先週末は、旦那が留守だったので久々にゲイ友Zhaoとマンハッタンデートしてきました。旦那がいない時だけ付き合ってもらう都合のいい男化してるZhaoですが、忙しいはずなのに大体いつも誘ったらOKしてくれる、ほんといい奴です。

 

SOHOのアンジェリカ(Angelika Film Center & Cafe )で香港映画の名作「花様年華〜In the Mood for Love」が25周年記念で再演してるのでZhaoと一緒に行きました。私と同年代のZhaoですが、オリジナル上映当時の中国では香港映画にアクセスが簡単ではなく、ウォン・カーウァイ作品には馴染みがなかったそうです。


なお、私、20周年4K版リリース記念にもブログ化してました。そんな感じで花様年華はもうトータルで10回以上観てますが、何度観てもまた再び見たくなる名作。Zhaoも喜んでくれて、連れてきた甲斐がありました。自分の好きな映画は、共感してくれる人と一緒に見たいですから。

 

上映してたら観ないわけにはいかない名作

 

「花様年華」終わった後、映画館で上映されてたある別の映画のポスターに私もZhaoも一瞬で引き込まれました。それが下の映画「Pillion」。そうとは明記されていないけれど、ゲイ臭漂う絵図と、俳優さんたちの雰囲気、特に左の俳優さんの裸で、観なくちゃいけない映画と判断。「花様年華」のあとSOHOかWest Houston通りあたりに飲みに行く予定でしたが急遽予定を変更して「Pillion」の次の回のチケットゲット。意外にも混んでいて、いい席が取れなかったです。どんな客層なんだろうと興味津々で上映会場に行ったら若い女性が多くてびっくり。プレビューには「過激な(男同士)の性交渉シーンがある」と注意書きがありましたが、彼女らはそれでもチケット買って見にきてると言うことです。

 

まるでZhaoと私のためのラインナップでした

 

ストーリーはゲイのバイカー(オートバイ愛好家)であるレイに一目惚れして、レイに”弟子入り”する主人公コリンと、レイの支配と服従の関係を軸に進みます。これを恋愛と言ったらいいのかわかりませんが、DOM(支配)とSUB(服従)の関係で結ばれているゲイカップルの世界もあるので、私としては興味津々でした。ゲイカップルには色々なタイプがいるけれど、DOM/SUBをテーマにした映画は初めて観ます。DOMとはDominationからくる略語です。

 

ストレートの人たちには想像し難いかもしれないけれど、私の周りにもDOMとSUB関係の婚姻生活を20年以上続けているゲイカップルがいます。それほど親しい関係ではないので詳しくは聞きませんが、たまに彼らのインスタには、レザー(革のジャケット)姿のマッチョ男が、鎖に繋がれて飼い犬のように4つんばいのパートナーを従えている姿などが載っています。アメブロで許可されるかわからないので写真は貼りません。DVとは違って、基本的に当事者間の性的嗜好に基づく合意の上に成り立っている関係なので、周りがとやかく言うことでないというか。

 

ゲイパレードなどに行くとDOMとSUBのカップルがその主従関係を公に見せる光景を生で見られます。サンフランシスコのプライドでこういう集団を初めて見た時はびっくりしましたが、今は慣れました。ちなみに映画のタイトルの「Pillion」とはバイクの後部座席という意味です。まさに、レイが運転するバイクの後ろに乗っけられてるコリンが主人公。

 

支配(DOM)と服従(SUB)で結ばれた関係

 

コリンは服従の証に南京錠を付けられる

 

さて、背景知識はこのくらいにして、この映画のストーリー。コリンとレイの服従関係的恋愛?生活は初めこそ順調に進んでいるように見えましたが、コリンのお母さんが末期癌で余命いくばくもない状況になり変化していきます。もとも服従願望が強く性的な要求も含めてレイからの過激な奴隷的扱いにも従順に応じていたコリンですが、母の死をきっかけに、鬱積したストレスが爆発します。そこがこの映画のハイライトですが、やはりDOMとSUB関係は難しいな〜と納得してしまいました。映画の途中、母を亡くし傷心のコリンがレイに、少しでも優しさを見せてほしいと言うとレイが「この生活が嫌なら、(他に代わりはいくらでもいるんだよ)」とシーン、なんかほろ苦さを感じてしまいました。

 

 

ご主人様のレイは、ルックス・腕力・精力とも、服従する側のコリンに対して圧倒的な支配力を持っています。DOMとSUB関係においては、SUB側が何かを要求するなど許されないのかもしれません。でも、これって、DOMとSUB関係でなくとも、ゲイの世界にありがちな構図。マテリアリズムなゲイの世界では、20代は顔のルックス、30代は筋肉やガタイ、40代以降は財力とか、物質的な価値で”格上”の男に恋したら不幸になる大原則があります。格上の男は色々な場面で「選択肢」の多さを武器に格下の男を都合よく侍らせることができるからです。そういう私も、若い頃、見た目の良さでは私より数段格上のブラジル系アメリカ人の男に恋して、そして捨てられた(というか、一方的に消えられた)ことがありました。ちょうど3年前に、そのことをブログに書いてました。

 

 

そんな経験を味わったからこそ今は、色々な点でコンパチブルなパートナーDに出会い、私なりに幸せになったわけですが、カップル内上下関係、主従関係に振り回されて人生破綻させるSUB傾向のあるゲイは多いです。


一方で個人的にはDOM(支配)側のゲイの成れの果ても惨めです。DOMの傾向をもつ男にはこの映画のように、顔も筋肉も見事なゲイが多いような気がしますが、加齢は誰にでも平等に訪れます。完全服従してくれるSUB(服従側)を見つけるのはとても難しいので、どこかで折り合いをつけないと、知らないうちに後期高齢者になってました、なんてことになります。

 

 

映画の中でも、抑圧され続けることに感情が爆発したコリンがレイに「老いぼれ!」と反抗するシーンがあって、DOM側への現実を突きつけます。レイとコリンの関係は継続するのか、破綻するのか、、、ネタバレ防止でこれ以上書きませんが、ストーリーの行く末はどうなるか、ご興味がある方は映画を観てみてください。

 

さて、私とZhaoを一瞬でその気にさせたポスターの俳優、どこかで見たことあるなと思ったら2016年のターザンシリーズで主演を務めたAlexander Skarsgårdでした。スウェーデン人で身長2メートルくらいありそうな大男。若いコリンを支配するDOM役を見事に演じています。私と同じアラフィフですが、白人の大男にしては若く見えます。私がこのブログで度々述べているように、ハリウッドのイケメン俳優は顔も体もかなり人工的に形成されているのですが、彼の場合とてもナチュラルに見えます。若く見えるけど、年相応のシワはあるし、引き締まった身体も、ステロイド注入したような感じでもない。ハリウッドのアメリカ俳優と比べて、欧州の俳優さんたちの「素材で勝負」みたいなところが素敵です。そのルックスでバイカー軍団のボスみたいな立ち位置ですが、それでも、瞳の奥には優しさと翳りのある表情を見せるセクシーな俳優さんです。この日、前の回でどうやら会場では舞台挨拶があったようでした。ちゃんと下調べしてくれば良かった、、、。

 

Alexander Skarsgård。映画では怖い雰囲気ですが柔和そう

 

 

出演者や制作陣の舞台挨拶があったようです

 

 

同じ日に握手会があったのかな。惜しいことしました

 

映画の中のカップルに、モテ男を好きになってそして傷づいた過去の自分を投影した私ですが、自身がモテ男であるZhaoにはどう映ったのかはとても気になりました。


バイカーのレイを演じたAlexander Skarsgårdが格好良かったよねという点では一致していましたが、ストーリーに関しては、振り回される側のコリンに感情移入した私に対して、Zhaoは親方気質のレイの方に親近感を抱いていたようでした。Zhaoも結構な俺様気質なので、DOMとSUBどちらかと言うとDOMの方に近いのだろうと思います。

 

話の流れで、Zhaoの離婚した元旦那Mの話になりました。彼もDOMの気がありありな男だったので、映画に関連した話題から始まったわけですが、なんと最近Mと再びコンタクトを取るようになったのだとの事実を知らされました。なんでも、出会い系アプリでマッチングしたのだとか。😆


毎回毎回男関係の話題を提供してくれるZhaoですが、離婚した元夫と出会い系アプリで再び繋がるとは、加齢とともに選択肢が狭まっている証拠でしょうか。MからのDVやモラハラが離婚の原因だったので、ZhaoはMの消息について、どこで何してるかすら知らなかった間柄のはずでしたがなんとも不安です。

 

別れて6−7年経って嫌な記憶は忘れて懐古主義に陥っていなければいいのだけれど、と余計なお世話ですが。今週またZhaoと会う予定なので、もし彼が詳しく話してくれたらまたブログ化したいと思います。

 

最後に、レイ役を演じたAlexander Skarsgårdの写真を何枚か。久々に心ときめく俳優さん発見して嬉しい気分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に今年も3月に突入。この冬のニューヨークは何度も大雪にも見舞われました。非常事態宣言が出されること数度、いつ春が来るのかとヤキモキさせられましたが、クリスマスプレゼントとしてゲイ友カップルから頂いたアマリリスがついに開花、我が家では春の到来を感じています。

 

12月の中頃に箱で届いて、最初はチョコレートの詰め合わせだろうと思い放置していたのですが、年明けに義実家から帰ってきたら、箱の上が膨らみ出したので、開けてみたらアマリリスの球根が入った鉢だったのです。部屋の中が暖かかったからかいつの間には発芽が始まっていたのでした。段ボールの厚さの箱を突き破ろうとする自然の力には驚きです。

 

アマリリスは半日陰の場所を場所を好むので、直射日光が当たらないキッチンの窓辺に置いたところ、二週間であっという間に30センチほどに伸び、1月の末にはすでに蕾をつけ始めました。

 

発芽から1ヶ月目くらいの様子(1月27日頃撮影)

 

「サカタのタネ」のウェブサイトによれば、原産は元々アメリカだそうです。どおりで、こちらではいろいろな品種を見かけます。18世紀後半にヨーロッパに原種が移出され、様々な交配が始まり、日本にも江戸時代の天保年間には入っていたそうです。その後交配や改良が行われ今に至るという感じです。頂いたアマリリスは薄紫の淡い色合い。2月になったら、あっという間に50センチほどに伸び、バレンタインデーの週末には、蕾の先っぽの方から花片が見え始めました。

 

 

 

バレンタインデーの週末(2月16日撮影)

 

植物の生命力の脅威。一週間でこんなに成長(2月22日撮影)

 

毎日の成長を記録に残すうちの旦那

 

お花大好き男のうちの旦那Dは毎日記録していますが、このアマリリスの成長の速さには驚いているようです。そして、先月末仕事に行って帰宅したら見事に最初の二つの花が開花していました。まるで3月の到来を待ったかのように。花の盛りもそんなに長くないだろうから、夕食後はリビング鉢植えごと移動させ、寝る時は寝室に移動して、アマリリスの盛りをエンジョイしています。

 

仕事から帰ってきたらこんな見事に開花(2月26日撮影)

 

朝にはまた違った表情を見せてくれます(3月1日撮影)

 

場所によって見せる表情が違って不思議

 

 

家の中で一番綺麗に見える場所を探してあげた

 

最後に、知る人ぞ知るWinkの初期の名曲「アマリリス」。サビは「窓辺のアマリリス、春まで咲いてたら、切ない恋心、あなたに優しく届けたいの🎵」

 

ということで、窓辺のアマリリスで感じる春の足音。あたたかい季節はもうすぐそこまでやってきているようです。

 

 

春はもうすぐそこまで。近所を早朝散歩

 

 

 

2026冬のオリンピックは感動シーンが目白押しでした。特にフィギアスケート。リクリュウペアの劇的金メダル、坂本花織さんの有終の美。また、アメリカに住んでいるものとしては、輝く笑顔のアリサ・リウの活躍にも興奮しました。フィギアスケートというと、華麗な舞とは裏腹にドロドロした印象がありましたが、今回のオリンピックはなんと爽やかだったことか。

 

日本のメディアでは、日本人選手が多く活躍してるスケートとスノボが取り上げられていると思いますが、アメリカでは、当然アメリカ人選手が活躍する競技が話題になることが多いです。その中でも、私が注目してるのはボブスレーです。そもそも、皆さんはボブスレーというスポーツをご存知でしょうか。チームが専用のソリに乗り、スタート地点から全力で加速して氷のトラックを駆け降りる、スピードとチームワークが鍵となる競技です。

 

 

 

 

オリンピックでは1924年の第1回シャモニー・モンブラン冬季大会から正式競技として行われている伝統スポーツです。強固な鉄のソリで最大4Gもの重力加速度に耐えながら時速100キロ以上のスピードで氷壁を駆け抜ける、いわば「氷上のF1」とも称されるボブスレー。今回のミラノ・コルティナ五輪では、伝統の2人乗り・4人乗りに加え、女子1人乗りを含む全4種目が行われました。日本ではそもそも専用施設がないなど一般にはアクセスしにくいスポーツであるため、代表の出場も叶わなかったのが残念です。しかし、100分の1秒を削り出す技術の結晶と、世界各地のコースを攻略する各国の操縦能力は必見です。

 

アメリカでは、極限のスピードとチームワークが織りなす冬の華とも言われ、ボブスレーの試合をいくつかの主要なスポーツチャンネルやストリーミングサービスで観戦することができます。人気のあるスポーツであり、特に冬季オリンピックの時期には多くの人々が注目します。この種目、いかにもアメリカ人が好きそうな絵図が展開されます。宇宙船のような鋼鉄製のゴツいソリに、スーパーマンのようなユニフォームの選手が乗り込んで、ロケットのように氷上を駆け抜けていく、、、そんなビジュアルが子供から大人まで虜にしてしまうのです。

 

 

 

ちなみに、ボブスレーと似た競技にスケルトンとリュージュがありますが、これらの違いも興味深いです。ボブスレーでは、スタート時に選手がソリを押し、勢いをつけた上でソリに息を合わせて乗り込みます。そこから先はドライバーとなった選手が手でハンドルを操作し、コースに沿ってソリをコントロールしながらゴールを目指します。一方、スケルトンは選手が一人で専用のソリにうつ伏せになり、頭を前にして滑走します。このため、スケルトンの方が視界が広く、よりスリリングな体験を提供しますが、その分選手には高い集中力と技術が求められます。リュージュとはフランス語で「木ぞり」を意味し、元々は重い荷物を運搬するためのソリでしたが、スイスでスポーツ化されました。両脚を前にして仰向けに乗ります。ボブスレーは1924年の第1回大会から、スケルトンは1928年の第2回大会(サンモリッツ大会)から、リュージュは1964年の第9回大会(インスブルック大会)から、冬季オリンピックの正式競技に採用されています。最もスピードが出やすいのはリュージュで、コースによっては最高時速が150キロを超え、1000分の1秒単位で争われそうです。

 

左からリュージュ、スケルトン、ボブスレー

 

さて、このボブスレーを筆頭にソリ系三種目の選手陣は、ハリウッドも真っ青な超イケメン選手揃いなのは知る人ぞ知る事実。そして、重力に抗い超高速で駆け抜ける競技のため高度な身体能力や強靭な筋力も必要ということで、選手は皆素晴らしい体格をしています。子供の頃から始めるようなスポーツではないので、それぞれの選手の背景も興味深いです。基本的に別のスポーツからの転向組が多いと言われています。元陸上競技選手、元ラグビー選手、元体操選手などそれぞれのスポーツで培った強靭な体力と瞬発力がボブスレーでも活かされています。夏には別のスポーツで活躍する二刀流選手や、海兵隊出身者など元軍人の選手も多いようです。下の写真、何年か前のアメリカ・ボブスレーチームですが、顔採用ですかというくらい全員モデルさんか俳優級のルックスで、ポルノスター並みの、いやプロレスラー並みの体躯。

 

芸能事務所の写真ですか?ってくらいイケメン揃い

 

重力抵抗に耐えるための筋肉

 

今年のオリンピックに出場している選手も、またイケメン揃いです。私が注目していたのは2人の選手。一人目は、開会式でアメリカ選手団で旗手を務めたFrankie Del Duca選手。イタリア系アメリカ人の34歳。開会式の様子見た時、その愛くるしい笑顔に釘付けになってしまいました。髭面がデフォルトなアメリカ白人男の中では貴重な髭なし男。ますます魅力的です。なお、ボブスレーの選手が旗手に選ばれてることでも、アメリカにおけるボブスレーの立ち位置がわかります。

 

爽やかすぎて罪深い男。ややぽっちゃりがまた可愛い

 

髭を剃ってる白人男は希少価値です

 

そして、もう一人の推しはJosh Williamson選手。彼は元々ラクロス選手でしたが、アメリカのオリンピック協会が実施したボブスレー選手発掘のためのテレビ番組に出演し優勝。それでボブスレーに転向したそうです。元々テレビ番組に出るようなくらいなので、輝くオーラを放っています。引退したらすぐに俳優業もできそうな選手です。それにしても、テレビ番組でオリンピック選手のオーディションをするとはいかにもアメリカ的です。

 

 

ヒーロー物映画の主人公のようです

 

髪が短い方が似合ってると思います

 

FrankとJoshは4人乗りのチームメートで、他の2人と一緒に「NATIVE」というブランドの制汗剤やデオドラントのCMコマーシャルにも出演しています。惜しげもなく裸体を披露してくれているので、野郎好きゲイの間ではカルト的な人気を博しています。ハリウッド俳優のように、シックスパックに仕上がった腹筋ができてない限り脱がない姿勢とは違って、スポーツ選手は素のままの体を披露してくれているので嬉しいです。ジムとプロテインで人工的に作り上げられた肉体よりも、本物のスポーツで鍛え上げられたガタイほどセクシーなものはありません。

 

 

メンバー全員イケオジというボブスレー。右はDel Duca選手

 

 

Williamson選手はボディーソープのCMにも登場

 

と、ボブスレー競技の紹介に始まって、この冬の五輪で推しのイケメン選手の話になってしまいましたが、彼ら以外にも、いろんなタイプのイケメンが多く、目の保養になればと思い、節操もなく写真を貼り付けさせていただきます。

 

スター選手Ryan Rager。米女性視線で理想の旦那系ルック

 

ソチ五輪メダリストSteven Holcomb氏。熊愛好家に大人気

 

彼は選手施設で亡くなるという悲劇的な最後を迎えた

 

彼らの体を見るだけでボブスレーの過酷さがわかる

 

 

ということで、2026年冬のオリンピック総括と言うことで、スポーツ自体の迫力と男鑑賞視点から一番見応えのあったボブスレーを紹介してみました。ボブスレーUS代表オリンピックチームの選手プロファイルは以下から見られますのでぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

先週のバレンタインデーから1週間は、旦那Dが大量に焼いたケーキで毎日高カロリーデザート、2−3キロ太ってしまいました。そんな甘さ?いっぱいの一週間でしたが、そんな夜にちょうど良さげと思って、金曜夜はずっと気になっていた映画「マテリアリスト〜結婚の条件」を観ました。アメリカでは昨年公開されましたが、日本でも公開が決定したようです。

 

 

 

ダコタ・ジョンソン、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルの豪華キャスト共演で、マンハッタンの婚活市場とマッチメーカーの恋を描くロマンティック・ラブストーリーです。原題のMaterialists(マテリアリスト)とは物質主義者という意味。ニューヨークの結婚相談所でマッチメーカーとして働くルーシー(ダコタ・ジョンソン)は、売れっ子マッチング・カウンセラーとして活躍する一方、彼女自身もロマンスを探しています。でも彼女は恋愛を感情だけでなく“資産価値”でも冷静に判断するマテリアリスト(=物質主義者)というストーリーです。

 

ルーシーの元彼で売れない俳優のジョン(クリス・エヴァンス)と、家柄も学歴も完璧でリッチな投資家ハリー(ペドロ・パスカル)の間で揺れ動くルーシーの心模様と、マンハッタンの婚活市場が超リアルに描かれています。プラダを着た悪魔のようにオールNYロケで、昔私が住んでた通りなどが登場して懐かしくなってしまいました。

メガフォンを撮ったのはセリーヌ・ソン氏。一昨年の良作「Past Lives」で有名になった韓国系の監督です。「Past Lives」でも緻密な心象描写や心に残るセリフがありましたが、今作でもそれは健在。ネタバレしないように詳細は控えますが、ニューヨーカー(アメリカ人)がどういうふうに恋愛して、どうやって結婚を決めるんだろうと興味がある方にはぜひおすすめの映画です。この映画に登場する婚活マッチングメーカーの顧客でなくとも、アメリカ人の多くは金銭的な損得勘定を隠さない思考回路で相方選びしてるなと思います。

 

 

 

賢そうなダコタ・ジョンソンがヒロインを演じてるのも好感度高いです。彼女は2世俳優なのですが、親の七光のいらないちゃんとした女優さんになっていると思います。そして、私的にはクリス・エヴァンスとペドロ・パスカルという違うタイプのいい男が二人並ぶという、男鑑賞的にも大変満足する映画でした。クリス・エヴァンスは「キャプテン・アメリカ」の印象が強く、私の中では若いイメージのままでしたが、今年45歳になります。ちゃんと役も選んで、ヒーローものの作品から艶のある男へ脱皮しつつあるようです。この映画で初めて気づいたのですが、彼、声がいいんです。渋いバリトンヴォイスというよりは、アメリカ人の男らしい快活で心地いい声。

 

「キャプテン・アメリカ」は出世作。筋肉美が画期的

 

「マテリアリスト」試写会での様子。ダコタとお似合い。

 

メガネ姿も似合ってます。美しい、、、。

 

 

そして、私の最近のお気に入りであるペドロ・パスカル、チリ出身の俳優。近年目覚ましい活躍で、超売れっ子ハリウッドスターの一人です。『ゲーム・オブ・スローンズ』のオベリン・マーテル役でブレークしたと言われていますが、ずっとTVドラマなどにちょい役で出ており、四十になるまでレストランでウェイターしてたという遅咲き苦労人です。私の勝手な推測ですが、彼が急にスターダムにのし上がった理由の一つに、ジェームス・フランコという俳優の没落が関係していると思います。ペドロと似たような、いい人っぽい雰囲気でコメディーから悪役、ゲイ役、そしてシリアスなドラマまで演じられる系統の俳優です。しかし、ジェームス・フランコがセクハラ疑惑で露出が減ってきた頃からペドロ・パスカルが台頭してきたように思います。

 

そのペドロ・パスカル、この映画「マテリアリスト」の中では、マンハッタンの婚活市場のユニコーンと言われる、リッチな投資家を演じています。最後にへ〜という展開があったりと、複雑な役柄ですが、彼以外の俳優が演じるところを想像できないくらいのハマり役でした。ニューヨーク大学を卒業しており、趣味は読書、得のドフトエフスキーが好きという知性派です。そういった知性が、役の幅広さや演技の深さにつながっているのでしょう。

 

役柄の幅が広い俳優さんです

 

顔が広い。バッド・バニーとリッキー・マーティンと

 

 

個人的に、この映画吹っ切れてて気持ち良いと思ったのが、登場人物が基本的に白人オンリーという点。最近のハリウッド映画にありがちな傾向として、ダイバーシティに配慮しすぎ。必要以上に人種考慮されたキャスティングがされていて、それが逆に映画としてのリアリティを損なうという問題があります。たとえば、ヒロインが二人の男性の間で揺れる、というストーリーだと、その二人の男性俳優には白人と黒人が選ばれるとか、青い目のブロンド主人公の親友には必ずアジア人女性が一人いるとか、実生活での確率的にいったらあまり存在しない人種構造で相関関係が描かれるのです。そういう意味で、この映画、マンハッタンの婚活マッチング市場は基本白人中心に回っているというリアリティをきちんと描いてると思います。主人公のルーシーが働くマッチングサービス会社は、同僚上司皆ブロンドの長身美女ばかりでした。監督がアジア人女性だから逆にそういうことが可能なんでしょうかね。

 

ということで、いい男揃い踏みのこの映画、日本では5月に公開だそうですので、ぜひお楽しみに。クリスとペドロの裸のシーンがないのが残念ですが、せっかくですのでネットで見つけた写真、貼っておきます。どちらもセクシーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

この週末のアメリカは、土曜日がバレンタインデーで昨日月曜日がプレジデントデーの祝日でちょっとしたプレミアムウィークエンドでした。私も旦那Dも3連休でしたので、久々に小旅行をしたいと思い、バージニア州へ遠征してきました。バージニアへの途上にあるペンシルバニアやメリーランドにはNYを去ったゲイ友たちがいるので、途中立ち寄ってランチしたりしましたが、ハイライトは旦那Dがずっと行きたがっていた「キング・アーサー・ベイキング・カンパニー(King Arthur Baking Company)」のお店訪問とクッキングレクチャー参加です。

 

キング・アーサー・ベイキング・カンパニーは、バーモント州発祥の老舗の製粉・製菓ブランドです。小麦粉を製造販売する会社として1790年創業して以降、現在に至るまでパンや菓子用の小麦粉、イースト、ベーキングミックスはじめ各種製菓器具を製造していて、ベーカリーなどの業務用、スーパーマーケット、量販店に卸している、日本でいうと日清製粉のようなメーカーです。しかし、実店舗については知る人ぞ知る存在で、全米でたった4店舗だけ。NYにはなくて、東海岸だと本部バーモント州か、我々が訪問したバージニア州にあります。

 

 

 

旦那Dが、スィーツ作り大好き男なのはこのブログでも幾度か紹介していますが、こだわり派の彼は、キング・アーサー・ベイキング・カンパニー社の製品の愛好家。いつもは近くのスーパーマーケットや通販で調達していますが、キング・アーサー社が開催するクッキングクラスに参加したいということで、比較的近い(といっても車で片道4時間)バージニア州の直営店まで行ったのでした。

 

クッキング実演は、これから春先に向けてのガーデンパーティーで出すようなフォカッチャ。アイシングが施してあって、ほのかに甘い感じ。主食にはならないような軽さの一方、その後のデザート欲を満たさないほどに甘さ控えめ。カクテルアワーのおつまみ、前菜、メイン、デザート、そしてその後の歓談のお供と食事を通してテーブルに置いておけるアイテムです。Dはキング・アーサー・ベイキング・カンパニー社のこういう創造性が好きなようです。私からみると、こういうレシピを広めて隙間ニッチでも小麦粉の使い道を開拓していこうという老舗企業の心意気がすごいと思います。先生はアジア系の女性で、助手はお仲間系の熊さん。二人とも愛嬌があってコメディアンの掛け合いみたいで楽しかったです。

 

助手の熊さん(左)と料理研究家の先生

 

 

 

クッキング実演の後は、店内お買い物タイムです。余計な大量の買い物をして、使わないもので冷蔵庫やパントリーが溢れてしまうというDの習性には常日頃目を光らせる私ですが、この日はバレンタインデーだし、車で4時間かけてこの聖地まで来たので、思う存分買い物させてあげました。といっても粉とか、スィーツ用品、キング・アーサーロゴ入りのグッズなど総額は大したことありませんでしたけど。お店はコンビニ2軒分くらいの広さで、それはそれは幸せそうな製品たちが並んでいて、甘い香りのする店内。Dに思う存分満喫してもらおうと、私は近くのコーヒーショップで時間潰し。たっぷり2時間、買い物が終わったところで、電話もらって合流しました。

 

帰宅したら、先ほどのアジア人おばちゃん料理先生に薦められたというレッドベルベットクッキーを焼くと宣言してくれました。なお、店内にはこんなタブレットがあって、色々なレシピが閲覧できるようになっていて、使用する食材や調理器具を店内で探せるようになっています。気に入ったレシピと製品は自分のアカウントに保存できて、スィーツ好きにはたまらない宝探しみたいな仕掛けですね。Dには幸せいっぱいの気分になってもらってお店を後にしました。

 

 

 

さて、帰宅して昨日プレジデントデーの祝日。旦那のクッキング実践がスタートしました。レッドベルベットのケーキは何度か作ったことがありましたが、クッキーは初挑戦。店内のタブレットからスマホに送信しておいたレシピをもとに早速取りかかりました。私がキッチンをウロウロしてると気が散るらしいので、「何か手伝えることがあったらいってね?」と一応ヘルプをオファーして、そそくさと立ち去りました。

 

しばらくして、様子を見に行ったら、なんと、レッドベルベットに一番大切なココアが見当たらないとプチパニックになってました。Dはお店で絶対買ったはずと言ってるし、私もDが手にとってカゴに入れたのを見たので、どこへ消えてしまったんだろう。それで、すったもんだして、結局ココアは私が近くのスーパーマーケットに行って別ブランドのものを買ってきました。(この後、キング・アーサーのお店で買ったココアは、車の座席の下に転がってたのを発見。バージニアの帰りに途中ペンシルバニアの巨大コストコに寄って大量の買い物したので、紛れてしまっていたようでした。)

 

それで調子が狂ったのか、キング・アーサー社の製品じゃないと気が済まないのか、クッキーからケーキへを急遽路線変更したようでした。車から下ろし忘れた自分に対して自己嫌悪だと思うけれど機嫌が悪そうだったので、余計な口出しせずに、また「何か手伝えることがあったらいってね?」とだけ言って、またキッチンを去りました。私も、何か料理作ってる時に旦那がキッチンを徘徊すると内心イラつくことがあるので、お互い様ですかね。

 

 

 

私は2階でくつろいだり、本読んだりして過ごしてしばらくしたら、甘い香りが漂ってきました。旦那の呼ぶ声がして、下に降りていくと見事なケーキが出来上がり。私が予想してたレッドベルベッドはもっと赤が濃い気がしますが、仕上がりは普通のココアケーキのように見えました。でも、正直私は、おいしくて、Dがハッピーになってくれれば何でもいいんです。

 

お店でプランニングしたものとは全く別物のスィーツになりましたが、甘く香ばしい匂いでまずは嗅覚で良い出来だと確信。アイシングを作って、しばらく放置。何か手伝ってあげないと申し訳ないなと思い、洗い物は私が担当。そうしている間に、見事なココアケーキが完成しました。外側はココア色でしたが、切り分けてみると中は確かにレッドベルベットになってる。味は、絶品とは言えないけれど、まあまあ途中から路線変更した割には上出来。Dも一応満足してるみたいで何よりでした。二人では食べきれないから、今週会社に持っていくと言っています。

 

 

 

 

 

レッドベルベット風ココアケーキ食べながらお茶してたら、急に年金とか家のローンの話になって、Dはあと5−6年で会社を引退すると宣言しました。このまま今の会社で働いていてもこれ以上出世はしないだろうし、そんなつもりもない旦那。年金も満額もらえる年齢に達してるし、その頃には義父の介護の負担もなくなっている可能性が高いです。基本的には私も彼の決断を支持します。しかし、会社を引退して何やるのさ、と聞いたら、「ケーキ作り、パティシエ」。冗談なのかどうなのか。キング・アーサーのオンラインレクチャーにも申し込んだし、お店で会った料理教室の助手の熊さんゲイも元は金融系だったと聞いたとかで刺激を受けたようでした。今の仕事や収入を投げ打って起業する、、とかだったら反対するけれど、借金せずに趣味に毛が生えた程度で自称パティシエやってくれるならなんの文句もありません。

 

リタイア後のことを具体的に考える年齢になったのだな、、と感慨深いです。来週末は、キング・アーサーのオンラインレシピサイトで見つけた、日本で売ってるような食パンやロールを作ってくれるそうです。