シェンロンネット

以前にも

ここにもう1本の柱を立てよう。収入の柱を。

とかで触れた話題ですが、


農業生産物からの収益だけで農家の生活を豊かにしようと言うのは

不可能に近いと言うか、極めて困難であると言って良いわけですね?

はたなか

そうですね。絶対に不可能だとは言いませんが、

非常にハードルが高いのは間違いありません。


シェンロンネット

だからと言って、昼間1日農作業をした後に、

コンビニなどの遅番とか深夜とかのアルバイトをするというのは、

これはもう「労働×2」なんで、やっぱり無理がある。


はたなか

そんな事をしていたら体が持ちませんからね。

短期間で収入を増やそうと思ったら、

農業以外の何かと組み合わせて取り組む必要があるでしょう。


農家だからと言って、

農業だけしかやってはいけないと言う決まりはありませんからね。


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本文はここから


シェンロンネット

自分が中学生の頃までは、

農閑期の冬の間だけうちの母が工場へ勤めに出たり、

夜は料理屋とか弊店間際のパチンコ屋の掃除とかのアルバイトに

行っていた覚えがあるんです。


だけど、考えてみればそういうのって、

高度成長期だからこそ可能だったとも言えるんですよね。


はたなか

それは、そうかもしれませんね。


シェンロンネット

一世を風靡したともいえる、

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
と言う本の中で、


ぜんぜんお客が入っていないように見えるのに、

営業を続けているフランス料理店というのが出てくるんです。

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で、そのフランス料理店がなぜつぶれないかと言うと、

平日の昼間に高級住宅地の奥様方を相手にした

料理教室をやっているからだったんです。


はたなか

料理教室で収益を上げているから、

フランス料理のディナー客とかはそんなにたくさんはいなくても

良かったわけですね?


シェンロンネット

そうなんです。

本業と関連する、集客力が強かったり収益性が高い事業で

生活を支えようと言うのが1つの考え方でもあるわけです。


はたなか

そういう意味では、農家民宿とか農家レストランとかは

農業+αの一例でもあるんですね。


シェンロンネット

そうですね。

「農家民宿」の場合はその性質上、

田舎に限定されてしまいそうなんですが、


「農家レストラン」や「ファームカフェ」なら、お百姓 さんのような

都市農家の方が成果を上げやすいと思われるんですよ。


はたなか

いや、そうとも言い切れないですね。


厳密に言うと農家レストランとは違うんですが、

駒ヶ根のシルクミュージアムの食堂を、

最近は近所のおばちゃんたちがやっているんです。


以前はどこかのレストランが入っていたんですが、その時は

ぜんぜん流行っていなかったんですよ。

お客が入らなくて閉めてしまった。


そこへ近所のおばちゃんたちが入って、

出すものと言ったらまあ田舎めしなんですが、

そうするとお客が入るようになったんですよ。


田舎でも郷土料理とか、

家庭料理の提供が成果を上げている例はあるんですよ。


シェンロンネット

はたなかさん、おっしゃりたい事は良く分かるんですが、

徒歩を含めた交通量は都会の方が断然多いわけですよ。


個別の農家単位での取り組みを考えた場合には、

お百姓 さんの所ような住宅密集地の狭間の方が

集客は見込みやすいんです。


もちろん、必ずうまくいく保障はありませんから、

冒険である事に変わりはありませんが、


例えば都心に住んでいるけれども農業に関心があるという

会社員の人がいたとして、農業体験をしたいと思ったときに

最初の一歩としては電車で1時間+αくらいの所で体験できた方が

やはり負担は少ないんです。


都市農家である事を逆手にとって、

農家レストランやファームカフェと農業体験を組み合わせて、

農業に関心を持ち始めた人たちに対する窓口になると言う発想は

あっていいんです。


はたなか

ああ、そういう考え方はした事がなかったですね。

農家だけが集まって話をしていたのでは出てこない発想です。


シェンロンネット

無理もありませんけどね。


農業に対してライトな関心を持ち始めた人たちを集客するには、

住宅地の狭間の都市農家である事が大きなアドバンテージに

なるんです。


はたなか

そうして集まった人たちが「それ以上」を望んだなら、

もっと本格的な農業体験が出来るところを紹介してもらえば

良いわけですからね。


シェンロンネット

都市農家の方から田舎の農村へ紹介してもらった場合には、

やはりそれなりの謝礼をお支払いするのが

全うなビジネスと言うものですけれどね。


実際には農業体験を受け入れるにも、

農家レストランやファームカフェを始めるにも、

決して低くは無いハードルがあるので、

挑戦するかどうかはそれぞれのご本人しだいですけどね。


「これまでと同じことだけをしていて、

これまでとは違う結果がもたらされる事を期待するのは

キチガイのすることだ」


というのはアインシュタイン博士の言葉ですが、

今までとは違った収入が欲しかったら、今までとは違う事に

挑戦しなくてはなりません。


はたなか

多少なりとも余裕のあるうちでなければ、

挑戦する事も出来なくなってしまいますが、

挑戦する元手をどうやって確保するのかとかも問題になりますね。


シェンロンネット

それはそれで、また別の話なんですよ。


このブログで自分やはたなかさんが提供できるのは、

現状では“断片的なアイディアの欠片”に過ぎないんです。


今のところはね。


語り手:農家民宿はたなか
聞き手:神龍ネット

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