5月のカウンセラー養成集中講座は、午前中はシステムズ・アプローチ及び解決志向アプローチの「目標設定」について、そして午後は傾聴のキャリアカウンセリングのロールプレイをビデオで見ながら、それを解決志向アプローチならどのように展開していくのかを詳しくお話しました。
問題が起きた時、よく人は「どうしてそうなったのか」、「その原因は何だろうか」と考えることが多いんですね。
例えば子どもが不登校になった時、「育て方がいけなかったのか」とか、「幼児期にアタッチメントが少なかったのではないか」と考えるのがその典型的な例です。
このことについては3月の講義でも詳しくお話したのですが、例えば料理が上手くできないと悩んでいる人に、「親子関係が良くなかったから、お母さんから料理を教えてもらえなかった為ではないか」とか、「一人っ子だから甘やかされて育ったのが原因ではないか」と原因探しをして、思い当たる節があったら問題は解決するのでしょうか。
実際それが原因だったとしても、お母さんに「なんで甘やかして育てたの!」と責めたら、料理が上手になるのでしょうか。
違いますよね。原因がわかったからといって、問題が解決するとは限りません。
また、自分は料理が上手くできないダメな人間だと、自分を嫌いになることで美味しい料理を作れるようになるのでしょうか。
これも違いますよね。「人」を問題にしたら、却って解決は遠のくことが多いのです。
「問題」は「料理が上手にできないこと」であって、今考えなければいけないのは、「どうなったらよいのか」なのです。
だとすると、カウンセラーは「解決した状態」をクライアントがイメージできるように流れを作り、目標設定のお手伝いをして、クライアントのHAPPY(ここは、間違っても「カウンセラーが考えるところのクライアントのHAPPY」を押し付けてはいけません)に向かう為の方法(スキル)を身に着けていなければいけません。
このやり方は、過去の原因追及をする精神分析的カウンセリングや交流分析を用いたカウンセリングや傾聴中心の来談者(人間)中心療法をメインに学ばれた人は結構驚かれたりしますが、なかなか良いものですよ、システムズ・アプローチ及び解決志向アプローチは…。
またちょくちょくこのやり方はご紹介していきたいと思います。
よろしければぜひご参加ください。
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カウンセラー養成集中講座は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
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