いつだったか、あるブロガーさんから私がブログで時折触れるニューヨークのトイレ事情がとても参考になるとコメントをいただいたことがあります。

 

特に意識したわけではないけれど、私はトイレが近いので長年の生活で、北はセントラルパーク南はマンハッタン島南端のバッテリーパークまで、気軽に入れるトイレは大体把握しています。知ってることは書きたくなるので、そう言われればブログにも結構書いてましたね。少しでもお役になっていると思うと嬉しいです。今日は、そんなマンハッタンのトイレの最新事情と、先日発生したある事件について。

 

昨年はマンハッタンのトイレ事情に大きな変化がありました。それは、スタバがトイレの無料開放を停止したことです。数年前、フィラデルフィアにあるスタバで店員さんが、トイレを使おうとした客に人種差別的な対応をして、非難の嵐が全米に広がりました。その一件以降スタバは一般にトイレを開放して、ドリンクを買わなくてもトイレが使えていました。つまりスタバは街の公衆便所化していたのです。しかし、時が経つにつれて、不特定の人間が出入りすることで客やスタッフの安全が脅かされるリスクの方が大きくなり、結局、トイレはお客だけに開放すると方針転換したのでした。

 

 

一時期より数は減ったとはいえマンハッタンには無数のスタバがあります。その全ての店舗にトイレがあるわけではないですが、会社近くの私の行きつけのスタバにはトイレがあります。無料開放停止に合わせて、トイレが改修されていて暗証番号がないと入室できないようになっていました。暗証番号は店員さんに聞きます。年明けのある日、それは恐ろしい、そして小っ恥ずかしい事件が起きました。

 

ここがその恥ずかしい事件が発生した現場

 

今年の初出勤の日の午後、同僚と仕事の情報交換と休憩がてら会社近くのスタバに行った時のこと。コーヒー飲み終えて、用を足すため暗証番号もらってトイレに入りました。相変わらずデカいトイレ。元々ここにあったファーストフード店の時は、このスペースは女性用トイレで3つの個室があったそうです。今はそれをぶち抜いて大きな一つの個室になっているので、ドアから便器まで3メートルはあります。鍵の見た目がとてもごっつく見えたので、てっきりオートロック形式だと思って油断していました。

 

私は幼少期の母のしつけの影響で大でも小でも便座に座ります。そうしてズボンを下ろし便座に座ると、いきなりドアが「ガシャっと」開きました。ドアを開けたのは、若い女性。目が合うこと数秒。スローモーションのように長い数秒、、、、。その後言葉は聞き取れませんでしたが、何やら叫んでドアをバタンと閉めて立ち去って行きました。「あ〜あやちゃった、、」って感じ。私が入室して10秒も経っていないはずだし、そもそものマナーとしてノックぐらいしろよとも思ったけど、鍵を閉めなかった私が悪いし、もしかしたら彼女はノックしたかもしれないけど、ドアから便器まで遠すぎてノックが聞こえないかもしれません。座ったあとでしたので、彼女は私の下半身を見る事はなく去っていったのが不幸中の幸いです。

 

このデザインのトイレには気をつけてください

 

その女性が出ていった後、ドアをチェックしたら、オートロック方式ではなくて小さな手動のボタン(ポチッと押すやつ)が付いていました。しかも、こんなごついデザインのドアなのに、鍵のクリックが貧相で、押した感触がなくて施錠されているのか分かりにくい。鍵が閉まったのか確認のためにドアノブ触るとまた鍵が開いてしまうという作りでした。日本のカフェのトイレみたいに狭いスペースであれば、中から手で押さえることもできますが3メートルも離れてると、開けられたら終わりです。顔が紅潮してるのが自分でもわかるのですが、すぎてしまった事は仕方ないので、洗面台で一息つけて、先ほどの女性と目が合わないように足早に店を出ました。ほんと、恐ろしいトイレです。次回は気をつけようと思いました。写真は、旦那への注意喚起のためと後日ネタのために撮った写真。

 

便座から見た内部。いつドアが開くかすごく不安

 

ドアから見たトイレ内部。こんなに広くする意味不明

 

数日後、そのスタバに行った時にまたトイレに行きたくなりました。おとなしく会社のビルのトイレ使えばいいのに、外は風が強い日で会社まで我慢ができなく、、、前回のような失敗をおかさぬようちゃんと鍵を閉まったのを確認して使いました。面白いことに、ドアの内側に、下のように注意書きがありました。きっと私と同じような事件が相次いだのでしょう。それにしても、工業デザインの瑕疵とすら思えるこの鍵、どうにかしてもらいたいものです。手動のロックの方がずっと分かりやすいです。それに、いくらリベラルなニューヨークだからと言って、元々個室が3箇所あった広さがあるのにわざわざバカでかいオールジェンダートイレを1箇所だけにしてしまわなくても、、と苦情の一つも言いたい気分です。

 

私と同じ失敗が続いたんでしょう。注意書きが追加されてた。この小さい鍵ボタン、危険。クリックの感触がない

 

ということで、今となっては半分笑い話ですが、うちの旦那にも気をつけてもらおうと思い以上のように後日写真を撮ったついでにブログにもしてみました。マンハッタンだけじゃなくて、きっと全米各都市同じような状況だと思いますので、アメリカでスタバのトイレを使う時はみなさまぜひお気をつけください。

 

さて、それでさえ公共のトイレが少ないマンハッタン。特にこれから酷寒のシーズンを迎えるにあたって、どこで用を足したらいいのか、不安になる事でしょう。まず言えることは、スタバ以外のカフェも基本的にお客様以外お断りのところばかりです。だいたい、ドアに以下のようなサインが貼ってあります。あとは、トイレがあっても、「故障中」になっていたり、意図的に使用禁止にしているところが多いです。

 

 

小売店一般にも期待しない方がいいでしょう。デパートのトイレも建物自体が入り組んでいて、行きつけでもないと、駆け込んだところですぐには探せないです。「Whole Foods」などのスーパーマーケットにもトイレはありますが、かなりの確率で埋まってます。映画館、美術館、博物館は、入場料を払った後のエリアにトイレがある造りの建物が多いです。以前は、大規模ホテルのロビーも使えてましたが、ドアマンが出入りをチェックしてます。最近、タイムズスクエアの大規模ホテルは、大晦日カウントダウンの時にトイレ難民で溢れるという教訓から、客室カードキーを見せないと入れてくれないようです。

 

数年前の冬、イースト50丁目付近のある紳士服ショップでスーツを買ってた時のこと。私が滞在してた、店員相談〜採寸〜購入する間に、トイレを借りに来る人の多さにびっくりしました。1時間で5−6組きたと思います。私を対応してくれてた初老の店員さんは丁寧に門前払いしてましたが、表情はうんざりしてました。ビジネスパーソンには見えないので入ってきた瞬間に分かるんだそうです。確かに、スーツを買いに来た客には見えない旅行者風の若い女性が多かったです。ニューヨークの冬の底冷えを知らず、コーヒーとかお茶とかガバガバ飲んじゃったのね〜。今、そのお店はドアマンが立ってます。強盗・集団万引き対策だろうけれど、トイレ使用でくる旅行者もそのドアマンが断ってます。

 

 

だったらどうしたらいいんでしょうか〜という声が聞こえてきそうですが、私だったらまず、マンハッタンを歩き回る日は、脱水症状にならない程度に朝から飲み物を最小限の摂取にします。また立ち寄る先にトイレがあれば一応寄っておくことをおすすめします。長時間歩いたりする場合は拠点拠点のトイレの位置を把握しておくといいでしょう。

 

マンハッタンでは、南端のバッテリーパーク、ハイライン、ペンシルバニア駅、ワシントンスクエア、チェルシーマーケット、ブライアントパーク、グランドセントラル駅、セントラルパークに数箇所あるトイレなどは、頼っていいトイレです。こう列挙すると、結構ありますね。女性の場合、公園のトイレは抵抗あるかもしれませんが、ブライアントパークのトイレは綺麗だと聞きます。なお、夜は駅以外どこのトイレも施錠されます。

 

スタバのトイレでの失敗談から、マンハッタンのトイレ事情でした。なお、たま〜に日本のゲイ友から興味本位でマンハッタンにはハッテントイレはあるのかって聞かれますが、私は聞いたことありません。NYの治安が魔の巣窟のように危険だったその昔はセントラルパークがそういう場所だったそうですが、今は夜間施錠されるし、ホモ狩りギャングなどが跋扈していて、恐喝や殺人があったりしてそもそものところ、ゲイも寄り付かなくなったと聞きます。今もあるところにはあるんでしょうけど、、、。

 

ということで、皆さんがスタバの新しいデザインのトイレで私のような失敗をおかさないように注意喚起と、これから本格的な寒さを迎えるマンハッタンでトイレ難民にならないように対策をブログ化してみました。

 

寒いのに活動的なニューヨーカー(ワシントンスクエア)