鳴海周平の 「こころとからだの健幸タイム」 -413ページ目

長寿者はどんなものを食べてきたのか?


健康で長寿を保つための秘訣を「食生活」に求めることはたいせつですが、
重要なのは「いま、何を食べているか」というよりも、
「からだができる若い頃から何を食べて、どんな生活をおくってきたのか」
ということです。

世界中で健康な長寿者の多い地域を四ヶ所に絞り込み、
食生活などの調査結果を著した「ブルーゾーン」(ディスカヴァー刊)によると、
長寿者の食卓には若い頃から、主食の穀類に豆類、
地場で採れた野菜類をメイン食材として調理したメニューがよく登場します。

日本人であれば
「ご飯と味噌汁、漬け物、お浸し、納豆、豆腐」
などといった和食の定番イメージですね。


直木賞作家の志茂田景樹さんは、
100歳以上の元気なお年寄りに共通している食習慣として、
「野菜を多食していること」を挙げています。

味噌汁の具や煮物にはたっぷりと野菜が入っていて、
薬味にもねぎや大根おろしを多用していたそうです。


こうした植物性食品の割合が多い食事は、
ボリュームのわりにカロリーが少なくなることから、
近年明らかになった「食べ過ぎないことが健康の秘訣」
という研究データを実証しているともいえるでしょう。

また、肉類は基本的にあまり食べない人が多いようですが、
四ヶ所のブルーゾーンのうち、三ヶ所では
少量の豚肉を食べる習慣があることも面白い特長です。

適度な飲酒を習慣にしている人も多く、
時間をかけてゆっくりと食事をすることや、
ストレスの軽減などにも一役かっているようです。


こうしたことからわかるのは、
植物性の食品を主体とした、その土地の伝統的な食習慣が、
長寿者のからだをつくりあげてきたという事実です。

長寿者の多くがおくってきた
「穀類や豆類、野菜類など、植物性食品中心の食生活」
という1つの傾向は、
私たちが「食」を通して命を養っていくうえで、とても参考になると思います。



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