家に帰って、素麵を食べたくなった。
オダギリジョー主演・プロデュース、舞台作品の映画化。息子と仕事、そして家族を失い、茫然としている中年男と、そこに一緒に住むことになった姪。暑くてカラカラの長崎の夏を舞台に、愛を失い心がカラカラな人たちが絡み合って…という物語だ。オダギリジョーも高石あかりも薄暗く、ジメジメした坂の上の家以外に居場所はなく、毎日を惰性で過ごす。ラスト前、象徴的に雨が降る以外は何も起こらない。そう、大概の人の人生だってそんなもののはず。スーパーヒーローも絶世の美女も、革命的におもろい事件もおこらない。そんな自分に重ね合わせ、彼らが小さな潤いを見つけていく姿が心に染みる。ババンバなんとかみたいなガキ映画より、こっちを選んで正解。