HEART2011年9月号 | フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

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HEART(医学出版、2000円)




フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評




全体評価

●もともと医師向けの雑誌・書籍、そのうえ糖尿病が目立つライナップで看護向けには目立つものがなかった出版社。7月という時期に月刊誌を2冊創刊。その1つがこの循環器系病棟に勤務する看護師向けのHEART。特徴はオールカラー、ボリューム感のある特集の2つで、編集方針に特集至上主義を掲げて、既存の看護雑誌は連載記事に逃げていることを批判的にあげて差別化をはかろうとしている。が、中身はまったく伴っていない。看護師や雑誌のニーズ調査があまりに不十分。オールカラーだけの特徴でしのげるほど甘くはない。今のところは平凡以下の仕上がりである。



8月号評価

特集テーマとして飛びつきそうな心電図、不整脈を創刊号の特集テーマに。調査のうえのことではあろう。あながち、臨床を知らぬ訳でもないのはわかる。しかし、不整脈を、この時期にこ難しく説明するというコンセプトは、売れる本をめざしたというより、ひとまず出すことだけに専念されたイメージ。記事の内容の焦点が定まらず、果たしてどんなレベルとバックボーンの看護師に向けたものかは見えてこない。

循環器でがんばろうという看護師なのか、総合的な知識が欲しい若手看護師なのか。まず、買い手に何を届けたいかがみえてこない。心電図という関心の高いテーマとはいえ、不整脈をみるのか、疾患をとらえるのか、ケアから組み立てるのか。系統的でも網羅的でもトピック的でも勉強的でもない。オールカラーで期待させた割に見やすい誌面でもなく、開いただけでお腹がいっぱいのイメージ。

編集者の誰一人して看護師目線はないと思われる構成力。1つ1つの記事はしっかりしているだけに、7~8枚程度のパズルはきちんと1つの画にまとめてほしかった。おいしいとこどりで真似るのもひとつの方法だが、どこぞのコピー大国の如くで、売れそうだというキーワードだけ集めてもその集合体は、似ても似つかぬミッキーマウス。仕上がりが間抜け面では、せっかくの記事を作ってくれた著者にも申し訳が立たないだろう。

特集1本主義も、心構えは立派だが、もう心電図はいいや、という読者の逃げ場にもならない。批判する前に謙虚にどんな記事を看護が欲しいのか。頭をたれて聞くくらいの姿勢は持ちたいところ。現状、まったくおすすめできない1冊だ。



今月の評価

10点満点中点★☆☆☆☆☆☆☆☆☆





お買い得感

この内容ではまったくおすすめ感なし。1500円以下なら、もう少し持ちあげようがあるが、この価格なら、もっと専門的でわかりやすい心電図の本を買えば済む。雑誌形態の本としては、今号に関しては、企画構成が最悪のデキ