KYな自分がいうのもなんだけど。
手掛けた映画音楽が500曲以上というエンニオ・モリコーネの言葉と彼を讃える映画界の重鎮のコメントで綴るドキュメント。
やはり一番はニュー・シネマ・パラダイスだけど、彼の歴代の作品を見て聞きながら、映画音楽について考えてた。
劇伴とかサウンドトラックと言われ、基本的には単独では聞かない。でも刺し身のワサビレベルではなく、劇場の雰囲気を支配すらする存在。監督の頭にあり、観客には届けにくい物語の中の空気を具体化する手段、パーツ。そこをいくつになっても追及し続け、映画の歴史の一部を作ってきた彼には、畏敬の念しか感じない。
やっぱりどうしたって。
映画に魅せられた子供と映写技師と言えば、ニュー・シネマ・パラダイスを思い出さないファンはおらんやろ。どうしたって比べられてしまうこのインド映画。主人公のアクティビティや行動力、その後の展開などはこっちのほうが圧倒的に上。しかも聞いたら監督自身の実話ベースだっていうのもすごい。だけどなぁ。フィルムの映画へのノスタルジックな郷愁、雰囲気を盛り上げる音楽…あれさえなければもっと評価されるのに。
ツッコミしろは多いけど。
国際線の飛行機の中でのウイルステロでのパニックムービー。逃げ場のない機内、地上からの援護とある程度のパターンはあ見たことがある。でもコロナ禍を経た世界の他人や感染に関しての距離感を考えさせられる展開は素晴らしかった。自分がかからなければいいのか?外国からの流入に対して取るべきしせいは?かかった自分はどうすべき?今だから、より刺さる1本だった。多少ご都合主義すぎるのとソン・ガンホがやりすぎなのでマイナス1点だけど(笑)
あの黄色いカレーをまた食べたい。
都会の子供がど田舎に住むおばあちゃんのところに預けられる。おばあちゃんは耳が聞こえない、しゃべらない、そしてお金も。でも孫への愛情だけはたっぷりある。初めは馬鹿にして、いじわるすらした孫が少しずつ心を開いて…というよくある話だけど、バランスが悪い。孫の憎たらしさに腹がたつばかりで、穏やかな気持ちになる時間が少なすぎる。あんなガキ、田舎で思いきり怖い思いすりゃいいのに!自分のばあちゃんのことは、やっぱり思い出したけれど。やさしかったなぁ。
昭和オヤジの戯言かもしれないけど。
20世紀の香港映画を躍進させたカンフー映画のスタントマンたちの証言で綴るドキュメント。ブルース・リーやジャッキーの相手や代役としてあのワクワクを作ってきた名も無い男たち。スターが苦もなくビュンビュン飛び回るのでない、痛い怖いアクションの価値を改めて感じる。凄まじい鍛錬と撮り方の工夫、そして無謀な挑戦への勇気。CGに押され仕事がどんどん減っている現状が寂しいが、やはりデジタルや効率化だけでは伝わらないものを大事にしたい。
凡人の強がりだけど。
ボヘミアン・ラプソディー以降の定番になったビッグアーティストの半生もの。素晴らしい歌声を活かして、スターダムを上り詰めたが、オトコ、ドラッグ、家族からのタカリで転落、早くして亡くなる。どうしてみんな同じパターンなんだろう。
洋楽はほぼ知らない自分でも耳馴染みのある世界的ヒットはいくつも遺したけれど、本人はいつまで幸せだったのか?スーパースターならではの苦悩と孤独感、そして金やクスリの魔の手。才能なくてよかったなぁ。
こいつは春から縁起がええわ!
2023年の1本目は名作の多い東海テレビのドキュメント。障害者雇用を積極的に、しかもちゃんと一般的な賃金を払おうとするチョコレート屋さん。障害で人を排除するんじゃなく、その人を受け入れるために環境を改造する姿勢。そしてそういう商品で、北新地という見栄の世界で稼ぐというアイデアに感服。すごいね!頑張ってるね!というだけでなく、自分は何ならできるだろう?そこを考え、動いていきたい。
欠けても、失敗しても、温めて溶かせばもう一度作り直せる。苦味と甘味を兼ね備えたチョコレートが人生に重なるとは思わなんだ。
そやねん。愛でいけるねん。
死亡事故を起こしてしまった運送会社が、トラックの後ろ側に子供の絵をラッピングした「こどもミュージアムプロジェクト」の模様を追ったドキュメント。
途中、会社紹介みたいなところがあって映画的にはダレたけど、プロジェクト自体は本当にすばらしくて、応援したくなった。
見た誰もがほほえましい気持ちになれる最強アイテム「子供の純粋さ」それがいろんな人が持っている小さな良心を引き出す。さらにペイントしておくだけ
「やってますよ!」的な押しつけがましさが少ないのもいい。
昨今の流れもあり、経済効率より社会貢献に関心があるけど「うちの会社、何やればええねん」という企業が多いと思う。そういう気持ちを集めたり形にするお手伝いをする
添乗員的な仕事をやってみたいなぁと思った。
おもてたんとちゃう…
名優ショーン・ペンが監督、出演でこのタイトル。 年末に心温まろうと思って行ったら、騙された!どこまでもクズな父親と、彼に振り回されながら忘れなれない娘の半生。娘への愛は嘘じゃないけれど、それ以外は全部嘘。周りの誰も相手にしてくれなくなって娘に頼る。親ガチャじゃないけれど子が気の毒すぎる。ホントに愛があるならひとりで生きろよと思う。親子ものとしても、共感できる部分は少なかったなぁ。
何が目的なのか…
岸井ゆきのが聾者の女子プロボクサーを演じた実話ベースの物語。設定自体に力はあるし、ほぼセリフなしで主演する彼女の演技には見どころはあった。ただ実話ベースだからなのか物語の展開に面白みがなく、どよ〜んとしたまま。ボクシングをはじめた動機も、葛藤したり、蘇ったりするキッカケも描写が少なすぎるから、伝わってこない。セリフがないなら、他の手段を使わないと。眼力だけではちょっと厳しい。