2008・夏
以前、一度掲載したと思うが、古いネガを整理していたらキヤノンAE-1で撮影したプリントが出てきた。使用レンズはFD135mm・f2.5で、旧式ではあるがギリギリに切れ込むピントの鋭い描写は一級品の中望遠。この辺りのプロユースを彷彿とさせる性能は、他社の製品を凌駕している。
しかし、キヤノンはEOSシリーズがあり、さらにデジタルへ進化してフィルムカメラの跡形すら消えようとしている。
レンズの高性能と耐久性には大いなる矛盾があり、十年を経過するとレンズが白濁し劣化を始める。高級レンズですら同様で、キヤノン使用者としては頭痛がする。
閑話休題。
撮影した写真は約七年前あたりの風景だから、この初々しい学生カップルも二十歳をすでに越えている…今は、どうしているだろうね。
♪この道を、どこまでも行けるはずはないのに…(AKB48・ギンガム・チェックより)
…このまま歩きながら、彼女が髪を寄せ上げて、彼を見たならば、そこでキスだろ…?
違うのか。
もどかしい。…今さらながらに、気になる。
若葉マークの恋は美しいけど、やがて忘れてしまうのかな。
鶏ダッシュ
先日、ボロ自転車(ボロチャリ)で少し遠出した。帰路、休日の道は渋滞で混雑。
その渋滞脇を抜けながら快適に進む我がボロチャリ。渋滞の列は自転車より速度が遅く、幾多の信号待ちでさらに輪をかけたように進まないらしい。
このまま最寄りの国道まで渋滞列を尻目に一気に走るか、とギアを上げたその時だった。目前を走る一台のタクシーが急に車体を左側に寄せてきた。こちらは、ガードレールと車体に狭差されそうになる。
始めは『…ん?』と思ったが、タクシーを脇に入ると、やはり車体を寄せてくる。
『チャリに挑戦?』
国道までは残り400メートルくらい。途中に信号はない。
この渋滞下で何をしようとするのか…。
こうしてタクシーとボロチャリによる渋滞下の緩いチキンレースは始まった。
私は『この運ちゃん、イカれてるな』と思ったが、少し面白いので本気で近づいてみる。タクシーに乗客はいない。しかも、対向車すらないのに露骨に車体を左側に寄せ、煽り気味車体を振る。
『チャリごときに、前に行かせないぜ、ゴラァ!』と言わんばかりの粗暴な運転。
前後は渋滞の列だし、強引に抜けない事はないが道路上で争いはしない。ましてや、こちらはボロい自転車だぜ。
ふと…私の右後ろを走る自家用車を見たら、運転する男性氏がこちらを見て笑っている。
国道の信号に出た。
かのタクシーは先頭である。その左後方に私…信号が青に変わり、猛烈なダッシュで発進するタクシー。
あちゃー。本当にチャリに負けたくなかったらしい。
このタクシー、最寄りの駅に集まるタクシー群ではヤバイ運ちゃんが多い会社なんだよね。この会社に深夜タクシー待ちで当たると、マジに荒っぽい運転で辟易する。納得の社員クオリティだった…ハリウッドでタランティーノに拾ってもらへ。


