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『ロゴスドン』Webの連載「「裏日本」文化論」を更新しました。

第42回

〈白山信仰②〉


 石川県小松市にある那谷寺の第十六世住職・木崎馨山〔きざきけいせん〕は、白山と太陽信仰・天空信仰の関係について、以下のように解説している。

 

  古朝鮮の太陽信仰については桓雄〔かんゆう〕という英雄が三種の神器を携えて三千人を率いて太白山〔ていぱくさん〕(今の白頭山〔ぺくとうさん〕)の頂きに天降った物語や、壇君〔だんくん〕神話(古朝鮮の建国神話で、朝鮮の祖である恒雄は、熊がお籠もりして変身した美女と結婚し、その間に生まれたのが壇君という)は、白頭山の信仰があり、太陽の輝く白の信仰がある。そして白頭山や白山部(白頭山の中国側)の出身者が越の国にも入っている。それ故、しらやまを白山〔はくさん〕と呼んだことと関係があろうと思う。白山は海の彼方にある光り輝く温かい理想郷でもあった。(木崎馨山『那谷寺の歴史と白山・泰澄』自生山那谷寺2017年p.35)

 

 木崎はここで、太白山物語や壇君神話をあげ、朝鮮半島に「太陽の輝く白の信仰」があったと述べている。そして白頭山地域出身の人々は、海を越えて日本の越にもやって来たと述べている。また白山を「はくさん」呼ぶ理由について、太白山、白頭山の呼び名と関係があるのではないかと推測している。
 実は、この白頭山(太白山)と越の白山には、以下のように、さまざまな共通点がある。

 

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『ロゴスドン』Webの連載小説「甦った三島由紀夫」を更新しました。

 

第55回

中国人留学生C (その五)


 
M Cさんは今実に流暢に日本語を話されてますが、勉強していて特に困難だったのはどういう点でしたか。 
C  まず「助詞」ですね。今でも時々「これはうまいのラーメン」だとか「研究室でいます」とかいってしまうことがあるのことです。(笑)これは頭で覚えられるものじゃないと悟りました。感覚というか、言い慣れ、使い慣れるものだと。それから「敬語」、これは本当に複雑で、学校で習ったのと、実際アルバイトしている時や先生や先輩や同僚たちとの会話、みんなバラバラで一体どれが正しいのやら・・・今でもわかりません。
M (笑)「敬語」は相対的な表現方法ですから、型通りに正解というのは決められないでしょう。それに何より、近頃の日本人も適切に使えていない。店の売り子のみならず、テレビのアナウンサーまでもが教養を疑われるのがいますからね。上司に向かって「なるほど」などと平気で言っている。しかし言葉というものは時代とともに変化するものですから、仕方ないと言えば仕方ないかもしれませんが、私なんかどうも鼻についてイヤですね。美しくない。
C 三島さんが執筆される時、文章の上で特に気を配られたのはどういう点でしょうか。

 

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『ロゴスドン』Webの連載「漫画哲学」を更新しました。

 

第100回

『この世界の片隅に』

 
 平成ももうすぐ終わる。時代が新しく変わるたびに、ふと気がかりになるのは、戦争体験者が少なくなって行くことだ。戦中や戦後に人々がどんな思いで過ごしていたのか、経験者から聞く機会は年々減って来ている。
 この作品は、戦中の広島が舞台だ。18歳のすずは、太平洋戦争中に結婚し、呉に移住する。夫となる人は、北條周作という青年で、実は幼少の頃に2人は既に出会ったいた(すずは忘れている)。いつももぼんやりしていて危なっかしく見えるすずは、北條家で失敗をくり広げては小姑に小言を言われながらも、嫁として役に立とうとしていた。
 ある日、闇市からの帰り道で偶然知り合った遊女、白木リンが、かつての周作の元恋人ではないかと気づき、自分はリンの代用品ではないかと悩む。そんな折り、呉は頻繁に空襲を受けるようになる。可愛がっていた少女、晴美を目の前で亡くし、すずも右手を負傷してしまう。絵を描くことが好きだったのに、心をどう立て直したらいいのか、わからなくなる。そしてついに広島に原爆が落とされる。

 

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