[目次]第5章 退院後の生活

 

 

退院して1ヵ月位は手術で体力を落とした患者の回復に家族が一生懸命だけれど、

体調が落ち着き始めた2~8カ月は患者の喜怒哀楽に振り回されて

介護する家族が辛い時期。単なるイライラなのか低血糖症のスタートなのか?
かかりつけ医のアドバイスで、うまく乗り切ることができた。

 

 

 

 

(1)退院翌日、夫の体臭・口臭が明らかに変だ 2022年2月20日(日)

2022/2/19(土)に退院。翌日部屋中に充満する”柑橘系が腐った強烈なニオイ”、部屋の窓を全開にしないと我慢できないほど。夫から出ていたニオイだった。

 

 

(2)2022年2月末の夫の体力 2022年2月22日(火)

2/25は病理検査の結果を聞きに、がんセンターに行かないといけない。今の体力では無理だと私は判断しているが、夫は行くという。バスの昇降は出来るようにしないと周りに迷惑がかかる。自宅の階段を使ってバスに乗れるかチェックする。

 

 

 

(3)風呂は最も体力を消耗する労働  2022年3月22日(火)

退院3日目。シャワーを浴びるだけでも、息が上がっている。体力が落ちた人にとって風呂は重労働。

髪や体は、家族が洗ってあげて体力を温存してあげる必要があると感じた。

 

 

(4)傷口を傷めないようにするために 2022年3月3日(木)

傷口に貼ってあるテープを濡らさないようにするために、シリコンジェルシートを買った。粘着力が強くてシャワーを浴びても取れない。

 

 

(5)ケロイドにならないように手術の傷を早く治す 2022年3月3日(木)

夫は皮膚が弱い。手術傷がケロイドにならないように皮膚科から軟膏を処方してもらった。

 

 

(6)医療保険が下りた。レンタカーを借りることにした。 2022年3月11日(金)

夫の体力は公共交通機関が使えるほど回復していない。医療保険で下りたお金をレンタカーに使うことにした。

 

 

(7)夫の介護に集中しすぎたら、自分が食欲不振  2022年3月17日(木)

夫の食事に気を遣っていたら、自分が疲れてしまって食欲がなくなってしまった。気晴らしに2~3時間外出して1人時間を持つことも大事だ。

 

 

(8) 夫が元気を取り戻してきたら、家庭内で小さな衝突が始まった。  2022年3月17日(木)

夫が元気になるのは喜ばしいことではあるが、家庭の色々なことで衝突が出るようになった。それまで小さかった耳鳴りが強くなりだした。

ここから先しばらくは、家庭内がギクシャクすることになる。

 

 

(9)低血糖によるイライラ解消に「炭水化物」 2022年6月4日

5ヵ月ぶりに地元の沖縄へ戻り、かかりつけ医に挨拶に行った。夫のイライラがこの数ヵ月酷かったので、思い切って相談。

低血糖症のスタートで、受診のタイミングがとても良かったと言われた。

 

 

(10)低血糖症がかなり回復 2024年6月22日

炭水化物を多めに取るようにアドバイスを受けて、約2週間、夫のイライラがずいぶん収まってきた。

 

 

(11)夫の日常のイライラをデパスで押さえる 2022年11月24日(木)

炭水化物の摂取量を増やすことで、夫の爆発的なイライラは治まるようになってきたが、それでも一度怒りのスイッチが入るとなかなか治まらないことを

今度は夫自身がドクターに言った。就寝時に飲んでいるデパスを、日中に活用することを提案された。

 

 

 

 

 

以降は、自分自身をコントロールできるようになり、
2024年現在、心身共に穏やかな生活を取り戻せている。

日中にデパスを飲むことはなくなった。