まあ、普通だよね…

ピクサーの最新作というから、ある程度期待していった。CGがどうこうとか、そういうのはもう十分進化してるし、あまり興味がない。それを使って何を伝えるかだと思う。動物が好きすぎる少女が、動物の気持ちになる機会と機械を得て、動物の言葉がわかるようになり、彼らの住処を壊そうとする人間と立ち向かうけど・・・捻りなさすぎない?別に悪くはないけど、意外性がないから心は動かない無難な佳作。もしかしたら・・・AIにストーリー書かせてないか?

予告で流れていた夏休み公開の「トイ・ストーリー5」がそんなことにならないことを願う。

 

 

こんな日常は、いやだ。

上映時間は90分ちょい。でもこんなに疲れた映画は久しぶりだ。物語はというか、特に劇的なことが起こるわけではないのだが、舞台は病院。主人公は遅番の看護師で仲間に病欠者が出て、キャパオーバーな日の話だ。勤務の間中なりやまぬ内線とナースコール。次から次へと発生するトラブル。いくつもの案件を抱えながら、遅いと文句を言われながらこなしていく。一息付けるのはエレベーターの中の数秒だけ。まさに怒涛の半日を描いていく。

映画ではスーパーヒーローが怒涛の活躍を見せることは多いし、50のおっさんでも仕事で駆けずり回り、1日2万歩以上歩く日だってたまにはある。でも彼女たちはこれが日常、毎日の出来事なのだ。あんなしんどい一日を終えても、また24時間後には同じところで働き続けるすごさ。誰が本当のヒーローなのか?くたくたになりながら考えていた。

 

クズはクズだよ。

この時期にありがちだけど、アカデミー賞最有力で卓球選手の映画というから見に行…かなければよかった。目的のためなら、周りにどんな迷惑をかけても平気なクズ野郎が主人公。卓球はうまいけれど、それは金を稼ぐ手段でしかなく、目先の小銭稼ぎのためにどんどん愚かな方向に転落していく。パワフルかもしれないが、生き方が下衆すぎる彼のどこに共感を得ればいいのか?主役を彼女のほうにして、足を引っ張り続けるダメ男とかにしておけば、うまく行ったのかもしれないと思う。たとえアカデミー取ったとしても、俺は好きじゃない。

案件だなぁ…

「ミッドナイトスワン」「ナイトフラワー」など骨太な作品を作っている内田英治監督の最新作というから期待していたのに。凄腕の殺し屋が集められて、なぜかダンス大会に出場することに…その甘すぎるイントロで気づけばよかった。別にこの手のコメディでのリアリティに目くじらたてるつもりはないけど、設定が粗すぎる。あれだけ人殺して一切警察出てこないし、あのレベルのダンスで決勝大会はないわ、負け役の人に失礼だ。出資側が、うちのスターでカッコよくて、ファンにも受けるコメディをお願いしますよ、カントク!と依頼している姿が目に浮かぶようだ。

豚玉では、あかんかったのかな?

お好み焼きの千房が取り組んでいるという、ドロップアウト青年の身元保証活動をモデルにした物語。監督はこの作品の取材がキッカケにホンモノの保護司になったそうだし、リアリティはある。ただ登場人物の描写に雑な部分が多く、彼らの行動に共感しにくかった。シャバに出てきて生まれ変わるつもりでやっても、冷たい社会と厳しい現実はあまり変わらない。そこに追い打ちをかける昔の世界の甘い誘惑。そのループを断ち切るために、何度裏切られても見守る周囲の人たち。もちろん、素晴らしい活動だけど、そんなきれいな部分だけちゃうよね。

ただ焼くだけでなく、肉、海鮮、キャベツ、そば…いろんな材料を混ぜて作るミックスモダンに人生が重なるシーンがあれば、もっと響いたのに。

やっぱり女子会なんだよな。

ウィキッドの続編。オズの魔法使いの前日譚として作られたミュージカルの2幕目だそうだ。実は学生時代は仲良しだった良い魔女と悪い魔女。オトナになって袂を分かち、それぞれの道を歩いていたけど…。オトナ向けに作られた物語だけあって、善と悪とか、プロパガンダとか、いろいろ深いテーマは込められているのは分かる。でも突き詰つめると女子同士のついたり離れたりの物語なんよ。殺し合い、だましあい、男を取り合い、でも愛してる…おっさんには到底理解が及ばないわ。あとキラキラひらひらしてる世界観もなんだかなぁ。それが分かってるなら行くな!って話ではあるんだけど。

色眼鏡で見ないで。

江戸時代の芝居小屋を舞台に、世間を騒がせた仇討ちとその真相に徐々に迫っていく物語。

時代劇にありがちな勧善懲悪とか、人情物語、忠義や義理みたいな話でなく、きっちり構成されたミステリーだというのが新鮮。

しかも仇討ち、芝居小屋など設定された状況が物語の展開の中で有効に生かされていて見事だった。頭にマゲが乗っているのに

「オーシャンズ11」とか「ショーマストゴーオン」をイメージしてしまうくらいで、非常に楽しめた。欲を言えば、もう少し森田座メンバーの個性が生きて、それが組み合わさる場面が欲しかったけど、それは贅沢というものか。いやいや、久しぶりに東映の作品をこんなにほめたぞ。脚本次第ってことだな

 

なんか、寅さんみたいになってきた。

サバンナ高橋くんに勧められて見出したのは98年の南海大冒険、それから28年欠かさず見に行ってる映画ドラえもん。息子たちを連れて行ってた時代もあるけどそれも終わり、再びおっさん1人での鑑賞に。43年ぶりのリメイクとなったこの作品、もちろんいつも通り記憶はほとんどない。うっすら覚えてるバギーちゃんのキャラ含め、大人に響くように改変された部分が多かったような気がする。友達、こころ…でも50をだいぶ過ぎてそんなことを暗闇の中で考える時間をもらえるこのシリーズ。来年もまた来るんやろな

2月頭に見たけど、興奮してたのか?ここに書くのを忘れてた。なので、その日のFacebookへの書き込みを貼っておく。

 

まだ1ヶ月ちょいだけど、今年のベスト映画来た!

寒波の中でも温かい気持ちに。
人間の幸せって、金でも名誉でもなくこういうことじゃないか。

 

映画を観た時にもらったポストカード。普段は捨てちゃうけど、これは机の前に貼って時々眺めてる。幸せな気持ちを思い出すために。

 

予防が大事っていうやん。

戦中の731部隊の話を中心に、戦争や終末医療などの問題と医療現場の距離感を描いたドキュメンタリー。倫理観と政治や社会情勢とのジレンマが中心だったけど、そこにはもう一つ経営という大きな要因が絡んでいるのを感じた。国のいうことを聞かざるを得ないのも、そこに補助金やらなんやらという金の問題があるからだし。人の命を救うために、まず戦争を起こさない工夫や努力をするという姿勢が、マスクや手洗いうがいの奨励と同じベクトルなのが、なんか面白かった。