リストレットニック
飲食の道に舵を切った頃、初めて働いたイタリアレストランの現場。思い起こすとあの頃は、イタリアンというより料理を仕事にするための修行期間だったような、かれこれ20年前の自分。
それから何軒かのお店で働かせてもらい、イタリアンをベースにカフェがしたいと言ってシェフにこっ酷くお叱りを受けたこともあった。
そりゃそうだ、大した技術もない、現地にも行ったことがないそんなポンコツに現地修行から帰ってきて勝負してるオーナーシェフからしたら甘っちょろい奴でしかなかっただろう。
それでもこの場所にご縁をいただきnoshが始まり、五年がたった頃からイタリアにも度々訪れてもう17年目。現地を体験して少しはイタリアの文化や空気を自分の味や言葉として伝えれるようになったように思える。
イタリアではこうだから、みたいな事を言ってた時期もあった。でも日本人という私から湧き出る創造性。イタリアさながらを求めて始めたわけじゃないのに自らイタリアという手錠を自分の手にはめて動き辛い時代もあった。
知っていると出来るは違うと子供の頃バスケの先生がよく言っていた。まさにそうだとこの歳になってつくづく思う。
経験、体験したものしか自分の手から生み出されない。コピペでまとめた空間や物は消費活動の餌食になる。体験し、咀嚼して飲み込み、自分の形へ昇華していく。その過程に手錠があると昇華不良が起こる。
リストレットはエスプレッソの抽出をさらに短くした少量のエスプレッソをいいます。
よくあるエスプレッソ+トニックではなく、このグラスで作るこの量がとてもピッタリくる。
アンカーさんで手に入れたこのグラスを見ていて思いついた。
イタリアにあるかは知りませんが、リストレットというエスプレッソの抽出はお好みでバリスタは聞いてくれます。リストレットだけでもどうぞ。
トニック入りはメニューには載せてないですがご注文可能です。話長くなりましたがよかったら試してみてください。




