アメリカの政治は分断が進み、混迷を極めています。白人優先主義を隠しもしない現政権の性的マイノリティへの攻撃はすでにデフォルト化しており、リベラルなニューヨークにいてさえ、外国人でしかもゲイとして漠然とした不安を感じます。

 

ちなみに、どうしてトランプ率いる共和党はLGBTを攻撃するかというと、同性愛は罪だと信じるキリスト教福音派などがその支持基盤だからです。もちろん、アメリカ政治にはそれ以外に、移民問題はじめさまざまな対立軸があり簡単には割り切れませんが、同性婚や妊娠中絶問題が選挙の度ごとに争点になるのは、宗教が政治と深く結びついているからです。そんな、今日のカオス的なアメリカ政治中で、私にとっての一服の清涼剤は、マイノリティーのために闘ってくれる政治家たち。トランプの顔色伺ったり仕返しを恐れて押し黙っている政治家もいますが、気骨のある政治家もたくさんいます。

 

最近、テレビをつけて、そのエキゾティックでイケオジな風貌に釘付けになったのは、オレゴン州・州議会議員のCyrus Javadi氏48歳。元々は共和党から選出された議員でしたが、最近民主党に鞍替えしたことが大きな話題になっています。フェイスブックのおすすめニュースに出てきた時、思わず可愛い〜と唸ってしまいました。

 

 

Javadi氏は地元の歯科医。9人の子供(どうりで男性フェロモンムンムンの雰囲気)の父親でもあります。そんなJavadi氏が共和党から民主党に鞍替えしたのは、今の過激な共和党の姿勢が自分の信念や有権者が求める政治から離れていっていると感じているからだとテレビのインタビューで語っていました。そして、私的に頼もしいなと思ったのは、移籍を決意した理由の一つが、子供のうち1人がゲイであることと関係している様です。自分が所属する政党が自分の愛する息子を攻撃する構図になっていることに辟易していたからです。立候補した党からライバル党に移籍するなど、政治的にはリスクが高く再選の可能性を狭めることになりかねませんが、Javadi氏の勇敢さは大きな感銘を与えオレゴンという比較的小さな州が大きな注目の的となりました。

 

エグゼクティブ向け紳士服のモデルみたい

 

選挙運動中は髭がなかった様です

 

エキゾティックな風貌は、アメリカ人とイラン人の血が混じっているからでしょう。角度によって灰色にも黒にも見える瞳に引き込まれます。宗教的には母方はユダヤ系。共和党から選出されたものの、そもそもの出自はダイバーシティに満ちてます。こうした家柄のバックグラウンドからももとより共和党という枠にははまりきらない気がします。歯科医という職業柄、選挙運動中は髭を剃っていたようですが、彼のような顔立ちだと、髭がある今の方が断然セクシーに見えます。選挙活動の時の写真と議員さんになってからの写真はまるで別人みたいに見えます。やはり選挙に選ばれた政治家として、今の様に恰幅がいい方がリーダーという風格を感じます。

 

ふっくらとして髭付きの方が凛々い

 

次に紹介したいイケオジ政治家は、国政レベルでヴァージニア州選出の米国連邦議会の下院議員Eugene Vindman氏。ウクライナ生まれの50歳。この方は2024年の選挙で初選出された新人国会議員ですが、アメリカ国家安全保障会議 (National Security Council)に属していた元軍高官ということで、カリスマティックな雰囲気を漂わせています。実は、Vindman氏は第1次トランプ政権の時にトランプの弾劾に関与した人でもあります。2019年、ウクライナ政策に関するトランプ政権のスキャンダルをきっかけに、弾劾のきっかけを作ったのですが、その後報復的措置に遭い、職位を剥奪され職を追い出されてしまいます。

 

 

叩き上げの軍人さんです

 

 

しかし、自分の信念を貫きアメリカのあるべき姿を追い求め、地元ヴァージニア州から下院議員として立候補、トランプに立ち向かった男として全国レベルの注目が集まる選挙戦で勝ち上がり、現在下院議員として活躍中です。アメリカでは、軍人や元軍人は国のために奉仕したヒーローとして崇拝を受けており彼はそんなアドバンテッジを最大限に活用して当選を果たしたわけですが、来年の中間選挙での改選に向けて名指しでトランプの標的とされ、ライバルの共和党から刺客を送り込まれることがほぼ確定しています。よって中間選挙まで1年以上ありますがすでに選挙戦モードで精力的に活動しているようです。決して彼の信念は怯むことなく、他の政治家のように手のひら返したようにマイノリティー軽視するわけでもなく、民主主義の理念、表現の自由などを掲げてドブ板選挙展開しています。基本的に、フケ見えする白人男性が多い中、童顔で丸顔のVindman氏は50歳には見えない若々しさで30代後半くらいに見えます。若見えはアメリカの政治家にとってメリットが多いので、このまま突っ走ってもらいたいです。

 

かっこかわいい系は女性有権者にも人気

 

テレビで見ることも多くなり貫禄すら

 

「私はトランプの一番のターゲット」

 

上の2人とも、ストレートの男性で、ゲイではありませんが、2人ともLGBTの権利を擁護するアライです。こういう気骨のある政治家が声をあげていてくれることで、右へ振れすぎを緩和する原動力となって欲しいものです。彼らの活躍はアジア系でゲイという私のようなダブル・マイノリティーにとって大きな安心感を与えてくれています。今後アメリカの政治がどう転んでいくか全く予想がつかない状況ですが、こういう政治家がもっと増えていくことを望みたいです。

 

 

 

 

ニューヨークのホテルについてのネタは何回か過去にもブログで書いてきましたが、仕事で2週間の予定でマンハッタンに滞在してる従兄弟に、ホテル変えたいんだけど、おすすめはないかと聞かれました。今彼が泊まってるのは、「コートヤード by マリオット」。マリオットブランドの中では中堅レベルで宿泊特化型のホテルです。

 

最初の5日分の支払い請求が来て日本円建のクレジットカード精算書見たらすごい額になっていて、これは予算オーバー、このままこのホテルに泊まり続けるのは無理、と思ったらしいです。NY在住者の自分はマンハッタンのホテルに泊まる機会はあまりないので、価格には疎くなってしまってますが、従兄弟に聞いたところ1泊600ドルだそうです。14泊で8,400ドル、日本円にして120万円になります。予約時のレートは$480ドルくらいだったそうですが、税金やら各種料金が加算されてそんな額になったのでしょう。$600払ってるのに、部屋にアメニティーは一切なく、眺望は隣のビルの壁。満足度も低いようです。

 

1泊600ドル。無機質で眺望もない部屋。期待は禁物

 

ニューヨークのホテルの中には、チェックインや精算時に「Destination Fee」「Resort Fee」などの料金が加算されるところがあります。マリオット系列も宿泊料金の他に、Wifiとか部屋のコーヒーとか種々のサービスへの課金として$40〜50の「Destination Fee」を徴収してます。隠れ料金、ジャンク・フィーとも呼ばれ近年大きな苦情になりアメリカ議会でも議論されるようになり、最近は予約する時にこういう隠れ課金を含んだ額を表示するサイトが主流です。どこで予約したのか、従兄弟はそういう隠れ課金に気が付かないままマンハッタン入りしてしまったのでした。どうせ会社が払うんだから別にいいじゃない?と言ったのですが、彼の会社では、アメリカ東海岸出張時のホテル代上限が$450で設定されていて、超過の差額分は出張者本人の負担になるようです。超過分$150、14泊で$2,100。日本円にして自己負担30万円強。いや、これを個人負担は辛いですね。日本の大手企業なのに気の毒だなと思います。彼の会社国内は、プリンス系列、三井ガーデンホテル系列や東急ホテルズと法人契約してるそうですが、それほど海外展開をしてる会社ではないので、アメリカの物価高に旅費規定が追いついていないのでしょう。

 

うちの会社は出張の際は、アメリカンエキスプレスを通して、法人契約をしているホテルは出張旅費規定に収まる価格に交渉価格で設定されているので、彼みたいな予算オーバーの心配はないのですが、出張先で選べるホテルの数は確実に減ってます。昔は、たとえばマリオット系でいえばリッツ・カールトンやエディション級にも泊まれたらしいですが、今はボストンやサンフランシスコなど大都市の出張だと、スタンダードなマリオット、シェラトン、ルネッサンスレベル、地方都市だとウエスティンやWあたりも泊まれますが、いつまで続くか。

 

従兄弟の話に戻り、彼も自分でも探してたみたいですが、やはり土地勘や相場感含めると私が探したほうが効率的。浮いたお金の一部でディナー奢ってくれるそうなのでホテル探し手伝いました。彼が好む国際チェーン系のホテルは下位ブランドでも最低$500。また、日本からお客が来るときに紹介していたパーク街の日系・キタノホテルも、調べてみました。ちょっと前は$300ドル台で泊まれてましたが、9月の平日で$600−700するようです。1週間の連泊だし、従兄弟の会社が国内出張の法人契約を結んでるプリンスホテル系列になっているので、お得なプランがないか聞いてみましたが、そもそも空室がない日があり1週間通しでは取れないことがわかりました。

 

 

パーク街のキタノは最近プリンスホテル傘下に

 

シェラトンやヒルトンのカジュアルブランドでもこの価格

 

 

結局出張先に近い、タイムズスクエア〜グランドセントラル駅の間の界隈で、$450X10泊、$4500に収まるという希望で探してみたのですが、9月は国連総会をはじめ、マンハッタンのあちこちで各種カンファレンスがあり海外からの客で混み合う時期なので、ミッドタウン内には彼の条件に当てはまるホテルはありませんでした。ミッドタウン近辺だとポートオーソリティバスターミナルの西側や8−9番街など治安が不安な地区までいかないと1泊$450より安いホテルは見つかりません。それも客からの5段階評価で3.2とか微妙なホテルばかり。写真見て良さげと思ったホリデーイン系列のホテルがありましたが、地下鉄から10分以上かかるヘルズキッチンの外れの外れ11番街。先月銃撃事件があった交差点に立地。これは従兄弟にはお勧めできないと思いました。

 

10泊4500ドル以下で検索の結果

 

ゲストハウスとか民泊サイトも見てみましたが、観光旅行じゃないんだし仕事にも支障が出そうということで、結局、従兄弟がどうしたかというと、今泊まっているホテルを、エアラインのホテル予約サイトから「ドル建+マイル」で予約し直し、ドル建払い分を$450に設定し、残りをコツコツと貯めてたマイルで払うことにしました。奥さんとハワイに行くために貯めてるマイルなので、結局は自腹と同様なんですが、マンハッタン内で安全安心は背に腹は変えられないと思ったのでしょう。

 

海外出張が一般的な企業やこちらに現地法人があったりする企業だと、もっと柔軟に対応できてうちの従兄弟みたいな苦労はしないのだろうけど、それでも日本企業がこれでいいのか、って感じです。ということで、彼のホテル探しの手伝いをした経験は、これからマンハッタン旅行計画している方々には参考になると思いブログ化してみました。なお、一泊だけならというのであれば、Hotel Tonight というサイトが重宝します。当日売れ残ってる部屋が放出されていて、時には半額以下で泊まれることもあります。以下、ご参考。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、職場で部下にセクハラの相談をされた話の続きです。

 

もう終わった話かと思っていましたが、最近急展開を見せています。部下のモニカ(仮名)から、通勤途中に毎朝出くわす半裸男が不快だと相談を受けたのが3週間前。社内セクハラ窓口に通報しようかと迷っている段階でしたがその後何も言ってこなかったので、きっと通勤経路を変えるとか、時間帯をずらすとかして、そのセクハラ男と会わないような解決方法を見つけたのかなと思っていました。

 

そんな先週のある日、帰り際に社内セクハラ窓口のコンプライアンス担当者からメールでセクハラレポート報告書が来て、モニカの訴えがセクハラ認定されたことを知りました。モニカが言ってたように、通勤経路でのことなのでやはり会社の責任?になるようです。でも、結局加害者は社内の人ではないので、誰かに懲罰があるわけでもないし、被疑者不明のなんともおかしなレポートでした。ただ、精神的苦痛を和らげるために、当分の間、モニカは必要な時に在宅勤務してもいいことになりました。さらには6ヶ月間、社費で心理カウンセラーとの面会も与えられると書いてありました。まあ、心理カウンセラーはいいとしても、自由に在宅勤務というのは割と大きな権利の獲得であり、他の社員が聞いたら羨むだろうなと思います。なお、アメリカの会社でこういう時にありがちな、高額の金銭的補償は含まれていませんでした。

 

写真はネットからの借り物。モニカのイメージ。

 

しかし、モニカは、もともと在宅勤務を好むわけでもないようで、今のところほぼ毎日出社しています。もしかしたら誰かとルームシェアしてて、物理的に家では働けないのかもしれませんが、それでもモニカはなんだか勝ち誇ったような雰囲気を醸し出しています。もともと半裸男に遭遇することがセクハラだと訴えてきた時に、彼女が繰り返し言ってたのが「女性はみんな不快に思うはず」とか、「マナーを守らない自分勝手な男は社会の悪」とかいうアプローチで、とにかく正義感が強い人だなと思っていました。それなので、この件でセクハラ認定されたことで、彼女の中の正義感が満たされたのだと推察しています。よって、金銭的利益は得ていなくとも、彼女にとっては大きな勝利を意味するのだと思います。

 

アメリカの会社で社員のクレームが認定されたというと、イコール高額の賠償金などのイメージがありますが、金銭的物理的な見返りは期待しないけれど、自分の主義主張、名誉や尊厳を守るために様々なクレームを提出する社員も結構いるものです。モニカはそのいい例だと思います。私もある意味とても勉強になりましたし、部下やチームのメンバーを管理する中でいろいろな考え方の社員がいるもんだと教訓になりました。アメリカに住んで20年、職場でいろいろな人を見てきましたが、こうして自分が管理職として関わるのと、他人を第3者的に傍観するのでは大違いだと思います。

 

会社側の立場から言うと、ここでなんらかのアクションを起こしておかないと、たとえばモニカがストレスを溜めて精神疾患になってしまったり、仮に本当にその上半身裸男に襲われたり、なんてことがあったら、それこそ巨額の賠償金請求などに発展して高くつくので、早い段階でこうして折り合いをつけてるんだろうなと思います。

 

人事部から連絡が、、、。

 

さて、モニカにも笑顔が戻り、この件一件落着と思ったのも束の間、人事部から私がモニカのマネージャーとしての義務を怠った可能性があるので電話で話したいと連絡が来ました。ドキッとしてすぐに時間を作りその担当者と会ったのですが、私がモニカから相談を受けた直後にセクハラ窓口や部門人事にするべきだったようです。それを怠ったとお咎めを受けました。ああ、そういえば今のマネージャー職に就いた時「新任マネージャー研修」があって、その中で、部下からのセクハラ相談は必ず会社に報告する義務があるとあったような気がしました。あの時は、そもそも半裸男を見かけるだけでセクハラと言えるのか甚だ疑問でしたし、モニカもセクハラ窓口に連絡するかどうか迷い始めていたようでしたので、とりあえず様子見していたのです。(←と苦し紛れの言い訳)しかし、どんな些細な案件でも、社員がセクハラだと言うのであれば、とにかく報告するべきでした。

 

こんな感じの様式を提出しなければならなかったようです

 

自分では誠心誠意でモニカに接したつもりですが、別に彼女から感謝されるわけでもなく、さらにはこんな人事からこんなお咎めまでもらってしまいましたが、私にとっては色々と学びになりました。

 

さて、モニカを悩ますこの半裸男。本人は自分が全く知らないところでこんな騒動が勃発していたことは露知らずでしょう。罪な男です。個人的にはセクシーなイケメンの半裸は目の保養になるので、どうぞ続けてくださいって感じですが、「モヤモヤ」とはいかなくても、なんとも滑稽な出来事でした。

 

モニカがばら撒いてた写真

 

9月は暑さも和らぎ晴れた日が続く、ニューヨークで一番好きな月。

 

アメリカに住んで20年、この国にはいろいろな形の家族があるなとなっています。トランプとその取り巻きは、プロジェクト2025なる大統領選挙のマニフェストで、「家族は男女カップルとその子達で構成される」とか定義していましたが、プライベートの友人、近所、そして職場でも、その定義に当てはまらない、子無しストレートカップル、再婚同士大家族、同性カップル、シングルマザー、シングルファーザー、犬や猫が家族の人、そしてシングル生活を心から満足する人、皆それぞれがそれぞれの人生を謳歌しています。

 

そして、最近、3人婚という形態の関係にある同僚がいることを知りました。3人婚とは、文字通り3人で結婚生活を送っている人たち。その同僚の彼の名はアレハンドロ(仮名)。私より少し年下で、40代前半といった見た目。今の会社の転職した時から、彼の机の上に、女性二人と一緒の撮った写真が飾ってあるのは気になっていました。1枚だけだったら、友達なのかな、と思いますが、それが数枚。いろいろな場所で撮った写真があるので3人で旅行しまくっている様子が伺えます。通勤電車でたまたま隣の席になって、グランドセントラル駅から職場まで一緒に歩いた時に、彼が、うちの近所にあるタウンハウスを購入することを検討していることがわかり、ややプライベートな話になったのでした。

 

3人での恋人関係(写真はイメージ)

 

私は今の会社では、初日に上司にカミングアウト済みで、あとは自然体で、特に隠しはしなけれど、聞かれない限り自分からは話さない、というスタンスです。アメリカでは、日本みたいに業務時間外に飲み会もないし、同僚のプライベートを詮索する風潮はないので、一部のゴシップ好きな人たちを除き、婚姻関係などは誰も聞いてきません。(ただ、私の経験上、東南アジア系と中南米出身者は子供の有無を結構ズカズカ聞いてくる。配偶者の有無の前に、なぜか子供の有無😆が気になる文化のようです)

 

アレハンドロが購入を検討しているのはうちからまさに数ブロック徒歩2分くらいのところだということがわかりました。不動産の話になると自然に家族構成の話になり私は旦那と一緒の家を買ったことを話しました。彼が私がゲイであることを知っていたのか知らなかったのかは、表情からはわかりませんでしたが、彼も彼側の事情を話すときに割とオープンになり、「Three of us want to have office space in new home(新居では3人とも書斎が欲しい)」とか「My wives love outdoor space(妻達はアウトドアスペースが好き)」と言ってきました。彼のオフィスに飾ってある写真の女性二人が彼の妻達なのか、とやっと合点がいきました。

 

3人婚のことは知っていましたが、実際に3人での婚姻関係にある人たちに会ったことはなかったので、いろいろ興味津々でしたが、詳しく詮索するほど親しくもないので失礼かもと思い、とりあえず、彼の話を聞いていました。もう、その2人の妻達と知り合って5年以上経つらしい。なお一夫多妻と違うのは、2人の女性達の間にも恋愛関係が存在するということです。つまり、彼女達はバイセクシャルということになります。(アレハンドロはおそらくストレート)

 

どうやって3人は知り合って、そのような関係に落ち着いたのかはいまだに聞いていません。所詮職場の同僚。でも、もし、彼らがうちの近所に引っ越してきたら、ご近所さんとして付き合うことになるでしょうからそのうち明らかになってくるかもしれません。でも、私の好奇心を満たすにちょうどタイミングが良かったというか、実は、数ヶ月前に、ユニオンスクエア界隈にあるミニシアター、QUAD CINEMAで「Throuple」というゲイの3人婚をテーマにした映画を観ました。

 

 

 

話の舞台はブルックリン、そのゲイ3人(”Couple”ではなく、映画の題名通り”Throuple”)以外にもレズビアンカップルやストレートカップルも登場し、それぞれの婚姻生活の模様も物語に絡んできます。どうやって3人婚になったかという問いに関しては、まず性生活も含めて倦怠期にあるゲイカップルが、結婚生活に刺激を求めて3人目の男を家に迎え入れようとしたところから関係が始まります。3人目として迎え入れられた若い男が物語の主人公で、カップルのうちの一人により強く惹かれてしまうなどの生々しい現実も描かれています。

 

 

 

 

映画自体はとてもよくできていると思いました。各種映画祭に出品され、マンハッタン上映の時点でいくつかの賞を獲得していました。この映画は男3人の関係。同僚アレハンドロの男1女2と性別構成は違っても、3人婚に落ち着く過程などはとても面白く、アレハンドロに聞きたく興味津々でいたようなことを映画を通じて知ることができました。なお、上映されたQUAD CINEMAは知る人ぞ知るミニシアター。私の印象では、ここの単館上映好評を博した低予算映画、インディ映画、外国映画などは人気に火がつくことが多いです。映画「Throuple」の上映期間中には、監督や俳優の舞台挨拶もあり、たまたま居合わせてラッキーでした。

 

 

マンハッタンのいけてるリベラルが集まるQUAD

 

 

この3人婚、どういう法的根拠があるのかとても気になったので少し調べてみました。端的にいうと、今のアメリカで3人で結婚できるという法律はないようです。よって、アレハンドロがWifesと呼んでいる女性2人は正式には配偶者ではないと思います。もしかするとどちらかの一方とは婚姻関係にあるのかもしれません。もしくは、女性2人が正式な婚姻関係にあって、アレハンドロが3人目なのかもしれません。チャットGPTでいろいろ調べてもらったら、以下のような結果が出てきました。今のところ、関係性を公認するためには、限られた自治体が発行するパートナーシップ証明書の取得が唯一のオフィシャルに近い手続きのようです。

 

 

 

さて、アレハンドロの場合はニューヨーク州居住なので、上記マサチューセッツ州の都市のようなパートナーシップは認められていませんし、正式な公的制度も整備されていたにようです。しかし、3人で家を購入しようとしている件に関しては、所有に関して、共同契約や会社の設立などで法的な保護はなされるようです。

 

 

 

果たして、アレハンドロとその2人のパートナーの住宅購入計画はどうなるのかとても興味があります。もし、本当に彼らが私たちの近所に引っ越してきたら、きっともっといろいろ教えてくれることを期待しつつ、微妙な三角関係に陥ったりしないよう、永続的に関係も良好であって欲しいと願って止みません。

 

3人で恋人関係にあるインフルエンサー

 

 

 

 

 

 

 

9月になりましたね。結局今年はアメリカからは出ずに夏の終わりを迎えようとしています。

 

先週末9月最初の週末レイバーデーの祝日で3連休。夏の終わりの象徴です。旦那の元同僚で、今はゲイ友のAさんの家で開催される恒例のバーベキューに参加してきました。写真撮るような雰囲気でもなかったので、下のリンクは何年か前のAさん宅のプールパーティーの様子です。

 

 

そのバーベキューパーティーで、改めて旦那Dと結婚して良かったな〜と思う出来事がありました。この頃、Aさんのフェイスブックのアップデートに彼の数年来のパートナー氏が登場しないなと思っていたのですが、最近別れたことがバーベキューパーティーで明らかになりました。みんな知ってたんだろうけど、こういうことは問い詰めるようなことでもないので、自然な流れで。

 

Aさんは若い頃に女性と結婚していて、その元妻との間にできた子供が大きくなってからカミングアウトしました。ビジネスオーナーで、金もあって多趣味、少年の頃から野球、フットボール、水泳、そして今はゴルフと色々なスポーツをしていて50過ぎとは思えない「華」のあるイケおじ。そんなAさんは基本的に男には困らない。自分から積極的にハンティングしなくても男が寄ってくる。その中から選んだのが15歳近く年下のパートナーでした。ニューヨーク・ザ・定番の何してるかわからないけど羽振りの良さげな白人。でも華のあるイケおじであるAさんとくっつくのはやはり華のある男なんですよね。時折、2人が父親と息子みたいに見えたり、Aさんの実の息子とこのパートナー氏の方がカップルみたいに見えたり、わちゃわちゃと仲良い感じが数年続いていたので、結婚するのかな〜、結婚式もきっと華やかだろうな〜と期待していたのでした。

 

華のあるゲイ代表Rufus Gifford氏カップル。A氏もこの系統

 

別れた理由はあまり深掘りしませんでしたが、「華のある生活」の維持には金がかかって仕方ない、という状態になったようです。Aさんは、離婚時に元妻に多額の慰謝料払って、子供の養育費学費の負担もあったりと、決して平坦ではない生活を送ってきました。Dと一緒に働いてた会社辞めて、起業して苦労して自分の会社を大きくしてきたので、今は裕福でも基本的にはシビアな金銭感覚を持っています。でも、そのパートナーさんはAさんに甘やかされているうちに、金遣いが荒くなり、Aさんがついていけなくなったようです。プール付きの立派なお家もあるし、その家で静かにのんびりと過ごしたいAさんに比べ、外食やパーティーが大好きなパートナー氏。去年のいつだったか、クレジットカードの支払いが外食費だけで月5千ドル(日本円にしたら70万円くらい)超えたとAさんがDと私にこぼしていました。さらに昨年末クリスマスプレゼントとしてボート買おうと言われ、しかも、契約書にサインをするだけの状態まで段取り整えていたのを知ってブチ切れたそうです。多分Aさんにはボート買ってマリーナに払う金銭的な余裕はあるのでしょうが、堅実なAさんは、即却下。きっとゲイムービーのようなドラマチックな光景が展開されたことでしょう。結局、パートナー氏は年明けに出ていき(Aさんが彼を追い出したというのが真相でしょう)マンハッタンで一人暮らしを始めたようです。

 

翻って、D(と私)。Aさんと元彼が醸し出すような華やかさはゼロです。でもAさんの元彼に対する愚痴を聞いているうちに、やはりうちの旦那Dと一緒になって良かったと改めて思うのでした。Dは細々としたものに無駄遣いはするもの、月にクレジットカードの支払いが5000ドルになるようなことはないし、ボートみたいなラグジャリーに興味はありません。酒も飲まないし、ギャンブルもしない。(もちろん男遊びもしない)よって、私が日々ストレスを溜めているDの癖であるスーパーマーケットでの無駄遣いなんてほんの些細なことなのだと改めて思います。

 

コミュニティーガーデンでダリアを栽培するD

 

この夏、花いっぱいの我が家

 

近所の花屋さんはDのお気に入りスポット

 

趣味といえば、コミュニティーガーデン。そこで野菜に加えて、花の栽培も始めました。春先に、ガーデンショップに行くたびに切り花用の種をせっせと買っていて、また無駄遣いしてるな、と苦々しく思ったものですが、こうして夏の間、家中を花でいっぱいにしてくれる旦那を見て、全然無駄遣いじゃなかったなと見直しました。来年に向けて先終わった花から種もとっています。オフシーズンも、トレジョ(Trader Joe's)で10ドル以内の花束を買ってきては家の中に飾ってくれています。Dがトレジョで色々買ってくる時は、また?と苦々しく思っていたものですが、Aさんの元パートナーが勝手に契約しようとしたボートに比べたら可愛いもんです。まさに、「華」はないけれど、「花」いっぱいの生活をさせてくれるうちの旦那D。そんなDを見ていて、やはり華やかではないけれど、この男と一緒になって良かったと常々思うのです。

 

ということで、久々のおのろけブログでした。

 

 

来年に向けて種どりもしてます

 

Trader Joe'sのお得な花束も