達家がキリシタンを集めた地で、水沢キリシタンの主頭・後藤寿庵の直系子孫が後藤新平である。

(引用終わり)

田中進二郎です。
一方で加賀前田藩も、伊達藩と同様に徳川初期政権との厳しい緊張関係にあった。
高山右近とイエズス会宣教師によるキリスト教宣教の影響が大きかったため、幕府は前田家が謀叛の疑いがある、とにらんでいた。前田利家の没後も、利長・利常(としつね)と三代にわたり、幕府は警戒をおこたらなかった。1632年には金沢城内の火薬庫が爆発して、大火が発生し市街地までを焼くという大事件がおこっている。落雷のために起こったことになっている。
だが、幕府の隠密が引き起こした可能性もあるだろう。この大火のあと、防災用の水を得るために、板屋兵四郎を起用して、辰巳用水(逆サイフォン式ー犀川から兼六園に水を汲み上げ、そこから市内へ流れ下っていく)が急ピッチでつくられたのだ(1633年完成)。
前田家の歴代藩主が「忍」という一文字の掛け軸を、奥座敷にかけていたのは有名だ。幕府の鎖国政策完成(1641年出島完成)に向かう頃に、加賀藩は相当ギュウといわされている。三代目藩主・利常は鼻毛を伸ばして、呆けたふりまでした。それでも陰では前田の歴代藩主たちは、山奥の五箇庄(ごかのしょう)で黒色火薬(gunpowder)の原料の塩硝(えんしょう 硝石 硝酸ナトリウム)を作らせ続けていたのである。越中富山の五箇庄と加賀の金沢を結ぶ「塩硝街道」については、故・司馬遼太郎も調査して書いている。金沢に運ばれた塩硝は、木炭と硫黄を練り合わせて火薬にされた。副島本の中で、イエズス会が本能寺の信長を爆殺した際に用いた火薬もこれと同じものであろう。この黒色火薬を加賀藩が生産出来るということは重大だった。

塩硝街道(五箇庄~金沢)↓
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1793168/1802629/97003628

『信長はイエズス会に爆殺され、家康はすり替えられた』で副島先生は故・八切止夫(やぎり とめお)史観の復活を唱えておられます。その八切止夫が次のように書いている。
『論考八切史観(最終)』からやや長いですが、引用します。
http://www.rekishi.info/library/yagiri/scrn2.cgi?n=1100

(引用開始)

「天文十二年(1543年)種子島に鉄砲伝来」とは周知の事実だが、鉄砲を用いるには火薬がいる。そして当時の九州南部で採れても、主成分の硝石は日本列島では全く[ほとんど?]産出しない。つまり鉄砲の国産は国友鍛冶や根来(ねごろ)の雑賀(さいが)の鍛冶が大量生産したが、用いる火薬はすべて輸入依存だったのである。

信長時代はポルトガル船をマカオ経由、秀吉時代はイスパニア品をマニラ経由で輸入した。だから戦国時代というのは、武将や武者故人のバイタリティーで覇を競ったように今ではいわれるが、どうもそうではなく、良質な火薬エージェントをつかんだ戦国大名が、勝利を勝ち取ったもののようである。
ところが、日本歴史というのは、鉄砲は火薬なしで使用できるものと誤認したのか、これまでそこを誰一人として解明していない。軍需用硝石ほしさに、言葉もわからぬまま宣教師と仲良くしたり洗礼したりした連中までを、「信仰あつき切支丹大名」としてしまう。
(中略)
徳川家は寛永十四年の島原の乱に懲(こ)りて、長崎に出島を築き、渡航許可をオランダ船のみに限定した。ということは、硝石の独占輸入法案で、他への横流しを一切認めぬ禁制をとったことになる。こうなると他の大名やその他にしても、硝石が入手不能では火薬ができぬ。それがなくては鉄砲も大砲も使えない。
だから幕末になって、長州が上海へ硝石の買付けにいって叛乱するまでは、なんとか天下泰平が続いたのである。
「鎖国」というのはつまり、なにもキリスト教に怯えたためでも何でもなく、硝石を独り占めにして治安維持を図った巧妙な徳川家の政治目的による偽装だったにすぎない。

(引用終わり)

田中進二郎です。八切止夫氏が書いているように、鎖国政策は、徳川幕府による火薬の原料の独占が大きな目的であった。だから加賀の金沢城にあった火薬庫を幕府が爆破したとしても、おかしくはない。

実は、信長も、きわめて早い段階から近江商人とつながって、火薬の入手ルートを確保していた。上洛を果たし、足利義昭を将軍の座に付ける前から(1568年以前)のことらしい。信長が鉄砲を使用したことが出てくるのは、永禄二年(1559年2月)の尾張・岩倉城攻めの時だ。信長はこの戦いで尾張統一を成し遂げた。翌年が、全国に名を轟かせた桶狭間の戦い(1560年)である。そのころにすでに近江国の国友、日野といったところが、鉄砲生産の拠点になっていた。
近江の土倉(高利貸し)から火薬ビジネスに進出していったことで有名なのが、角倉了以(すみのくら りょうい)である。了以は徳川家康の時代にも、朱印状をもらって東南アジアからの硝石や鉛(鉄砲玉の原料)を輸入していた。角倉(すみのくら)というのは、おそらく炭(すみ)ではなく黒色火薬を暗に意味していたのであろう。もともとは吉田姓である。京都の吉田神道もこの一族だった。そして吉田神道は、嵐山から遠くない愛宕山(あたごやま)にある愛宕権現の神主も兼ねていた。副島先生の『イエズス会は信長に爆殺され家康はすり替えられた』とのつながりが見えてくる。

吉田神道は金貸しも愛宕権現で行っていた、そして本能寺の変の直前に、明智光秀が愛宕権現で里村紹巴(さとむら じょうは)らと連歌を詠んだ。

時は今 天(あま)が下なる 五月(さつき)かな

という一句だ。この時、愛宕権現(神社)は明智光秀に合戦のために融資をしたのだ、と上記の副島本 (p141)に書かれている。当時の吉田神社の神主・吉田兼見(よしだ かねみ)は、明智光秀と最も昵懇(じっこん)の間柄だったので、本能寺の変に直接融資をしたのだろう。
だからやはり吉田神道は裏でイエズス会とつながっていた、と考えざるをえないのである。
しかし、吉田兼見は山崎の戦いで、光秀が敗れると、すぐさま「天罰眼前」と言って光秀との関係を絶って、秀吉と接触をはかった。また、『兼見卿日記』に手を入れて記録を改ざんしたことは、明智本にもある。吉田一族は、時の権力者にたくみに取り入って、利益をあげている。

角倉了以ものちに、黒色火薬を使って京都の保津川開削(かいさく)事業を行っている。川岸の大きな岩石を破砕するのに用いられたはずだ。そのほかに、滑車を用いて、岩を引き上げたり、ゼネコンの工事風景さながらだっただろう。
京都の中心を南北に流れる高瀬川も、角倉了以の指揮によって行われた。そうして、交通の利便をはかって、運河や河川の通行料の半分が角倉家に入った。京都の偉人とされている了以は、本当はユダヤ商人のように狡猾(こうかつ)でもあった。

学問道場の六城雅敦さんに教えて頂いた鳴海風(なるみ ふう)著『江戸の天才数学者-世界を驚かせた和算家たち』(新潮選書2012年刊)という本には、角倉了以が、吉田流算術の元祖であった、とある。了以とその息子、素庵(そあん)の二人から算術を学んだのが、和算書のベストセラー『塵劫記』(じんごうき 1627年刊行)を著した吉田光由(みつよし 1598-1672)である。角倉家との血縁もあり、開削工事に加わって難工事を成功させたこともある。もともと、技術屋(エンジニア)だったのだ。だが少年時代に、京都の天主堂で布教していたイタリア人宣教師のカルロ・スピノラから、数学を学んだ可能性がある、と鳴海氏は書いている。(p27)スピノラから、ピタゴラスの定理や、円周率を教わっていたようだ。(p84)イタリア人宣教師たちは、ルネサンス期のイタリアの数学者たちの業績を、デウスの御業と称して、教えただろう。本国ではルネサンス運動を押しつぶしたくせに平気で剽窃(ひょうせつ)だ。

そのスピノラも、禁教令で幕府に迫害されて、長崎で処刑された(1618年)。吉田光由も『塵劫記』が売れれば売れるほど、幕府から隠れキリシタンではないか、という疑いの目で見られるようになり、熊本のキリシタン大名・細川忠興(妻は細川ガラシャ 玉子ーたまこ)を頼ったこともあった。晩年は京の嵯峨野で隠れるように暮らして世を去った、という。

時代は下るが、江戸時代の前半には、徳川幕府は暦を変えるのに、京都の公家たちの権威を借りていた。暦を変えるためには、京都の土御門(つちみかど)家の許可を必要とした。わざわざ、幕府機関の天文方(てんもんがた)のトップに吉田神道や、陰陽道(おんみょうどう)の人間を据えておかなければならなかった。

幕府天文方というのは、↓の六城雅敦さんもお書きになっているように、日本で最初に暦を作った渋川春海(しぶかわ はるみ 安井算哲ともいう 1639-1715)にはじまる。のち1782年に天文台が浅草に設置され、長崎経由で輸入された望遠鏡を用いて、天体観測が開始された。しかし、まだ京都の公家の陰陽師(おんみょうし)や神道家(吉田神道)の末裔たちが天文方のトップにいた。幕府は、彼らを引きずりおろすために、下級武士であった高橋至時(よしとき)という和算の天才を浅草天文台の局長に抜擢した。これは、朝廷側からの猛反発が予想された。だから、この人事を幕府は朝廷に極秘で進めた。老中松平定信もこの計画に加わっていた、という。蘭癖(らんぺき)大名・堀田正敦(ほった まさあつ 1755-1832 若年寄 近江国堅田(かただ)藩主 伊達政宗の子孫)がこの計画の中心だった。

千葉の佐倉の総庄屋・伊能忠敬(1745-1818)も、極貧の至時を資金援助をするために付けられた。しかし伊能忠敬の本当の姿は公儀隠密だ。天文方の蘭学者を監視もしていただろう。あと一人、間重富(はざま しげとみ 大阪の町人・数学者)の三人が中心になって、寛政の改暦事業が行われた (1797年 寛政九年 改暦の実施はその翌年)。この寛政暦は、天文台で実際に天体観測した結果から、膨大な計算をして作り上げた暦である。
(広瀬隆著『文明開化は長崎から』集英社2014年刊を参考にした)

つまり朝廷や吉田神道に対抗して、幕府の蘭癖(らんぺき)大名ー副島先生のことばでいうと、隠れキリシタン大名ーたちが蘭学者たちに命じて、暦を作らせたのだ。この改暦事業の日本の数学史的な意義については、今後、六城雅敦さんが明らかにされるだろう。きっと、寛政のルネサンスと呼ぶにふさわしい大きな出来事だったのだろう。これが、蕃書和解御用(ばんしょわげごよう)、蕃書調所(ばんしょしらべしょ)へとつながっていくのである。


ー付記ー
南蛮の宣教師たちとともにやってきた工人たちの残した遺産というのは、全国的に見ても多い。九州には、長崎の眼鏡橋、熊本県の砥用町(ともち)の通潤橋(つうじゅんきょう)という石橋、鹿児島の鶴丸城の甲突(こうつき)五橋といわれる石橋など。岩永三五郎たち、「肥後の石工」と呼ばれたひとたちが作ったという。岩永三五郎は、薩摩藩に命じられて、敵が攻撃してきたときには、1個の石を取り外すだけで橋が全て崩れる仕掛けのものをつくった。秘密保守のため、三五郎以外の工夫たちは、工事が終わると薩摩藩の侍に斬り殺された、というかわいそうな逸話がある。(金沢の辰巳用水についても、板屋兵四郎と工人たちは加賀藩士に殺された、という説もある。)
しかし、アーチ型の石橋がなぜ日本に忽然(こつぜん)と姿をあらわしたのか?
通潤橋は、現在も農業用水を通す水道橋として現役である。古代ローマ帝国で作られた水道橋とほぼ同じ技術が日本に伝えられたのだろう。そして日本の石工たちに直接、技術(テクニック)を伝えたのは、宣教師ではないだろう。それは、南蛮人の宣教師とともにやって来た、初期フリーメイソン(石工の同業者)たちであったのではないか?だからこそ、これらの橋や、用水の技術が今もって謎に包まれているのだろう。これらは、Godに仕える者だけが知る秘技として、他言は禁止だったはずだ。鹿児島市内にたつ岩永三五郎の像は定規を手に持ち、フリーメイソンであったことを如実に物語っているように私には見える。

(岩永三五郎像の写真ー)

田中進二郎拝
shinjintaro@gmail.com



[1899]図表は2ページに

投稿者:本多俊一
投稿日:2016-03-30 19:32:47


>↓ [1898]私が、消費税「値上げ」なし、撤回。安倍首相の臆病者、と書いたとおりだ。投稿者:副島隆彦 投稿日:2016-03-30 17:14:51

副島隆彦氏が引用した森信茂樹氏(中央大学法科大学院教授 東京財団上席研究員)の記事は、こちらです。図表は2~3ページにあります。やはり図表を見るのが一番です。


安倍政権が真にやるべき政策を
米国の経済学者に聞く必要はない(森信茂樹氏)
http://diamond.jp/articles/-/88726


以上です。



[1898]私が、消費税「値上げ」なし、撤回。安倍首相の臆病者、と書いたとおりだ。

投稿者:副島隆彦
投稿日:2016-03-30 17:14:51

副島隆彦です。今日は、2016年3月30日です。

森信茂樹(もりのぶしげき) という経済評論家? いや、アメリカできちんと勉強してきた若手の経済学者のようだ。 この人がが、実に的確に、いい(良い)ことを書いている。 週刊ダイヤモンドの記事だ。

この森信という学者は、政府の審議会とかに入れられて ふにゃふにゃ にならなければ、いい学者に成長すると思う。

消費税の 来年4月からの、8% → 10% を 取りやめる、という政府決定を、安倍晋三首相は、 「撤回します。私の政策の失敗です。国民に謝ります。 増税(税率の引き上げ)はしません。とても出来ません。ご免なさい」と国民に、ちゃんと自分で言えばいいのに、この臆病者めが。 と、私はここで10日ぐらい前に書いた。

そうしたら、この 森信茂樹(もりのぶしげき)という学者が、もっと上手に、専門家らしく きちんと書いてくれた。以下に載せるとおり、

「 消費増税の是非を米国の経済学者に聞くことは、世界の恥さらし。
安倍政権が真にやるべき政策を米国の経済学者に聞く必要はない 」

だ、と。このとおりだ。

まったくもって本当だ。 恥を知れ、安倍晋三。 ついでに、ステグリッツも クルーグマンも なに様だ。自分の国の経済と財政のボロボロ状態を棚に上げて。なにが日本に助言だ。 バカやろうども。 ノーベル経済学賞なんか、廃止にしてしまえ。 副島隆彦 記


(転載貼り付け始め)


〇「 安倍政権が真にやるべき政策を米国の経済学者に聞く必要はない 」

ダイヤモンド・オンライン = 週刊ダイヤモンド
2016年3月30日

森信茂樹

安倍政権が真にやるべき政策を米国の経済学者に聞く必要はない 。安倍首相が官邸に米国の経済学者らを招いて、一国の租税政策、消費増税の是非についてのアドバイスを求めることは、筋違いではないか

( 画像 © diamond 安倍首相が官邸に米国の経済学者らを招いて、一国の租税政策、消費増税の是非についてのアドバイスを求めることは、筋違いではないか)

消費増税の是非を米国の経済学者に聞くことは、世界の恥さらし

安倍首相は、官邸に米国のノーベル賞受賞学者であるスティグリッツ氏やクルーグマン氏などを招いて、「国際金融経済分析会合」を開催した。趣旨は、来年4月に予定されている消費増税を延期すべきかどうかについて、彼らのアドバイスを求めることだと報道されている。

しかし、一国の最も重要な経済政策である租税政策、消費増税の是非を米国経済学者のアドバイスを基に判断するということ自体、前代未聞の恥知らずなことではないだろうか。

税制というものは、国家の最も根源的な権限である。EU では、通貨が単一で多くの規制も統一されている。しかし、税制だけは全く統一されていない。消費税率も上限と下限はあるものの、ばらばらである。

その理由は、税制は国家の主権 (しゅけん。引用者注記。 ソブリーンティ sovereignty という。皆さん、そろそろこの英語を覚えなさい。むずかしいけど。この属国洗脳奴隷ども。 副島隆彦 割り込み終わり )そのものであり、大きな政府もあれば、小さな政府もあるというように、各国の経済社会状況に応じて、時々の政権が国民と対話しながら決めるもの、という認識からである。

さらに、アドバイスを求める相手が米国の経済学者というのも疑問だらけである。彼らは米国の政権に様々なアドバイスをしてきたわけだが、米国の経済社会はどうなっているのだろうか。

今回の大統領選挙に象徴されるように、米国ほどみじめに国民が分断・分裂している国はない。経済こそ順調であるが、1%のスーパーリッチ層が99%を支配するという基本構造は、今も変わっていない。その証拠が年々拡大する格差であり、ダントツに高い相対的貧困率だ。

そのことは、今回の大統領選挙に象徴されている。民主党も共和党も分裂状況にあると言ってよく、背景には人種問題だけでなく、グリーディー(引用者注記。greedy 貪欲=どんよく= ) 資本主義を体現する税制(ストックオプションやファンドからの利益に対する優遇税制)が所得・資産格差をもたらしているという現実がある。

つまり、彼らは自国の税制をまともにするというアドバイスができていないわけで、そんな人たちにどうして日本の税制のアドバイスができるのだろうか。

米国には、安定した社会保障は存在しない。公的医療保険制度はなく、オバマケアも日本の制度から見れば、まやかしのようなものだ。「金の切れ目は命の切れ目」という社会で、消費税により社会保障を構築するという、欧州やわが国がとってきた政策すら導入されていない国である。

そのような全く異なる社会状況の下で、どうして彼らのアドバイスが必要なのだろうか。彼らに日本経済・財政や社会保障を語る資格はないと思う。

安倍政権の意図は自明である。憲法改正のための多数議席の確保、そのための同時選挙、そのための大義名分としての消費税先送り、そして経済財政諮問会議の学者ではなく、国民を信用させるための米国・ノーベル賞経済学者のお墨付き(外圧)――。これが本当のところだろう。

アベノミクスで好循環は生じず所得・資産格差は大幅に拡大

わが国における経済停滞の最大原因は、消費の伸び悩みだ。非正規雇用の拡大などに伴う賃金総額の伸び悩み、高齢者の生活不安、若年層の将来への不安が背景にある。手を付けるべきは、そこへの対応策だ。

アベノミクスの三本の矢は金融政策に依存してきたが、それは実物経済( しつぶつけいざい)が活性化するまでの時間稼ぎの政策だったはずだ。「ベースマネーを増やせば実物経済が活性化する」という政策は完全に行き詰まっている。

自らの理論の非を認めたくないリフレ派が、2年前の消費税増税のせいにしようとしているが、これこそブードゥー(voodoo 引用者注記 )経済学(根拠のないおまじない)だ。

以下、一橋大学の小塩教授が2015年の家計調査に基づき作図された図表に基づき、アベノミクス前後のわが国の所得・資産の分布を見ていくが、アベノミクスでは、「成長と分配の好循環」は全く生じていないという、驚きの姿がわかる。

図表1は、所得階層ごとに世帯数の比率をアベノミクス前後にわたって比較したものである。

◆図表1 (略)

アベノミクス以前には、年収5000万円以上の世帯比率が軒並み減少し、経済停滞の下で「みんなが貧しくなった」状況が映し出されている。

一方アベノミクス後は、年収400万円から700万円の層の厚みは薄くなり、その両脇(400万円以下と700万円以上)の層が厚みを増している。アベノミクスの下では、「中間層」が薄くなり、所得分布の二極分化が煤でいることを物語っている。

背景には、正規雇用と比べて3割ほど賃金の低い非正規雇用者の割合が拡大している状況があると予想される。

図表2は、貯蓄残高を比較したものである。(略)

アベノミクス以前の分布を見ると、すでに二極化が進んでおり、経済低迷の中で貯蓄を持たない家庭が増えてきていたことが見て取れる。

アベノミクス以降は、貯蓄の二極化がより大きく進んできたことがわかる。低貯蓄世帯の比率には大きな変化がなく、中程度の貯蓄残高の層の比率が低下し、貯蓄残高3000万円以上の層の比率が上昇している。高齢化の要因もあると考えられるが、アベノミクス下での株価上昇が最大の原因であろう。

このように最新の統計によれば、アベノミクスが所得や資産の格差を拡大してきたという事実が判明した。標榜してきた成長と分配の好循環、トリクルダウンは全く生じていないことが見てとれるのである。このような状況の下で、金融緩和政策に固執し、それだけが処方箋のような政策では、わが国経済のデフレ脱却はおぼつかない。

リフレ派の経済政策は間違っていたわけで、今後は将来不安の解消のための様々な政策(それに伴い財源の確保)と所得再分配政策の強化を同時に行う政策にシフトする必要がある。つまり、社会保障の効率化と充実により、国民の安心に向けて政策の有効性を高めること、併せて適切な所得・資産の再分配を行うことではないだろうか。

社会保障は効率化しつつ充実を消費増税も確実に行なうべき

社会保障については、効率化と充実とを同時に図る必要がある。

効率化を進めるカギは、マイナンバーの活用である。第一に、マイナンバーにより所得だけでなく資産情報を活用し、「所得は少ないが多くの資産を持つ高齢者」に対する社会保障を縮小することである。

次に、児童手当など個人の所得基準に基づき適用されている社会保障を、マイナンバーを活用して世帯所得を基準とし、効率化を進めることである。

図表3は、平成21年の全国消費実態調査に基づくグラフである。これを見ると、高齢夫婦世帯では、所得200万円以下でも4000万円以上の貯蓄残高を持つ世帯の割合が2.2%、2000万円以上の貯蓄を持つ世帯の割合は8%を超えている。高齢者の社会保障負担と給付は基本的に所得基準であるが、資産状況も入れてよりきめ細かいものにする必要がある。

社会保障の拡充については、高齢者から勤労世代への社会保障のシフトを進めるとともに、どうしても財源の確保が重要になる。その意味で、消費税の10%への引き上げは、確実に行われる必要がある。社会保障の失敗国である米国の経済学者に聞く必要はない。

最後にひとこと。先週27日に結党した「民進党」だが、「軽減税率のもとでの消費税率引き上げには反対」という立場のようだ。なぜ、「低所得者への給付と合わせて、消費税率を引上げ社会保障を充実する」といわないのだろうか。

子ども手当など、財源なくバラ色の世界を語ったことが、民主党政権のつまずきの根本原因であったはずだ。

( 転載貼り付け終わり)

副島隆彦 記