「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

認知行動療法
子育てに役立つ理論
応用行動分析(ABA)
発達障害(ADHD アスペルガー)
不登校
アダルトチルドレン
ネット・スマホ依存症
ハラスメント
回避性性格(依存)

 

9月7日のカウンセラー養成集中講座は、まず午前の部ではライフサイクル(エリクソン)についてお話しました。

乳児期    信頼   vs. 不信
幼児前期   自立性 vs 恥、疑惑
幼児後期   自主性 vs 罪悪感
学童期    勤勉性 vs 劣等感
青年期    同一性 vs 同一性拡散
成人前期   親密性 vs 孤立
成人期    生殖性 vs 停滞性
老年期    統合性 vs 絶望

(〇〇 vs ●● というのは、うまくいけば〇〇、うまくいかなかった場合が●●ということです)

まず最初の乳児期(0歳~1歳半か2歳くらい)においては、≪基本的信頼vs不信≫という構図をエリクソンは考えました。

乳児は不快なことがあったり、不安になったりすると泣きますが、その時に母親の愛情を感じられれば不安や不快は【安心】に変わります。
これをウィニコットは「二人いるから一人になれる」と言っています。
母親という『』が有ればこそ、子どもという『船』は外洋へ航海に行けるわけですね。

そして、そうやって愛情を感じるごとに、【人(母)を信頼できる力】とともに『自分を愛してくれる人がいる』という【自分の存在を肯定できる力】が育っていきます。

これが基本的信頼感(basic trust)と呼ばれているものですね。
つまり「人を信じることができる力」です。

ところが、幼児期に親からかまってもらえなかったり(ネグレクト)、厳しい罰ばかり受けていると、基底不安というものが心に巣くっていきます。
「ひどい目に合わせる世の中に、誰の助けも得られない無力で見捨てられた自分がいる」という思いですね。

そして、それから逃がれる為に
・退行(幼児化して愛される)
・過剰適応(従順)
・無力(同情を得る)
・勝つ・優れる・強くなる
・ひきこもる
などを試みたりします。

アダルト・チルドレンのカウンセリングでは、このあたりの話になることも少なくありません。

幼児期を過ぎ学童期(小学生)に進むと、親子という『縦の関係』から学校での『横(友達など)の関係』に移行していき、10歳くらいからはギャング・エイジと呼ばれる『群れて行動する』時期に入っていきます。

ここは社会的コミュニケーションの力を身に着けることができる、とても大事な時期ですね(でも今の子どもは、この時期に塾やゲームなどで、この能力が身につかないまま大きくなってしまうリスクが高くなったりしていますが)。

そして青年期は、アイデンテイティ確立の時期となります。
アイデンティティ(自我同一性)とは、自分の存在の証明であり、今迄の人生において、こなしてきた課題や危機、また経験などによって創られます。
また逆に、自らを見失ってしまうケース(役割混乱)もあります。


この時期に関しては、「モラトリアム」「ピーターパン・シンドローム」「青い鳥症候群」「ウェンディ・シンドローム」などについても、お話をさせていただきました。


なお午後の部では、家族療法の構造的アプローチについてレクチャーとワークをしました。

この内容は第3日曜、そして第3土曜にも行います。
よろしければぜひご参加ください。

【Copyright(c)(同)ベルコスモ・カウンセリング】

カウンセラー養成集中講座は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
https://npo-jisedai.org/kouza.htm

ベーシック集中講座は毎月第2日曜と第3日曜(どちらか選択)に開かれます。心理学は初めての方でもご参加いただけます。
https://npo-jisedai.org/basic.html

WEB講座は第2土曜の午前中です。WEBでのリモート講座はこちらです。↓
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ご参加のお申込みやお問い合わせは下記ホームページから、またはメール( info@npo-jisedai.org )にてお願いいたします。

他にも毎週講座は月曜の午後に開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。

 

 


 

8月3日のカウンセラー養成集中講座は、アサーションについてお話しました。

 



自分の気持ちや、言いたいことを言えないと悩んでおられる方は結構多いのですが、世間でよくあるのが「なぜ、言えないのだろうか」という原因探しや因果関係の究明に進んでしまうパターンです。

そしてアダルト・チルドレンだからとか、親子関係の話になると、これはもう、かなり長くかかるカウンセリングとなってしまいます。

そういう場合、考えなければいけないのは、確かに親の問題でとても辛い思い出がいっぱいあるにしても、「例えばここで親を100回非難すれば、自分は自己表現が上手くできるようになるか」ということなんですね。

例を挙げて考えてみましょう。
ここに、自分には非が無いにも拘わらず、何か言われると何も言えずすぐ謝ってしまうというAさんという人がいたとします。

この場合、「Aさんが子どもの頃、親が子ども(Aさん)の話も聞かず、そしてとにかく子どもが謝らないと怒りが収まらなくって、Aさんはいつもただ謝るしかなかった」という環境があったかもしれません(この場合、お母さんは実は『良い・悪い』ではなく、Aさんを『謝らせたくて怒っていた』ということになります)。

もちろんこれは、とても気の毒な話ですし、Aさんが親を恨むのも無理はありません。 
ただ、これを行動分析で考えるとこうなります。

------------

Aさんが今、自己表現ができない(ノン・アサーティブ)という問題は、【自分に非があるかどうかに拘わらず、とにかく『何も言わず謝る』という行動を取らないと先に進まない】ということを『学習』してしまい、それが『習慣』となってしまったということである。

------------

だとすると、まずこの【自分に非があるかどうかに拘わらず、とにかく『何も言わず謝る』という行動を取らないと先に進まないのだ】というのは、合理的な考え方だろうか?(認知の歪みではないか?)というツッコミが要ります(ここは認知療法ですね)。


そして、

カウンセラー「当時は確かにそうせざるを得なかったのだろうけど、今から未来においては『何も言わずに謝る』という行動より、『上手に自己表現できる』ようになった方がいいよね」
  ↓
Aさん「もちろん、そうなりたいです」

という流れで【目標】が設定され、あとはスモールステップでアサーションを実践していくということですね(ここはカウンセラーは応用行動分析の立場となります)。


午後の部もアサーション・トレーニングの考え方ややり方について、『自分に気付く』というワークも交えながらレクチャーし、いろいろと考えていただきました。

なお、発達障碍やグレーゾーンの子ども(大人もですが)の場合、やはり上手に自己表現できず、アグレッシブ(攻撃的)・タイプとなっている場合があります。

そういうケースでは、一般に行われているアサーション・トレーニングだけでは上手くいかない場合も多いので、僕がカウンセリングにおいての経験で、いろいろと工夫して上手くいったやり方もお話しました。


この内容は第2日曜と第3日曜、そして第3土曜にも行います。
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今月10日の飛騨古川西小学校の講演に続き、昨日は岐阜県揖斐郡学校保健研修総会において「スマホ・ゲーム・ネットの使用に伴う問題とその対応」の講演をしてきました。

凄く暑い日の日中にも拘らず、岐阜県揖斐郡学校保健会理事、郡内各校の校長先生と関係する先生方、PTA会長、郡三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)の先生方に熱心に聞いていただき、とても充実した日となりました。


さて、ゲーム依存はもう20年以上前に、森昭雄日本大学教授が「ゲーム脳の恐怖(NHK出版)」を出版し、ゲームによる脳の劣化を訴えました。

しかし当時は反論も多く、「全くの迷信、妄想だ」とか「テレビゲームにより脳が壊れることは100%ない」と断言する学者も少なくなかったんですね。

もっともその後、2016年には批判していた人も、長時間のビデオゲームが小児の広汎な脳領域の発達や言語性知能に及ぼす悪影響を発見したと発表したりしていますし、今では、長時間のゲームは前頭前野等に悪影響を与えるということが世界中の多くの研究者から具体的に発表されています。

その中でも森昭雄先生が2002年7月に取り上げた眼窩前頭皮質のダメージは、多くの学者や医療関係者が診断結果として発表しています。

この眼窩前頭皮質は攻撃性制御、人格、道徳、社会性、後悔、楽しみや喜び、他者の気持ちの理解等などに関わる領域で学習、記憶に関わる様々な領野とつながっている為、ここがダメージを受けるとその子のその後の人生が危ぶまれるリスクもあります。

 

ですので、我々はそういう怖い精神病であるということを、もう少し親御さんたちには伝える必要があるのではないかと思います(また同じくダメージが見られる前帯状皮質は、課題の予測、動機付け、情動反応の調節に関わり、この機能が低いと課題への集中力の減少し、注意欠陥・多動性障害 (ADHD) として診断されることもあります。発達障碍は持って生まれた脳の機能の問題とよく言われていますが、ゲーム等によって「後からなる」障碍としても考える必要があります)。


さて私たちのNPOでは、原因や怖さを伝えるだけではなく、「どうすればよいのか」、という「これからの対処の方法」の研究に力を入れています。

実際カウンセリングにおいては、応用行動分析(ABA)と解決志向アプローチ(SFA)が非常に効果があることがわかっています。

ところで、数年前までは私が多くの学校や自治体からの講演依頼を全て引き受けていて、日程が詰まった時などはよく体調を壊したりしていたのですが、今や私たちのカウンセラー講座に参加されているベテランの方々の中から、このような講演の講師を務めることができる人が10名以上に増えており、また今年も数名が新しく講師としてデビューしました。

 

これは本当にありがたいことと喜んでいます。

ネット・スマホ・ゲーム依存は現代の喫緊の課題です。

子ども達の未来の為、これからも出来るだけ多くのご依頼に応えられるよう、私たちも頑張りたいと思っています。

 

 

Copyright(c) NPO日本次世代育成支援協会
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NPO日本次世代育成支援協会はカウンセラー講座を開いています。詳しくはこちら↓をクリックしてください。

 

 

7月6日のカウンセラー養成集中講座は、午前中は応用行動分析についてのレクチャーやワーク、そして午後も「見立て」に役立つツールを使ってのワークと、システムズ・アプローチについてお話しました。

応用行動分析(ABA)は子育てにとって凄く大事な理論です。
また、発達障碍の対応がどんどん進化しているのも、この理論あってこそです。

そしてネット・スマホ・ゲーム依存もこのABAと、システムズ・アプローチや解決志向アプローチとの組み合わせによって、カウンセリングが上手くいく率はかなり高くなります(親御さんがこの考え方ややり方に納得されて、そしてカウンセリングに来られるのを続けた場合はほぼ上手くいくと言ってもいいでしょう)。

しかし、意外とこれがまだまだ世に知られていないんですよね。

これはひょっとしたら、難しい用語が多い(三項随伴性とかオペラント条件付けとか)のと、もう一つはおもしろく書いてある本が少ないからかもしれません。

ということで、先日僕は掛川の花鳥園に行って、鳥のショーを見た時に思ったことがあったので、その説明も少し工夫してお話しました。

まず、イルカとか動物のショーというのは、このABAによって動物が活躍できるようにしています。

ABAというのは、

先行刺激(弁別刺激)⇒ 行動 ⇒ 後続刺激

という流れで物事を考えます。



これを簡単に言うと、

「ある環境で」⇒「こんなことをしたら」⇒「こんな結果があった」

ということです。

例えばイルカにとって

「笛が鳴ったという環境で」⇒「ジャンプをしたら」⇒「餌をもらえた」

となるわけですね。

掛川花鳥園でも鳥をそうやって訓練したはずです。

ところが僕が言った時は、ショーに出てきたフクロウが、芸をやる場面でなんと床に落ちていた肉片を見つけちゃったんですね。

飼育員の用意した餌よりもっと大きな肉片を…。

こうなると、もうフクロウは飼育員の指示に耳を貸しません。
飼育員は何度も餌を見せてチャレンジするけど、フクロウは逃げ回るばかり。

ショーを見に来た客は、ずっと待たされるワケですね。

フクロウを主とすると
「飼育員の用意している餌よりもっと美味しそうなものを見つけた」⇒「それを掴んで飼育員から逃げ回る」⇒「飼育員に何度も用意した餌を見せられる」

この場合は、「飼育員の用意した餌」という後続刺激より「今掴んでいる肉片」の方が魅力的なので、後続刺激は何の役にも立っていないということです。

「こんなことになる可能性って当然あるワケだから、そんな時はとりあえず次の鳥の出番に変更できるようにしておいたらどうなんだ?怒り
とイラッとして思ったのは僕だけかな?

とにかく散々待たされた挙句、そのフクロウの持ち時間は使い切ったみたいで、何もやらずにステージからフクロウは退出でした。

さてちょっとここで、行動分析に対してよくある反論です。
「動物と人間を一緒にするなよ」

では今の話を、フクロウではなく客を主として考えてみましょうか。

「ショーが始まりワクワクする」⇒「フクロウが飼育員の指示に従わず逃げ回るのを延々と見せられ、それでフクロウの持ち時間が終わり待たされただけでイライラする」⇒「もうここのショーには見にいかなくなる」


次に、飼育員を主として考えましょうか。
「ショーが始まる」⇒「フクロウが指示に従わず逃げ回り失敗し、客をイライラさせる」⇒「客はもうここのショーには見に来なくなる」

この「客は来なくなる」というのを弱化刺激と言います(簡単に言うと「叱られる」とか「罰」がそうですね)。
そして本来なら、それによって「客をイライラさせる」という行動が減るはずなんです。

反省して、次の鳥の出番に変更できるようにするとか、工夫する(行動の変容)はずなんですね。

ところがここでABAの理論が出てきます。
「即時強化・即時弱化」の法則です。

つまり、後続刺激はすぐに行わないと、効き目がなくなるんです。

 



「もう次は行かない」という客の後続刺激は、時間が空いてしまうし、具体的に飼育員に伝わりにくいから効果があまりないんですね。

じゃあ、すぐに罰を与えたらどうか。

例えば、待たされたらすぐに空き缶を投げるとかいう嫌悪刺激を、後続刺激で与えたとしたら、これは飼育員も気づくはずです。

ところが、今度は客を主として考えましょうか。

「待たされる」という環境で、「空き缶を投げる」という行動を取ると、大抵は「周囲から大顰蹙(ひんしゅく)」という後続刺激がやってきます。ひょっとしたら警察が飛んでくるという、かなり強烈な嫌悪刺激が来るかもしれません。


我々はそういうのを学習しているから、それをやらないんですね。

如何ですか?

もちろん動物と人間では違うケースだっていくらでもあると思いますが、人間だって生き物なので当てはまるケースもいくらでもあります。

要はいろいろな理論を上手く生かして、対象となる人がHAPPYに近づいていけばいいのではないのでしょうか。

少しは面白く説明できたかな?

 

ところで、ABAの本は1つの対象においての三項随伴性のことばかり書いてある本が多いのですが、やはりシステムズ・アプローチが重視する「Interaction」、つまり「相互交流」という観点でこのように主役を固定せずに柔軟に多角的に考えるということが大事だと思います。


ということでこんな感じで、しっかりと(たぶんここに書いた量の50倍くらい)を午前中にお話しました。


この内容は第2日曜と第3日曜、そして第3土曜にも行います。
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6月1日のカウンセラー養成集中講座は、午前中は久しぶりに交流分析についてのレクチャーをし、その後に交流分析を使ったカウンセリングのデモ(ロールプレイング)を見て、皆さんでいろいろと話し合っていただきました。

やはり実際にロールプレイを見てみると、交流分析と傾聴だけでクライアントの満足を得るのはかなり難しいということがよくわかります。

なぜそうなったか(過去)ということはよく理解できるのですが、どうすればよいのか(未来)というところが具体的ではなく弱いんですね)。

しっかりと聴いていればよくなるというのは、ロジャーズや河合隼雄先生がカウンセリングをされた時の話で、我々一般的な人間では軽いレベルの悩みならともかく、わざわざお金を払って相談に来られるレベルの悩みにおいては、「うん、うん」と頷いていればよくなるとは考えにくいのが現実です。

そして午後もキャリアカウンセリングのデモ版を見て、皆さんに考えていただきました。

こちらは傾聴もあまり出来ていない動画の為、全然参考にはならなかったのですが、逆に傾聴のカウンセリングをするにあたって陥りやすいパターンがよく理解できたのではないかと思います。

「オウム返し」というのがどの本にも書いてありますが、何のために傾聴するかというと、相手の心情だけではなくフレーム(認知の枠組み)もしっかりと理解する為なんですよね。

だから、その目的意識を持って全力で理解しようと聴かなければいけないし、また「無知の構え(Not kowing)」で聴かなければ歪んで理解してしまうリスクが生じます。

それなのに、頭の中で「オウム返し」をしなければという意識が大きく占めていたら、もうこれは本末転倒です。

また相手を理解する為には、かなりの質問が必要ですし、どういうふうに質問すればいいかを知っていなけれぎいけません(これらのやり方が優れているのが、先月に行った解決志向アプローチです)。

なお、これら2つのロールプレイに出てきた悩みに対して、僕ならどのようにカウンセリングをしていくかも、もちろん図を用いながら詳しく説明しました。

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7月10日に飛騨古川小学校でネット・スマホ・ゲーム依存防止の講演に行くことになりました。

仕事としては2~3年前に飛騨小坂中学校に行って以来、高山方面は久しぶりです。

さて昨年は、私たち日本次世代育成支援協会とNPOハート・コンシャスのカウンセラー講座の参加者が10人くらい、各地の小中学校や公共団体が行ったネット・スマホ・ゲーム依存防止のセミナーに講師としてお伺いしましたが、今年もいろいろとあちらこちらから講演依頼をいただき、お役に立てて本当にありがたく思っております。

今や全国でネット・スマホ・ゲーム依存の講演をされる方や企業は多いのですが、どちらかというとネット・スマホ・ゲーム依存の怖さや原因を追究する講話が多いようで、「それもよいが、具体的にどうしたらよいかを聞きたい」という学校が私たちのところに声をかけていただいているという感じがします。

確かに、依存に対して禁止ばかりでは上手くいかないということは、かなり理解が進んでいるようですが、どうしたらよいかは応用行動分析と解決志向アプローチを上手に組み合わせていかないといけないので、原因追求型の理論では難しいところがあると思います。

さて、いよいよ今月の23日(日)に講演「回避依存とネットゲーム依存の心理」が一宮市民活動支援センター(JR・名鉄一宮駅ビル3階)で開かれます。

年々増えている回避依存とネットゲーム依存について、興味をお持ちの方は是非お越しください。

後援 愛知県教育委員会 一宮市教育委員会

講師 鷲津秀樹

時間  14:00~15:30
参加費 1000円

お申込みは npojisedaiikuse@gmail.com
または 090-5609-7282(西川)迄

 

 

 

 

5月のカウンセラー養成集中講座は、午前中はシステムズ・アプローチ及び解決志向アプローチの「目標設定」について、そして午後は傾聴のキャリアカウンセリングのロールプレイをビデオで見ながら、それを解決志向アプローチならどのように展開していくのかを詳しくお話しました。

問題が起きた時、よく人は「どうしてそうなったのか」、「その原因は何だろうか」と考えることが多いんですね。

例えば子どもが不登校になった時、「育て方がいけなかったのか」とか、「幼児期にアタッチメントが少なかったのではないか」と考えるのがその典型的な例です。

このことについては3月の講義でも詳しくお話したのですが、例えば料理が上手くできないと悩んでいる人に、「親子関係が良くなかったから、お母さんから料理を教えてもらえなかった為ではないか」とか、「一人っ子だから甘やかされて育ったのが原因ではないか」と原因探しをして、思い当たる節があったら問題は解決するのでしょうか。

実際それが原因だったとしても、お母さんに「なんで甘やかして育てたの!」と責めたら、料理が上手になるのでしょうか。

違いますよね。原因がわかったからといって、問題が解決するとは限りません。

また、自分は料理が上手くできないダメな人間だと、自分を嫌いになることで美味しい料理を作れるようになるのでしょうか。

これも違いますよね。「人」を問題にしたら、却って解決は遠のくことが多いのです。

「問題」は「料理が上手にできないこと」であって、今考えなければいけないのは、「どうなったらよいのか」なのです。

だとすると、カウンセラーは「解決した状態」をクライアントがイメージできるように流れを作り、目標設定のお手伝いをして、クライアントのHAPPY(ここは、間違っても「カウンセラーが考えるところのクライアントのHAPPY」を押し付けてはいけません)に向かう為の方法(スキル)を身に着けていなければいけません。



このやり方は、過去の原因追及をする精神分析的カウンセリングや交流分析を用いたカウンセリングや傾聴中心の来談者(人間)中心療法をメインに学ばれた人は結構驚かれたりしますが、なかなか良いものですよ、システムズ・アプローチ及び解決志向アプローチは…。

またちょくちょくこのやり方はご紹介していきたいと思います。
よろしければぜひご参加ください。

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【2024年4月のカウンセラー養成集中講座の内容】

4月6日のカウンセラー養成集中講座は、アダルト・チルドレン及び愛着障害についてワークを交えながら詳しくお話しました。

世間では、このアダルト・チルドレンと愛着障害は結構ゴチャマゼになって語られているような気がします。

また、愛着障害やパーソナリティ障害、特に自己愛パーソナリティ(人格)障害と発達障碍も取り違えて見られたり決めつけられたりしていることも少なくありません。

ちなみに愛着障害については、下記の項目にどれだけ当てはまるかである程度の目安はつくと考えられます。もちろんその程度がどれくらいかが重要なのですが。

愛着障害簡易テスト
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かなり当てはまる 3点 まあまあ当てはまる 2点
あまり当てはまらない 1点 当てはまらない 0点

1.自信が無い
2.見捨てられ不安が強い
3.自分は自分、人は人と割り切るのが苦手
4.察してくれることを切望する
5.低い自己評価
6.情緒不安定
7.感情のコントロールが上手くいかない
8.人にどう思われるかがとても気になる
9.ゆとりがない時が多い
10.子どもっぽいところがある
11.親しい人に過度な要求をしたり、要求がエスカレートしたりする
12.親しい人に対しては切れやすい
13.批判、否認、または拒絶に対する不安が大きい
14.好かれていると確認できないと、人との関係に深入りしない
15.人から褒められても素直に喜べない

なお、愛着に問題(虐待、ネグレクト)があると発達にかなりの悪影響があり、愛着障害(6カ月~1歳半頃が悪影響のピーク)は、脳の報酬系回路と言われる脳の線条体の働きを悪くすることがいろいろな研究でわかっており、福井大学子どものこころの発達研究センター 友田 明美教授は下記の結果を研究発表されています。

・暴言を受け続けると聴覚野の一部の容積が増加し、知能や理解力の発達にも悪影響が生じる。
・厳格な体罰(頬への平手打ちやベルト,杖などで尻をたたくなどの行為)を長期かつ継続的に受けた人たちの脳では,前頭前野の一部である右前頭前野内側部(感情や思考をコントロールし,犯罪抑制力に関わっている所)の容積が平均19.1%も小さくなっていた。
・集中力・意思決定・共感などに関わる右前帯状回も16.9%の容積減少がみられた。
物事を認知する働きをもつ左前頭前野背外側部も14.5%減少していた。

ところでアダルト・チルドレンのカウンセリングでは傾聴や共感はもちろん大事ですが、それだけに頼ると下記の図のような過去をぐるぐると循環するパターンとなってしまうことも少なくありません。


やはり先月のレクチャーでお話したシステムズ・アプローチや認知療法を組み込んでいった方が、早く明るい方向に切り替えて段々とクライアントはHAPPYに進んでいくと、今までのカウンセリングを振り返ると強く感じています。


この内容は第3土曜(4月20日)にも行います。

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名古屋と一宮で開いているNPO法人日本次世代育成支援協会の心理カウンセラー養成講座が、5月は三河(岡崎)で開催します。

何人ものこの講座受講者が豊川、豊橋、豊田、知立など三河・東三河において、ネット・スマホ・ゲーム依存等の講演の講師として数多くの小中学校に招かれています。
https://npo-jisedai.org/izonkouen.html

このようにこのカウンセラー養成講座で認知療法、応用行動分析、交流分析などの理論を学び、各地で心理カウンセラーとしての活躍はもちろんのこと、市民講座講師など、プロとして活躍されている方が沢山います。

またこの講座は、心理カウンセラーとして実際に必要な知識やノウハウを徹底して学ぶ、しかもとてもわかりやすく楽しい講座です。
そして今問題となっているネット・スマホ・ゲーム依存症をはじめ、発達障碍、アダルトチルドレンの対処、HSPのカウンセリングにも取り組んでいます。

もちろん、自己啓発や子育てに、また今の仕事に役立てようという目的で参加されている方(教員、医師、看護師、会社員など)もおられますので、カウンセラー志望ではないという方も参加OKです。

基本的には理論をわかりやすくレクチャーし、実践方法をワークで理解していく講座です。本当に心理学は初めて、という人でも実際に楽しく学んで身に付けていかれる方が殆どですのでご安心ください! 

講師は、当協会の代表理事で、また名城大学で長年心理学を教えていた鷲津秀樹が担当します。

また、この講座を12回受講するとNPO日本次世代育成支援協会の認定カウンセラーの資格が得られます。
なお同業の方(カウンセラー養成講座やコーチング講座の主催者や運営に関わる方)のご参加はお断りしています。

基本的には愛知県一宮市で月2回(毎月 第1土曜または第3土曜のどちらかのコースを選択)行っていますが、5月は第4土曜(25日)に岡崎で行い、岡崎での開催のご希望が多い場合は毎月第1土曜に一宮で開いている分を岡崎に変更いたします。

なお通常の一宮教室での開催時間は、9:45~16:45 となっておりますが、岡崎では会場側のご都合により12時~16時の4時間となります。

また参加費におきましては講座の時間は一宮より短いのですが、講師とスタッフの移動費及び移動時間、そして会場費の関係もあり、大変恐縮ですが一宮教室と同様の9000円となっております。

場所 愛知県岡崎市羽根町東荒子41-8 My Station Okazaki 3F
   トンガリアーノ(JR岡崎駅東口より徒歩1分)
会費(受講料) 9000円

お申し込み先

NPO法人日本次世代育成支援協会 事務局
愛知県一宮市大志1丁目6-17ミヤタビル3階
電話:0586-73-3911(10:00~19:00)
E-MAIL: info@npo-jisedai.org
URL https://npo-jisedai.org/kouza.htm

 

【2024年3月のカウンセラー養成集中講座の内容】

3月2日のカウンセラー養成集中講座は、不登校やネット・スマホ・ゲーム依存、またアダルト・チルドレンにとても効果のあるシステムズ・アプローチについてワークを交えながら詳しくお話しました。

このやり方の重要な注意点は「原因追及(問題探し)に囚われない」ことと、「過去に縛られない」ことです。

下図1をご覧ください。



夫婦の不仲についてのカウンセリングの例です。

妻がカウンセリングに来て
「夫が毎日お酒を飲んでばかりいるから、腹が立ってついつい攻撃的になってしまう」
と訴えたとします。

ところが、次回夫婦で来ていただき、夫に話を伺うと、
「妻がヒステリックだから、こっちもイライラして、ついお酒を飲んじゃう」
と言うのです。

つまり、この問題はお互い「相手のやることが原因」だと言っているわけですね。

でも図を見ればわかるように、実はこの話は【原因⇒結果】というよりも、【循環】しちゃっているんですよね。

次の図です。



ゲームばかりしている子どもに親が怒ります。
すると子どもは親の顔を見るのが嫌で、部屋にこもってゲームをします。
それを見て親は、厳しさが足りなかったと思い、もっときつく怒ります。

3つ目。

 


クライアントが「自分はアダルト・チルドレンだ」と言って、過去の辛かったことをカウンセラーに話します。
カウンセラーはそれに共感して、その話を掘り下げます。
するとクライアントは、今まであまり思い出さなかったことまで頭に蘇ってきて、もっといろいろな辛い話をもっと悲しくなりながら話し続けます。

因果関係をたどると、最初の夫婦の話は「相手が悪者」となり、次は「子どもが意志が弱い子」となり、3番目は「親が毒親」となりますし、また厄介なことにどの話も「クライアントがHAPPYになるにはどうすればよいのか」という一番大事なことが語られていません。

・「人」が問題ではなく「問題」が問題である
・「なぜ」そうなったのかを考えるよりも、今はまず「どうなれば」よいのか

ここなんですよね。


この内容は第3土曜(3月16日)にも行います。


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カウンセラー養成集中講座は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
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