鬼岩公園と、羽の不思議なつながり(1)
8月19日に家族で、ドライブに岐阜県可児市御嵩町次月にある鬼岩公園に遊びに行きまし
た。
前の日に大雨が降り、中央道の瑞浪付近で崩落事故があり、瑞浪から恵那間が通行止めに
なっていたので、行く事を躊躇しました。
娘達家族も誘ったので、みんなの意見を聞いた所、子供が水遊びでき、涼しい場所に行こうと
言うことになり、ネットで、調べていたら、鬼岩公園がヒットし、一度も行った事がなかったの
で、この場所になりました。
ナビは、中央道が速いと、指し示していました。
前の日の事故の影響がまだあり、渋滞を覚悟したのですが、この方向へ向かう人達が逆に、
このルートを敬遠されたようで、快適に目的地に向かう事ができたのです。
ナビに従って行ったら、土岐インターから車で10分ほどの位置にありました。
土岐に近いとは、思っていましたが、こうも近いとは思っていませんでした。
またまた、土岐です。
私は、岐阜県八百津の人道の丘公園を推していたので、自然の流れで、この場所になったの
です。
[鬼岩公園]
**由来**
昔、この地に、一匹の鬼が住んでいました。名前を関の太郎と言いました。
東山道を通る旅人に、悪さをし、村人は、困り果てていました。
薬師様のお祭りの前に村人は、その鬼退治について話し合いました。
それは、昨年、この鬼は村人に化けてお祭りに来たので、今年も来るに違いないと考えたからでした。
村人に化けられたら見つけられないので、村人達は、自分達の手には、墨で印を付けることにしたのです。
祭りの日、関の太郎は、直ぐに見つかり、村人は、そ知らぬ顔をし、どんどん酒を勧め酔わしてしまい、寝込んだ所で、村人は、首をノコギリで切り落としてしまいました。その首は、元の鬼の姿に戻って、村人達は、鬼の首は珍しいから、都に持っていこうと試みました。ところが、首を入れた桶が急に重くなり、中を見たら、すごい形相で睨んでいたので、怖くなり、その場に埋めてしまったのでした。
このような出来事から、鬼の住んでいた岩穴を鬼岩と呼ぶようになったと言う事です。
このように、悪行を重ね、恐れられてきた鬼を、どういう訳か、この地域では、福鬼として扱い
ます。
ですから、節分では、「鬼は福」と言うのです。
この伝説は、おそらく、この可児御嵩町の名前の由来になった、薬師如来で知られる願興寺
の鬼伝説、そして、その少し西の犬山の桃太郎の鬼退治伝説が関わっているものと推測しま
す。
その犬山には、「羽黒」と言う地名が残ります。
尾張富士の西に羽黒の地名。犬山の「犬」は、ラー神の分身、トト神と思われます。
前の記事で現れた、黒い羽のトンボと、蝶も必然の出会いだったようです。
(願興寺の紐解きはコチラと。願興寺と鬼はコチラ。犬山の桃太郎伝説の紐解きはコチラ)
奈良にも、確か、節分に「鬼は福」と呼ぶ地域があると記憶しています。
奈良の元興寺にも、鬼の伝説があるのですが、この願興寺とは、関係ないと、このお寺の方
は話されます。
私の仕事場の東、数百メートルにある願興寺(名古屋市中村区)は、奈良の元興寺と関わっ
ているお寺なので、同じ名前の御嵩の願興寺と不思議なつながりを私は感じているのです。
名古屋の願興寺、奈良の元興寺も、同じ鬼の伝説があるからです。
**ローケーション**
鬼岩公園は、花崗岩(御影石)が侵食されてできた、巨岩怪石の景勝地で、近くに火山も無い
のに温泉が湧いていて、旅館も数件並びますが、廃墟になった旅館もありました。
また、お洒落な旅館もあり、不思議な空間を醸し出していました。
奈良の御井神社や、室生寺がある宇陀付近も、弁財伝説があり、火山も付近には無いが、温
泉が湧き、紀伊半島の下には、マグマが冷えた花崗岩の塊がある特殊な地形があります。
それが、この地とどう結びつくかは分かりませんが、不思議な類似です。
入り口のドライブインも、寂れた雰囲気があり、数件閉店していたのです。
しかし、涼を求めて行くには最高でした。
公園内に一歩踏み入れると、ヒンヤリとした空気が漂っていて、この日のうだる様な暑さを忘
れさせてくれました。
公園に入って、直ぐに、お洒落なカフェの門が立っていて、建物は見えなかったけど、これは、
行く価値があると予感させましたが、帰りに、休憩兼ねて寄ろうと言う事になり、山頂にある松
野湖まで登る事にしました。
直ぐに、池と滝があり、弁天様が祀られている場所があり、妻たちは、そこで記念撮影をして
いました。
私は、この場所が、弁天様と関わりがある事に興味を持ち、神は、今日、私に何を見せてくれ
るのかワクワクして来たのです。
しかし、小さな子供達には、無理があり、直ぐに下山し、行きに見つけたお洒落な門まで降り
ました。
門をくぐると、小さな滝が幾つもある川縁を見ながら遊歩道が作られていて、景観は、途
中まで登った景色より良かったのです。
10分ほど登ると、全員が「エッ!!」となるほどの、趣のあるカフェが登場しました。
しかし、7歳以下の子供連れは、入れなかったのです。
みんな、ガッカリしていました。仕方なく、子供達を川で水遊びをさせかえる事にしたのです。
鬼岩公園からの帰路に、志野・織部焼きの道の駅があり寄る事に。
まだ、新しい道の駅のようで、お洒落で、きれいな場所でした。
女性陣達の長いショッピングに、時間を持て余した私は、一枚の大きな美しい絵に目が行き、
見ていると、バックヤードのような通路なのに、奥にも絵が掛けられているのが目に入り、引き
寄せられるように、閑散とした通路の奥へ入って行ったのです。
その絵を見ていると、その隣に、この絵とは関係の無い、写真と説明書きが貼ってあるのに気
がつきました。
それを見た時、すっかり絵の事を忘れ、夢中になって、それを読んでいたのです。
それは、次回に。
これが、不思議なつながりを見せてくれたのです。
つづく