塗装より倍以上高額になる屋根工事を選ばざるを得ない理由
築十数年にもなってくると外壁や屋根など家の周りが気になってきます。どちらかといえば外壁は美観的要素で塗り替える場合が多いのですが、屋根の場合はというと美観的というよりかは耐久性、すなわち言い方を変えれば雨漏りが心配ということでメンテナンスをしなければという要素が大きいと思います。このメンテナンスという意味は塗装だけでなく、屋根の葺き替えや今流行りのカバー工法という屋根工事も選択肢に入ってきます。ただ屋根工事は塗装に比べて倍以上の工事金額です。それなのに塗装を選ばず屋根工事を選択する工事が多くなってきているのです。厳密には塗装では耐久性を保持することが難しいため、屋根工事をせざるを得なくなってきているというのが理由です。戸建ての場合屋根の種類の多くがスレート屋根で、繊維状の素材とセメントなどを圧縮して作られているのですが、2006年ほど前以上に生産されたスレートには石綿(アスベスト)を混入させて作られていたため強度的に問題はないのですが、それ以降に生産されたスレートには問題があるとされています。今なぜ屋根カバー工法を選ぶお客様が増えているのか? | 株式会社塗装職人最近、屋根工事にカバー工法をされるお客様が増えてきました。 カバー工法に至る過程はそれぞれなのですが、みなさんnuru.co.jp主な劣化症状としては「ひび割れ」「破断」などです。アスベスト入りのスレート屋根の場合においてもひび割れなどがあったりもしますが補修も可能なため、その上から塗装ができます。一方でアスベストが入っていないノンアスベストのスレート屋根では、基本ひび割れを直すことが出来ません。仮にコーキングなどで補修ができたとしても、上に乗るだけでパリパリとひび割れを起こしていってしまいます。実物をよく見るとわかるのですが屋根材断面がミルフィーユ状になっていたりすることもあります。そのぐらい強度的に問題があるものなのです。ただし同じノンアスベストでもすべてのスレート屋根が脆いという訳でもなさそうで、生産時のロッドや時期などにもよるようです。その脆さゆえに屋根塗装は適切ではないという事なのですが、それを承知済みでどうしても予算の都合で塗装をされた方も中にはいますが、もちろんお勧めではありません。耐久性に難ありということもあるのですが、後は台風などの影響も加味しています。雨漏りは当然強風時の雨で雨漏りすることが断然多くなります。基本塗装だけで雨漏りを防ごうということは出来ません。塗装は素材を保護するためのものであって雨漏り防止に役立つものではないからです。厳密には素材などが腐食するなどしてその結果雨漏りしてしまうというものを塗装によって腐食を防いで雨漏りを防ぐという役目のものです。カバー工法や葺き替えをする場合、スレートの下にある防水シートも一新されます。カバー工法であれば現状のスレート屋根の上から新しい防水シートを貼りますし、葺き替えでも現状の古い防水シートを張り替えます。この防水シートが新しくなるだけでも雨漏り防止効果は歴然と変わってきます。更に屋根の問題としてまず必ず出て来るのが「棟板金」です。屋根の頂上付近に当たる場所にある棟板金はスレートではなくトタンなどの鉄部です。またそれを止めているのが釘なのですが、さらにその釘はトタンの下にある貫板と呼ばれる木材に打ち込まれています。この木材は家の立地状況や環境にもよりますが、築10年ほどぐらいになってくると乾燥して、止めているはずの釘もスカスカ状態になって来ることが多くなってきます。それを放置しておくとトタン部分がはがれてきたりするため、「近くで工事しているものです」という営業トークで訪れてくる訪問販売の的にもなってきたりします。150万円の屋根工事から学び被害を防ぐ、悪質業者とカバー工法 | 株式会社塗装職人屋根業者を装った悪質な工事被害をよく耳にします。災害時にも雨漏りを心配する家を中心に悪徳訪問営業が増えます。無料でも安易に屋根を上らせての診断、高額で不必要な見積もりや契約につなげるためのセミナー商法にも注意です。正しい工程を知るためも金属屋根のカバー工法を中心に屋根材メーカー別で施工した横浜や世田谷での事例を紹介。nuru.co.jpカバー工法や葺き替えをする場合、少し前まではこの貫板自体は木材でしたがやはり年数が経過すると耐久性が落ちてしまうことを懸念して、最近では木材から樹脂素材のものも使われるようになってきました。以上台風などの自然的な影響も含めると塗装より安心感のある屋根工事ですが、必ずしもガルバリウム素材のスカイメタルルーフやスーパーガルテクトに代表されるようなカバー工法の金属屋根だけではなく、再度スレート素材に張り替える場合やシングル材を使うこともあります。もちろんその場合のスレート屋根は、アスベストが入っていないものの改良されて強度的に問題がないものです。ただ葺き替えの場合は下地の野地板が腐食している場合などで、それ以外の場合は大方カバー工法で工事することが多いです。地震による影響で倒壊が怖いということで重さのある和瓦を金属屋根にして軽量化をはかるという工事もあります。いずれもパミールやコロニアルNEOという種類に代表されるような2006年前ごろに生産されたスレート屋根の場合は、残念ながら塗装が出来ないということを念頭に置いて、それ以上のことは実際に業者に来てもらって診断を仰いだ方が懸命です。ただ塗装業者あるいは屋根業者でもそうですが、前提には業者選びという段階を踏みます。信頼が置ける業者を見つけるというのは、情報が錯乱している今のネットからでは難しいという側面もあります。屋根工事をする場合、足場を組むという事からまず9割型外壁塗装をする場合が圧倒的です。塗装業界もグレーな部分が少なくないですが、ポイントは自宅に来てもらうだけでなく、事務所があるその業者の所在地まで足を運んで話を聞いたり資格等もポイントになるかと思います。