ボディブロー…2 | HOODのブログ

ボディブロー…2


俗に…ボディブローのように効いて来る…その言い回しが必ずしも真実を説明しているものではないと、元ボクサー氏(氏は元チャンピオン)からの話で十分に理解できた。

氏曰く…キンタマが千切れるような激痛が全身に走る。

腹筋を鍛えても、まともにパンチを受けた場合のダメージは大きいものと言う。
ボクサーにとって、腹部にパンチを受けるのは、ガード脇が甘く未熟な証拠とされるため、身体訓練でパンチを防ぎながら戦いに臨む。
パンチを受けた場合、立とうと思っても足に力が入らず。そして決定的な打撃を次に受け…マットに沈む。


話は変わる。『ボディブローのようにじわりと効いて来る…』同様に俗に言われるのが『能のような動き…』だ。

能はスローで何が何だか解らない緩慢な動きをする…と思われているが、それは全く違う。

能は曲趣によっては過酷な抑制をしつつ、しかも身体動作は激しく早い。全くの素人が付け焼き刃に舞えば怪我をする場合もある。

『能のような動き』とは、ある印象だけを強調したに過ぎないし、能の動きを説明した言葉にすらなっていない。

古くからの伝聞、最新のネット情報だとしても、実態とは程遠い場合が多いのだ。
自らの取材を積み重ねる事が、真実に近づく道なのだろう。
ネット依存型による情報収集は、修復し難い錯誤を産み出すようにも感じる。

一見に如かず…という重み。