HOODのブログ -514ページ目

能面が語る

HOODのブログ-100601_1518~02.jpg

能面という『道具』は能役者が面(おもて)を実際に顔に受けて用いられる。
役者の動かす感覚や感性で、始めて生命を吹き込まれる存在なのだ。
美術館に展示された能面は、美術工芸品として観賞の対象として眺められたりするが、能面本来の姿ではない…。

実際に能で使われている時と、何かの機会に展示されている時では能面の印象が違うのは、そのため
である。
その能面を舞台で見た時と同じように撮影するのが、意外と工夫を要する。
上手くゆかないと、能面に『お前がワタクシを撮影するなど、まだ早いわ!』と、言われているような気分になるのだ。

哀悼…関根祥人師

HOODのブログ-100616_1325~01.jpg

単なる一人の写真撮影者の立場から、急逝した観世流関根祥人師へ哀悼を捧げるなど僭越な行為に違いない。
しかも、一度となく写真を収める事なく、先に逝かれてしまったのだ。
願わくは、私と同年齢であることから、生涯を通じて楽しめる役者として古希以上の年齢まで演能を見せて欲しかった。
彼が舞うなら、渋谷まで老いた身を起こして出向く事もあるだろう…いずれ、写真家を引退しても能には通いたいシテ方であった。

私の悔しさは、師を一度も写真に収めていなかった事だ。
作家として、語る術すらない。
お互いに、それだけの関係であった。
ゆえに慚愧の念で一杯なのだ。

いずれ私も、そう遠からぬ日に此岸より彼岸へ逝くだろう。
だから、また会える…そう言葉を交わす前に逝かれてしまった。
私とて、能を捨てれば楽にはなるが、同時に生きてゆくほどの価値は現世に感じていない。
ならばこそ、祥人師には私より長く生きて、能を舞って欲しかった。

桜飯

HOODのブログ-100624_2131~01.jpg

こんなのも作りました。

『桜飯』
蛸、昆布、牛蒡入りがんもどき、の炊き込みご飯です。
香り付けは山椒。
炒ったシラスを振っています。

蛸は栄養があるので疲労した時には良いと思います。
健康管理を考えたら、自炊も大切な仕事ですね。