前回のブログで、は”ミシュランの星・和食おまかせの最新動向 in マンハッタン”と題して、高級レストランでのおまかせ体験記を紹介させていただきました。

 

が、、せっかくの和食の至宝体験を汚したくなくないので書きませんでしたが、2月に行った方のレストランでの支払いの件で、知り合いとの間に後味悪い出来事がありました。今日はその愚痴を吐露する投稿です。ここでしか披露できるような場所がないので、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

最初からその話をします。2月に日本から来ていた方と一緒にミシュランの星獲得の和食おまかせ専門店に行きました。知り合いといっても、共通の知人を通して一度だけ東京で会って食事したことのある程度です。Sさんとしましょう。起業家で、アメリカにも子会社を持っているそうです。そのSさんから仕事出張ついでにマンハッタンに立ち寄るので、一緒に食事をと、お誘いが来たのが始まりです。こちらが何か提案する間もなく、Sさんから「マンハッタンの和食おまかせを体験したい」というリクエストでした。

 

写真はイメージ(行ったお店の写真はなし)

 

 

日本から来るのにわざわざなんで和食なんだろう、と不思議でしたが、その割には具体的なお店の名前とかはリサーチしてなくて私に期待してるみたい。マンハッタンに旅行でやってくる日本人は本当にいろんな人がいます。そして長年住む側の人間によくあることですが、ツアーガイド役を期待されたりします。今回の私がまさにそのパターン。Sさんも、私と食事がしたいというより、ただ単に当地で食事を共にする人がいて欲しいだけなんだろうな、と感じました。

 

それでもとりあえず、ミシュランに載ってるようなお店ならハズレはないだろうと、マンハッタン島内のお店何軒かリストを送りました。その中からSさんが指定したのがおまかせ1人$550ドルのお店。値段をお伝えしたら「せっかくなので、値段は気にしないでください。ゆっくり美味しいお酒とお料理を楽しみましょう」とおしゃりました。まるで私を招待してくれるかのような言葉。自分の会社を持つ起業家であるということで金持ってるだろうし、宿泊ホテルのランク、ニューヨークまでの飛行機はJALのファーストクラスで来たなどの総合情報で、Sさんにとって、$550なんて端金、支払いはしてくれるのだなと解釈していました。その日はもう残り4席だったので、とりあえず予約した私のクレジットカードで予約支払いしてしまいました。

 

そして当日、料理もサービスも最高だったのですが、おまかせコースが終盤に近づくにつれて、私の頭の中は、Sさんはどうやって私に飲食代を払ってくれるんだろう、ということでいっぱいになってきました。Sさん、結構酒が強くて、ビールに始まり、日本酒からワインまで6−7杯は飲んでいました。一杯30ドルとしてもアルコールだけで$200くらいいってたと思います。私は2杯だけ。それにチップ(先払いしてた料理の分とアルコール代合計$1,500の20%なので、チップは$300!)も加わります。

 

 

ミシュランスターの和食おまかせ(イメージ)

 

支払いの時になって、Sさんがカードを出そうとしてるのを見て、ああ良かった、やっぱり払ってくれるんだ、と思ったのも束の間。Sさん「NWさんは2杯だけなので、私がとりあえず払っておきます。」と驚きの発言。「とりあえず払っておきます」ってことは、2杯分は私に請求するつもり?もちろん、自分が飲んだ分払うのは当然ですが、ちょっと興醒め。何より、この人、料理も割り勘するつもりなんだとほろ酔加減も一気に覚めました。それで恐る恐る「私が先払いしたお食事の分の支払いですが、、」と切り出したら、封筒に入ったピン札の$500ドルを取り出して私に渡してきました。久々に$100札みましたが、やはり自分の分だけ払うつもりのようでした。私が事前に払ったのは$550なので、$50ドル足りない計算ですが、きっと素早く私のアルコール2杯を差し引いたのでしょう。チップの$300ドル分はSさんが払ったみたいで請求されませんでした。もう何が何だかわからなくなりましたが、とりあえず2人総額$1,800ドルの食事。今日の為替で日本円29万円也。1人当たり14.5万円。東京に住んでたら、1か月の食費払ってもお釣りが来そうな額を一夜にして散財してしまいました。

 

折角の美味しいお料理も台無しの気分。私がこのお店の値段をお伝えした時、確かにSさんは「せっかくなので、値段は気にしないでください。ゆっくり美味しいお酒とお料理を楽しみましょう」と言いました。ご馳走する、とは明言してませんでしたが、値段は気にしないでくださいって、、、。これで奢ってくれるものだと思い込んでいた私が悪いでしょうか。もし最初から割り勘にするつもりだったのだったら、値段が値段だけに、私にもチョイスを与えて欲しかったです。

 

店を出た後、Sさんは、マンハッタンの夜景が見えるバーに行ってみたいとか言い出し、私に2軒目探して欲しそうな雰囲気でしたが、夜の街を案内する筋合いはなし。高い店に連れて行って割り勘されるのも癪なので、店を出てすぐ「じゃあ私はこっちの方向なんで、」と、マンハッタンの路上にSさんを残し、すぐ逃げるように帰ってきました。もうこの人と会うことはないだろうし。Sさんの方は、せめて私がタクシーでホテルまで送り届けるのを期待してたようで、驚きの表情してましたが、$900ドル(15万円)近い食事に付き合わされた私の方がびっくりです。

 

2件目行きたそうでしたが、さっさと帰ってきました

 

グランドセントラル駅まで歩いてる途中、色々考えましたが、久々に日本人と絡む時の人生の教訓になりました。日本語のニュアンスを読み間違え、日本人のおっさんのケチぶり、そして旅の恥はかき捨て的な態度で現地在住の我々をガイド扱いする傾向などなど。そして、クレジットカード決済は慎重に、とファイナンシャルリテラシーの復習までできました。Sさん自体は悪い人ではなかったし、技術系出身の経営者としての色々なお話は面白かったけれど、他人に対する配慮はないのか、逆に金に関するセコさがテック業界の起業家には必要なのか、なんとも興味深い体験でした。私には高くついた授業料ですが、やはり、こういう高級料理は支払いで気を使わなくてすむ、親しい人と行くのが一番ですね。

 

なお、私のマンハッタンでの寿司&おまかせの行きつけは、断然ミッドタウンの「Sushi Ryusei」さんです。$500ドルも払わなくても十分に美味しい季節のお料理を堪能できます。大将はベテラン日本人の方。ネタはいつも新鮮だし、そして質の割に値段が良心的です。

 

 

最後に余談ですが、マンハッタンではおまかせレストランが増殖中。ゲイ友が住んでるアパートの1階におまかせレストランが入居しててびっくり。どうなんだろう。今度試してみようと思います。