臨済宗開祖栄西禅師から読み解く鉄 / (4)名古屋城に据えた八角堂の疑問 | パオンのブログ

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最初から続いている不思議な話です。
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日置神社前の記事、「鉄地蔵尊のある六角堂/(1)古屋城に据えた八角堂の疑問」からの続きです。

 

第四話 目次 ////

臨済宗開祖栄西禅師から読み解く鉄

 

●栄西禅師と、鉄と、織田信長と、越前

●筑後と、岡山の桃太郎伝説の繋がり

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[栄西禅師と、鉄と、織田信長、越前]

白山開山の祖・泰澄の育った越前は、白山登拝の越前馬場(えちぜんばんば)の地で、その入り口には、苔むす白山平泉寺があり、かつては、白山修験道の拠点でした。

 

 

泰澄大師廟

 

本殿前のピラミッドを連想させる石積み。

 

そして、禅の曹洞宗永平寺があります。

永平寺は、白山奥宮の大祭(海の日)を司ります。

この寺の開祖、道元は、栄西禅師の弟子の明全大師を挟んで、臨済宗の祖、栄西禅師と繋がりが深く、越前の豪族の援助を得、この地と関りを持ちました。

 

栄西禅師は、喫茶の習慣を北九州(筑後)の脊振山から広め、天台宗の荒行で得られる事は、日常の行いを続ける事で、それは得られるとし、比叡山から去り、禅を用いた修行法を確立し、お茶、桑茶の健康法も

筑後から広めて行きました。

脊振山周辺 越前の一乗谷に城を構えた朝倉氏と繋がりを感じさせる「朝倉市」もあります。

 

[筑後と、桃太郎伝説の繋がり]

その脊振山のある築後の一宮・高良大社は、越前の足羽神社の祭神のルーツとされ、この場所に在る高良山の古代山城が岡山の桃太郎伝説に出で来る鬼ノ城(きのじょう)の形状で、朝鮮半島の城と類似し、桃太郎の鬼の温羅(うら)が製鉄に長けていて、船に乗ってやって来た事から渡来人だったとされます。

 

臨済宗の開祖栄西禅師の出身地も、岡山です。

そして、浄土宗の法然上人も岡山で、奥さんが秦氏族の人だと言われる事から、何らかの渡来系思想が根底にあったのかもしれません。

 

この桃太郎伝説は愛知県の犬山にも残っていて、白山の名の場所に在り、鍛冶遺跡で知られます。

鉄の信仰と、岡山の地と、桃太郎伝説は関りがあるものと推測できます。

犬山は、刀鍛冶で知られる関市が隣接している鉄に特化した場所なのです。

可児市にも関わっていると思われ、隣接地の御嶽(みたけ)願興寺も、名古屋の願興寺と同じ様に鬼の伝説があります。

御嶽願興寺の寺紋が「蟹」なのです。

この紋から色々な繋がりが見られました。

やはり、渡来系氏族の秦氏と繋がるのです。

(桃太郎伝説と蟹を繋げた記事はコチラ)

 

第五話へ続く