「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

認知行動療法
子育てに役立つ理論
応用行動分析(ABA)
発達障害(ADHD アスペルガー)
不登校
アダルトチルドレン
ネット・スマホ依存症
ハラスメント
回避性性格(依存)

5月のWEBカウンセラー養成講座は、SFA(解決志向アプローチ)ナラティヴ・セラピーです。

 

誰でも「想い出」ってありますよね。

そして想い出というのは「物語」になっています。

写真を連ねたアルバムのようなものだと考えていただくと、わかりやすいかもしれません。

 

ナラティヴ・セラピーとは、そのクライエントの想い出、つまり「物語(ナラティブ)」を捉え直し、その人が抱えている問題に支配された物語から、新たな物語へ書き換えることをお手伝いする心理療法です。

 

例えばアダルト・チルドレンの例として、下図を見てください(ドミナントというのは「支配された」という意味です)。

 



この赤い矢印に沿ってイメージすると、結構辛い「アルバム」ですよね。

 

ではもう1つの図で考えてみましょう。


 

随分イメージが変わりませんか?

 

他にもこんなのではどうでしょう。

 

親や先生に

「ふざけてばかり」「目立ちたがり」「しきりたがる」

とか叱られてばかりの学生時代。

 

あかんやっちゃな~ って感じですよね。

 

でもこれ。

「ユーモアがある経営者への素質を発揮していた」

とも言えるんです。

 

さて、今の例でもわかるように、このセラピーではカウンセラーのリフレーミングの力量がかなり影響してしまいます。

 

しかし上記の例じゃないですけど、リフレーミングというと、「頑固な性格」というのを「信念がある」とかいうふうに、ポジティヴに変換することだと思っておられる方も多いのですが、カウンセリングではもっと深く広くこれを使います。

 

例えばこれ。

 

•悪いことをするから嫌われる

•嫌われているから悪いこととされてしまう

 

実はこれ、「良い・悪い」という枠組みについての話を「好き・嫌い」という枠組み中心にしてしまい、尚且つ最終的には「損・得」の話に持って行ってしまうというリフレーミングです(僕のカウンセリングは、こういうのが多いのですが…)。

 

「じゃあ、要は『好かれちゃえばいいんだよね』」という感じで…。

 

しかも、『好かれる方法』については僕はいくらでも話に乗れるし、実際好かれるように変わることの方が、「良い・悪い」において相手を「自分が悪かった」と認めさせるよりは、まだ簡単なんですよね。

 

余談ですがフランスの詩人ヴァレリィは、こんなことを言いました。

 

「神が人間を創り給うた。

さて、まだこれでは孤独さが足りないと思召して、もっと孤独を感じさせるために妻を与え給うた」

 

シュールなリフレーミングだなぁ。ぐすん

 

まあこれは冗談として、「無知の構え」や「個人語の理解」、そして社会構成主義の考え方などいろいろとたとえ話や例を交えてお話し、皆さんに考えていただきました。

 

ナラティヴ・セラピーというと、すぐ「外在化」と思われていることも多いのですが、そうではありません。

いろいろと面白いセラピーですよ。

 

WEB講座は第2土曜の午前中です。↓
https://npo-jisedai.org/webkouza.html

ご参加をお待ちしています。

(なお同業の方(当協会以外のカウンセラー養成講座やコーチング講座の主催者や運営に関わる方)のご参加はご遠慮ください)

 

【Copyright(c) この内容の著作権は(同)ベルコスモ・カウンセリングに有り無断転載 無断複写は禁止されています】イラストは「イラストAC」より使用
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カウンセラー養成集中講座(対面)は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
https://npo-jisedai.org/kouza.htm

ベーシック集中講座は毎月第2日曜と第3日曜(どちらか選択)に開かれます。心理学は初めての方でもご参加いただけます。
https://npo-jisedai.org/basic.html

ご参加のお申込みやお問い合わせは下記ホームページから、またはメール info@npo-jisedai.org にてお願いいたします。
他にも毎週講座は月曜の午後に開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。

 

5月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は家族療法の中でも特に「ナラティヴ・セラピー」について詳しくお話し(これについては4月のWEBカウンセラー養成講座でも行いますので、そちらの記事をご覧ください)、午後は応用行動分析を主体に「やる気(モチベーション)」についてワークを交えてお話しました。

 

内発的動機の理論でまず大事なのは、やる気は「作るもの」ではないということを、いろいろな研究や実験で明らかにしたことです。

 

「うちの子はちっともやる気を起こさない」と嘆いておられる親御さんが、よくご相談に来られるのですが、その多くは下図のパターンとなっています。

 

 

応用行動分析の本の殆どが、「賞」「罰」という『後続刺激』で行動を習慣付けしていこうと書かれていますから、ついついこの図のようなパターンになるというのは無理も有りません。

 

しかし、実は「やる気」というのは、ある要素が満たされると勝手に出てくるものなのです。

つまり、「どうやってやる気を起こすか?」という問い自体がズレているわけですね。

 

デシ&ライアンの自己決定理論(SDT)によると、「やる気(モチベーション)」、つまり内発的動機というのは

• 自律性(自分で選んでいる感覚)

•有能感(できるようになっている実感)

•関係性(支えてくれる人がいる感覚)

が満たされると生じ、動き出すということになります。

 

ここで逆のパターンを考えてみましょう。

謂わば「逆SDT」のパターンです。

             

•管理しすぎる

•先回りしすぎる

•不安を煽る

•ご褒美・罰を乱用する

 

受験勉強などではこれをやっている家庭が結構多いんですよね。

しかしこれらは、すべて短期的には成績は上がりますが、SDT的には長期的に意欲が低下していくやり方なのです。

 

「やれば○○を買ってあげる」は内発的動機を壊す代表例なんですね。

 

下図のように対比してみるとわかりやすいと思います。

 

 

ここで、「じゃあ、どうしたらいいんだ?」という声が出てくるわけですが、心配は要りません。

やり方はいろいろとあります。

 

実は僕に言わせると、「SDTは『不障の縁』」なのではないかと考えているんですね。

今回はその線からもいろいろとお話し、皆さんにも考えていただきました。

 

この内容は第3土曜、そして第2日曜と第3日曜にも行いますので、よろしければぜひご参加ください。
(但し、当協会とは別のカウンセラー講座やコーチング教室等の運営に関わっている方は、ご遠慮いただいております

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4月のWEBカウンセラー養成講座は、アダルト・チルドレンを中心に、アウフヘーベンの考え方も取り入れて行いました。

アダルト・チルドレンというのは、子ども時代に機能不全家庭で育った為、大人になっても心の奥深くにトラウマを持ち続けている人のことのことを指す用語であって、医学的な病名ではありません。

最初はアルコール依存症の親のもとで育ち、大人になっても何らかの不全感を感じ続けている人のこととされていたのですが、だんだんとアルコール依存症に限らず『機能不全家族』と広げられていったという経緯が有ります。



特徴としては
・自信が無い
・要求や希望を表現することが、なかなかできない
・他の人の夢や目標の達成を、自分の夢や目標にする
・見捨てられ不安を持つ
・察してくれることを切望する
・低い自己評価
・他者との境界線が脆弱
等があります。

また思考や行動の特徴としては
・チャレンジができない
・自分の本当の気持ちの認識が苦手
・自分の希望を後回しにする
・嫌われないことを第一に考える
・過剰に察する
・へりくだるため舐められやすい
・読みが甘い(無意識の期待)
が挙げられます。



ところでアダルト・チルドレンは、3月にやった精神分析のクラインの「対象関係論」から考えると、なかなかわかりやすい流れになるんですね。

まず「事実(出来事)」ではなく「体験の仕方」がパラノイド(PS)的になることが挙げられます。

例えば「ミスしたら全て終わる」などの【白か黒か思考】。



また「この人はこういう人だからこうなる」のように、不確実性に耐えられず世界を確定させようとするという【結論への飛躍】。

そして「全部自分のせいだ」「自分がちゃんとしていればこうならなかった」等の【個人化
(なので、このあたりは認知療法がとてもよくマッチします)

もう少し具体的な例を挙げましょう。
彼氏(彼女)のLINE既読スルーがあったとしましょうか。

すると「返信が来ない」という【出来事】が、「無視された」「嫌われた」「もう関係は終わりだ」というPS(パラノイド・スキゾイドポジション)的体験となってしまうワケですね。



しかもこれは、本人にとっては「推測」ではなく「確信」に近いのです。

また
・見捨てられ不安
・曖昧さへの耐性が低い
・白黒思考
などが元で、上手くいくことへの不安により、わざわざそのルートをぶち壊すという二次災害が起こることもあります。

恋愛が実りそうになると急に優柔不断になったり(極端な場合は「さよなら」を告げたり)、昇進しそうになると無意識にミスをしてぶち壊したりというパターンですね。

さて今回は、どのようにすればよいかというモデルとして「アウフヘーベン(止揚)」という考え方を取り入れました。

・分裂(PSポジション) ⇒ 対立
  ↓
・統合(Dポジション)⇒ 対立をまとめる

から一歩進んで

アウフヘーベン ⇒ 対立を保ったまま超える

という考え方です。

言葉を変えて言うと

・分裂 ⇒ 白黒思考

  ↓
・統合(成熟) ⇒ (相反する)両価性を維持できる 

から

・アウフヘーベン(創造)⇒ 矛盾から新しい意味を生む 

となります。


レジリエンス(回復力)を通り越して
「転んでもただでは起きない(成長)」
ということですね。

 

次回の5月9日は、SFA(解決志向アプローチ)です

ただ、今月の集中講座で行った「自己愛と自己肯定感」についても触れていきます。


ご参加をお待ちしています。

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4月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は「アダルト・チルドレン」について、ちょっと哲学的な話も混ぜてお話しました(これについては4月のWEBカウンセラー養成講座でも行いますので、そちらの記事をご覧ください)。

そして午後は、その流れから、「自己愛と自己肯定感」をワークも交えて考えていただきました。
 

まずはフロイトコフートフロムが考えた「自己愛」の比較から始まり、そしてこれは日本人によくある「隠蔽する自己愛(パスカル)」についてと話は進みます。


隠蔽する自己愛とは、内面の欠如を隠す自己愛のことで、

・人は自分の欠陥を直視できない

・だから回避に向かう(本当の自己を隠す)

・そして他人からの評価で自分を飾る

という流れとなります。

 

日本社会では

・露骨な誇大性(自慢、自己顕示)は嫌われる

・謙遜が美徳

・「出る杭は打たれる」

というのが無意識に存在し、自己愛は自己防衛隠蔽、そして場の空気に適応という行動に出やすいんですね。

つまり自己愛は外的誇大性よりも内的防衛性のほうが目立つケースが多いわけです。

 

さて、これはアダルト・チルドレンにも当てはまる話ですが、「権利と義務の認知バイアス」についても今回はフォイエルバッハの言葉を借りて、考えてみることにしました。

 

彼は「私の権利とは法律によって承認された私の幸福欲で、私の義務とは私に承認を強いる他人の幸福欲である」と言いました。

 

わかりやすく言うと、「権利」というのは「自分が満たしていい欲求」であり、「義務」というのは「他人から求められる欲求」だということです。

 

ところが自己肯定感が低いタイプは、このあたりがごちゃまぜになっているケースが多いんですね。

 

まず自分の幸福欲を権利として感じにくいということが挙げられます。

例えば、本来は「遊びたい」「嫌だと言いたい」「自分を優先したい 」等は正当な権利なのですが、これを「わがままではないだろうか」とか 「そんなこと思う自分はダメ」と感じてしまうワケです。

つまり自分の欲求を、こともあろうに自分が却下しちゃっているということですね。

 

 

逆に、他人の幸福欲は「義務以上」に感じます。

本来は「期待に応えるにこしたことはない」レベルのものでも、「応えないといけない」「応えない自分はダメ」というバイアスがかかってしまいがちです。

 

さて、そこで今度はニーチェの登場です。

 

彼は「自分の生を誰の名義で引き受けているのか?」と考えました。

 

「贈られることや強いられることは、人間が内面の勧告から逃れようとして用いる恥ずべき言葉である」と言うんですね。

        

なんのこっちゃ? と思わず首をひねってしまいますが、彼の言いたいことはこういうことです。

 

•「やらなきゃいけなかった」

•「断れなかった」

•「仕方なかった」

と言ったり思ったりしているが、 本当は自分で選択したのに、それを認めない態度ではなかっただろうか?

たとえ辛くても、「断る」とか「嫌われてもいいから〇〇する」という選択肢は皆無ではなかったのではないだろうか?

 

・傷つかない

・争わない

・波風を立てない

・みんなと同じ

という

・安全

・安心

・同調

・摩擦の回避

を選択することを、ニーチェは「群畜達の緑の牧場の幸福」と呼びました。

 

彼に言わせると、

「それは一見すると【良いこと】に見えるが、その代わりに何を失っているかを考える必要がある」

となるんですね。

 

厳しいでしょ? ニーチェって。

 

ということで、講義はその後「どのようにして低い自己肯定感を建て直すか」に進みました。

 

この内容は第3土曜、そして第2日曜と第3日曜にも行いますので、よろしければぜひご参加ください。
(但し、当協会とは別のカウンセラー講座やコーチング教室等の運営に関わっている方は、ご遠慮いただいております

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他にも毎週講座は月曜の午後に開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。

 

 

 

大垣中日文化センターで特別講座が開かれます!

【講座名】問題対処に使える心理学

     「上手くいかない」を「上手くいく」へ

【内容】仕事、子育て、人間関係において起こる問題に対処できる心理学です 。「 楽になった 」、「上手くいくようになった」、「成長した」とよりよい関係を築くためのコミュニケーションの方法をご紹介します 。

詳しくは⇒ https://npo-jisedai.org/oogaki.pdf

【開講日】4月24日(金)10:30~12:00

【講 師】NPO日本次世代育成支援協会代表理事 鷲津秀樹

【受講料】2,860円(税込)

【教 室】大垣中日文化センター F教室

     〒503-0805 大垣市鶴見町上渡瀬641-2

【お申込み】 電話0584-47-6333 または下記フォームから。

https://www.chunichi-culture.com/ogaki/form.html

 

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3月のWEBカウンセラー養成講座は、フロイトの精神分析から「防衛機制」について、そしてやはり精神分析のクラインの「対象関係論」を中心に行いました。

 

精神分析は、よく立証可能ではないことが問題とされます。
確かに精神分析は、物理学のような意味では立証できません。

精神分析は人間の内的体験を説明する仮説モデルです。
ただ重要なのはその仮説を使うと「何が予測でき」、「何がコントロール可能になるか」がわかる(例:PSポジション状態の時に解釈を入れると悪化する、安全関係を作るとDポジションの滞在時間が伸びる等)、つまり外から観測できる行動変化が起きるということがわかる有効な道具だということです。

愛着障害パーソナリテイ障害のケースでは(発達障碍でも問題になることが少なくありませんが)、クライン理論で言うところのPS(妄想、分裂)ポジションでは、あるパターンの人間関係において強い恐怖や被害感が生じ、しかも投影を起こし「自分は悪くない。相手が悪い」と怒りが発生することが問題となります。


そして即反応が起こり、しかも白黒思考(他者を「良いvs悪い」に分裂)により、自体の収拾がつかなくなってしまいます。

こういうケースにおいて重要なのは、クラインのいうところの「Dポジションへの成熟」です。

このDポジションというのは「抑うつポジション」とも呼ばれ、反省ポジションという意味で受け取られることも多いのですが、これは僕なりに言わせていただくと「観察・修正」ポジションとなります(ということは、サイバネティクス理論とかなり重なるところがある話となります)。

例えば愛着の問題を抱えているクライアントがPS(妄想、分裂)ポジションに入って、本人と周囲の関係が壊れそうになっている時に、へたに認知療法を使って説得(「白黒思考は変えよう」とか「相手には相手の立場もあるんだから」等)しようとすると、まるでカウンセラーまでがクライアントの相手の味方に付いたような気がして、余計荒れてしまうことがあります。



こういう場合大事なのは、妄想や分裂をやめさせることはとりあえずは目的としないことです。

つまりクラインの理論は、原因説明に使うのではなく、またカウンセラーが「わかってあげた気」になるためのものでもありません。

観察に役立て、「妄想、分裂」だけではなく、クライアントが徐々に「損・得」のポジションを併存(ここが大事。「妄想、分裂をやめる」といういきなりハードルが高い目標は設定しない)できるように持っていく為にすごく有効な理論なのです。

・不愉快なことがあったから、友達を敵とみなす(縁を切る)
・自己中心(相手が悪い)
・オール・オア・ナッシング

という思考や感情を、取り敢えずは「今はしょうがない」としておいて、妄想・分裂が起きても「壊れない」ように「損・得」のポジションも少しずつでもいいから併存できるようにする、これが目標と言ってもいいかもしれません。


というような話を、事例を含めて皆さんに考えていただいたりしました。

また防衛機制も、「推し活」が程度を超えて依存になってしまった場合を例に挙げて、いろいろと説明しました。

次回の3月14日は、アダルト・チルドレンについてやっていきます。

ただ、このところ子育て関連の講演を依頼された際によく感じる、子育てで大事なことについてもABA(応用行動分析)SFA(解決志向アプローチ)を使って少々お話したいとも思っています。


ご参加をお待ちしています。

(なお同業の方(当協会以外のカウンセラー養成講座やコーチング講座の主催者や運営に関わる方)のご参加はご遠慮ください)

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3月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は家族療法(システムズ・アプローチ)について、カウンセリングの流れの例を挙げながらお話しました。

そして午後は、まずフロイトの精神分析の流れから、クラインの対象関係論をベースに愛着障害について、ワークも交えて考えていただきました。(これについては3月のWEBカウンセラー養成講座でも行いますので、そちらの記事をご覧ください)

さて、システムズ・アプローチでは「人」を問題とせず、「関係性」について考え、介入していきます。

例えば不登校について見てみましょう。

これは不登校においてよくある話なのですが、父と母のコミュニケーション回路があまりうまく働いておらず、逆に母と子が密接(母子密着=二重線)になってしまって、家族というシステムの中にもう一つのシステム(サブシステム)が作られてしまっているというパターンです。(図1)


この場合、親と子の間には「世代間境界線」が作られていません。

ではどうするか。

つまりこの構造が変化し、世代間境界線ができたらどうなるか、ということですね。

その為にカウンセラーはこのシステムに介入します。
具体的には、お父さんとお母さんの細いパイプ(点線)を、太くしていくことを考えるんですね。

これが太くなれば、全体で見れば相対的に母子のパイプは密着状態より細くなります(二重線から一本の線へ)。

こうなってくると、親同士と子どもという感じで、徐々に世代間境界線が作られていくというワケです。(図2)



こうやってシステムが変化すると、子どもの行動が変化し始めます。
あとはカウンセラーはそれを応援していけばいいんですね。

もちろん実際には、リフレーミングスケーリング、そしてナラティヴセラピーでよく使われる「外在化」などの技法や、はたまた応用行動分析等も用いたりしてやっていくわけですが…。
 

この内容は第3土曜、そして第2日曜と第3日曜にも行いますので、よろしければぜひご参加ください。
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大垣の中日文化センターの特別講座で講師を務めます。
https://npo-jisedai.org/oogaki.pdf

 

岐阜県の皆様、是非お越しください。

 

【内容】仕事、子育て、人間関係において起こる問題に対処できる心理学です 。「 楽になった 」、「上手くいくようになった」、「成長した」とよりよい関係を築くためのコミュニケーションの方法をご紹介します 。
【開講日】4月24日(金)10:30~12:00
【講 師】NPO日本次世代育成支援協会代表理事 鷲津秀樹
【受講料】2,860円(税込)
【定 員】16名(最少開講人数 10名)
【教 室】大垣中日文化センター F教室
     〒503-0805 大垣市鶴見町上渡瀬641-2
【お申込み】 電話0584-47-6333 または下記フォームから。
https://www.chunichi-culture.com/ogaki/form.html

2月のWEBカウンセラー養成講座は、認知の枠組みです。

人それぞれ、育った環境脳の構造によって物事の受け取り方や考え方、またそれによる様々な感情の生じ方が違います。

 

そしてその出来上がった認知の枠組みによって生じる「歪み」が、悩みを引き起こすことは少なくありません。

 

また過去の環境の影響だけではなく、モノや出来事の見方や見る方向によっても認知は変わってきます。

 

コミュニケーションにおいても、認知のすれ違いによって上手くいかない時もよくあります。

例えばカップルが

「旅行に行きたいね」

「うん、行きたいね」

と、一見気が合った会話をしていたとしましょう。

 

 

でも彼の「旅行」がディズニーランドで遊びまくることをイメージしていて、彼女は疲れているからゆっくりと温泉に骨休みの旅行をしたかったとしたら、いざ行こうとした時に「なんでそこなの?」と気まずくなることだって有り得るわけです。

 

また、彼は本音をズバズバ言う家庭で育ち、彼女は本音を言わずに波風を立てないように気を遣う家庭で育ったとしたら、この二人のコミュニケーションはどこかで行き違う可能性が大です。

 

そして実は、こうやつて考えると世の中は結構おかしな話がまかり通っているのです。

 

例えば

「本8冊、ユーミンの曲が4曲、温泉旅行が3回 足していくつ?」

という質問。

 

「15」と答える人もいれば、

「なんじゃそれ? 足してええんか?」

 

…という疑問が湧いてきた人もいますよね。

「だって、それぞれカテゴリーが違うじゃないか」

という違和感。

 

ごもっとも。

でも、これを見てください。

 

「英語2 数学5 国語2 理科4 社会2

     …で、内申書合計15」 

 

「数学」と「社会」はカテゴリーが違います。

でも、その内申書の計算式のおかげで、どれだけ沢山の子どもたちが、例えば高校受験で「足切り」に遭っていることか…。

 

認知の枠組みや認知の歪みに気が付くようになると、物事の見方がかなり変わってきます。

 

そして講座の後半は、その枠組みが全然違う『夫婦の悩み』をそれぞれAIで作成して、皆さんに考えていただくワークを行いました。

 

皆さん、素晴らしい答えがじゃんじゃん出て、とても嬉しかったです。



次回の3月14日は、精神分析(防衛機制、対象関係論等)についてやっていきます。

防衛機制は例えば「推し活」にはまっている人の心理、対象関係論は例えば愛着障害やアダルト・チルドレンの心のシステムがすごく理解しやすくなります。
ご参加をお待ちしています。

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2月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は認知の枠組みについて、家族療法の例を挙げながらお話し、またワークも入れながら考えていただきました。
(これについては2月のWEBカウンセラー養成講座と内容が近いので、そちらの記事をご覧ください)

そして午後は、まず自己愛パーソナリティについてを、そのタイプの人と付き合っている人の悩みを例に、カウンセリング・ワークとして皆さんに考えていただきました。

そして後半は「人間関係リセット症候群」のレクチャーです。



単に人間関係リセット症候群とはどういうものかということを知るだけではなく、人間関係リセット症候群とアダルト・チルドレンの関係性、また回避性パーソナリティとの関係性、そしてHSPとの関係性においても深堀りした内容だったので、いろいろな角度から人間の心理を理解していただけたと思います。

ちなみにNPO日本次世代育成支援協会とベルコスモ・カウンセリングが作成した人間関係リセット症候群の簡易スケールは下記となります。

(Copyright(c)合同会社ベルコスモ・カウンセリング不許複製)

よく当てはまる場合は3点、まあまあ当てはまる場合は2点 たまに有る場合は1点、当てはまらない場合は0点を付けてください。

1.自身の連絡先やSNSなどを衝動的に削除してしまう
2.人の顔色が気になる
3.失敗や恥を恐れてチャレンジできない
4.人間関係でストレスを抱えやすい
5.ストレスの量があるレベルを超えると、突然人付き合いをやめたくなる
6.気を使い続けることが、よく負担に感じる
7.自己開示が苦手だ
8.人にものを頼むのが苦手だ
9.何かトラブルがあると、もうその人と連絡を絶ちたくなる
10.自分は自分、人は人と割り切るのが苦手
11.SNS等を削除した後、電話番号やアドレスやブログも変更してしまうことがある
12.断ることが苦手だ
13.人のSNSを見ていると嫉妬が出たり、イライラすることがよくある
14.完璧主義、白か黒かはっきりさせたい方だ
15.批判、否認、または拒絶に対する不安が大きい
16.本当はめんどくさがりだ
17. SNSでの友達・フォロワーをまとめて削除したことがある

合計が35点以上だと注意が必要となります。

この内容は第3土曜、そして第2日曜と第3日曜にも行いますので、よろしければぜひご参加ください。
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カウンセラー養成集中講座(対面)は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
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ベーシック集中講座は毎月第2日曜と第3日曜(どちらか選択)に開かれます。心理学は初めての方でもご参加いただけます。
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他にも毎週講座は月曜の午後に開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。

 

1月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は認知療法交流分析の類似点や相違点、またこの2つを組み合わせたカウンセリングを、例を交えてお話し、またワークも入れながら考えていただきました。
(これについては1月のWEBカウンセラー養成講座と内容が近いので、そちらの記事をご覧ください)

そして午後は、カサンドラ症候群についてです。

 

カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群(ASD)の特徴のある身近な人との関係によって、心身の不調が生じる状態のことです。

主に夫婦や恋人関係において、パートナーの共感力や想像力(察する能力)が低いことにより孤独感やつらい思いをしているパートナーに起こる場合が多いのですが、親子間や職場での人間関係においても生じることがあります。

これはローリー・レイトン・シャピラという心理学者によりと名付けられましたが、アダルト・チルドレンやHSPと同じく明確な診断基準は定められてはおりません。

さてカサンドラ症候群については、理論的なことはいろいろと本とかにも書かれているのですが、今回はもう少し踏み込んで考えてみました。

そこでまずはカウンセリングの場面でよく語られるケースをAI(ChatGPT)に創ってもらったのを多少修正しました。(これは架空の話であり、実際のカウンセリングの中のものではありません)
なお、以下の文はASDタイプの夫とカサンドラの妻と仮定します。
もちろん現実にはASDタイプの妻とカサンドラの夫というケースも存在しますが、ここでは仮定の話としてお読みください。

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夫は真面目で仕事もきちんとしていますが、感情のやり取りがほとんどできません。
私がつらい気持ちを伝えても、「それは気のせいだ」「論理的におかしい」と言われることが多く、共感されたことがほとんどありません。

話し合いをしようとしても、言葉尻を捉えられたり、正しさの議論にすり替えられたりして、最後には私が疲れ果てて黙ってしまいます。
怒鳴られるわけでも暴力があるわけでもないのに、ずっと否定されているような感覚があり、自分の感情が分からなくなってきました。


最近は、理由もなく涙が出たり、動悸がしたり、何もする気が起きない日があります。
周囲からは「ご主人はいい人じゃない」「我慢が足りないのでは」と言われ、自分が悪いのだと思おうとしてきましたが、限界を感じています。

調べていく中で「カサンドラ症候群」という言葉を知り、自分の状態に当てはまる気がしました。
ただ、夫を発達障碍だと決めつけていいのかも分からず、誰にも言えずにいます。

私はこの先、どうしたらいいのでしょうか。
この気持ちを抱えたまま生きていくしかないのでしょうか。

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そして上記の悩み相談のようなケースでは、夫はどのような心境なのかもAI(ChatGPT)に創ってもらいました。(これも架空の話であり、実際のカウンセリングの中のものではありません)

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妻との関係について相談させてください。

最近、妻から「あなたのせいで私はカサンドラ症候群になった」と言われるようになりました。
「あなたといると自分が壊れる」「感情を無視され続けた」と言われています。

ただ、私の感覚では妻の要求は抽象的で、「もっと気持ちを察して」「普通は分かるでしょ」と言われても、正直理解できません。

私は問題があれば解決策を考えたいタイプですが、妻は「答えはいらない共感してほしい」と言います。
しかし、共感の仕方が分からず、黙ると「無視された」と言われます。

私は感情表現が得意な方ではありませんが、仕事も家庭も真面目に向き合ってきたつもりです。
暴力や浮気をしたこともありませんし、生活費もきちんと入れています。

ただ、妻が感情的に話すとき、どう返していいか分からず、「具体的に何をしてほしいのか分からない」「事実と意見を分けて話してほしい」と言ってしまいます。
すると「それが冷たい」「共感がない」とさらに責められます。

最近は何を言っても否定される気がして、「あなたは人の気持ちが分からない」「一緒にいると苦しい」と言われ続け家にいると常に緊張しています。

最近は「あなたは発達障害だから」「だから私がこうなった」と言われ、人格を否定されているようでつらいです。
性格の問題なので直せと言われても、正直どう直せばいいのか分かりません



カウンセリングを勧められていますが、自分が一方的に加害者扱いされそうな怖さもあります。

妻を苦しめたいわけではありません。
ただ、私自身も限界を感じ始めています。

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では、このような悩みにどう対応すればいいのか、ということから講義は始まっていきます(内容においては一部ChatGPTも利用しています)。

まずカウンセラーが気を付けなくてはいけないのは、ASDタイプに「相手の心を想像させて適時対応する」のを期待するのは、無理筋となってしまうということです。

その想像するというところが上手く機能しないのをASDと言うのですから。
不得手というのはそういうモノなのです。


したがって「察してほしい妻」問題は、心ではなく【システム】を変える以外に解決策は見つけにくいでしょう。

妻「察してくれない=大切にされていない

夫(ASD)「言われていないことは要求されていない

これは価値観の問題ではなく、情報処理システムの違いであると理解する必要があります。

ここを「努力不足」とか「思いやり不足」にすると大抵は悪循環に突入します。

「察しろ」「相手の気持ちに関心を持て」
これらはASDタイプにとっては、例えば難聴の人が「小さい音もしっかり聞け」と言われているのと同じ状態となります。

したがって、それが難しいという前提で、関係が壊れない仕組みを作ることとなります。

例を挙げると「相手が今、何をしてほしいか」がASDタイプの人にも少しでもわかる、もしくはASDタイプの人が相手から教えてもらいやすいシステムを工夫して作っていくことです。


すなわち「共感」ではなく「手続き」の習慣や「工夫」でカバーするということになりますね。

但しここについては妻の方の理解や協力が必要となります。

(妻にとってはある意味「あきらめ」ということになるかもしれませんが…)

そしてもう一つ大事な問題があります。

「察してほしい」は、実は「気持ちを当ててほしい」という気持ちだけではありません。

多くの場合、その中身は「自分は大切にされている」という安心感や、「自分の存在に関心を持ってもらっている」という自身の存在の肯定

そして「私はたった一人で頑張っているわけではない」という連帯感

これらへの渇望が、妻の非難とも思えるような言葉の裏には隠れている場合が多いのです。

しかしそれに対してASD側がよくやってしまうのが、「言ってくれればやる」、「察するのは無理」、「合理的じゃない」というミもフタもない対応です。



これは事実としてはその通りかもしれませんが、妻の「存在承認欲求」には一切触れていません。

その結果、妻はもっと感情的になり、ASD側はさらに疲弊するという悪循環になります。

ではどうすればいいのか。

それをワークとして、それをグループに分かれていろいろと考えていただき、また具体的な方法も紹介しました。

 

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