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フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

通りすがりの管理人フィリップが
看護の本と雑誌の読みかたや選びかたを
真剣レビューします

看護師国家試験 パーフェクト!必修問題対策2012


●しくみ:B5判/290頁/定価2,415円/2011年5月発行

●発行:メヂカルフレンド社

●一問のお値段:4.32円





フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

本の内容は?

●看護書の老舗出版社、メヂカルフレンド社が手掛ける1冊。どちらかというと固いイメージの本作りをしていた同社だが、近年の路線変更からか、同書籍も表紙、誌面含め、あか抜けた見栄えになっている。第99回国試から適用の出題基準に完全準拠しており、出題基準の必修項目をすべてドリル化してある点は手間をかけており、評価できる。

●まずは重要ポイントをドリル形式で学びながら、過去問や予想問題で力試しをする、という使い方ができる。好みが分かれるところだが、ドリルは穴埋め式。解くだけでなく、回答を記入しながら覚えていくタイプ。

●問題数としては、予想問題が320問、過去問が239問とかなりのボリューム。さらに別冊付録で2回分の模擬試験(合計100問)もついているので、問題数的にはお得感はある。初学者、国試初級者がなるべく早い段階から取り組むのにおすすめできる参考書だ。


ここに注意

●書くことで記憶にもつながりやすいが、当然、労力・時間もかかる。持ち歩きながら問題を解く、繰り返し眺めながら暗記する、といった使い方になるには若干不向きか。書き込み式のドリルをやり終えたことがない人、ちょっと考えたほうがよいかも。

穴埋め問題のすぐ横に正答を表記。見ながら覚えることも可能ではあるが、あえて穴埋め式ドリルにした意味が薄れてしまっている気もする。


どんな人にオススメ?

●とにかく何でも書いて思える努力型にオススメ!ただし早い段階から取り組むべし。穴埋め式ドリルを回答し、自分なりのオリジナル参考書にした上で問題に取り組みたい。暗記が苦手ならば頑張ってみたい。


本書の評価

【見た目・雰囲気】 ★★★☆☆

【わかりやすさ】  ★★★★☆

【くわしさ】    ★★★☆☆

【お買い得感】   ★★★★☆

【総合評価】    ★★★★☆




看護師国試 必修問題攻略ブック '12年版


●しくみ:A5判/408頁/定価1,680円/2011年7月発行

●発行:成美堂出版

●一問のお値段:5.56円


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本の内容は?

●看護の専門出版社ではないが、実用書の出版社としては有力な会社の一つ。資格試験問題集などは多く手掛けており、そのノウハウが生かされている。専門出版社ではないので内容は大丈夫か?との心配もあるかもしれないが、なかなかしっかりと作ってある。そこは一般向け書籍(ようするに読者対象が広い)で熾烈な争いをしているだけあり、誌面の見せ方等は非常にうまい。

●本書の特徴も左頁にまず要点整理、その後の右頁にそれに関する問題と解説、という一項目見開き簡潔のスタイルをとっている点。見開きで完結させるために解説のボリュームを抑えている部分も見受けられるが、その分すっきりとしたレイアウトは好印象で学習効率も上がるだろう。

●まず項目ごとに要点を整理し、忘れないうちに問題を解く、という作業は本当の意味で問題を解いたことにはならないが、どこか「隣で教えてもらいながらやってみる」的な丁寧さは感じる。どこから手をつけていいかわからない学生、数題解いて自信をなくしてしまい、他の問題集に手がつかない学生、一つ一つの問題、答えの根拠を理解しながら身に付けていく学生等にはお薦め。

●408頁というボリュームに加え、「赤色シート」「取り外せる○×問題1200」等の付録もついて1,680円というコストパフォーマンスは非常に評価できる。


ここに注意

●これを1冊終えた後には、やはり過去問題、予想題などで知識が身についているかの確認は必要だろう。必修問題の参考書は1冊で済ませたい!と思っているなら不向き。


●どんな人にオススメ?

どこから手を付けてよいかわからない、「必修問題対策初心者向け」の1冊。他の参考書に取り組めない学生はこの1冊から始めるのがよいだろう。必修対策だけではなく、低学年の学習にも使える内容。


本書の評価

【見た目・雰囲気】 ★★★★☆

【わかりやすさ】  ★★★★☆

【くわしさ】    ★★★☆☆

【お買い得感】   ★★★★☆

【総合評価】    ★★★★☆






看護師国家試験対策ブック 必修問題まんてんGET!2012

●しくみ:B6判/376頁/定価1,890円/2011年7月発行

●発行:メディカ出版

●一問のお値段:5.20円



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本の内容は?

●大阪にある専門出版社メディカ出版が発行。ナーシング・グラフィカという教科書を耳にしたことのある人もいるかもしれない。B6判という、文庫よりちょっと大きいくらいのコンパクトな体裁は類書との差別化になる。

●そのコンパクトさから「これだけで大丈夫なの?」と不安にもなると思うが、それでも363問もの問題を収載。その分、解説もあっさりしている点は否めないが、「必修ならば、これくらいで十分。むしろこれくらいを丸暗記できれば大丈夫」という執筆者・編集者の姿勢も見て取れる。


ここに注意

●普段から持ち歩き、空き時間、通学時間などにさっと読んで(というより眺めながら)勉強していく学生にはおすすめかもしれないが、やはり書き込んだり、参考書を調べたりしながらじっくり学習したい学生には物足りない本かもしれない。その点では、不安を解消するための仕上げの「もう1冊」か。

●コンパクトで問題数も解説も簡潔にまとまっているが、値段的には1,890円とちょっとお高め。先にこれを買ってしまって、物足りないと、かえって損をしてしまうかも?


どんな人にオススメ?

●まさに直前対策書。お守り代わりに「もう1冊」的な参考書としてオススメ。また、必修問題に自信があるならこの1冊でも十分…かな?


本書の評価

【見た目・雰囲気】 ★★★☆☆

【わかりやすさ】  ★★★☆☆

【くわしさ】    ★★☆☆☆

【お買い得感】   ★★★☆☆

【総合評価】    ★★★☆☆





必修ラ・スパ2012


●しくみ:A5判/604頁/定価2,520円/2011年5月発行

●発行:医学評論社

●一問のお値段:4.00円


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本の内容は?

●医師国家試験問題集も手掛け、テコムという予備校とのつながりも深い同社。姉妹編(というか本編)の「ラ・スパ」(看護師国家試験のための重要ポイントを1冊にまとめた試験対策のエッセンス本)を併用した相互学習は期待できるかもしれない。

●問題数350問+模擬試験形式の過去問題8回分(280問)と問題数的には多い。


ここに注意

●値段の割にボリュームが圧倒的なように思えるが、問題数は50問×7セット分の350問と他書と比較しても多くはない上、解説についてもそれほど詳しくはない。問題をただ配置しただけのような頁など、レイアウトに無駄がある点がマイナス。

●4択問題の最後の選択肢や、解説の入りきらなかった数行だけが次頁に流れるといったことで、頁数だけが増え、なおかつ見にくい。レイアウトの調整や、解説のボリュームを簡潔にまとめ直すなど、もうちょっと編集的な努力がほしい。見やすさ、勉強しやすさ、といった読者目線に十分に応えようとしていると思えない点が、フィリップ的には残念だ。

●さらに過去問題を模擬試験形式で8回分(30問×6回+50問×2回)収載しているが、解答欄には正答に1行程度解説を入れているのみ。×の選択肢にも解説を入れるなどの丁寧さは見られない。さらに付録の模擬試験7回分は、本文の予想問題350問を流用し、模擬試験形式に再利用しているにすぎない。あと一歩工夫がほしいところ。

●ちょっとした辞典ほどの厚さがあり、重さもある。持ち歩き、空いた時間などで必修問題を解いていこうというには若干ヘビーなような気がする。


どんな人にオススメ?

姉妹編の「ラ・スパ」を併用するなどして、早い段階から、じっくりと学習していくのには適している。ただし、持ち歩き本・直前対策書としては持て余すだろう。


本書の評価

【見た目・雰囲気】 ★☆☆☆☆

【わかりやすさ】  ★★★☆☆

【くわしさ】    ★★☆☆☆

【お買い得感】   ★★★☆☆

【総合評価】    ★★☆☆☆




プチナース20119月号(照林社、定価1000円)



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全体評価

●看護学生誌ではNo.1の雑誌ではあるが、実は看護学生専門の雑誌としては、このプチナースとクリニカルスタディ(メジカルフレンド社)の2誌しかないのでやはり特集ごとに購入を考えたい。見た目も誌面も「明るく」「可愛く」それでいて「特集は王道」といった優等生的雑誌。買って損はないが、ただまじめ過ぎて面白みに欠ける一面もある。国試は予備校、その他の情報はインターネットという中で、看護学生誌自体の必要性が問われているのでは?100頁のボリューム、多くの連載を抱えるが、若干薄く(厚さも内容も)感じてしまうのはフィリップだけか。



9月号評価

●特集タイトルは「看護計画を得意にする!」。学生が苦労するところであるので特集の切り口としては面白い。3部構成で、パート1では、「指導者の一発OKをもらう看護計画の立て方」を解説。患者に対していかに良いケア計画を立てるかが重要で、本来指導者の顔色を伺う的な発想がよいかどうかは別として、学生である限り指導者に合格をもらうのが一つの目標だとすればこれまた面白い。看護学生が立てそうな普通の看護計画と一発OK(をもらえそう)な看護計画を比較し、ポイントを解説している点はわかりやすい。

●ただ残念なのが大特集とうたっている割にパート1はわずかに6頁。うーん、物足りない。パート2では「患者さんに喜ばれた看護計画」という、いわば体験談。感動した話、嬉しかった話などいろいろだが、あくまでも読み物レベル。パート3では「計画立案に役立ったBOOKガイド」。パート23は立ち読みでも十分。

●連載の疾患別看護過程のテーマは関節リウマチ。学生が受け持ちそうな疾患ではある。解剖生理から病態生理まできれいなイラスト(これは非常にきれい)で、看護過程の解説も丁寧ではあるが、疾患別の看護過程本を持っている人にはあえて雑誌で読む必要があるのかは疑問。テキストとは別に、毎月学習に取り組める学生には購入の価値はあるのかもしれない。

●第2特集の「いのちの授業 ~考えたい、私たちが生まれてきたこと」、第3特集「もしものために知っておきたい 学校・実習病院で災害が起こったらどうする?」は、どちらも大事なテーマではあるが、どちらもすぐに授業や実習で使えるといったニュアンスではない。「学習誌」として買おうとするのか、あくまで「雑誌」として幅広い知識を期待するのかを購入の目安にしてほしい。



今月の評価

10点満点中4点★★★★☆☆☆☆☆☆



お買い得感

看護計画の大特集という大げさなタイトルに期待しすぎて購入するとちょっと期待はずれ。他2つの特集、多くの連載含め、次号が出るまで読み込んでこそ買う価値はあるかもしれない。