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フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

通りすがりの管理人フィリップが
看護の本と雑誌の読みかたや選びかたを
真剣レビューします

看護学生のためのよくわかるBOOKS

看護学生のためのバイタルサインよくわかるBOOK


●本のしくみ:B5判/128頁/1,575

●発行:メヂカルフレンド社(20118月)



フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評


本の内容は?

前回レビューしたメヂカルフレンド社発行の「看護学生のためのよくわかるBOOKSシリーズ」の最新刊。タイトル通り、看護学生がバイタルサインの測り方とその意味を知るための入門書。バイタルサインだけの本が意外に少ない中、値段的にも期待できる1冊。

解剖生理的な視点も踏まえ、よく解説されている。また、「何を診る」「なぜ診る」といった視点や、正常と異常の違いなどは入門的だがその分よくわかる内容になっている。各章の巻頭に5問の○×クイズが掲載されており、そこから本題に入っていける点も初学者的。フィジカルアセスメントばかりが注目される中、「学生ならまずはバイタルサインをきっちり測れるようになりなさい」的な本は、フィリップは嫌いではない。バイタルサインの基本がわかった上で、実習指導者や先生から質問された時の対策にはなると思う。「たかがバイタル、意識があって、息してて、脈と体温測れればいい」なんて思っている学生は読んで、その意味、大切さを理解すべし!



ここに注意!

●「バイタルサインの意味」「正常と異常の違い」などはよくわかるが、肝心な手順の解説はイラストのみ。1,575円という値段だから仕方がないかもしれないが、基本的な技術については少しでも写真がほしかった。

●パート3で、実際に測ったバイタルサインを元にアセスメントする事例が6つ収載。思ったより普通の解説、というか、単にアセスメントをしているだけか。せっかく「何を診る」「なぜ診る」を学んだのだから、「だからここを診るんだ!」をはっきり確かめられる内容であればなおよかったかと。このボリュームでアセスメントまで理解させようとすると少し欲張り過ぎか…。



本書の評価

10点満点中6点★★★★★★☆☆☆☆



合わせて紹介

●同じ系統の本で、さらに写真による解説も入ってお薦めなのが「バイタルサインの見方・読み方」(照林社、1,890円、2004年)。同じように入門書だがなかなか良くできている。

●もう少し臨床を意識した内容であれば「やりなおしのバイタルサイン」(メディカ出版、2,520円、2010年)がお薦め。新人看護師になったときにも見直したい1冊。

看護学生のためのよくわかるBOOKS

看護学生のための解剖生理よくわかるBOOK


●本のしくみ:B5判/224頁/2,625

●発行:メヂカルフレンド社(2011年5月)



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本の内容は?

発行よりちょっと時間が経過していますが、なかなか良い本なのでレビューします。

タイトル通り、看護学生向けの解剖生理本です。看護学生誌「クリニカルスタディ20105月増刊号」に加筆修正したもの(持っている人は注意!)。一言で言うと、解剖生理学のサマリーとドリルを足したもの。増刊号のときにはなかったドリルを加筆しているのがなかなかお得。しかもドリルの内容は、国家試験の「人体の構造と機能」の出題基準に準拠。自己学習には最適!



ここがオススメ!

●前半のサマリー部分はカラー印刷。シンプルだが丁寧なカラー解剖イラストに、 重要項目は色文字や大文字でメリハリをつけている。

224頁中、後半のドリル部分は60頁となかなかのボリューム。看護師国家試験の出題基準に準拠していて、試験対策としても要点を整理できる。ドリルは書き込み式。

●サマリーとドリルの組み合わせなので、勉強しながらその成果も同時に確認できる。類書に比べ若干高い値段も納得できる。



ここに注意!

●ドリルは問題のすぐ横に正答を掲載。力試しをしたいのなら、工夫して答を隠しながら問題を解く必要がある。

●看護学生がひとまず知っておきたいことは大抵わかる。しかし、解剖学テキストのようにこれ1冊ですべて済むというわけではないし、臨床に出てからもずっと使えるわけでもない。あくまでも入門書、試験対策として考えるほうがよいだろう。



本書の評価

10点満点中7点★★★★★★★☆☆☆




お買い得感

解剖生理学の入門書としてはお買い得な1冊。図鑑的な本と問題集の中間という点ではどちらにも足りないが、両方の機能を備えているという点ではお得。まずはこれをクリアすることで暗記しなくてはならない項目は抑えられるだろう。

HEART(医学出版、2000円)




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全体評価

●もともと医師向けの雑誌・書籍、そのうえ糖尿病が目立つライナップで看護向けには目立つものがなかった出版社。7月という時期に月刊誌を2冊創刊。その1つがこの循環器系病棟に勤務する看護師向けのHEART。特徴はオールカラー、ボリューム感のある特集の2つで、編集方針に特集至上主義を掲げて、既存の看護雑誌は連載記事に逃げていることを批判的にあげて差別化をはかろうとしている。が、中身はまったく伴っていない。看護師や雑誌のニーズ調査があまりに不十分。オールカラーだけの特徴でしのげるほど甘くはない。今のところは平凡以下の仕上がりである。



8月号評価

特集テーマとして飛びつきそうな心電図、不整脈を創刊号の特集テーマに。調査のうえのことではあろう。あながち、臨床を知らぬ訳でもないのはわかる。しかし、不整脈を、この時期にこ難しく説明するというコンセプトは、売れる本をめざしたというより、ひとまず出すことだけに専念されたイメージ。記事の内容の焦点が定まらず、果たしてどんなレベルとバックボーンの看護師に向けたものかは見えてこない。

循環器でがんばろうという看護師なのか、総合的な知識が欲しい若手看護師なのか。まず、買い手に何を届けたいかがみえてこない。心電図という関心の高いテーマとはいえ、不整脈をみるのか、疾患をとらえるのか、ケアから組み立てるのか。系統的でも網羅的でもトピック的でも勉強的でもない。オールカラーで期待させた割に見やすい誌面でもなく、開いただけでお腹がいっぱいのイメージ。

編集者の誰一人して看護師目線はないと思われる構成力。1つ1つの記事はしっかりしているだけに、7~8枚程度のパズルはきちんと1つの画にまとめてほしかった。おいしいとこどりで真似るのもひとつの方法だが、どこぞのコピー大国の如くで、売れそうだというキーワードだけ集めてもその集合体は、似ても似つかぬミッキーマウス。仕上がりが間抜け面では、せっかくの記事を作ってくれた著者にも申し訳が立たないだろう。

特集1本主義も、心構えは立派だが、もう心電図はいいや、という読者の逃げ場にもならない。批判する前に謙虚にどんな記事を看護が欲しいのか。頭をたれて聞くくらいの姿勢は持ちたいところ。現状、まったくおすすめできない1冊だ。



今月の評価

10点満点中点★☆☆☆☆☆☆☆☆☆





お買い得感

この内容ではまったくおすすめ感なし。1500円以下なら、もう少し持ちあげようがあるが、この価格なら、もっと専門的でわかりやすい心電図の本を買えば済む。雑誌形態の本としては、今号に関しては、企画構成が最悪のデキ

クリニカルスタディ2011年9月号(メヂカルフレンド社、定価1050円)


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全体評価

●看護出版社としては老舗中の老舗、メヂカルフレンド社発行の看護学生誌。歴史のある雑誌であるが、ここ最近路線変更なのか、以前の堅いイメージとうって変わって、いわゆる学生受けするような誌面作りに。悪く言えば軽くなったが、雰囲気的には明るく好感が持てる。

ただ、以前のわが道をいく的なスタイルから、ライバル誌「プチナース」を意識したような特集内容、連載で、あまり差別化ができなくなってきたような気がする。国試を意識し、高学年層を強く意識していた点も、以前に比べると薄らいできたか。B5判でプチナースより横幅が一回り小さい。頁数も88頁とコンパクトだが、ぱっと見、内容的にはなかなか凝縮している。


9月号評価

●特集タイトルは「事前学習から記録のコツまでわかる 母性看護学実習のポイント」(長い)。後期の実習に備え、まさに夏休み中に予習をしとこう!的な、タイムリーな企画で期待が高まったが、誌面を開いての第一印象は「特集のトップページ、文章長っ!」。特集の趣旨はもう少し簡潔に述べてほしいね。

●15頁の大特集だが、前半の9頁分は「教科書読めばいいんじゃない?」「母性の教科書や参考書を執筆しているんじゃないんだから」といった印象。大学の教授らしく、書いてあることはしっかりしているが、あえて雑誌じゃなくてもよいんじゃないかと。母性実習のタイトルに惹かれたあなた、まず教科書や母性看護過程の参考書をしっかり見て、本当に必要な特集か考えてみよう。

●後半にようやく「実習記録のポイント」に触れているが、これもいたって普通の解説。もう少し要点やらコツを、もっともっとわかりやすい例や言葉で説明してほしい。教科書や参考書にない「わかりやすさ」や「ヒント」を期待して雑誌って買うものだから・・・とフィリップは思うのだが。

●Q&Aはもう少しボリュームがほしいのと、回答が当たり障りない点がマイナス。

第2特集の「看護過程完全マスター講座④」はなかなか良い!教科書的ではない、「知りたかったこと」などがわかりやすく、初学者にも理解できるよう、よく解説されている。第1特集にもこのような解説を期待したかった。この特集、4回連続で今回が最終回のようで、①~③含め揃えても損はないかも。


今月の評価

10点満点中5点★★★★★☆☆☆☆☆


お買い得感

第2特集と、連載の「国試頻出ゼミナール(ドリル的に出題、今回は老年看護)」など実用的な頁もあるのでそのあたりはお買い得感があるかもしれない。母性看護特集については、身の回りで眠っている母性のテキストや参考書をもう一度開き、じっくり勉強してから購入を検討しても遅くはないだろう。

ここからはじめる!看護師国試必修対策テキスト2012


●しくみ:B5判/380頁/定価2,940円/2011年5月発行

●発行:さわ研究所

●一問のお値段:10.5円


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本の内容は?

●近年、看護師国家試験の予備校として勢いを増している「さわ研究所」発行1冊。必修問題対策に重要と思われる300項目について要点を整理しながら解説。

●後半に過去の必修問題を8回分(30問×6回+50問×2回の合計280問)収載。

●さわ研究所と言えば、さわ代表始め、講師のアクティブな講義に定評があるが、本書にはその勢いは感じられないのが残念。講義を受けるための補助教材といったテイスト。



ここに注意

●いただけないのは、過去問について、解答欄にただ答の番号が掲載されているだけの問題や答に対する解説は加えられていない。

●前半の解説部分についても、イラストや図表などはあまり洗練されているとは言えず、視覚的にもあまり魅力を感じない。カラーの誌面ではあるが、国試解説書であえてカラーを使う意味は感じられない(視覚問題は除く)。

●さわ研究所の試験対策を受ける人、あるいは受けた人がノート代わりに持ち、予習・復習を行うために使うのであればよいのかもしれないが、この1冊で、1人で必修問題対策に取り組もうとするには無理がある。フィリップの見方だと、講義を受けさせるために作った参考書!



どんな人にオススメ?

さわ研究所など、予備校の講義を受けた(る)人が使う総復習(予習)ノート。



本書の評価

【見た目・雰囲気】 ★☆☆☆☆

【わかりやすさ】  ★★☆☆☆

【くわしさ】    ★★☆☆☆

【お買い得感】   ★★☆☆☆

【総合評価】    ★★☆☆☆