HOODのブログ -131ページ目

異文『浦島太郎』


妻の遺骨をスーパーのトイレに流したセコい男のプライド…しかし、ずっと脳裏の片隅で気になっている。

こういう話は週刊誌やネットで拡散した後では、何も面白くない。言い方は悪意に満ちるが、『今が旬』だ。


男と妻との出会いから今日まで、妻の死。遺骨をトイレに遺棄する過程。男は68歳と報道されている。叶うならば、漫画作家水木しげる氏に主人公を描いてもらい、一つの短編で読んでみたいものだ。


異文『浦島太郎』
…『ざっ、ざまあみやがれ!』男は妻の遺骨が入った壺をトイレの便器上に逆さまにかざすと、蓋を開け、わさわさと遺骨を便器に投げ入れた。石灰色の塊が細かく粉を漂わせながら、水の溜まった便器の底へ落ちてゆく。
狭い個室は蒸し暑く、男は全身から緊張の汗を光らせ、乾いた声で叫んだ。
『ざ、ざ、ざまあみやがれっ!』トイレの排水弁を大に回す。
じゃあ、じゃあ、じゃーーー。と便器の底に盛り上がった灰色の山が一気に押し流されてゆく。

男は生温い息を切らし、必死の思いで遺骨を流し空になった壺を抱えながらトイレの個室を出た。

指先に、まだ妻の遺骨が粉状になって残っている。手を洗おうと向かった手洗い場、壁にある鏡が視界に入った。そこには冴えない風貌の老人が自分を見ていた…『俺の顔だ。あの女のせいで、こんな爺さんになっちまった…ちくしょう、俺の人生は何なんだ!』慟哭する男の手から壺が床に滑り落ち、グワチャ~ンと大きな音を響かせ四方に割れた。四散した壺の欠片と残っていた妻の遺骨が白い煙となって男を包んだ…。

『えっへ、えへへ…』便所の中、呆けた男の笑い声がいつまでも響いていた。

セコいプライド


あんまり時事社会ネタには触れない当堕ブログ。

しかし、先程ニュース記事を読んでいて久しぶりに、『せこい男だなぁ…』な事件があった。

死んだ妻の遺骨をスーパーのトイレに遺棄した疑いで68才の男が逮捕された。
遺棄理由は『生前、妻にひどいことをされたから…』


何だろう。このセコいプライド。よりによって復讐に選んだのがスーパーのトイレに遺棄という選択。

おそらく世間体もあって、妻が死ぬまで待っていたんだな。
お互いに嫌みな夫婦だったと思われるが、遺骨を遺棄した場所がトイレとはね。


古来『偕老同穴の語らい』という言葉があって夫婦は老いても睦まじく語り合おう…の意。どうせならば『同壺』で、死んだ後まで同じ骨壺に入ろうなんて考え方もあるか。いや、壺には二人分の遺骨は入らんね。


セコい上に、どことなく滑稽な話だ。夫婦仲の気まずさが、一方の死後により事件を引き起こす。こういうの、今後は増えるんだろうな。


もし、夫婦愛があって妻を弔おうにも資金がなく行く宛もなくなった夫が思い余って…それでもトイレは選ばんな。


高村光太郎が智恵子の遺骨を安達太良山を望む阿武隈川河畔に流した…というならば詩情もあるけどね。

愛の存在


『ここがロドスだ、ここで跳べ!』より…。

速報60位…みぃちゃん、少しヤバくないか。『愛の存立危機』ではないのか。


♪僕らは何を信じる。これからの道の向こうに…。


この『愛の存在』、小嶋、高橋・峯岸の一期三人が歌手として揃い踏みした最後の楽曲ではあるまいか。

冒頭、♪この世界はしあわせな事ばかりじゃなかった…時に悲しい出来事がある…。
さながら第一バイオリンのように響く小嶋陽菜の声も切ないが、そこに寄り添う高橋・峯岸みなみの声が良い。

なぜさ、この『愛の存在』をシングルにしないのか。こんな歌を高校時代に聞けたらね。同世代を応援しているAKBらしい曲だ。


一人泣けてくるのは『RIVER』以来だな。