4月のカウンセラー養成集中講座の内容 | 「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

「心理カウンセラー講座」 NPO日本次世代育成支援協会&ベルコスモ・カウンセリング

認知行動療法
子育てに役立つ理論
応用行動分析(ABA)
発達障害(ADHD アスペルガー)
不登校
アダルトチルドレン
ネット・スマホ依存症
ハラスメント
回避性性格(依存)

【2024年4月のカウンセラー養成集中講座の内容】

4月6日のカウンセラー養成集中講座は、アダルト・チルドレン及び愛着障害についてワークを交えながら詳しくお話しました。

世間では、このアダルト・チルドレンと愛着障害は結構ゴチャマゼになって語られているような気がします。

また、愛着障害やパーソナリティ障害、特に自己愛パーソナリティ(人格)障害と発達障碍も取り違えて見られたり決めつけられたりしていることも少なくありません。

ちなみに愛着障害については、下記の項目にどれだけ当てはまるかである程度の目安はつくと考えられます。もちろんその程度がどれくらいかが重要なのですが。

愛着障害簡易テスト
(Copyright(c)(同)ベルコスモ・カウンセリング)


かなり当てはまる 3点 まあまあ当てはまる 2点
あまり当てはまらない 1点 当てはまらない 0点

1.自信が無い
2.見捨てられ不安が強い
3.自分は自分、人は人と割り切るのが苦手
4.察してくれることを切望する
5.低い自己評価
6.情緒不安定
7.感情のコントロールが上手くいかない
8.人にどう思われるかがとても気になる
9.ゆとりがない時が多い
10.子どもっぽいところがある
11.親しい人に過度な要求をしたり、要求がエスカレートしたりする
12.親しい人に対しては切れやすい
13.批判、否認、または拒絶に対する不安が大きい
14.好かれていると確認できないと、人との関係に深入りしない
15.人から褒められても素直に喜べない

なお、愛着に問題(虐待、ネグレクト)があると発達にかなりの悪影響があり、愛着障害(6カ月~1歳半頃が悪影響のピーク)は、脳の報酬系回路と言われる脳の線条体の働きを悪くすることがいろいろな研究でわかっており、福井大学子どものこころの発達研究センター 友田 明美教授は下記の結果を研究発表されています。

・暴言を受け続けると聴覚野の一部の容積が増加し、知能や理解力の発達にも悪影響が生じる。
・厳格な体罰(頬への平手打ちやベルト,杖などで尻をたたくなどの行為)を長期かつ継続的に受けた人たちの脳では,前頭前野の一部である右前頭前野内側部(感情や思考をコントロールし,犯罪抑制力に関わっている所)の容積が平均19.1%も小さくなっていた。
・集中力・意思決定・共感などに関わる右前帯状回も16.9%の容積減少がみられた。
物事を認知する働きをもつ左前頭前野背外側部も14.5%減少していた。

ところでアダルト・チルドレンのカウンセリングでは傾聴や共感はもちろん大事ですが、それだけに頼ると下記の図のような過去をぐるぐると循環するパターンとなってしまうことも少なくありません。


やはり先月のレクチャーでお話したシステムズ・アプローチや認知療法を組み込んでいった方が、早く明るい方向に切り替えて段々とクライアントはHAPPYに進んでいくと、今までのカウンセリングを振り返ると強く感じています。


この内容は第3土曜(4月20日)にも行います。

【Copyright(c)(同)ベルコスモ・カウンセリング】


カウンセラー養成集中講座は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
https://npo-jisedai.org/kouza.htm

ベーシック集中講座は毎月第2日曜と第3日曜(どちらか選択)に開かれます。心理学は初めての方でもご参加いただけます。
https://npo-jisedai.org/basic.html

WEB講座は第2土曜の午前中です。WEBでのリモート講座はこちらです。↓
https://npo-jisedai.org/webkouza.html

ご参加のお申込みやお問い合わせは下記ホームページから、またはメール( info@npo-jisedai.org )にてお願いいたします。
他にも毎週講座は月曜の午後に開いております。
詳しくはホームページをご覧ください。