この世でいちばん美味いもの
江戸時代の禅僧である沢庵(たくあん)和尚には、
たくさんの逸話が遺されています。
ときの3代将軍・徳川家光公から
「何かうまいものが食べたい」
と、リクエストを出された時のことです。
沢庵は、自ら創建した東海寺に家光を招きますが、
いつまで経っても食べものがでてきません。
さんざん待たせた挙げ句、
家光が空腹にたまりかねた頃を見計らって
沢庵は「香の物」と「湯漬け(お湯かけご飯)」を出しました。
家光は、とても美味しそうに「うまい!うまい!」と、きれいにたいらげて
「このうまいものは何じゃ?」と、沢庵に尋ねました。
「はい、それは禅寺に伝わる貯(たくわ)え漬けでございます。」
「いや、こんなうまいものは貯え漬けではない。
以後、これを『沢庵漬け』と名付けよ。」
これが「沢庵漬け」の始まりになったそうです。
たしかに、お腹が空いていることが、
おいしく食べる秘訣であることは間違いありません。
空腹時に「おいしい!」と思って食べることが、
こころとからだが喜ぶ食事法であることを、沢庵和尚は教えてくれたのでしょうね。
また、沢庵和尚の言葉をまとめた「結縄集」に、次のような一節があります。
「人は客としてこの世にやってきたと思えば、
苦労もさほどのことではないでしょう。
満足な食事はありがたくいただけばよいし、
満足できない時でも、自分は客なのだから褒めて食べた方がよいのです。
夏の暑さも、冬の寒さも、客なのですから少しの辛抱は必要です。
子や孫、兄弟などともこの世での相客と思って仲良く暮らして、
こころを残さずに旅立ちましょう。」
沢庵和尚は、私たちを
「ほとけの国からこの世にやってきた客人」
だと表現しています。
たしかに、客人であれば、
この世で起こることには多少の辛抱をしながら、
ほどほどの氣遣いと遠慮をもって生きていく方が、居心地もよさそうですね。
どんなことも、珍しい観光地を楽しむ客人のような氣持ちで体験して、
この世での出来事を魂の故郷への土産話にしたいものです。
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