『ロゴスドン』Webの連載「漫画哲学」を更新しました。
第100回
『この世界の片隅に』
平成ももうすぐ終わる。時代が新しく変わるたびに、ふと気がかりになるのは、戦争体験者が少なくなって行くことだ。戦中や戦後に人々がどんな思いで過ごしていたのか、経験者から聞く機会は年々減って来ている。
この作品は、戦中の広島が舞台だ。18歳のすずは、太平洋戦争中に結婚し、呉に移住する。夫となる人は、北條周作という青年で、実は幼少の頃に2人は既に出会ったいた(すずは忘れている)。いつももぼんやりしていて危なっかしく見えるすずは、北條家で失敗をくり広げては小姑に小言を言われながらも、嫁として役に立とうとしていた。
ある日、闇市からの帰り道で偶然知り合った遊女、白木リンが、かつての周作の元恋人ではないかと気づき、自分はリンの代用品ではないかと悩む。そんな折り、呉は頻繁に空襲を受けるようになる。可愛がっていた少女、晴美を目の前で亡くし、すずも右手を負傷してしまう。絵を描くことが好きだったのに、心をどう立て直したらいいのか、わからなくなる。そしてついに広島に原爆が落とされる。
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