『ロゴスドン』Webの連載「哲学カフェ」を更新しました。
「空間」とは捉えることができるものである
前川幸士(京都府京都市)
人間が、自己及び他者を認識する時、空間と時間は、その基盤となる存在として必要になる。空間は時間とともに、あらゆる事象の根本となる概念であり、それは常に無限の広がりを示すものである。それ故に、捉えようのないものでもある。
しかし、人間は、空間を時間と区別することで、そのいずれを捕捉することにも成功した。すなわち時間を止めた時に、そこに存在する世界を空間としたのである。このような方法は、西欧的な思考を基盤とするものであることは、日本語の“間”(ま)が、空間と時間の両方を含んだ概念であることからも推測できる。
そして、西欧社会は、時間とともに空間を正確に計測し、把握することによって、近代文明を構築させたのである。すなわち、振り子の原理を応用した機械式時計を発明することによって、河川のように流れるものとして認識されていた時間を、それをあたかも微分するかのように刻むことに成功した。そして、時間を刻んで停止させた後に、そこに広がる世界を、3次元のユークリッド空間として、3個の座標で1点を指定することで、計測、把握、表現することにも成功したのである。
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