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この道に果てはない。

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恩師と呼ぶには遙かに遠く、先達と敬うには我が身至らず。
ただ、黙して見送る。

さようなら表章先生。

9・11

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テロは歴史を変える、と…簡単に述べて良いものか。

9・11

幾度思い返しても、記憶に蘇る長い一日。
その後の結果を考えると、我々は歴史の証人になった…と軽々に口に出来るほど単純ではない。

現在、私が居住する地域には、小さな米軍基地があって活動をしている。
そこは旧日本海軍の組織機関と基地を、戦後に米軍が接収使用しているものだ。
おそらく市民でも、知らない人々も多い。
事件翌年、この日。私は、この米軍基地近辺へ散策をしに出かけた。
ニュースが伝える緊張感の中…ライフルを掲げた兵士が警備しているのか…と、趣味の悪い野次馬であった。

しかし、基地内にはのんびりとした表情の兵士が倉庫を整理している様子や、傍らのゴルフ場で非番の軍人等が、犬を連れてゴルフを楽しむ風景だけ…私が目礼をすると、軽く手を振って挨拶してくれた。
一見、戦争が始まっている空気は表向きはない。
だが、基地近辺を歩いていると近所の農家住民には幾度も誰何され、『地元以外の人が、こんな所にいると米軍に射殺されても仕方ないよ…』と脅される始末。

ここも、やはり基地の街なのだと思う。
都内から小一時間もない都市近郊であるが…近隣住民は緊迫した一日を送っていたに違いない。

国益、国防と市民生活を考える時、海の向こうでは、単に平和主義だけでは通用しない世界が展開しているのは確かなのだ…。

愛は小声で叫ぶ

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古本屋に立ち寄って拾い上げた本。バックに、この秋公開の映画のチラシを配してみました。

『愛国者は信用できるか』鈴木邦男 著
講談社現代新書

いわゆる『捨て目』で見つけた本だが、思ったより簡潔に書かれており、時事問題に疎い私でも理解しやすい。
著者は、三島由紀夫の言説などを引用して『愛国心』について説いている。

平たく言えば、声高に叫ぶ『愛国心』ではなく、個々が謙虚に慎ましく維持するのが望ましい…何より『愛する』と言うことを理由に許される行為など存在しない…ともすれば暴走し危険な行為を呼ぶ。
だから、何かを愛していても小声で呟こう…そういう事だ。

国にかぎらず、人を愛するって(愛している…口にするのも気恥ずかしい)、それが本人の自己申告に過ぎず、本当はより深く慎ましい心情なのだ…そういう言い換えに、ちょっと教えられた読後感であった。