
昨日は強そうな反発を見せましたが、今日は日経反落してますね。
価格が高いので、値幅も大きくなりがちですが、チャート見ていれば、月曜から反落が入るのは予想出来ていましたし、下落幅もまだボリバン+2σ上ですからいまだ強く、この先20日線まで下げたとしても、まだ慌てて売るようなことではありません。
具体的に、↑のチャートは10/10の9:44の物で現在-300円ですが、ボリバン+2σ上。
もしここから数日かけて46000円まで下げても20日線が迎えに来るラインですから、全然想定内、という意識を下げる前の今から持っておくのが大事。
これを想定しておかないと、下げたうちにも入らないようなこのくらいの下げでパニック売りしてしまいますからね。
下げてから考えるのではなく、下げる前に下がるシナリオを考えておくんですね。

実際パニックが起こるのは、20%下げたころからですから、つまり4万円を切るところまで下げるなら、ここがシートベルトを締めて安全バーをロックして振り落とされないように覚悟決めるタイミングです。
逆に言えばまだまだそういう時期ではありません。
まあこんな時だからこそ、今の株価の値段ではなく、投資に対する考え方を整理しておきたいと思っています。
日経平均はトランプショックを除いたその前後、3月から6月末くらいですかね、この期間36000円から38000円を挟んだレンジ。
もう少し期間を多く取ると、去年の11月ごろから今年の7月までは36000から40000円を挟んだレンジでした。
まあつまりは、ここがレジスタンスになって株価は上に抜けなかったので、結構な数の人が、38000円で売り抜けたり、40000円で空売りしかけたり。
ブログやSNSでも、今年は38000円や40000円でそういう声が結構溢れていたように思いますし、迷っていた投資家もそういう声に流された人も多いのではないかと思います。

ところが結局、38000円で逃げたり、40000円で売ったりした人はその後の上げで対応がより難しくなったように思いますので、買い続け、持ち続けるというのが結局のところ正解ではなかったのかなと思います。
具体的に言えば、もし36000円で買い始めて、バイ&ホールドを続けて、最終的に48000円が天井になるとします。
この人は、①36000円で買い、②38000円で買い、③40000円で買い、④42000円で買い、⑤44000、⑥46000、⑦48000円で買っているわけですから、⑦48000円の天井で買ってしまったとしても、失敗は⑦だけで、①~⑥は正当化されます。
もし暴落が来て8000円下げたとしても、①~③は正当化されて、否定されるのは④~⑦ですから、恐らく微減程度で済みます。

次に、②や③の位置で売ってしまった人。
結局その後、押し目らしい押し目が無く⑦を迎え、そこで我慢できずにインしたところが天井な場合、④や⑤での買いポジがなければ、⑦で買った行為が全てですから、全てが間違いと否定されます。
最後に、②で売った後、押し目が来ずにずっと待っていた人。
この人も、もし40000円まで下げたとしても、最後の売値が②の38000円ですから安値で売って高値で買い戻すことになり結局行動は否定されます。
そしてそれを気にすると、この人は、36000円まで下がるのを待つことになり、場合によっては、38000円では高いと思って結局買わないまま終わる可能性もあります。

多くの人はこうなるのを恐れ、一度逃げた後にはインできなくなり、そしていくら待っても押し目が来ず、もう我慢できないと再インしたところが天井という事に。
38000円という安値で売り、48000円という高値で買うという、利益を追求しないボランティア投資家ですね。
というか、多分そういう経験を一度はするような気がします。
僕はそうでした。
で、このスパイラルに陥るのを恐れると、今度は、値幅を小さくこまめに売買することになります。
つまり
①36000円で買ったのを②38000円で売り、③40000円で買って④42000円で売り、⑤の44000円で買い、⑥の46000円で売る。
すると⑦48000円で買ったものはその後下げますが、⑥46000円で売れば、この⑥~⑦間だけの損切で、①と③と⑤の買いは正当化されます。
これがトレーダーなわけですが、これをやっていると、株を所持することは無いので、一生投資家にはなれません。
自分が投資家になるつもりなのか、投機家になるつもりなのかで、手段と目的があっているかを考えるようにするべきかと思います。

頭と尻尾はくれてやれ
という相場格言がありますが、これは短期トレードでキャピタルを出すときに、最高値で売ったり最安値で買ったりするのは無理だから、ほどほどのところを狙えと言っているのと同時に、上記したような、中長期投資においても①~⑦すべてを正当化させようとするな。
という意味でもあると思っています。
どこで株を買うのが最もいいのかについては、ジェレミーシーゲル教授のこの有名な表を見る限り、現金を手にしたら出来るだけ早く買い、可能な限り長く持つ。
この単純なルーティーンが最適解です。
200年前に手に入れた1ドルをこのルーティーンに当てはめるだけで、200年後の今、75万倍の75万ドルになります。
ただし、これを10分の1の縮図にして、20年であれば、1ドルが7万500ドルになるか、100分の1の2年であれば、1ドルが7500ドルになるかというと、当然ながらなりません。
これがなぜかというと、この表の中に答えがあり、縦軸が対数軸になっているからです。
メモリが、1、2,3ではなく、1、10、100と10倍ずつになっていますよね。
つまり、時間の横軸1に対して、リターンの縦軸は10倍単位で増えていくということですね。
もし縦軸を1,2,3とメモリを振った表にしていれば、掛ける時間とともに指数関数的な急上昇の曲線を描いてよりインパクトのあるグラフが書けますが、しかしそれでは画面に収まりきらない(;'∀')
ですから、早く投資をするというのは、その後かけれる時間を長くでき、その分だけ指数関数的に利益を出す、このロジックの実践に必要な行動なのです。
反対に言えば掛ける時間が短くなれば効果は薄くなるのですから、とにかく長く時間を掛けれることが大事なわけです。

とはいえ、とはいえですよ。
やっぱり暴落は怖いし、暴落した時に、フルインベストメントでは指をくわえてみているだけになるから、それが嫌だ。
という気持ちもわかります。
だとしても、株を売ってそれに備えるのではなく、別の手段のほうがまだましだと思っています。
つまりそれが、株と相関性の低いアセットへの分散投資。
代表的なのが債券だと思っています。
先日どんな債権がいいかについて書いた記事も良かったら見てみてください↓
それでもやっぱり暴落が怖い人の債券投資 | グデーリアンの投資ブログ

で、この債券ですが、ただ持っておくのではなく、株が暴落した時に売って、それを資金に株を買う。
いつ来るかわからない暴落への備えとしてキャッシュ待機よりも、こちらの方がまだいいのではないでしょうか?
暴落来なきゃ来ないで、インカムありますからね。
長期債なら、株暴落時に逆行高する可能性も高いですからキャピタルも狙えます。
リターンだけを考えるなら、株100%にフルインベストメントが最も効率いいんですけどね。
それでも、リスク許容度を超えた株への投資は、恐怖心から売りたくなる心情を増幅してしまいますから、それを考えると、こういった分散は有効です。
いつの時も、売るのではなく、以下に相場に居続けれるかを探すのが大事( ー`дー´)b
相場が高い今のうちに、この辺を再認識しておきたいですね。


