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フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

通りすがりの管理人フィリップが
看護の本と雑誌の読みかたや選びかたを
真剣レビューします

事故を防ぐ看護技術

発行:医学芸術社(20125月)

定価:2,730円(税込)

本のしくみ:B5判・168


フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評


おすすめ本を紹介したい、いや、

しなければイミがないこのブログ。

でもついつい、こういった本を見かけると

毒舌ってしまうのですよ・・・。

(一応毒舌ブログだしね)


まず最初に言いたいのは、

オールカラー

(この言い回し自体古い気がするのはフィリップだけ?)

ってうたってるけど、はっきり言ってカラーである必要ないね。

文字ばっかりだし…。

カラーってことはコストも上がるんでしょ?確か。

じゃあカラーにしなくていいから、もっと安くしてって感じ


肝心な内容だけど、ちょっと笑える。

看護技術を系統立てて分類し、

それぞれに「医療事故・ミス」を防ぐポイントを紹介!

したいんだろうけど、果たしてこれが事故を防ぐポイントなの?

ってものが多い!


「必要以上の身体を露出させてはいけない」

「湯の温度は低くてはいけない」

「浴室と更衣室の温度差がありすぎてはいけない」

などなど、ひたすら続く…


まあ大事なんだけどね、大事なんだけど、

本のタイトルを期待して買った割にはじゃない!?

しかもこの本、技術ごとのポイントをすべて

「~してはいけない」で統一してますよ。

1頁に何個あるのでしょうかって感じ。

看護しちゃいけないの?みたいな感じになってきますよ、

ここまで繰り返されると。


もっともなことも書いてあるから、

看護べからず集的にまとめればそれでよかったのでは?

看護技術がメインタイトルならもう少し違う形にしてほしかったね。

一応ホームページもチェックしたら、

看護学生に読ませたいのかな?

看護手順のワンポイントなども入って盛りだくさん!

なイメージだけど、

コンセプトがはっきりと定まっていないように見えるな、フィリップには。

残念ながらお買い得感はありません…。



総合評価

10点満点中3

★★★☆☆☆☆☆☆☆










解剖生理学から見直す看護技術

~形態機能学に基づいた視点~

発行:学研メディカル秀潤社(2012年4月)

定価:2,310円(税込)


フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

最初に手に取り、開いた感想は、

「うわっ、つまらない」でした…。

(ごめんなさい、フィリップは勉強好きではないので)


一見、看護技術ってタイトルが実践的な雰囲気を醸し出していたんだけど、

内容は学術的(最も学術書なんだけど)というか、

とにかく小難しい本。

言い回しは固く、論文的。

サブタイトルでも「形態機能学に基づいた視点」ってついているように

看護技術の根拠を半ば強引に学問のワクに当てはめようとする本だね。


根拠を明確にしたり、

解剖的な視点を理解して実践することは

本当に大事だけど、

この本だとなぜか机上の空論に思えてしまうんだよね。


もちろん教育者の立場として、

しっかりと時間をかけて教えるには必要な知識だと思う。

ただタイトルで「看護技術」がメインだとしっくりこない気がする。

お店で手に取ってがっかり…なんて人がいるかもね。


いっそのことガチガチの学術書にして、

形態機能学のバイブル的なものにしてしまえばよかったのに…なんて。


タイトルにも現れているように、

解剖生理的な根拠から技術を解き明かしている本なのかな。


『少なくとも技術(を実践する側から)から見ている本』でも、

『実践していることの「なぜ?」を

解剖生理的な視点で知ってナットクする本』でもない…

ような気がする。


よくよく考えてみると、

確かに「見直す本」なんだね。

いや、「検証する本」と言ってもいい


だからこそ看護技術学会やら看護研究学会やらの

抄録集に載っているかの内容に仕上がっている。

とうぜん、実践する側からするとちょっと、いやかなり読みにくい。

言い返せば研究者や教育者向けの1かな。


でもその割には…って冒頭で書いたように、

雰囲気の出し方が違うんじゃないかなって思う。

これは作り手(編集者)の問題か…。

もし作り手が研究者に読ませたいと思っているなら、

「看護技術の研究書」にしないと!

もし看護技術書として現場のナースに見直してほしいなら、

「看護技術から解剖生理学を見直す」って、

看護技術からの視点にしないとなあって思う。


学問分野としては価値がある1冊だと思うから、

作り方がもったいないかなあと…。

もっともフィリップはモノづくりはよくわからないけど…。

誰に読ませたい、読んでもらいたいのかが

なんとなくわからなかった1冊です…。




総合評価

10点満点中5点

★★★★★☆☆☆☆☆

看護技術を解き明かす本としてはよくできているんだろうね。




プチナース2012年5月号

発行:照林社

定価:1,000円(税込)


フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

どんな雑誌?

看護学生になって初めて目にする人も多いでだろうね、

このプチナース。当たり前だ!!!

初めての学生さんにどんな雑誌かって説明すると、

(っていうか、その前にフィリップって誰だよ!?って感じだけど…)

2誌しかない看護学生向けの月刊誌(准看向けとは違うよ)

プチナース(照林社)とクリニカルスタディ(メジカルフレンド社)

のうちの1誌。

見た目も誌面も「明るく」「可愛く」が基本路線

それでいて特集は「王道」「真面目」といった優等生的雑誌

とまあ、こんな感じです。

とにかくいろんな特集やら記事やらが盛りだくさんなので、

1号1号吟味して買ってほしいかな。

5月号評価

5月号の特集は、

「教科書よりわかりやすい解剖生理 循環器編」

4月号からの連続特集です!

4月号を読んだけど、確かにわかりやすい!

それでもって5月号もなるほど、よくわかる!

教科書ってやたら小難しい専門用語を使って、

大したことのないことも専門っぽく仕上げているんだよね。

(もちろん、そうでなくてはいけないし、

最近の教科書はずいぶんわかりやすいけどっ!)

それでも聞きなれない言葉もあって、とにかく読みにくい。

でもこの解説では平易な言葉やたとえ、イラストを使っているから

初めて解剖生理(人体の仕組みと働き)を学習する学生さんにも、

なかなか理解できず進級してきてしまった学生さんのおさらいにもオススメ!

執筆は、あ、さわ研究所か…。

さわ研究所って、無垢な看護学生にうまく取り入る…いや、

からの信頼が厚い看護師国試予備校!

まあ予備校のイメージやら何やらはさておき、なかなかわかりやすい解説です。

専門家を目指すなら専門用語も知らないといけないけど、

患者さんに一番近くにいる看護師だからこそ、

一般的なイメージに近い形で理解しておかないと

解剖生理がよくわからない学生さんはぜひ読んでみて!

それから、なんか4月号から別冊付録とかがたくさんついているって

謳っていたんだけど、なんか今一つかな。

疾患別看護過程のガイドが別冊って、今までの連載が

別冊になっているだけだもんね。

取り外す手間が省けたからよいのかねえ。

今の学生さんのニーズはよくわからないけど、

フィリップは、とにかく「き、切り取りにくい」と感じました。

あと、本が開きにくい…。まずはそれだけ。

その他にも人体ポスターや略語ブックなんかもついていて

とにかく盛りだくさん。お買い得といえばお買い得か…。

でも、フィリップが思うのは、今月号に関してだけじゃないけど、

プチナースってとにかく「ちらかってる!」

あれもこれもの記事で、どれが特集だか連載だかが

わからないんだよね。

看護学生も新入生はまだ何にもわからないし、

上級生は実習や国試ばっかりだから、

記事を絞るのは難しいからある程度は仕方ないかなと思うけど、

あの人にもこの人にも読ませたい、好かれたいっていうのが、

ただいろんな記事を集めているだけに見えてしまうかな、フィリップには。

もちろん一つひとつの記事はよくできているんだけど。

おもちゃ箱ひっくり返して、

どれがお気に入りでもなく、遊んでいる子供みたいな…。

5月号評価

10点満点中5点

★★★★★☆☆☆☆☆

イラストで見る救急医療

病態と治療のエッセンス

発行:南江堂(20124月)

定価:2,520円(税込)

本の仕組み:B5判・132頁・2色印刷



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おもな内容

救急の基本、応急手当について著者自らが描いたマンガでわかりやすく解説。

大きく外傷と疾病に分け、さらにおもな救急医療の場面別に分けた構成。

骨折や熱傷、感染症といった各項目について、

左頁が文章による解説、右頁がマンガによる図解で

見開き完結している。

新人ナースの基礎力アップにも、

ベテランナースの振り返りにも、

そのほか救急医療の関わる全ての職種が1冊は持っていたい本!



フィリップの感想

ご無沙汰しております‼

いろいろと事情はありましたが、言い訳はせず、

ただご無沙汰してスミマセン‼

まだバタバタしているので続くかはわかりませんが、

たまに気が向いたらやります(笑)

さて、

久々に良い本を見つけたのでちょっとご紹介。

この本でまず思ったこと…「わかりやすい!」


マンガだからと言って侮るなかれ。

画風は昔(フィリップで言う昔)見た学習マンガのようなタッチで、

悪く言えば古っぽいけど、妙に懐かしく親しみが持てる。

小学生のころによんだ学習マンガを思い出し感涙!


マンガだからディフォルメした表現にはなるけど、

的を射ていてよくわかる!とにかくよくわかる!

解剖生理学や病理学の視点がとくによくわかる!


もちろん写真を見て応急手当の手順を学ぶような本ではない。

でも、実際の場面で手順を思い出しながらすることってないし、

ましてや本の場面通りにいくはずはない!!

予行演習も大事だけど、まずはこんな本で

急変症状の意味、処置の意味をきちんと理解しておくことが大事!

知っておくのではないよ!理解しておくんだよ!!

そしてこの本はその理解を助けてくれる!


『マンガで理解!

救急場面の事例で学ぶ解剖生理と病態生理がよくわかる本』 

と勝手に裏タイトルをつけてみたくなるような、

とにかく身体の仕組みと働き、病態のメカニズムについて

ホントによくわかる本!しつこいけどっ!


ベテランナースも「あ、そうだったのか!」「こういうことだったのか!」

新人ナースも「だからこうするのか!」「今まで間違ったやり方をしていた!」

など、いろいろ見えてきます。

もちろん、解剖生理学や病理学をある程度学んだ学生さんにもオススメ!

妙なプライドは捨て読むべし!ですね。


ちょっと長くなったけど、フィリップなら以下のような人にオススメしたい

・普段やっている救急処置の意味が実はよくわからない…

・救急時に起こっている現象のメカニズムがよくわからない…

・解剖生理学や病理学を学ぶ意味がよくわからず、単なる暗記になっている…

・新人ナースにわかりやすく伝えるためにもっと理解を深めたい…

・手順だけではなく1つ1つ根拠をしっかりと理解しながら覚えたい…


いろいろな知識が入っているから

てっとり早く救急について学びたい人には回りくどいかもしれないよ。

必ずしもケアや処置を行う上で知らないといけない知識ばかりではないからね。

ただ、

この本を見てからの実践は一味違うと思うよ!

とにかくパッと手に取って、開いたところを読んでみて!

総合評価

10点満点中9点 ★★★★★★★★★

どんな本も完璧はないから10点はつけないけど、よくできた本です。

















看護師国試完全予想模試2012

発行:成美堂出版(201111月)

定価:1,365円(税込)

本のしくみ:AB判・272


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看護師国試まであと約2か月!

いよいよ緊張感が出てきましたねえ。

看護学生の皆さんも出版社も国試対策一色かな?

そんな中、出ました模擬試験。

必修問題の増刊号に続き、頑張ったね、プチナース!

あれ、ちがう。プチナースの増刊じゃない!!

成美堂出版発行の別物だ!って大げさだけど、

一瞬そう思うほどあのプチナース(照林社発行)テイストの表紙。

色使いやイラスト、レイアウトなど、かなり意識しているんだろうねえ。

ベストセラー「タ〇タの社員食堂」しかり、出版業界ってパクリ合戦だね。


肝心な内容については、

まず見た目は前述のとおりプチナースに似てポップな印象。

本の厚さは2cmほどでかなり厚いけど、これは紙が厚いからかな。

大事なのは問題の収載数だけど、表紙で謳っている通り、

本物そっくりの240問×2回分で480問。

1回ずつ取り外してチャレンジできる点はまさに模擬試験。

学校やらで1回受けるくらいの値段で2回できるからね。まあお得か。


解説については2色印刷でわかりやすい。

選択肢すべてに解説をつけている点も努力が見られる。

最初の数頁で今回の国試の傾向と対策についても解説しているから、

まあなかなか親切かな(ほかでもそうだけど)。


あくまでも予想問題だからこれでOKという訳ではないけど、

試験慣れするという意味とこの時期に実力を確認し、

冬休みで苦手対策をするという点ではタイムリーだね。


1つ気になったのは、

表紙に書いてある、『合格率100%!藤田メソッドで絶対合格!!』という点。

これは執筆した藤田保健衛生大学(愛知県)のことなんだけど、

今ひとつその『藤田メソッド』とやらが見えにくかった点かな。

必勝法なんてなかなかないしね・・・。

まあ、解説もなかなか丁寧だからわかりやすくてよいけど。

表紙に試験日を入れたりなんだりと、

ホント細かい工夫(というほどではないけど)を積み上げている点は

評価できるかな。

というわけで、かなりパクったなあ…という個人的な評価を引いて

7点でお願いします。

10点満点中7

★★★★★★★☆☆☆