シェンロンネット

先日、はたなかさんの息子さんがやっているラーメン屋

ご一緒させていただいた時に、夕方、といっても6:30頃だった

ですけれども、お店へ入ったときにはガラガラだったですよね。


はたなか

「こんな日は珍しいのか?」って聞いたら、

「6月はどこの店でもこんなもんだ」なんて言ってましたけどね。


シェンロンネット

ラーメンまた旅のあたりは時々通るんですが、お昼時や夕方の

掻き入れ時には駐車場にけっこう車が止まってたりするんで、

流行っていないと言うわけではないんでしょうけどね。


ラーメン系のブログでの評判もおおむね良好のようですし。


はたなか

わたしとしては、息子がラーメン屋で忙しくなってくると、

今までのようには百升に手を貸してもらえなくなるので、

そっちの方が気がかりですね。


シェンロンネット

そんな事いいながらはたなかさん、

時には週3回も食べに行ってたりするじゃありませんか。

ラーメンまた旅のブログ「おひさしぶりです。」


財布や携帯落としたことある? ブログネタ:財布や携帯落としたことある? 参加中
本文はここから

シェンロンネット

まぁ、それはともかくとして。

たとえば、ラーメン屋の売り上げって、1杯700円のラーメンが
何杯売れたかという事だけなんです。単純に言えば。


はたなか

それはそうですね。


シェンロンネット

はたなかさんのような農家民宿の場合、1泊5000円の宿泊客に

何人来ていただいたかです。


はたなか

それも、そうですね。


シェンロンネット

何か物を売って収入を得る場合、収入の総額は単純な式にすると

販売単価×顧客数×購入頻度

になります。


売っている物の値段に、買ってくれるお客様の数に、

「リピーターさんがどれだけいるか」をかける。

ここから材料費とか人件費とか光熱費とかなどの経費を

差し引いたものが“利益”になるわけですね。


はたなか

こういうまとめ方をしてもらうとよく分かりますね。


シェンロンネット

収入を増やそうと思ったら、

販売単価を上げるか、顧客数を増やすか、購入頻度を上げるか、

そのどれかを、あるいは全部をするしかありません。


つまり、

値上げをするか、もっとたくさんの人に買ってもらうか、

一人のお客様に繰り返し買ってもらう率を上げるか、

またはその全部をするかです。


実は、農業だって物を売って収入を得ていることに変わりは無い

ので、もっと利益が上がるようにしようと思ったら、


農協とか市場へ安い値段で出荷するよりも、

付加価値をつけて高く売れる販売方法に変えるとか、


もっとたくさんの人に買いに来てもらえるように工夫するとか、


1度買ってもらったお客様に、

もう一度買いに来てもらえるように心配りをするとか、

しないといけないわけなんですね。


はたなか

農協や市場へ出荷しているだけでは、農家自身が手を掛けられる

部分がほとんど無くなってしまいますからね。


いくら手を掛けてよい物を作っても、他所のできのよくない作物と

混ぜられてしまうので、品質を上げようという気も無くなってしまいます。


まあ、実際には出荷等級での評価があるので、一律でみんな一緒と

いう訳でもありませんが、それはそれだけのことですから。


ただ、自分で販路を開拓するのは容易なことではありませんから、

面倒を避けて農協や市場へ出荷してしまう農家も少なからずいる

のは確かですけれどね。


シェンロンネット

生花農協組合のように、組合員に対して全量を組合へ出荷する事を

義務付けているところもありますし、農協や市場に頼ったままで

いたい人たちにまで「収益を上げる工夫をしよう」だなんて言う

つもりは全くありません。


「すべての農家が収益を上げるための工夫をしなければならない」

なんて言う決まりはありません。今まで通りにやりたい人は

今までと同じにやっていればいいんです。


ただ、補助金は農家を乞食にするのか? とかでもお話した通りに、

農家の実態って個人事業主ですから。やるもやらないもそれぞれの

農家自身の責任で決めることです。


ただね、同じ農家でも例えばお米だけしか作っていないとか、

果樹でもりんごの、しかも「うちは“ふじ”しか作らないよ」なんて言う

ふうだと、


その年が不作で『“ふじ”は全滅』とか、

台風や洪水でで田んぼが流されてしまったとかがあると、

全くの無収入になってしまうじゃないですか。


実は自分、初任給の入った給料袋をてなくしてしまったんです。

もう26年も前の話ですけどね、


単独の農産物に頼っていて、知れが不作になるというのは

全財産の入った財布を落としてしまったのと一緒で、

非常にダメージが大きいです。


はたなか

そうですね。だから、多くの農家が稲作と果樹を組み合わせたり、

複数の野菜を栽培するとかで、何かあっても致命的なダメージを

受けずにすむような工夫はしています。


シェンロンネット

どうやって農家の収益を増やすか?

という話に戻りますが、問題なのは、果たして

販売単価×顧客数×購入頻度

に、どれだけ伸びシロがあるか?という事なんですよ。


どこを伸ばすにしたって、今日手をつけて明日すぐに結果が出る

というものではありません。逆目を踏んで逆効果、という事だって

考えられます。


5年や10年無収入でも持ちこたえられるだけの貯えがあれば

話は違いますが、農作物による収入に頼りきりにならないように

何かもう1本収入の柱を立てておく必要はあるでしょう。


はたなか

ああ、タイトルはここからですか。


そういう意味では、年金をもらうようになった世代なら、

何か新しい展開を打てるのではないかと

期待しているんですよ。


団塊の世代以上の、比較的たくさんの年金をもらっている人たちに

関心を持ってもらえれば、農業に携わる人も増えるのではないかと

思います。


シェンロンネット

おっしゃりたいことはよく分かります。

ですが、農業従事者で年金をもらうようになった世代の人たちって、

何か新しいことに取り組もうというという意識は起こらないんじゃないですか?


はたなか

う~ん、そう言われると否定はできませんね。


シェンロンネット

それに、農業従事者の年金って国民年金ですから、とてもでは

ありませんが、3世代の生活を支えられるだけの金額はありませんでしょう。


だから、

農業以外の何かを引っ付けて、いくらかでも余力のあるうちに収入

を増やす工夫をする必要があるんです。


実は、この記事を読んでいる人なら、そうでない人に比べて既に

多少なりともインターネットを活用できるスキルがあるという点で

アドバンテージを持っているんです。


はたなか

そうなんですか?


シェンロンネット

だって、はたなかさんの農家民宿のお客様ってほとんど

ホームページからですよね?


はたなか

ああ、そう言われればそうですね。


シェンロンネット

実際には、はたなかさんのホームページを作らせてもらった5年前

と今とでは状況が違っていますから、単純にウェブサイトやブログ

を作って情報発信するだけでは売り上げには結びつきにくくなっています。


ですが、インターネットを使って1ヶ月あたり100万円の権利収入を

確保して、悠々自適の田舎暮らしだ、農業に挑戦だ~!

なんて言う人が何人もいるのは確かですよ。


はたなか

ちょっとすぐには信じられないですねえ。


シェンロンネット

そんな人の存在すら知らなかった訳ですから、信じられなくても

無理はありません。


ですが、インターネットの世界では特に、読んだ人にとって

どれだけ価値のある情報を発信し続けられるかが勝負なんです。


例えば東京の都市農家であるお百姓 さんのようなポジションなら、

同じ様に大都市の狭間で苦労しながら先祖伝来の農地を守って

農業を続けている人たちが知りたいだろう事を徹底的に調べて、

自分の言葉に置き換えて毎日発信し続けるんです。


あるいは、都会に住んでいるけれども、野菜などの農産物は

身近な農家さんから買いたいと思っているような人が

知りたいだろうことを。


そうやって、徹底して読者の立場に立った情報発信を2年も

続けていれば、何だって売れるようになりますよ。


はたなか

言いたいことは分かりますけど、それはそれでずいぶんと敷居が

高いことのように思えますね。


シェンロンネット

何を発信するかを決めてから調べるようにすれば、そんなに難しい

ことではありませんよ。


1日に30分とか時間を決めて、分からなかったら

「この事について調べたが分からなかった。また調べてみる。」とか

「調べたけれど分からなかった。誰か知っている人はいませんか?」

とかでも立派な情報発信なんですよ?


本当は、もっとシンプルで、短期間に収入を得られるようにする

方法もあるにはあるんですけどね。


はたなか

それはいったい、どんな方法ですか?


シェンロンネット

このブログの方向性とは少し違ってしまいますし、既にかなりの

長文になっているので、次回以降の話題にさせていただきましょう。

語り手:農家民宿はたなか
聞き手:神龍ネット

前回の記事

それ、なんて無理ゲ?農家は既に詰んでいる?!


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