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間違った使い方

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昨夜は深夜帰宅。今日の準備をして何とか体を風呂に放り込む。

元気な時は小声で歌ったりするけど、シャワーの音だけが浴室に響く。


風呂から上がったま床に倒れて寝てしまう時があるが、無事に布団まで辿り着く。


髪が濡れたままだ…


セミロングまで延びた髪は、やっかいなものだ。たぶん女性って髪の手入れ大変なんだろうな、とか思う。


ドライヤーは、どこだ。睡魔に負けて、もう起き上がる気力がない。
ぅう、髪が冷たくなってきた。そう言えば、最近は抜け毛が増えた。俺にも、その日が来るのか。

亡き祖父の超ピカピカ頭を思い出した。


…目を開けた。枕元に祖父の霊が座って笑っている。

いや、コンセントに繋いだままの布団乾燥機だ。

布団乾燥機…!

俺は乾燥機の蓋を開き、暖気ホースを引き出した。

スイッチオン。
ブーンもモーター音が回りだし、暖かい空気が出てくる。

これは良いぞ。髪が乾く。しかもホースは自在に動くし、ドライヤーより軽いので腕か疲れない。


もしかして、新製品のヒントかも知れないな…。誰か試作してみないか。

よくやく寝たのは三時前。六時に起床。
朝の仕事して、今は電車内で更新中。

ノーメイクの異相

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朝、髭を剃るのが面倒で(スッピン)で出てきた。
夕方を過ぎて、顔がゴワゴワしている。


女性の場合、ノーメイクを(スッピン)と称する場合が多いし、結構に男性受けも良い。そういう清楚さが好き、なのだろう。


男性でも、今の若い男の子は何か使っているかも知れない。やがて、男も化粧ポーチを持ち歩く時代が来る。
少なくとも、朝に髭を剃らないで出勤というのは、営業担当の会社員でなくともマズイ。

かの武士道を説いた『葉隠』にも、登城前の藩士に身だしなみを求めている下りがあった。
顔色が悪い場合は少し酒を飲め、とか。
確か、ぼんやりした表情では相手に遅れを取るから、眉墨も使え…と書いてあったはず。
もちろん、剃刀を顔に当てず髭面で登城するなど、この筆者は認めていない。


私はノーメイクの女性よりは、化粧した顔の女性が好きだ。
その化粧が、夕方になると少し浮いてくる。私は、その浮き加減に色気というか、『情』を感じる。


上手い官能小説や、女性描写に長けた作家は、この辺りに始まりのシーンを持ってくるよね。

寝ぼけ

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昼下がり、早めに部屋に戻る。
目眩がするためだ。
 
布団へ伏して、ぼんやりと思考する。
 
気がついて寝返りして、仰向けになる。
右手に何か握っている感覚があった。何もないのに、確かに手の平に…ナイフとか短刀など切り裂くような道具。
 
 
熱かな。また風邪?
 
 
ぁあ、この感触は。
 
 
『扇!』
 
浅い夢を見ていて、舞台で仕舞の地謡を謡う内容だった。
 
ところが、どこからか民謡のお囃子と合いの手が入り、我々は謡出しに失敗…釈然としないまま、舞台で沈黙しているのだった。
 
 
それで、扇なんだな。
 
やはり風邪か。
 
ラボに注文を出していたんだ。受け取りに行かなきゃ。