わかっちゃいるけど、やめられない。
突撃取材で全候補にアプローチしつづける選挙ライター、畠山理仁さんを取材したドキュメント。
本も面白かったし、イベントも行ったことがあるけど、彼の人柄が良く見えた作品だった。
彼が追うのは国政政党の大物から、誰やねん!ちょっとおかしいんちゃう?という泡沫候補まですべて。そこに差別することなく平等に、真摯に向き合う姿勢がすばらしい。
誰も見てない路地で演説をし、相手にされていない泡沫候補に対して、ボクと似てるんですよねと漏らした一言に、全てが凝縮されているような気がした。
選挙、しかも立候補ってお金はかかるし、落選の痛手は小さくない。まわりから嘲笑されるのも日常茶飯事。でもそれでも続けるのは、社会を変えてみんなを幸せにしたい「やりたいこと」が強烈にある人だから。中身なんて人それぞれでいい。そこに希望があるんちゃうか?
なのにメンツとか所属団体の利益のためにしか動かない、メジャー政党にばかり支持が集まる。
失われた30年と言われる現状は、ものを考えずに長いものに巻かれて楽をしてきた
日本人への因果応報なんじゃないかと感じた。
変わらないなんて、絶対ない。今度は今度、今は今!
ヴィム・ヴェンダース監督が、役所広司主演で東京で撮った作品。
役所さん演じる無口な公衆トイレの清掃員。毎日、毎週、変わらないルーティンを淡々と生きているように見える。でもその中で彼が感じている小さな幸せをさりげなく積み重ねていく。
幸せってのは、出来事自体じゃなくてそれを感じる心を持てることなんだ、ヒロトが言ってたっけ。いろんな曲がカセットで流れていたけど、あんな洋楽より一番合うのは河島英五の「時代おくれ」だって。あんな男になりたいけど、おしゃべりだからなぁ…
ラーメン屋に入ったのに、カツ丼でてきた。
ぐらいのギャップがあった。目玉オヤジの体がある時代と、水木のバディストーリーなんだけど
思いきり八つ墓村。田舎と名家の閉塞感から、一族がどんどん死んでいく。
まあトリックとかはなく、がっつり妖怪の怨念的なやつなんだけど。
後半はそこから一気にオヤジと妖怪というか化け物のバトルになる。
最近はああいう戦い方しかないのかなぁ?
水木のほうの物語に戦争とか戦後日本への葛藤は描かれているけど
その想いがなんか薄められちゃっているように感じた。
今の大人アニメファンに媚びるとああなるんかな…
ウシ、いやワシにはイマイチ。
すごくネットとかでの評価が高かった作品。A24 か、またと思ってたら悪い方に振れたかもしれない。わかりやすくCGバリバリのハリウッドの反対にある、地味で淡々としたドラマを粗い画素で描く系の作品。西部劇の時代を舞台に、ドンパチとかケンカとは無縁の男たちの友情の物語。だからいろんな意味で逆張りなんだけど、どうもピンと来なかった。偶然会った2人にどこでそんな絆が生まれたのか?友情というより共通の利益があったからちゃうのかな?画素とか画面の暗さだけでなく、伝えたいものがボケていたような気がするのは、こっちのセンスのピントがあってないからなのかなぁ?
周年作品て。
世界に冠たるウォルト・ディズニー・スタジオの60とか70でなく、100周年の
記念作品だ。よね?もちろん長年みんなを魅了してきた技術はふんだんに使ってる。
でもなぁ…話がつまらんし、説教臭すぎる。
たぶんだけど、これまでの作品は親が子どもたちに学んでほしい気持ちや考えを
オブラートや脇道をうまく使って、それとなく伝えてきたんだと思う。
でもこれはタイトルからだけど、テーマも展開もダイレクトすぎ。
みんなの願いを忘れないで生きてね!なんて、最初から最後まで
「愛してる」を繰り返すだけのラブソングと同じ。まあ、そんな曲を
昔広末が歌ってたけど(笑)
う〜ん。
原作はもちろん小学生の時に読んだ。電車の教室、トモエ学園に行きたいと思った。
それから数十年、今度は大人としてトモエ学園の教育に興味をもって、古本買って読み返した。
子どもの話をしっかりと受け止め、やりたい意思を最大限に尊重する。
80年以上昔の話なのに、今求められている要素を実現しているのは本当にすごい。
だからこそ、その要素を薄め「徹子の部屋」視聴者に見せたら喜びそうな絵柄やストーリーに
していたのが残念だった。まあ、今の子どもに見せたら現実とのギャップがありすぎて
逆にファンタジーとして成立してしまうのかもしれないけれど。
う〜ん。
原作はもちろん小学生の時に読んだ。電車の教室、トモエ学園に行きたいと思った。
それから数十年、今度は大人としてトモエ学園の教育に興味をもって、古本買って読み返した。
子どもの話をしっかりと受け止め、やりたい意思を最大限に尊重する。
80年以上昔の話なのに、今求められている要素を実現しているのは本当にすごい。
だからこそ、その要素を薄め「徹子の部屋」視聴者に見せたら喜びそうな絵柄やストーリーに
していたのが残念だった。まあ、今の子どもに見せたら現実とのギャップがありすぎて
逆にファンタジーとして成立してしまうのかもしれないけれど。
あなたの愛した人は何者?
杉咲花演じる市子が、プロポーズを受けた翌日失踪する。
恋人を探す男のもとに刑事がやって来て「市子という女性は存在しないんです」というミステリー。彼女の周りの人物のエピソードから徐々に浮かびあがる過去と嘘。
味噌汁の香りのような普通の幸せがほしかっただけの彼女なのに、どうしてこうなった。
花ちゃんの目力にやられた。辛い状況でも強く生きる力、助けようとする
周りの人間はあまりにも無力で。普段の自分の何もない生活のありがたさを実感する。
光と影。
1軍人から皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。その後ロシア遠征で
失敗し、追放されて…という教科書的な知識はあった。
でもそんな男も、実は奥さんに振り回され、孤独で、いろんな悩みがあって…
という物語。それは最初新鮮だったけど、3時間近い尺の中で灰色の時間帯が
多すぎて、うんざりした。あとうんざりと言えばスケール感ばかり強調された
戦いのシーン。もうちょっとナポレオンの出世した理由、天才的な戦略などを
見せて欲しかった。光の輝きが強いほど、影の暗さが際立つのに。
それかリアルなんかもしらんけど…
リアリティはアメリカで機密情報を流出させたと疑われた女性の本名。
ある日自宅にFBIの捜査官がやってきて、緩やかに始まる尋問。
裁判記録として提出された、FBIによる録音からセリフを書き起こした
という「気合の入った再現ドラマ」みたいな作品だ。
たしかに緊張感もあるし、こうやって追い詰めるんだという心理戦なと
見どころはある。ただいかんせん地味すぎる。
穏やかだけど、真綿で首を締めるような取り調べに、リアリティは
追い詰められていき、心理的に不安定になっていくんだけど
それにずっと付き合わされる俺が、夕方だったのに夢の世界にあっさり
引きずり込まれた。事実は小説より地味なんだな、たいがい。