土の硬さの違いによって作物の出来は激変する
この話は何回も書いているが、現在私が知る限り作物を劇的に変える最大の方法は、作物を栽培する土壌の硬さを変えることである。
通常の常識では収量や品質というのはせいぜい10%変化したら大きな成果だと言えるが、成長のスピードだけを見れば倍以上の違いになることもある。(→ただし栽培途中の最大速度であるので最終的に出荷できる大きさになるのはそれほど変わらないが、内部品質は大きく変わる)
何故、そうなるのかといえば仮説であるが根の張りが大きく変わるためだろうと考えられる。
これをよく考えてみると、現在の栽培を大きく変えることが可能であるということだ。
以下に上げた3つのエントリーは、私が試験設定を行った野菜流通カット協議会からAgsoil株式会社が受託した農産物の保存性に関する調査報告の抜粋である。
残念ながらさほどの反響はなかったのであるが、同じ条件で土壌硬度だけを変えるとレタスの保存性だけではなく成長の仕方スピードが全く違うということを示した調査である。
よく見ていただければわかるが土壌硬度が違うと全く成長が変わる。
倍以上の成長速度の違いを作ることが可能である。
これをよく考えていただきたいのであるが、どのような資材でも成長のスピードが倍以上違わせることなどできない。肥料はどのような資材を用いてもそのようなことは不可能である。
私がこれらのエントリーで書きたかったのは、「土の硬さの違い」によってこれまでの常識では考えられないほど作物の成長をコントロールできるということである。
正直画期的な話だと思っているのだが、あまりにもこれまでの常識と違うので信じられないかもしれない。
しかしながら写真も並べて土壌硬度の違いがどれほどの違いを示すのかも示しているのでよく見ていただきたい。
この調査に関連するオンライン勉強会が明日開催されますので、興味のある方は是非参加してください。
また、第3回目となるロータリーの勉強会も開催されますので、紹介しておきます。
『第五回・オンライン勉強会のご案内』
10月16日(金)20時~21時30分で第五回・オンライン勉強会を開催します。今回は、作物の品質と土壌硬度の関係性を実証事例をもとに討議していきます。ご興味のある方は、是非ご参加ください。
☆参加申込みはこちらから→http://ptix.at/MeGxgk
『第三回・ロータリー勉強会』のご案内
11月17日(火)13時から今期最初の現地勉強会『第三回・ロータリー勉強会』を開催します。今回はより実践的なテーマでロータリー耕を深掘りしたいと考えていますので、忙しい時期ですが多くの会員の方の参加をお待ちしています。
なお、新型コロナウィルス対策も兼ねて現地参加&オンライン参加が選択可能です。もちろん講師は小橋工業の松尾さんで、実機での説明、圃場での実演(雨天中止)もあります。
☆申込みはこちらから→http://ptix.at/Kf86U5
農業を科学する研究会の広報ちゃんねるに新しいダイジェストが追加されています。
「土壌硬度と均一性」
農業を科学する研究会広報チャンネル 「農業を科学する研究会」の過去の映像をダイジェストで公開しています。
農業を科学する研究会 土壌硬度の均一性評価(β版)を正会員になると使用できる予定です。
Agsoil株式会社 土壌硬度の均一性評価(β版)を提供します。
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