幽霊の正体見たり、CGだ。
ディズニーランドにオヤジにつれて行ってもらったのはオープン直前だったから、ちょうど40年前。4年生だった自分が度肝を抜かれたのはスペースマウンテンではなく、ホーンテッドマンションだった。マネキンとか人がワッと脅かすしかなかったお化け屋敷の、圧倒的な新型。今になってもどんな仕組みかわからないけど本当に感動したのをよく覚えてる。それから時はたち映画になった。ただあれをCGを使ってスクリーンに再現しただけじゃ驚きはない。今の子どもたちはかわいそうだなぁって、逆に思った。
映画では難しいか…。
沢木耕太郎のボクシング小説を映画化ということで楽しみにしていた。横浜流星も窪田正孝もメチャ頑張っていたし、ボクシングシーンは迫力もスピードもあってすごくよかったと思う。ただそこに至るまでの人間関係とかドラマの説明が希薄すぎる。え、突然どうしてそうなるの?編集間違えた?そう感じるジャンプカットが数か所。あとで調べたら上下巻の大作。読み込んだ監督やスタッフには当たり前の設定だろうけど、初めて見るお客さんにはちゃんと説明しないと。2時間ちょっとじゃ足りない。ドラマでじっくりやらないとなぁ。
チャンピオン臭や!
不良高校生の青春ケンカ映画。だけどクローズみたいにギラギラしてるだけでなく、ギャグとダサい、昭和テイストがたっぷり。懐かしいなぁと思ったら、原作は少年チャンピオンだった。ジャンプでもマガジンでもサンデーでもなく、あのあか抜けないチャンピオンのテイストがおっさをにはたまらない。さらに40近いのに高校生役の田中圭や高良健吾も。あと、一番よかったのは酒乱&ブチ切れ美人教師役の吉岡里帆。サイコーやった。
かわいい。
81歳の藤竜也さんが腕は確かだけど不器用な尾道の豆腐屋という物語。麻生久美子演じる出戻り一人娘と、愛するがこそ微妙な関係を好演。ほっこりさせられる。すごくよかったのはその無骨男を周りで支えてくれる友達や街の人たちの存在。定年後の居場所や、ホントに支えあえる仲間が必要だよなぁ。オレできるかなぁ?藤さんに自分を重ねるのは僭越だけど、あんな可愛いオヤジになりたい。
王道、以上。
過去のある保安官と悪魔の王子が手を組み、砂漠の世界で水源を探す旅へ。その途中で大きな悪を発見し…裏なんて一切なし、鳥山明らしい痛快ヒーローもの。悪魔よりワルなんて、舐めたこと言うなよ!って一言に集約される。いや、ホント悪魔の方が悪いことを遂行するためにピュアだよね。迷いとか、しがらみとか、妬みとか、魔物やお化けより人間のほうがよっぽど汚れてるよな。
好きな人はいいんちゃう?
行定勲カントクが、綾瀬はるかが銃を構えるシーンを美しく撮るだけのために作った映画。
その目的は達してると思う。物語のつじつまとか、大正スパイもののリアリティとか
ミステリー的なシナリオのち密さとか求めてはいけないようです。
ほとんどやられない。いくら撃たれても刺されても死なない、スティーブン・はるかを見たい方はどうぞ。
そうなんだ!
公立学校であっても、校長の責任と権限でなんでもできる。校則や定期テスト、通知表まで無くせるなんて!学校ってそういうもんでしょ…と諦めてしまっている大人や子供、先生たちにだって可能性と夢を持たせてくれる夢みる先生たちのアクション。校長だけあり、数年で定年になってしまうのが残念だけど、後任やその学校の先生たちがカルチャーを引き継いでいってほしい。あと、僕ら先生でない大人にも、子供たちのためにやれることあるよね。
いろいろあって、微妙…。
日本で言うリカちゃん人形。少女たちを魅了したバービーを使った「大人向け」の映画。所謂Z世代は関係なく、その親世代に向けて作られてる。だから作品のテーマが夢や空想のハッピーな世界観でなく、その建前の対極にあるオトコ中心のマッチョな現実への強烈な批判。気持ちはわからんでもないけど、この手段でそこをゴリ押しされてもなぁ…という違和感しかない。作品に入る前のPRでケチがついてしまったので、ヒットは厳しいと思うけど、個人的にはそれで助かったとちょっと思うわ。
もっと行けたでしょ。
アメリカの抱える問題を内包したピクサーらしい作品。火はアジア人、水は白人、雲はバスケ好きだし黒人、草はスペイン系かな?同じ世界で暮らしながら、なかなか混じらない混じれない関係を描いていた。残念だったのは主役2エレメントのロミオとジュリエットでしかなかったこと。残りの2つは脇にいるだけで、活躍もほぼないし、特性もまるで活かせてない。メインは火と水でもいいけど、それぞれが特長を活かし、助けあっていい世界を作るみたいな物語にはしやすいと思ったんだけどなあ。
タイトルとスカートは短いほうがしんちゃんも好きやろ!
初の3DCG版というしんちゃん映画。しかも監督が大根仁というから期待して見に行った。みさえの髪はどうにかならんかと思ったけど、ドラえもんの時より違和感はなかったし、しんちゃんギャグの合間に見せる監督のメッセージにはグッとくるところもあった。子供たちの未来に希望がないなんて簡単にいうな!それを作ったのはおとなだし、ひっくり返す可能性なんていくらでもある。自分以外の人を幸せにするために頑張る、それが自分の幸せになる。その通り!