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NT.07

止まった時計の
ガラスを砕いて
この世界に
飛び出した秒針

思い焦がれてた
夢に焦がれてた
旅立ちの時が
今 巡ってきた

加速していく風に
前のめりに倒れながら
感じるのさ 生きてる意味を

さあ その背中の
翼をはばたかせて
心のまま
空を自由に泳ぐよ
大地にそびえる
あの大きな木の向こうに
架かる虹を越えて

NT.06

膝を抱えて黙り込んだ

相変わらずな僕は

暗い部屋の片隅だけが

落ち着ける場所だから

点滅してる蛍光灯の

リズムに合わすように

吐き出した煙草の煙

漂よっている

何故か分からない

もどかしさが

胸を締め付けるけれど

乾いてしまった涙は

もう随分前のこと

真っ白に染まっていく

この部屋ごと消えてしまったなら

ちっぽけな悩みなどなくなるさ

真っ白に染まっていく

記憶の片隅に咲いた花

寂しく揺れて…

NT.05

降り出した雨見上げて
立ち止まった交差点
点滅してる信号
なぜか滲んで見える

鼻を突く雨の匂い
通り過ぎる車の排気音
泣き出した空の色は
僕の心に似ていた

寂しい気持ち不安定な現在
足音を残してすれ違ってく

さようなら
って言葉のあとに
またね
って言葉はなくて

二度とは戻れない
出逢いだった
今更そんな気がして…