もっと通じる英語に!
LとRは迷信だらけ!
5/7に、イングリッシュドクター
西澤ロイ氏のラジオ番組
「西澤ロイの頑張らない英語」
(レインボータウンFM79.2MHz)
に出演しました
実は2回目!
そこで、LとRについての話をし
たんです。
日本人は、両音について誤解
している。
その誤解は、ほとんど迷信と
いってもいいようなもの
そんなものに、ずっと振り回され
てきたんです
その結果、両音に対して、必要以
上の苦手意識を持ってしまってい
るんです。
それも100年以上にわたって。
さて、じゃ、その迷信は、どんな
ものかと言いますと…。
4つあるんです!
ちなみに、「迷信」って、手元の
『デジタル大辞泉』にはこう出て
います。
「俗信のうちで、合理的根拠のな
いもの。一般には社会生活上実
害を及ぼし、道徳に反するような
知識や信仰をいう。」
LとRに関する誤解は、道徳に反
するかっていうと、別にそういう
ことはないかもしれません。
でも、多くの人の社会生活上には
実害を及ぼしていますよ。
だって、ほとんどの人が、苦手意
識を持っちゃってるわけですから。
それが元で、英語全体にまで苦手
意識を持ってしまっている人もい
るでしょう。
でも、迷信は迷信なんです。
間違っているんです!
それを長いこと、ほったらかして
いた人たち(過去の英語の先生、
特に英語音声学者かな)がいる
わけです。
その人たちの責任は重いですよ!
じゃ、その迷信とは…
今回は前半。2つ紹介します。
迷信その1
日本人は、LとRを区別でき
ない。
迷信その2
日本人がまず学ぶべきは
Rだ。
◆迷信その1のウソを暴く!
まず、その1、日本人はLとRを
区別できないって話。
これ、聞き分けっていう意味で
言うと、日本人でも、できます!
断言できる!
ごく簡単な実験で証明できます。
ボクがいつもやっていることです。
読み手(実験する人)と聞き手
(実験される人)に分かれます。
読み手は、LとRが発音し分けら
れる、ってのが条件。
で、読み手は、下の文全体を音
読します。
赤文字のところ(ラ行音)を、まず
は、普通のラ行の音で読みます。
次に、そこをRで、文全体を読ん
でみる。
最後に、Lで読んでみる。
(赤字の部分は、1回の読みでは、
同じ種類の音を使って読んでくだ
さい。混ぜちゃダメです。)
3度読んだ後、聞き手に尋ねてみ
てください。
3回とも同じに聞こえましたか
って。
聞き手は、いや、3回とも
違う と答えるでしょう。
3つの読みが異なる、というのは、
誰でもわかりますよ。
全然違う響きですから
日本人が、もし本当に、聞き取り
で、LとRの音が区別できない、
なら…
もちろん、3回とも同じに聞こえ
るはずですよね
じゃ、3回とも違って聞こえるっ
て?
日本人だって、L、Rが区別でき
るってことじゃないですか。
迷信1は、まさに迷信なんです。
こんな、機械も何も使わない、原
始的な実験で証明できるんです。
コロたまでしょ?
(コロンブスの卵ね)
なんで、ず~~~っと、日本人
は、LとRが区別できない、って
ことが、まことしやかに語られて
きたんでしょう。
英語教師が思考停止してたんです
よね。
◆迷信その2を斬る
迷信その2は、日本人がまず学ぶ
べきはRだ、って話。
これ、今でも、ネットの宣伝なんか
にまことしやかに、見かけますね。
まずRを学べ、とかね
ボクのこのブログの端っこにも、
以前。よく出てきてましたね。
その宣伝、このブログでは最近
見かけないけど…。
迷信2は、ローマ字を考えれ
ば、すぐ答えが出るんです。
ラ行は、Rで表記されているでし
ょう。
そもそも、ローマ字は誰が作った
のかって。
日本人じゃないですよ。
キリスト教の宣教師
です
布教のためには、まず、現地の
言葉が話せないといけない。
そのため、まず彼らは、日本語を
観察した。
そして、ラ行はRと表記したん
です。
ラ行音は、Rの音として聞こえた
ってことですよ、宣教師には。
で、宣教師って、どこの国の人?
まずはポルトガル。
西洋人ですから、LとRの区別し
てますよ。
そして、明治時代になって、
Hepburnという宣教師が、
ローマ字を完成させた。
この時代は、多くの宣教師が
米国から来てるんです
で、Hepburnさんて、もちろん
アメリカ人
あ、この人、ヘボンさん
ですよ。
ヘボン式ローマ字の人ね。
アメリカ人が、ラ行をRで表記し
たローマ字を完成させたってわ
けですよ。
日本人のラ行はRっ
てことでしょ。
なんで、まずRから学ばなきゃい
けないんですか。
Rは、最初からできる、ってこと
なんです(英語のRの響きが違う
けど)。
ってことで、迷信その2も終了。
残り2つは、これまたひどい迷信
です。
次回に斬らせていただきます!