リブログ記事愕然とした請願「趣旨採択」の結果~黒浜緑地整備計画の見直しを求めてPart2~
昨日、蓮田市の建設経済委員会で、以前ブログでお知らせしていた「黒浜緑地整備計画の見直し」を求めた請願の委員会採択が行われました。前回のブログあらためて、請願内容は以下の通りです。これに対し、審議の結果、建設経済委員会の委員から、以下のような『趣旨採択』とする動議が提出され、福田議員1人を除いて全員がそれに賛成し、結果、『趣旨採択』となりました。(私は紹介議員であり、委員ではないので、委員採択には加われず、傍聴して固唾をのんで事の次第を見守りました)『趣旨採択』というのは、“気持ちはわかるが、議会としては何もしないよ”というものです。結果が“何もしない”のであれば、“不採択”と同じ結果となります。請願者、そして地域住民の思いに対して、応えるものにはまったくなっていません。趣旨採択を求める動議の「提案理由」には・全面抜根・ファイバーセメント吹付の計画の中止及び反対との請願であるが~としていますが、それはあくまで請願者の思いであり、市に求めているのは“可能な限り樹木を残すよう、整備の内容や施行方法を再検討すること”です。審議の際、私は紹介議員として、委員からの質疑に対するお返事の中で、この点はしっかり説明させていただきましたが、その請願者の思いを理解していただけていないことがわかります。なにがなんでも一律に、全面抜根・ファイバーセメント吹付に反対、というものではないのです。また、・~安全性の観点から、事業の実現性が担保されない恐れがあるとしていますが、黒浜緑地は古くからそこにあった林地であり、そこに木が生えていたからこそ地盤が安定してきた地域です。その木々を根こそぎ伐採・抜根してしまえば、途端に地盤の安全性が崩れます。たとえ、植樹・植栽をしても、若い根がどこまでその地盤を保持できるのかはわかりません。専門家による調査のもと、植樹・植栽が必要です。安全性の担保については、請願者の求める“安全確保と緑の保全を最大限両立させること”という文言で、網羅されており、この点で趣旨採択とする理由が理解できません。さらに、・倒木の可能性がある樹木を厳選し伐採すること及び緑地管理の徹底は、実現可能性に疑義が残るとしていますが、全国にはその方法はいくらでもあります。例)一般財団法人日本緑化センター/倒木危険度判定そして、建設経済委員でもある福田議員が「実現可能性に疑義がある根拠は?」と、趣旨採択を求める議員に対して質疑されましたが、それに対する明快な答えはありませんでした。また予算の問題については、住民説明会等の中で、当然説明し、理解を得る努力をすべきことですし、その中で、市が他との折り合いをつけながら予算をつけて、決めていけば良いことです。そもそも、市が定期的な緑地保全をしてくれば、倒木や落ち葉の被害は少なくて済んだはずなので、緑地管理の徹底を住民が望むことは、なんらおかしいことではありません。これでは、実現可能性がないものは、市民は望めない、ということになってしまいます。もう1つ、・4)(黒浜緑地3号の失われた緑の回復、及び安全対策)について、令和4年2月25日の本会議で可決された附帯決議に沿ったものであり~とあります。その附帯決議(※1)とは、「~令和3年度蓮田市一般会計補正予算(第11号)~公園費1億2,380万円のうち、黒浜緑地に関する部分9,010万円は、安全性を十分確保しつつ、すみやかに住民説明会等を実施し、住民等の合意形成等に努めた上で、植栽・植樹を行い執行すること」というものです。(附帯決議②…下段説明有り)令和3年度蓮田市一般会計補正予算(第11号)には、繰越明許費(※2)の中に、全面伐採・抜根された黒浜緑地3号のみの工事費用予算が計上されていました。※1: 附帯決議とは(精選版日本国語大辞典より)提出された案件を可決する際、希望意見として付する決議。しかし付帯決議では、その法律、条約を拘束することはできない。※2: 繰越明許費とは(国税庁HPより)歳出予算の経費のうち、その性質上又は予算成立後の事由に基づき、年度内にその支出を終わらない見込みのあるものについて、予算の定めるところにより、翌年度に繰り越して使用する経費をいいます。実は、この附帯決議②の動議が提出される前に、北角議員から提起された緊急の動議(※3)があり、私は補正予算に附帯決議をつけるべく、福田議員、船橋議員と共に提案していました。(附帯決議案①)※3: 動議とは(精選版日本国語大辞典より)議題を提起すること。会議に意見を提出すること。特に、国会で、議員が法律案・決議案など議案の発議以外の形式で予定以外の事項につき議題を提案すること。たとえば、議案修正の動議、懲罰の動議など。内容は、「~公園費1億2,380万円のうち、黒浜緑地に関する部分9,010万円は、住民合意が十分得られるまで執行を停止すること」というものでした。北角議員からの予定外の緊急動議でしたので、非常に悩みました。ただ、これをしないことには、黒浜緑地3号に対して行われた“全面伐採・抜根”という主旨の工事費用が、そのまま令和4年度に繰り越されてしまうという懸念から、とにかく一旦流れを止めなければ、との思いで賛同しました。北角議員が、動議の提案理由を説明した後、質疑を行い、討論がありましたが、反対討論は出てきませんでしたので、最終的な反対理由は明確ではありません。ただ、その他の議員からの質疑でのやり取りから、“住民合意が十分得られる”という表現(“住民等”、“住民合意等”となっておらず、その範囲が明確でないという点)や、“それが明確でないと、安全性の担保ができない”という理由での否決であると推察できました。その後、その動議に反対した議員らから、新たな附帯決議案②が提案され、それが最終的に可決されました。この時、私は「どの議員も、全面伐採・抜根に驚いている点は同じなのに、なぜ?」との違和感を感じました。黒浜緑地に関する部分のみを執行停止とすれば、その他に含まれている事業は執行できますし、繰越した費用で、住民説明会等を実施し、まずは安全性が懸念される、全面抜根後の3号緑地の保全についての住民合意を得た上で、それを第一優先に予算を使っていくなど、やり方はあります。しかし、必要な文言はしっかり入っていなければいけないのだと、また、請願者や住民が願う方向性と結果が同じならばと、その時は理解することにしました。しかし、冷静になって振り返ってみますと、最終的に採決された附帯決議②に書かれている“植栽・植樹を行う”ための予算は、当然ながら補正予算には含まれていないわけですし、結局は“執行できない”ことを意味するものであり、この附帯決議②が果たして実効性があるのかという点においては疑問が残ります。今回の請願に対して、“事業の実現性が担保されない恐れがある”との提案理由は、まったく同じ理屈をもって、その附帯決議②にも言えることだと思うのです。請願の趣旨採択動議に賛成、との態度表明をした建設経済委員は、すべてこの附帯決議②にも賛成しています。かたや、事業の実現性が担保できない附帯決議②に賛成しながら、この請願には事業の実現性が担保されないとの理由で、趣旨採択(結果は何もしないことと同じ)というのは、矛盾しています。これらのことから、私としては、この委員会としての「趣旨採択」の決断には、到底賛同できるものではないと考えています。請願は、市民に与えられた権利であり、市に対する願いを直接伝えられる大事な権利です。議員から提出される動議・議案と違い、その細かい文言の有無が大事なのではなく、請願者の意味をしっかり汲み取ることこそが、議員には求められるものなのではないでしょうか。一方で、前回のブログでも述べている通り、私の考える黒浜緑地整備での一番の問題点は、この広域にわたる整備によって、近隣住民の暮らしへの大きな影響が想定されるにもかかわらず、しっかりとした住民への説明や住民との意見交換の場がなかったこと予算の使い方について、“緑地が残されない”という大きな変更がなされたことについて、議会への説明が不十分だったことだと考えています。これらは、住民や議会を軽視したとみなされても仕方ない、市の姿勢としてあるまじきことではないかと考えています。建設経済委員会でもっとも議論すべきは、請願者・住民の願いに反する請願の趣旨採択ではなく、市の姿勢を問うものではなかったかと思うのです。市議会(今はまだ建設経済委員のみですが)として、結果は同等なことにつながることだったとしても、市の責任をもっとしっかり追及しないまま、住民の思いを汲み取る態度表明ができなかったことが、私としては非常に悔しく、残念でなりません。私は、この請願の紹介議員として、請願者と何度も話し合い、その意向を確認してきました。また請願者も、近隣住民にアンケートを取って回り、その意向を確認し、紙での署名で地元住民からの192名(請願提出時は112名)もの署名を得ています。加えて、ネット署名も行ない、今日現在で1815人もの賛同を得ています。こうした気持ちを、請願採択につなげることができなかったことに、自分自身の不甲斐なさや力不足を痛感しています。詳しくは、「黒浜緑地を守る会」のツイッターや、署名サイトをご覧ください。Twitter/【埼玉県蓮田市】黒浜緑地を守る会Change.org/【埼玉県蓮田市】歴史ある自然豊かな「黒浜緑地」の抜根・伐採を止めたい!3月18日の議会閉会日には、全面伐採・抜根&コンクリート吹付工事内容での、黒浜緑地2・4号の工事予算と5号の工事設計予算が含まれる、令和4年度の一般会計予算の採決が行われ、蓮田市議会としての態度表明が最終的に示されます。まだ最終的な結論は出ていません。請願者をはじめ、地域住民の方々の声が反映できる予算となるよう、各議員の賢明な判断を望むと共に、最後までできることをしていきたいと思っています。