解剖生理学から見直す看護技術
~形態機能学に基づいた視点~
発行:学研メディカル秀潤社(2012年4月)
定価:2,310円(税込)
最初に手に取り、開いた感想は、
「うわっ、つまらない」でした…。
(ごめんなさい、フィリップは勉強好きではないので)
一見、看護技術ってタイトルが実践的な雰囲気を醸し出していたんだけど、
内容は学術的(最も学術書なんだけど)というか、
とにかく小難しい本。
言い回しは固く、論文的。
サブタイトルでも「形態機能学に基づいた視点」ってついているように
看護技術の根拠を半ば強引に学問のワクに当てはめようとする本だね。
根拠を明確にしたり、
解剖的な視点を理解して実践することは
本当に大事だけど、
この本だとなぜか机上の空論に思えてしまうんだよね。
もちろん教育者の立場として、
しっかりと時間をかけて教えるには必要な知識だと思う。
ただタイトルで「看護技術」がメインだとしっくりこない気がする。
お店で手に取ってがっかり…なんて人がいるかもね。
いっそのことガチガチの学術書にして、
形態機能学のバイブル的なものにしてしまえばよかったのに…なんて。
タイトルにも現れているように、
解剖生理的な根拠から技術を解き明かしている本なのかな。
『少なくとも技術(を実践する側から)から見ている本』でも、
『実践していることの「なぜ?」を
解剖生理的な視点で知ってナットクする本』でもない…
ような気がする。
よくよく考えてみると、
確かに「見直す本」なんだね。
いや、「検証する本」と言ってもいい。
だからこそ看護技術学会やら看護研究学会やらの
抄録集に載っているかの内容に仕上がっている。
とうぜん、実践する側からするとちょっと、いやかなり読みにくい。
言い返せば研究者や教育者向けの1冊かな。
でもその割には…って冒頭で書いたように、
雰囲気の出し方が違うんじゃないかなって思う。
これは作り手(編集者)の問題か…。
もし作り手が研究者に読ませたいと思っているなら、
「看護技術の研究書」にしないと!
もし看護技術書として現場のナースに見直してほしいなら、
「看護技術から解剖生理学を見直す」って、
看護技術からの視点にしないとなあって思う。
学問分野としては価値がある1冊だと思うから、
作り方がもったいないかなあと…。
もっともフィリップはモノづくりはよくわからないけど…。
誰に読ませたい、読んでもらいたいのかが
なんとなくわからなかった1冊です…。
総合評価
10点満点中5点
★★★★★☆☆☆☆☆
看護技術を解き明かす本としてはよくできているんだろうね。
