HOODのブログ -114ページ目

老カメラ

SN3V0993.jpg

SN3V0043.jpg

SN3V0044.jpg

実家にいる。痛めた右足捻挫、ようやく痛みは減ってきたが、強くは力が入らない。出歩きが面倒だし酷暑に過ぎる。引きこもり生活を楽しむべく、以前に買い置きしてあったジャンクカメラを解体整備。

ミノルタSR1・1959年発売。三万六千円…と手元の資料にはある。所有する一眼レフでは最長老カメラだ。ジャンク屋からワンコインで買ってきて実家に保管しておいたもの。あまりに旧式過ぎてスナップ撮影用としての期待は薄かった。だいぶ前にも一度、ジャンクの本機を分解した時、さながら戦前の『町工場の空気』漂う部品仕上げに修理を諦めた記憶があった。

しかし、今回の台は全体の状態も良い。シャッター幕は低速以外は可動していた。低速部の作動不良の原因は油切れによるものが多く、たいていは注油で復活する。分解に手慣れてきたシリーズなので、分解・注油に一時間もかからずに作業は終えた。

さっそく街へ持ち出してみる。露出計すらない真のマニュアルカメラを初めて使ってみて『清々しい解放感』を覚えた。
デジカメでの撮影中はモニター確認、ホワイトバランス、ピントの精度など作品作りに神経を使う。いつしか、私は電子機器に指示されながら撮影するストレスに蝕まれていたようだ。デジタルは、しょせんは信号の羅列でしかない。
対して、マニュアルカメラはフィルムを装填、撮影しては巻き上げ、自分でピントを合わせる。五十年以上も昔に製造されたカメラのカバーを外して内部を改めて確認したが、後発のSRT101に比較して精密機械感が違う。本機はやはり内部に戦前の工場、旋盤が鈍く回転しているような雰囲気が漂うのだ。そこが、このカメラを使用しながらの魅力でもあって、裸電球の光が持つ暖かさ…時に、どうしようもない寂しさでもあるが、表現を変えれば庶民にとって『質素』が普通の生活だった…そういう時代性を教えてくれる。これは、もう一台くらい買ってしまいそうだな。

ボディブロー…2


俗に…ボディブローのように効いて来る…その言い回しが必ずしも真実を説明しているものではないと、元ボクサー氏(氏は元チャンピオン)からの話で十分に理解できた。

氏曰く…キンタマが千切れるような激痛が全身に走る。

腹筋を鍛えても、まともにパンチを受けた場合のダメージは大きいものと言う。
ボクサーにとって、腹部にパンチを受けるのは、ガード脇が甘く未熟な証拠とされるため、身体訓練でパンチを防ぎながら戦いに臨む。
パンチを受けた場合、立とうと思っても足に力が入らず。そして決定的な打撃を次に受け…マットに沈む。


話は変わる。『ボディブローのようにじわりと効いて来る…』同様に俗に言われるのが『能のような動き…』だ。

能はスローで何が何だか解らない緩慢な動きをする…と思われているが、それは全く違う。

能は曲趣によっては過酷な抑制をしつつ、しかも身体動作は激しく早い。全くの素人が付け焼き刃に舞えば怪我をする場合もある。

『能のような動き』とは、ある印象だけを強調したに過ぎないし、能の動きを説明した言葉にすらなっていない。

古くからの伝聞、最新のネット情報だとしても、実態とは程遠い場合が多いのだ。
自らの取材を積み重ねる事が、真実に近づく道なのだろう。
ネット依存型による情報収集は、修復し難い錯誤を産み出すようにも感じる。

一見に如かず…という重み。

ボディブロー


現役時代にバンタム級日本チャンピオンであった方のお話を聞く機会があった。

格闘技とは全く無縁の私だが、ボクシングにおける『ボディブロー』とは、どのようなものか、通常『ボディブローのように効いてくる…』という言い方がある。
語感的にはジワジワと腹痛が重くなり、やがて足腰に来る…と理解していたが、そんな緩やかな効果なのだろうか。

そんな私の疑問に対し、彼の回答は極めて明快なものだった。

…『きんたま、千切られるような痛みですよ…』まともに食らった場合、凄まじい激痛が全身を巡り立てなくなる。
もちろん手でガードしているし、鍛えた腹筋があるため打撃に構えている時は痛くない。しかし、右脇が甘くなった場合の被弾は前述の通り、破壊力抜群なのだそうだ。


そうか…キンタマ吹っ飛ぶ痛みなのか