特別児童扶養手当申請の経緯
結論から言うと、無事に支給されることになった。
2級、月額34,970円である。
長男は療育手帳B2(軽度)であるので、順当な結果だろう。
この通知が届いたのは、申請から約2ヶ月後のこと。
3、4ヶ月はかかるかと考えていたので、思いの外早く結果がわかって安堵した。
支給は年3回。4ヶ月分がまとめて振り込まれる。
先日、初回の手当の振込があった。
申請月の次月分からまとめて振り込まれていた。
これについては、国民年金課で説明を受けた通りである。
このお金については、運用して増やせれば良いのだが、減らすことは絶対に避けたい。
ということで、素直に長男の口座に入れることにした。
将来、どうなるかわからないが、彼が生きていくためには、お金なんて、なんぼあってもいいですからねぇ。
さて、何もかもに理由が必要というわけではないのだが、このお金について、理由を考えてみる。
長男は現在4歳である。
幼保無償化の恩恵を受け、現在保育料は払っていない。
児童発達支援について、現在は週2回通っているが、それも自己負担額はない。
子ども手当は月1万円もらっていて、今回、特別児童扶養手当34,970円がもらえることになった。
彼にかかるお金、入るお金といえば上記の通りで、あとは食費や衣料品、時々買うおもちゃなどは普通の子どもと変わらない。
もちろん、児童発達のための通信教育だったり、習い事だったり、お金を使うことはできるのだが、私は障害を「なんとかする」ために必須であるとは考えていない。
(「なんとかする」は、「治す」や「改善する」という意味ではない。せいぜい、「社会にそれなりに染まったフリをする」くらいの意味で、私は障害を受容できない社会に問題があると思っている)
では、このお金は、何に対して受け取るお金なのか。
里親制度では、里親になると手当が受け取れる。
この額が、私としてはびっくりするものなのだがさておき、やはり他人の子どもを愛情を持って育てるというのは、社会としては必要なシステムだろう。
それを維持するためには、ひとつでも多くの不安を里親から取り除く必要がある。
そのうちの経済的不安を取り除くには、子育てに必要なお金の一部を補助することが有効だ。
その考え方を、この障害児育児のための特別児童扶養手当にあてはめてみる。
障害児を育てるのには、沢山の苦難がある、もちろん子どもにも親にもによるが。
残念ながら、定型発達児よりも障害児の方が虐待を受けやすいということを聞いたことがある。
(虐待によって、脳の一部が萎縮し、発達障害のような症状が出ることも明らかになっているので、本来は定型発達児だったが虐待によって後天的に障害児になることもあるだろう)
障害があるがために、育児を放棄したり、里子に出したりする人もいるだろう。
例えば、熊本の「コウノトリのゆりかご(赤ちゃんポスト)」に預けられる子どもの1割には、障害があるそうだ。
つまり、この特別児童扶養手当は、「育てにくい子ども」を「きちんと(捨てずに)」育てるために補助するから、頑張れ、というお金である。
というのが、私の結論である。
調べれば、特別児童扶養手当の本当の目的がどこかに書いてあるのかもしれないが、本日はここまでにしておく。