先月のある日のこと、久しぶりに早朝出勤しました。家を朝6時過ぎにでて、グランドセントラル駅に着いたのが7時台。COVIDでテレワークに慣れきってしまい、朝早い会議がある時は、まず家から会議に出て(うちの会社の会議はほぼ100%ハイブリッド)そのまま午前中仕事して、気が向いたら昼休みの時間を通勤に充てて午後出勤、、というようなかなり堕落?した生活をしている私にとって、こんな早朝出勤は久々、いやコロナ後では初かもしれない。しかも今はニューヨークが年間で一番寒い時期です。

 

7時過ぎのグランドセントラル駅前。大雪の前の週

 

その仕事というのが、部下の査定評価のフィードバック。これは対人で行うことが推奨されていて、先月末までに部下の一人一人と面談することになっていたのでした。部下の何人かは会社徒歩圏内に住んでいるので、査定の面談は朝早いうちの方がいいと希望があったので、私もそれに合わせた格好です。

 

この時期の8時前はイーストリバーの方角からビルの谷間に差し込んでくる朝日の光の加減が美しいので、それを見ようと駅から会社までの通勤経路をちょっと変えてみたら、東40丁目の目立たないところに美味しげなベーカリーカフェを発見しました。ショーウィンドウに焼きたてのクロワッサンや菓子パンが並んでいました。通勤ラッシュには少し早いので、客もまばら。吸い込まれるように店に入ると、店員さんも思いっきりフレンドリーです。朝食用にブルーベリーマフィンとコーヒー買ってイートインしました。焼きたてのマフィンは、フレッシュなブルーベリーがたくさん入っていました。

 

通りから見えるようにディスプレーされてる焼きたてパン達

 

店の中も暖かい雰囲気です

 

日本スーパー片桐がある41丁目はよく通りますが、40丁目は滅多に通らないので今までノーマークでした。店の雰囲気も良くて、まだ早朝で誰も他の客はいないので少しくつろいでいたら、店員さんがカウンターの奥から何か声をかけてきました。インド系のお姉さん。でもアメリカンアクセントなので、きっと生まれも育ちもアメリカでしょう。

  • 店員さん:「Sir?」(すみません、くらいの感じ)
  • 私:「Me?」(私ですか?)
  • 店:「はい。あの、もしよかったら、そこにあるアーモンドクロワッサンいかが?」
  • 私:「ええ?いいの?」(カウンターに放置された袋に目をやってやや訝しいげに)

多忙なマンハッタンでこういう好意に接することはあまりないので、警戒気味な私の表情が伝わったのか。店員さんがすかさず、フォローアップ

  • 店:「あ、嫌でしたらいいの。ただ、さっき来た旅行者が買ったのにそこに忘れていったのです。もう帰ってくることはないと思うから。それに新作だし、美味しいと思います」
  • 私:「I see(なるほどね)。それでは、遠慮なく」
  • 店:「良かった。棚に戻せないし、かといって捨てるのは嫌なの。今、誰もいないし、良かった」

ということで、お店の新作アーモンドクロワッサン、無料で頂いてしまいました。ブルーベリーマフィンも美味しかったけれど、このアーモンドクロワッサンはさらにその上をいく味です。アーモンドのシャキシャキ感が、なんとなくマンハッタンの朝の活力を感じさせます。また、このお姉さんの臨機応変な対応とか、人間として真っ当なところとかに触れ、朝から得した気分です。もちろん、無料でこんなに美味しいアーモンドクロワッサンも頂いてしまい、まさに早起きは三文の徳。

 

シャキシャキアーモンドの食感がたまらない

 

 

やっぱり、たまにでもこういうほのぼのとした経験に遭遇するのは、マンハッタンに通勤する楽しみと実感。酷寒で観光客が少ない時期だからだろうか、たいてい心温まる体験をするのも大体この時期です。あと1時間遅いとこのお店もオフィスに向かう通勤客などで混んでくるだろうし、久々に早朝通勤して良かったです。ちなみに、この朝発掘したカフェベーカリーの名前は「MATTO」。ネットでお店のサイト調べたらマンハッタンで多店舗展開していて驚きました。お店の看板のデザインが可愛いです。

 

 

 

そして、会社でもいいことが、、、。部下との査定面談の準備のために会議室にいたら、超絶イケメン上司・ベネディクト。サンタバーバラ氏がひょっこり現れました。

  • 氏:「今日は早いんですね」
  • 私:「パフォーマンスレビューがいくつかあって。」
  • 氏:「そうだね。ご苦労様。初めてのリーダーシップのポジションだけど、頑張ってるようで良かったです」
  • 私:「そう言われると嬉しいです。例のコーチングの件、ありがとうございました。」
  • 氏:「NWさんとのレビューも早く日程決めないとね。XX(秘書)から連絡がいくと思うけれど、来週でいい?」
  • 私:「はい」
  • 氏:「NWさんは良くやってるから、特に急ぎではないんだけれど、何か困ってることがないかも聞きたいし」(相変わらずできた上司です)

彼に会う前に、彼のオフィスの前を通ったら、何やらパソコンの画面に真剣に集中していたので、挨拶してきませんでしたが、彼も、自分のチームのパフォーマンスレビューを仕上げているらしいです。そう、私の分も含めて。


何ヶ月か前のブログでも触れましたが、初の管理職ポストに昇進した時、色々気にかけてくれてコーチングまで手配してくれました。毎日顔を合わせるベッタリの関係ではないのだけれど、やはりこうして数分でも会話を交わすと安心するし、部下である私のことを気遣っていることがわかるので、やはり新しい1年、頑張っていこう、となります。この短い会話からでも、とりあえず今期の査定でクビになったりすることはないと思い、安心できた朝でした。

 

早朝から仕事に精だすサンタバーバラ氏(イメージ)

 

それと、朝早く来て意外だったのが、この早い時間にも社員が結構オフィスにいることでした。大体マンハッタンに住んでる若い社員が多くて、私のように郊外通勤組もうかうかしてられないかと気を引き締めたい気分でした。ロングアイランドに住むベネディクトは、私と同じくらいの通勤時間があるはずなのに、もう一仕事終えたような雰囲気。やはりマンハッタンのエグゼクティブは朝型なのだということを証明するケースだなと思い、彼からもいい刺激を受けました。そんなこんなで、久々の早朝出勤はいいことばかりで、まさに早起きは三文の徳と実感した朝でした。

 

ところで、50年近く生きてて、三文のとくは「徳」が正式なんだと知りました。ずっと「得」だと思ってましたが小学館のサイトによれば「得」でもいいらしいのですが、金銭的な得だけでなく、生活全般の充実やメリット含め「徳」だそうです。

 

 

 

可愛い看板のMATTO。夜の方が映える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は、春と年末にそれぞれプライベートの用事で久々に日本に一時帰省したいと思っていました。それで、チケットを探し始めたのですが、東海岸発の日本行きチケットについては、これまでとちょっとトレンドが違ってきたことに気がつきました。COVID明けはずっと高止まりで安定傾向が続いていたビジネスクラスチケットが時期によって$4000ドル台から出てる。私の知る限り$4000ドル台は2016年くらいに見たのが最後。一方、高い時はすごく高い。

 

まず、年末の帰省。大体どの航空会社も国際線は11ヶ月前から発売開始するので、すでに購入可能です。知り合いの中には、毎年発売と同時にその年末のチケット予約する人もいます。私は招待されてるイベントがある12月26日夜に間に合うためにこちらを24日に出て25日着、帰りは年明け1月3日にNYに戻る日程で調べたらANAで$5,636。昼便も深夜便も同額。少し日をずらすと$4,600という日もありましたが、今の時点で仕事の予定がわからないので、確実に休めるクリスマスイブの24日昼便で予約しました。ANAのJFK〜羽田の昼便は「The Room」仕様のB777が投入されているので、とてもお得感があります。今のところおひとり様帰国の予定です。旦那Dは義父の容態がわからないので保留。Dが一緒に来ることになって予約する時にこの値段のままだといいのですが。

 

 

 

予約した便は「The Room」仕様。仕様機材の変更がなければいいけれど。

 

日系航空会社の和食はやはり心が和む

 

ホテルは、中国人が来なくなったから値段が下がっていると期待がありましたが、そんな様子はありません。インバウンドによるホテル客室価格高騰の話題で「APAなのに一泊20,000円」という例が出るけれど、実際そんなAPAでもシングル最低15,000円で、立地によっては30,000円するところもある、、。なお、イベントの主催者が推薦してて、晩餐会が開催される京王プラザホテルの値段見たら25日から2泊で$910。日本円で¥15万円近く、1泊7万5000円です。イベントの昼の部が開催される神宮外苑に近い三井ガーデン系は$732(115,000円)1泊57,500円。京プラも三井ガーデンも真っ当なホテルだと思うし、ディスるわけではないけれど、私の記憶の中では、こんなに高いイメージはなかったです。特に三井ガーデンホテル系列は、一般的な中堅ビジネスホテルという印象でした。銀座周辺の同系列のホテルにCOVID直前の年末で1泊8,600円で泊まったことがあるので、すごい違和感。その銀座の三井ガーデンホテルの値段は上記日程で1泊89,000円!ここ6−7年で10倍にも値段が上がったってことでしょうか。結局ホテルのはまだ予約してませんが、これはインバウンド向けの2重価格なのかと疑念で、楽天トラベルなどの日本国内の旅行サイトも見ても実際軒並み高い。その昔、帰省時によく使ってたホテル・オークラとかキャピトル東急なんて一泊最低15万円。クリスマスと被るからなの?それとも新築して超高級路線に特化した?いつの間には手の届かないホテルになってしまいました。(その割に、サービス業従事者の給与は上がっていないと聞くので、従業員にちゃんと還元されてるのか。それともコスト高でかき消されてしまっているのか、どうなんでしょう?)

 

旦那に愚痴言うと「飛行機はプレミアムキャビンのチケット買うのに、なんでそんなにホテルの値段は敏感なの?(ケチるの?)」と聞かれるんですが、それは価値観の問題で、私はアメリカ日本往復の移動にビジネスクラス払うのはそれなりの価値があると思っています。14時間もの長い間体を伸ばせるかどうかは、現地に着いてからの体力や気力に大きな影響を及ぼします。一方、ホテルについては、日本への一時帰省の時は、基本的に寝るだけとなることが多いので、付帯施設は期待していません。日本は治安の問題はほぼないし、日本のビジネスホテルチェーンは質のベースラインがしっかりしています。よって、東京で1泊50,000円に払うことに躊躇してしまうのです。立地が良くて、禁煙ルームを確実に確保してるホテルであればどこでもいいのです。(←これ、重要。日本の中堅老舗ホテルの中には、日本人の中高年ビジネスマンのために喫煙室持ってるところがあって、禁煙室が足りなくなると「空気清浄機対応」で喫煙室をあてがわれることがあります。一度、白金の某Mホテルと池袋のJR系のホテルでこれ、やられました。ノンスモーカーである私には、元喫煙室もすぐにわかります。築40年などの建物だと空調設備にもタバコの匂いが染み付いてるから。)

 

 

東京の夕景が懐かしいです

 

そして、次いで、優先順位のやや低い春の帰国の方はというと、エアチケット見て愕然。直前まで決め手なかったのが災いして、むむ、、、一番安くてビジネスクラス$8,817。しかも、深夜2時に出る便。この便、いつも昼便に比べると安めな傾向がありますが、旅行気分が味わえないのでプライベートの旅行で使うのは好きじゃありません。だからと言って、昼便は$14,000近くして余裕はなく思案中。年末に見たときは$6,000ドルだったのに、、、。空席状態見るとプレエコで買ってアップグレードも無理そう。地元の日系旅行会社の方がおっしゃっいたのですが、春の時期は花見需要で日本便混み合うそうです。デルタ航空も日本便の春夏スケジュールは前年比30%以上需要が伸びの予想と言っていたし、稼ぎどきのようです。特にここ最近はAIで航空会社がチケット価格を柔軟に変更するスタイルがますます浸透、旅行日程や購入時期によってこんなにもチケット価格に差が出るようです。

 

直前まで決断しなかったらこんな価格になってた

 

 

桜や紅葉の時期の予測精度が上がりそれに合わせてチケットの値段も変わる

 

エコノミーの値段は同じ日程で$2,987。桜満開需要確実。週末はエコノミー満席の便もあります。最近はAI技術などが劇的に発達して、桜の満開や紅葉の見頃の予測の精度が増して、それに合わせてエアチケットやホテル価格も変動します。春はエアラインの公式サイト以外にもいろんな比較サイトみても大体エコノミー往復$2,400くらいから。JAL /AA、ANA /UA、デルタの3大連合は示し合わせたように横並び運賃。大手3グループ以外では$1,000台もあることにはありますが、米系格安航空で西海岸まで行ってJAL系のZIPエアで成田とか、中国東方航空上海乗り換えで成田とか、リスキーなチケットばかり。トルコ航空イスタンブール経由なんてのもある。イスタンブールで11時間のレイオーバー。買う人がいるからこういうチケット売ってるんだろうけれど、中国経由で日本に帰るなんて金もらっても嫌ですね。韓国人のゲイ友が、仁川経由は安いよと言ってNYC在住の韓国系向けのサイト送ってくれたけれど、これも微妙。乗り換え便にいくつか選択肢があって、一番便利そうな時間帯のソウル・東京の乗り継ぎ便を選択すると一気に数百ドル高くなります。それに韓国系エアラインのJFK便2度乗ったことがありますが、機内からすでにコリアで、客室乗務員もほぼ韓国語で話しかけてくるし、機内エンタメも数の割にはあまり好みの番組がない。ほぼ90%を占める韓国人の乗客がお国柄丸出しでリラックスしちゃってるので肩身が狭く、すごくアウェー感があって居心地が悪い。(大韓航空・ナッツリターン事件が起きたのもこのJFKルート!)

 

ずっと前、コンチネンタル、ノースウエスト、旧ユナイテッド、旧デルタなどが乱立して、さらには台湾の中華航空がJFK・関空直行便飛ばしてた頃は競争が激しかったのでニューヨーク・日本往復エコノミー$399ドルなんて値段設定もありました。今は日本とアメリカ間の航空運賃が、JAL・AA連合(ワンワールド)、ANA・UA連合(スターアライアンス)、デルタ(スカイチーム)の大手の寡占状態になっているので、激安時代はもう到来しないでしょうね。エアカナダがその隙間を埋めることもありますが、トロントやバンクーバーでの乗り継ぎの不便を勘案すると激安というほどでもないです。

 

と色々蘊蓄を垂れてしまいましたが、春の帰国については費用対効果を考慮し取りやめることにしました。完全に出遅れなり。残念ですが、桜自体はマンハッタンでも満喫できるし、5月にはジャパンフェスティバルもあるので、日本への望郷の思いはそれで当面満たすことにします。ということで、あと11ヶ月、日本への帰省はお預けです。年末帰省を考えておられる方は、エアチケットやホテルの予約状況は早めに確認しておくことをお勧めします。

 

前回ANAに搭乗した時の写真。料亭の味。年末まで我慢

 

 

 

 

 

 

昨年春チェルシーで映画観た後、界隈を散策してたら本格的な北海道ラーメンのお店を発見した話をしました。裏通りにあるまさに隠れ家的なお店「麺恋佐藤」さん。アメリカでは見つけるのが難しい熱々のスープを出しているので、一気に私のお気に入りになって、月1−2のペースで行ってました。

 

1月末の大寒波がまさに到来しようとしていた日、急に美味しいラーメンが食べたくなって、麺恋佐藤さんに行ったら、なんと休業中。あの近所に住む日本人のお友達によれば、クリスマスの週の時点では普通に繁盛してたそうです。張り紙を観る限り、撤退ではなくて、なんらかの事情で休止している模様。ラーメン激戦区のマンハッタンとはいえでも、日本と全く同じようなラーメンを食べられるお店は数少ないので、早く再開してほしいと思います。夏に来た時の冷やし中華もすごく美味しかったし、本場の味が恋しいです。

 

 

 

麺恋佐藤さんはきっと近いうちに戻ってくると期待しますが、マンハッタンにおけるラーメン店は本当に入れ替わりが激しいです。NYCのラーメンシーンの礎を築いた「TOTTO RAMEN」が閉店した時はショックでしたが、最初にTOTTO RAMENがオープンした頃からずっと営業しているお店はマンハッタン全体でほんの数軒ではないかと思います。一蘭など日本でも基盤のしっかりしてる大手資本はなんとかやっていけるんでしょうけど、個人店などは繁盛しても家賃の値上がりに売り上げが追いつかないという構造的な問題で、1回目のリース更新を生き残れないところが多いようです。

 

 

しかし、逆にいうと、新しいお店が次々に登場してきて開拓し甲斐があるのも事実。この日はもう脳内信号で味噌ラーメンを欲していたので、早速GoogleマップとChatGPTを駆使して、チェルシー、SOHO近辺の味噌ラーメンのお店をサーチ。ものの1分で、味噌ラーメンの専門店、その名もずばり「ラーメン・みそ屋」を発見。なんとなく聞き覚えのある名前で、確か元々はイーストヴィリッジにあったお店だと記憶しています。ファンキーな感じの若い層が多いイーストヴィリッジにはあまり行かないので、それほど足繁く通ってはいませんでしたが、それでも2016−2017年あたりに2−3回は行ったと思います。信州味噌や京都味噌など豊富な種類の味が選べて、麺もしっかりもちもちで美味しかった記憶。

 

この日見つけた店舗は、地下にあって、いかにもロウアーマンハッタン的なロケーションです。見つけるのが難しいのか、交差点に立て看板が出ています。階段を下りて、2重扉抜けたところにある小綺麗な和風の店内は清潔で、カウンターから2人用テーブル、グループ席までこのあたりの様々な客層に対応してるようです。私が行った時は冬の嵐がニューヨークに接近中ということで客足もまばらでしたが、入り口にはチェックインシートがあって、前夜の営業時だろうか50組以上の名前が載っていたので、繁盛店なんでしょう。それにしても、このあたりLGBTが多いです。この日お店にいたのは、10人程度。4組のカップルと一人客が私ともう一人若い女性。2組はゲイカップル、1組はビアンカップル。残り1組がストレートカップル。お店を出て地下鉄の駅へ向かう時も、犬も歩けばゲイにあたる状態。(笑)今やマンハッタン全体がゲイタウンみたいな感じですが、この界隈はさらにLGBT人口が密集しています。

 

集合住宅の地下にある店舗「ラーメンみそ屋」

 

🌈フラッグがあちこちに掲げられる界隈

 

味ももちろん合格点でした。麺恋佐藤の出してたラーメンのように日本レベルのスープの熱さではなく、一般的なアメリカ人が食べられるくらいの温めでしたが、味はちゃんとした味噌のコクがあって、米味噌と白味噌から選べました。店内に「味噌は日本人の宝」と大きく掲げてあります。味噌ブームのアメリカでその起源説を争うチャイナ系やコリアン系の経営だったらこんなこと書かないだろうから、ここは依然日本人が関わっているのでしょう。

 

味噌を専門にする以外に、ここの売りは週末もやってるランチスペシャル。ソフトドリンクとつまみ(餃子か唐揚げ)そしてラーメンのコンボで$18ドル。この立地でこの値段はお得です。最近ウエストヴィリッジ、チェルシー、SOHOの辺りにくると、$18ドルという値段設定をあちこちの飲食店で見かけます。$20を超えると学生たちが敬遠するらしいので、値頃感を狙った価格設定なのでしょうかね。まあ、税金やチップを足していくと結局$25ドルは超えますが。

 

 

 

 

ということで、マンハッタン・麺グルメ関係の投稿が続いていますが、やはり寒い時に温かい麺類で体を温めるのは冬の醍醐味だと思います。みそ屋さんは、地下鉄1−3番線のChristopher St-Stonewal駅から徒歩数分。1−3番線はタイムズスクエア、ペンシルバニア駅などを通り本数も多いので、アクセスには便利と思います。

 

私のブログをグルメ情報として見てくださっている方もおられるようなので、一度紹介したお店の閉店情報や、新しく開拓したお店の情報は今後もアップデートしていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

先週の大雪後もずっと連続で氷点下が続くニューヨーク地方。やっと旦那Dも実家から帰ってきて、久々に車で食料品を調達に出かけました。幹線道路は運転に支障はないけれど、交差点などで雪の塊が道路を防いで車線が減っている箇所で渋滞が発生。まだまだ完全に日常には戻っていません。雪かきの済んでない歩道からはみ出してくる歩行者が車道で転んで、冷やっとさせられました。あれ、夜だったら見えなかったかも。用事がないのに出かけるのはやめたほうがいいと買い物済ませておとなしく帰ってきました。

 

 

 

ということで、週末は基本的に家に篭ってました。そして旦那が帰ってきたら一緒に観ようと我慢してたHBOドラマ『Heated Rivalry』を一気に見ました。


『Heated Rivalry』は、12月頃から急にアメリカで人気になったテレビドラマシリーズです。カナダの女性作家、レイチェル・リードの小説を原作にドラマ化した作品で、カナダのストリーミングサービスCraveで制作されましたが、人気に火がついて大手HBO MAXで全米配信。今やちょっとした社会現象ともなっています。私の職場のストレートの女性同僚も知ってましたし、うちのご近所の老夫婦も話題にしてます。

 

 

物語には2組のゲイカップルが登場します。まずは、カナダのホッケー界の若きエース・シェーン・ホランダーとライバルチームのスター選手でロシア人のイリヤ・ロザノフ。二人はリンクでは宿敵、ライバルですが、やがて惹かれ合うというストーリー。そしてもう1組は、カナダのアイスホッケーのレジェンドでアメリカで活躍するスコット・ハンター選手と、彼が行きつけのブルックリンのカフェの店員キップ・グラディ。12月にゲイ友呼んでクリスマス会した時に、あるゲイ友カップルが激推ししてたのですが、まさかこの2ヶ月ほどでこんな爆発的な人気番組になってるとは思ってもいませんでした。

 

 

 

 

これから楽しみにしている方々のためにも、物語の詳細には踏み込みませんが、ホッケー界というマッチョでホモフォビア(同性愛嫌悪)の風潮が色濃く残る中、スター選手たちが自らの性自認に葛藤するという物語は、目新しくはなく、基本的にはいわゆる「ブロークバック・マウンテン」的な構図です。最初はホッケーの試合とシェーンとイリヤのベッドシーンばかりの印象でしたが、回が進むにつれて面白くなります。

 

主人公の4人を演じる俳優たちが全員魅力的。本人たちはこんなにこの作品がヒットするとは思っていなかったようで戸惑いもあるようですが、その初初しさが作品の魅力に繋がっていると思います。私にはシェーン役のハドソン・ウィリアムズのインパクトが強いです。高尚で後光が差しそうな雰囲気の彼は、オランダ系カナダ人の父と韓国系の母との間に生まれた白人とアジア人のハーフ。物静かでエキゾティックな風貌そして鋭い眼光で、影のあるこの物語に欠かせない人物となっていると思います。主要キャスト4人が全員生粋の白人だとここまでの注目は浴びなかった気がします。それくらい、彼の容姿(特に目力!)にインパクトがあります。そして、天敵で恋仲でもあるイリヤ役も適役。ロシア人という設定ですが、コナー自身はテキサス出身の生粋のアメリカ人。でも柄の悪そうな雰囲気を目一杯に出して、ロシア訛りの英語を駆使しています。二人とも役の幅が広そうで将来が楽しみな若い俳優さんです。

 

そして、この作品のもう一組のカップルを演じるのはフランソワ・アルノーとロビー・GK。二人ともカナダ人俳優です。今までそれほど売れていたとは思えませんが、二人がブルックリンのカフェで出会うシーンなどは、妙にリアリティがあって、万人を引き込む魅力があります。これをすでに名の知れた俳優が演じてたら、同じくらいのインパクトはなかったと思います。なお、4人全員、ナイスバディ。みなさんの好みは誰ですか?笑。なお、番組内で裸がゴージャスなのはダントツで1のイリヤ役コナーです。4のスコット役のフランソワは今年40歳、熟れた男の香りが漂います。

 

 

この現象を見ていて面白いなと思うのは、今までのゲイドラマとは社会での受け入れられ方がとても違っていることです。同性愛者を主人公に据えた映画というと、今まではLGBT当事者で火がついてトレンドになって、徐々に広がっていくという感じでしたが、この作品は最初から一般に広く知れ渡っています。政治家たちも乗っかってきていて、なんと本国カナダでは、首相のマーク・カーニーとシェーン・ホランダー演じるハドソン・ウィリアムズとが面会して、その姿がバズっています。またドラマの中でスコット・ハンターが属するチームのホームタウンであるニューヨーク市の現役市長マムダニ氏が、先週の大雪で市民に家から出ないように注意喚起を促した時に、「こういう寒い日は家で『Heated Rivalry』観るにはまさにうってつけです。」と発言したりと、政治家すらそのヒットに乗じてる状態になっています。マムダニ市長の発言で、原作本のダウンロード数は600倍近くになったそうです。

 

 

ハドソン・ウィリアムズ人気に乗るカナダ首相

 

我らがNY市長マムダニ氏も作品を激推し

 

 

物議を醸してる写真。首相というよりスケベおっさん

 

ヒット作の宿命で、そのうちアンチの注目も呼び起こし、男のスポーツ「ホッケー」をホモが汚すなとか、「子供の教育に良くない」とか言ってテキサスやフロリダとか南部の州にいるホモ叩きをお家芸にするおバカな政治家(自らも隠れホモだったりする)が騒ぎ出すんだろうけど、、、。個人的には、ここにトランプが乗っかってくるかどうかは興味深いです。

 

そして、見てて嬉しいのが、この主演4人から漂う親近感です。ハリウッドを中心に活躍するアメリカ人スター俳優のように印象が操作されてる感じがなくて、プライベートの写真から、撮影中のスナップ写真、番宣の合間の写真など彼らの素顔がたくさん流出していますが、お高くとまったセレブ感がなくてみんないい奴そうなんです。(英語では「Boys Next Door」などという)作品のヒットが急だったので、プライベートの写真の統制が間に合わなかったのかも知れませんが、逆にそれがいい効果を生んでいると思います。マスコミに追い回されてプライベートを嗅ぎ回られる立場になった今、色々と大変かも知れませんが、手の届く感じをずっと持っていてもらいたいものです。

 

BL的視点なのか、このカップルの方は女性支持率が高いそう

 

彗星のように登場した二人。伸び代がありそうですね

 

ゲイにはこっちのカップルの方が親近感。周りにいそう

 

オフショットと思われる。微笑ましいのか生々しいのか

 

フランソワ・アルノーの若い頃は中世の貴公子みたい

 

ということで、北米で大人気の『Heated Rivalry』の紹介でした。まだ、放映が始まって3ヶ月足らずで、ヒットの要因や批評もまだ固まってはいない状態です。聞いたところ、北米では女性の視聴者が圧倒的に多いそうです。素人批評家の私からいうと、この作品の原作者が女性だということは興味深いです。いわばBL(ボーイズ・ラブ)的というか、女性にも受け入れられやすい描写やストーリーになっている要素が社会的ヒットにつながっているのかなと考えています。原作者のレイチェル・リードは、二人の子を持つストレートの女性です。きっと、ゲイの私にはわからない、女性をも惹き込む魅力が隠されているのでしょうね。ドラマに登場する女性キャラも重要な役割を果たしています。第4話、5話くらいになってくると、これまでの典型的なゲイストーリーにはない質のロマンチックさや、そうくるか〜みたいな新鮮な展開があって新鮮でした。

 

この大ヒットのおかげでシーズン2の制作が決まりました。1シーズン限りで終わりがちで裾野の広がりにくいゲイドラマとしては快挙です。また、この勢いだと北米以外にも配信されることは確実なので、ぜひ日本の皆さんも楽しみにしてください!

 

 

 

 

先週末、アメリカ東海岸は大寒波に見舞われました。幸い私の住むエリアでは停電もなく、家の中で凍えるような事態にはなりませんでした。ただ、ずっと氷点下の気温が続いており雪が溶けず、除雪作業が追いついていない地域もあるということで、今週いっぱいは在宅勤務が認められることになりました。うちの周りも、大通りに出るまでは下の写真の状態。車を運転する気分にはなりません。

 

 

側道は除雪が追いついていない

 

さて、前々回のブログで紹介した「旦那の留守中に、私の好みのど真ん中の男が泊まりにくる」件の続報。

 

残念ながら、この大雪のおかげでQさんが出るレースが中止になったため、彼のNY訪問もうちへの宿泊もキャンセルになりました。室内レースなのに中止になるのは、やはり会場付近の雪の影響で機器の搬入ができないことや、今週も雪の予報が出てることなど、主催者の総合的な判断なんでしょう。うちの周囲の学校も1週間休校だそうです。屈強な男たちが集うハイドロレースも、こうして冬の嵐には勝てなかったようです。うちの近くでもかなり雪が残って流通に影響が出ているようなので、もっと北のコネチカットであんな大掛かりな室内レースともなればもっと運搬や会場準備のロジが大変なんでしょう。

 

来週月曜までずっと氷点下の予報が続いてます

 

Qさんとの再会やZhaoを紹介することを楽しみにしていたものの、先週降り続けた雪を見ながら心のどこかでは、キャンセルにならないかな〜とも思っていたので結果往来。私のブログ久々に色恋ネタかと思いましたが、こうして自然の脅威にさらされ自分の衣食住が脅かされる状態になると、エロ視線でQさんと何かあるとかそういう贅沢な妄想は消え失せます。一番の心配事は車でのQさんの送り迎え。競技の行われる土日とも車を出す約束をしてました。土曜の朝は、摂氏マイナス16度の予報ですので、早朝のハイウエイは氷結してることでしょう。ほんと、この任務から解放されて嬉しいです。延期ではなくて中止なので、しばらくQさんとの再会はお預けですが。

 

Zhaoにそのことを伝えたらあっけなくOK。Qさんには興味津々でしたが、やはりマンハッタン住まいのニューヨーカー。暇だったら泊まりに来てもいいよ〜と一応誘いましたが、即Noで超正直回答。私とだべるだけのためにわざわざマンハッタンから電車乗り継いで郊外に来るわけがない。切り替えが早いです。

 

そんなZhaoに、「美味しいうどん屋知ってる〜?日本人シェフか日本人経営ならなおさらいいかな」と聞かれました。この寒い週を温かいうどんで乗り切りたいのだそうです。彼の出身の中国料理には火鍋やその他麺類の種類も豊富だし、マンハッタンではラーメンを探すのにも苦労しないと思うのですが、歳とともに、激辛や脂っこい料理よりも、日本のうどんやそばが体に馴染んでくるそうなのです。そういえば、在日中国人も、日本の食生活に慣れると中華三昧には戻れなくなる人が多いと聞きます。Zhaoも最近うどんにハマっているそうなのです。そういえば、日本語のネットニュースで海外ではうどんが人気だと聞いたことがありました。

 

 

マンハッタンでは、寿司とかラーメンのように、ブームでアメリカ人の誰もが知っているというほどではないと思いますが、知名度は確実に高まっています。大体どこの日本料理屋にもうどんはメニューにあって、中には鍋焼きうどんを出すお店もあります。たまにタイ料理屋など他のアジア系の店にもうどんがメニューにあったりします。ただ値段的には日本の立ち食いうどんのようなシンプルなかけうどんでも$15〜20ドルはしますので、ファーストフードという位置付けではありません。

 

そんなマンハッタンにおけるうどん事情ですが、最近は専門店が徐々に増えてきています。SOHOにある「RAKU」もその一つ。今はウエストヴィレッジ住まいのZhaoのアパートからも徒歩圏内なので勧めてみました。私が最後に行ったのは12月の週末の昼下がり。一人だったので、素早く食べられるものを探していたら偶然見かけました。テーブル席を待つグループ何組かいましたが、カウンターの回転は早く、待ちなしで座れました。

 

 

 

店内はとても清潔で、それほど広い店内ではないけれど、お客さんを詰め込むような感じもなく、程よい広さです。カウンターも解放的で、女性一人客も目立ちました。荷物を掛けるフックがテーブルの下のついているところがいかにも日本的おもてなし。

 

どのメニューも魅力的でしたが、私は野菜かき揚げうどんをオーダーしました。$18ドル。注文してから10分くらいで出てきましたが、出てきた料理を見て嬉しい驚き。小さいかき揚げ天ぷらがうどんに乗っているだけを想像してましたが、ほぼ野菜天盛り。衣も軽くサクサクで、胃もたれしないやつ。私はすかさず大根おろしを追加オーダーし、半分は純粋に天ぷらとして楽しみました。頼めば天つゆも無料でつけてくれます。そして、肝心のうどんの味ですが、こしがあって日本のうどん屋さんで食べるうどんそのもの。麺の太さや長さに微妙にばらつきがあるので、きっとお店で手打ちでしょう。即席麺を茹でて麺つゆに入れて出してるだけのレストランとは一線を画します。マンハッタンでうどん屋といえば、これまで「つるとんたん」しか頼りにしてませんでしたが、久々にいい発見しました。

 

 

 

早速Zhaoは昨夜行ったみたいです。感想と情報共有へのお礼のテキストが送られてきて、彼もリピート確定らしい。彼ははまぐりうどん($32)を頼んだといっていました。今週ニューヨークは夜になると摂氏−10度以下になっています。まさに凍てつく夜です。今日予定してたQさんとの出会いがキャンセルになってしまって、気の毒に思っていましたが、Zhaoが私のおすすめのうどん屋さんで体を温められたことを知ってやや安心しています。

 

Rakuはマンハッタン内3店舗、そしてカナダのトロントにも展開しているようです。お近くに行かれる際にはぜひ。