HOODのブログ -98ページ目

カメラを入浴させる

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委託品ジャンクで入手したミノルタSR7s、上カバーを外さない事には根本的なファインダー清掃、フィルムカウンター窓の修正、ギアへの注油が果たせない。

だが、上カバーを止めるカニ目やネジは固くて全く回る気配もない。無理に回せば部品を破壊する恐れもある。しかし、このまま使い続けるには不安が多い。


帰宅して、しばらく本機を眺める…うーん。何か手段はないのか。

その時、固くて開かない瓶詰めジャムの蓋を外す手段が頭に浮かんだ。

一、叩く。二、湯に浸ける…そうだ、湯に浸けるだ。

もっともカメラを入浴させるのは無理な話。

しかし、適度な熱でカニ目を暖めて固着した油や金属の熱変化を利用するば何とかなる…にちがいない。サウナ風呂ならば、何とかなりそうだ。

さっそくドライヤーでガッツリ暖める。指先に鋭い熱さが伝わるくらいになったところで、プライヤーを差し込み、左側へ回す。

ズルリ…とネジやカニ目が見事に回った…狙いどうりだ。こうなれば、勝手知ったるカメラである。101型と同様であるため、最近はかなり手慣れたものだ。

上カバーを外して内部を見る。糸を用いて機械的動作を連繋し、伝える構造は本機から始まったようだ。分解整備における一番のトラップと言えるだろう。

内部は全体的に緻密で、ファインダー付近の構造よりシャッター付近に至る設計配置には美意識すら感じた。

分解・組み立てを終えて、テレビーモニターでシャッター幕の調子を確認。
ほぼ間違いなく、動作不良もない。

ようやく全ての作業が完了。自分で修理して組み直したカメラで撮影するのは、何より楽しい作業だ。

隠居したカメラの呟き


デジカメのバッテリーは各製品毎に違う。同一メーカーですら違う。せめて…サービスセンターや契約店での充電サービスくらいしても、バチは当たらないはずだ。

殿様商売も、いい加減にしろよ…と言いたい。


捧げる景色


先日、亡くなった叔母の葬儀に合わせたのが理由ではないが、私は六年以上伸ばしていた髪を坊主頭近くまで切った。

髪を中心からバッサリ切り落とした瞬間、『ぞわり』とした感覚があって急に頭や肩が軽くなった。

それは、ずっと単推しである(峯岸みなみ)が、例の世界を駆ける坊主頭事件、いや…揶揄しているわけではなくて(俺はアンチじゃないから!)、彼女自身も、髪を落とした瞬間『あっ、何か急に軽くなった…』という気持ちはあったに違いない。
通常は髪を下ろす感覚は女性しか味わえない瞬間なのだと思う。


叔母は男性の身だしなみにも厳しい人で
あったけど、叔母主催の洋画展会場で十数年振りに再会した私の長髪姿を見て『○○ちゃん、似合うわね…きれいな髪だし…』と言いながら、私の髪をまとめてくれた。

叔母に髪を誉められたのに気をよくしていたが、その言葉も時間の流れに消えて行く。

そういう気持ちもあって、叔母の死去に捧げて髪を落とした。
もう私に髪は無いのに、叔母が私の髪を撫でている感触だけは、まだ残っている。これも、日常から髪を扱う女性ならば理解出来る事柄なのだろうか。

写真の絵は、東日本震災を受けた当日に、その夕方から余震の続く中、叔母が一気に書き上げた桜…各地の被害を知り、人々が亡くなってゆく状況で、叔母の脳裏を桜が猛烈な勢いで駆けたのだ、と語ってくれた。