ビールで動く車 | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

やほ! ご無沙汰しちゃいました。
プラハを出てベルリンに来て以来、なんでもかんでも、きっかり、しっかり、かっちり動いています。さすがドイツ品質です。

でね、今日トラムに乗ってベルリンの街を探検している時に「ビールで動く車」を発見したんだ。いやホント。とっさの事で、カメラをバッグから取り出す時間が無かったのがすっごく残念なんだけど、この印象が薄れない内に記事にしておこうと思ってさ。

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もちろん運転手は居る。たぶん運転手はシラフなんだろうな。この国の道交法とか厳しそうだし。運転手の前には当然だけどハンドルがあって、そしてその前にはビア樽がある。

運転手の後ろの荷台のところには、と言うか荷台じゃなくてそこが本体なんだけど、進行方向に沿って2列のカウンターがあるんだ。カウンターの外側には1列に6つスツールがあって、つまりお客は12人までってことなんだね。
2列のカウンターの間をウェイターが行き来して、 カウンター備え付けてあるビアサーバーから客にビールを提供するってワケ。

客のスツールの足下にはペダルがあるんだよ。
つまり客がビールを飲みながら漕げるワケだね。いや漕げるというよりも、漕がなくちゃ車は前に進まないワケなんだけど。つまりこの車は、ビールを飲んだ勢いでペダルを漕ぐ、その力で進んでいるんだね。

うーん。ボク的には微妙だな。
そりゃ最初の内はいいよ。漕げば漕ぐほど風が気持ちいいだろうし、ビールを飲みながらベルリンの街を見て回るのは楽しいだろうな。何たって飲み始めはパワーが余っている。でも、だんだんと酔いが回って来て、ビールはOK、風もOK、景色もOK、でも漕ぐのはNGってな状況になったら、どうするんだろう……
それにビールにトイレはつきものだろ? この車にはトイレは付いてないみたいだし。ボクに取っては命取りだ。

写真は撮れなかったけど、サイトを発見した。 ●ここ

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ボクが感じたこの街のドイツ品質ってのは、つまりホテルのバスルームの扉を閉めると「バフッ!」ってな高級車の扉を閉めた様な音がしたり、トラムやバスまで時刻表通りに来たり、駅ビルの中にSZEX SHOP(ハンガリー語 ●ここ)があったりすることで、なんだかちょっと息苦しいかもって最初は思っていたんだけどね。

でも、しばらく滞在してベルリンはすっごく印象のいい街になった。
トラムやバスや電車のつながりが分かって来るにつれて、すごく自在に動ける気がして来た。停留所に近づくトラムに向かって、路線番号をちらっと確認してダッシュして飛び乗ったりすると、あ、ボクはこの街にだんだん慣れて来てるなって思う。

でも、そんな街とも明日でお別れ。
ベルリン最後の食事をホテル近くのレストランのテラス席で食べていると、隣のマーケットの前のベンチに座った老人がハモニカを吹いている。曲は「Time To Say Goodbye

泣かせるじゃないか。

そう思って聴いていると、彼は時々音を外す。せっかく心の中で一緒に歌っているのに、その度に「あちゃぁ」って思うじゃないか……

そこのところはぜひドイツ品質で、ビッテ!


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