大昔、今から15年以上も前ですが、当時の格闘技事情についてのお話です。

 

「総合格闘技の選手と、キックやボクシングの選手が試合するときって、だいたい総合の選手が相手に合わせたルールですよね。

 なんで立ち技の選手は総合のルールでやらないのでしょうか?

 やっぱり負けるのが怖いからですよね。昔K-1の選手がPRIDEの選手と戦った時もK-1ルールだったし。

 それで立ち技が勝って、総合より強いと言われても納得できないですが、どう思いますか?」

 

言われてみれば総合格闘技の選手が異種格闘試合するときって、総合ルールでやらないことが多いですね。

とは言っても、昔の他流試合でもK-1の選手が総合ルールやったりしてましたよ。

例えば、ピーターアーツとか。かなり人気もある選手が総合の試合して、知名度もそんなにない選手にそっこうで極められたりしたこともあります。

他にもサム・グレコという選手が、元K-1の佐竹選手と総合の試合したり。山本KID徳郁と安廣選手がMIXルールでやったりとか。

青木選手と自演乙がMIXでやったりとか。

 

試合ルールに関しては、本人同士が話し合って決めることなので外野がどうこう言う話ではなく、このルールならやってもいい。と本人が言ってるのでそれを楽しめばよいと思います。

ただ、立ち技選手と総合の選手が総合のルールで試合をするのと、総合の選手が立ち技のルールをやるのは根本的に違うところがあると思います。

 

総合の選手は打撃の練習もやりますよね。もちろん寝技や組技の練習をするから時間の割合は少なくなるかもしれません。

ですが、0ではないはずで、少なくとも打撃の防御ができない選手なんていないはずです。

逆に、立ち技の選手が寝技や投げ技、組技、関節技の練習をするか?と言われると、ほとんどの選手がやってないでしょう。

もちろん首相撲や投げ技、立ち関節技のある格闘技の選手はやりますが、それでも寝技の練習は0でしょう。

これが何を言いたいかといいますと、観客にお金を払わせて見せられるレベルではない。ということです。

立ち技の選手が総合ルールやって、満足に練習もしていない寝技で負けるのは当たり前。総合の選手なら防ぎ方でも見せられますが、それすらできず、ただただ何もできずに極められて終わり。

これが面白いか?と。

 

もちろんそういうのが面白い人もいるでしょうけど、お金払ってそんな試合見たいか?と言われたら別に見たくない。と僕は思います。

同じお金払うなら攻め合いも防ぎあいも楽しめる「プロの動き」が見たいです。

こんな考え方の選手がいるかどうかわかりませんが、お客さんにお金を払わせて見せられる技術もないルールで試合する意味があるのか?となったら「ない」となるのもしかたないでしょう。

 

立ち技同士の試合でも、ボクサーとキックボクサーが試合して、ローキックになすすべもなく倒される選手もいました。

そんな時「あいつはボクサー相手にローキックで勝って恥ずかしくないのか?」という話題は昔からありました。

結局、選手がどんな舞台に上がるか?

ということが問われているんでしょうね。

自分から挑戦を表明しているのに、相手の土俵で戦わないなら、そんなものは挑戦ではないでしょう。

挑戦する側は何らかの思惑があるから挑戦するのであって、その思惑を相手に押し付けるのは何か違う。スポンサーの意向とか裏事情でもない限り、挑戦する側が相手の土俵で戦わないなら最初からやらなければいいだけだと、僕は思います。

 

巌流島という格闘技イベントの感想を聞かせてほしいという依頼があったので、見に行ってきました。

依頼は動画に上がっていた1、2試合の2つ。

僕はプロの選手の試合を論じられるような立場ではないのですが、見たままの感想を書きます。

 

1試合目 テコンドー江畑選手 VS 怪力王クリスティアン選手

総合の試合なのかな?と思ってみていたのですが、どうやら立ち技ルールの試合のようです。

江畑選手が圧倒的に背が高い。

クリスティアン選手(書きづらいので以下、怪力王)は昔のマイティ・モーを思い出すような体格。

試合は正直面白くなかったです。

なにが面白くないかと言いますと、江畑選手がよく転ぶ。そのたびにストップがかかって仕切り直し。これの繰り返しでした。

途中いいのが入ってましたが、怪力王が接近するともみ合いになって転倒。というのが多くて、これわざと転んでないか?と思ってしまうほどでした。

何発か江畑選手のいい蹴りが入っていて、これは効いただろうな。とわかるのですが、あんなストップが多かったら怪力王は攻撃できない。そういうルールだから仕方ないにしてもひどかった。

普通の立ち技ルールの試合場にロープが張られている理由がわかってしまうほど、江畑選手が引いて引いて引いて転んでの繰り返しだったのが残念です。

あれ多分、ロープがあったら詰められてパンチくらってたんじゃないかな?という感じでした。

 

2試合目 女子キックボクシング同士。ぱんちゃん璃奈選手 VS ルシア選手

両方ばりばりのキックボクサー。

身長も同じくらいだし、階級も同じなのかな?と思ったら、ルシア選手は1階級上の選手だそうです。

試合展開は大打撃戦と言っても過言じゃないくらいの打ち合いでしたね。

お互いが距離の長いストレート、前蹴り、ミドル、ローを得意としている感じ。接近したときの回転力もほぼ同じでしたが、若干ルシア選手の方が接近戦が上手かったです。

パンチの外し方、距離の詰め方という部分でしたが、そこの差が大きく出ていました。

1R目の序盤は互角だったと感じます。中盤以降からルシア選手のパンチが伸び始め、けっこうヒットしていたかな。

2R目はルシア選手のパンチがより多く、深く入っていました。倒れなかったのが不思議なくらい入っていましたね。

3R目は璃奈選手の組んで膝が多く入っていて、組んだら璃奈選手。離れたらルシア選手のパンチ。がお互いをとらえていました。

全体を見たら、2-0くらいでルシア選手が勝つかなと思いました。

 

 

「総評」

1試合目はちょっとフラストレーションの溜まる展開でしたが、ダウンもあり、異種格闘技戦としてみれば面白いかな?

ただ、ロープのない会場であれだけ引いて引いて転んでしているなら、何らかの対策が必要に思います。

2試合目は技術レベルの近い試合だったので見ごたえありました。場外ブレイクもないし、ストップも少なく、組んでの膝も悪くない。

今回一つ気づいたのは、女子選手の技術について。

今までものすごく不思議に思っていたことなんですが、女子選手の接近戦は防御しない選手が多い。

なぜか打ち合いなのに相手のパンチを防御しようとする選手が少ないのです。

(先日感想記事を書いた宮崎選手は防御が上手かったです)

なんでだろ?と今まで思ってたのですが、相手のパンチが軽いから相打ち上等で打ち合いしてるんだとわかりました。

今回の試合、璃奈選手の被弾が多いのも、普段相手のパンチが軽いから受けてカウンター返すという戦術で戦っているのではないかな?と思いました。

今回のルシア選手、あきらかにパンチが強く、そして入る際に璃奈選手のパンチをしっかり外して長いストレートを打ち込んでいる場面が何度かあり、これは強いなと思いました。

璃奈選手もミドルやローがけっこうはしっていたので、パワー負けという感じがありましたね。2R目は出足が伸びず、明らかにパンチの距離が縮んでいました。おそらくルシア選手のパンチの威力に肝を冷やしていたので無意識に間合いに入りづらくなったのかな?と思いました。3R目には吹っ切れたのか、踏み込みも戻って打ち合っていましたね。

 

 

「これはちょっと・・・と思ったところ」

動画の途中にお互いの陣営がコメントする構成になっていたのですが、なんというか、ぱんちゃん璃奈選手の陣営のコメントがよくないなと思いました。

相手は階級上の選手だ。とか、ルールが。とかいろいろ言ってましたが、そもそも試合を受けた時点でそれはわかっていることですよね?

そして階級上と言っても、正直体格は全然変わらない(もちろん筋量や骨格は違うかもしれない)し、そこを言い訳にするなら試合を受けるべきではないと思いました。

これは僕が体重性という概念のない場で空手をやっていたから感じるだけかもしれませんが、選手本人は前向きなコメントをしているのに、負けてから周りがルールに言及するのが残念に思えました。

久しぶりに仮面ライダーの依頼記事書きます。

 

「歴代仮面ライダーの性能を比較したら、やはり新型に近づくほど性能が良いのでしょうか?」

「最新のガッチャード、平成最後のオーマジオウ、と比べた場合昭和ライダーの性能って低いですか?」

 

先に答えを出すと、一概に何もかもの性能が低いとは言いませんが、やはり時代が新しくなるほど良い機能が発生しやすいです。

旧1号の頃から見ていくと、新世代になればなるほど色々な機能が追加されていくのは確かです。

これには時代背景も関わってきます。

仮面ライダー1号が誕生したのは50年以上も前です。その頃と現在では現実世界の化学知識が天と地ほども違います。

確か個人用のパソコンでapple1というのが出回っていたのですら1号誕生の数年後です。さらに数年後には有名なPC8801というパソコンが販売されていました。

ネットでパソコンの歴史を調べてみたところ、50年前のパソコンと現代のパソコンを比較すると下手すると、その演算速度は1億倍近く速くなっているらしいです(僕はこの手の話に疎いので間違ってたらごめんなさい)。

その当時に当たり前として存在する創作物は、その当時の科学力にも大きく影響を受けるので新型の方が高い性能なのは当たり前と言えるでしょう。それを踏まえてみていきましょう。

 

「性能1 身体性能」

比較できる部分を比較しましょう。昭和代表は仮面ライダー旧1号(以下1号)、平成最後のジオウはオーマジオウ(以下ジオウ)、最新のガッチャードはプラチナガッチャード(以下ガッチャード)で比較します。

 

1号:15.3m(幅跳び48.7m)

ジオウ:240.6m

ガッチャード:153.1m

 

ふむふむ。ガッチャードはシリーズが完結していないので、現在は中間形態というところでしょうか?

現時点ではジオウが最もよくジャンプできるようですね。

1号は15.3mと控えめな数値設定でしたが、それでも常人と比べると10倍以上もジャンプできるとわかります。

最新のガッチャードと比較すると10倍も違うのですね。

 

 

「性能2 感覚」

続いて視聴覚などの感覚について。

 

1号:常人の3倍の視力(4.5)。40kmの聴覚を持つ。あらゆる電波をキャッチできる、紫外線、赤外線も見える。

ジオウ:不明

ガッチャード:常人の30倍の視力、接触、気流、熱、音、匂いといった物理現象をこれまで(通常形態)の10倍感じ取る。

 

感覚についても、最新のガッチャードは通常形態で常人の10倍。プラチナだと30倍まで強化されるようですね。

1号は視力4.5とやや控えめではありますが、電波関係の性能は非常にすぐれていて、100m以内であれば相手の挙動を察知できるという凄い機能を持っています。

 

 

「性能3 特殊能力」

ここからは特殊能力について触れてみましょう。1号については新1号の資料しかなかったので、ここだけは新1号にします。

 

・1号

・ダイナミックボイス

・クラッシャー

・ライダーパワー装置

 

ジオウ

・オーナメントスロット

最大6個のウォッチを同時に稼働できる。ウォッチは手に取るだけで発動可能。

・スーツ

自己修復機能によってダメージの蓄積がほぼない。

・勲章(肩掛けベルト)

セパレートサージを放ち4km圏内の触れたものを異次元に送る。

・シューズ

因果律を操作して空中を浮揚することができる。

・肩部のプロテクター

鋼鉄の1200倍の強度。

・グローブ

周囲の物体の因果律を操作して自在に操ることができる。

・データ収集装置

敵の攻撃、回避タイミング、相手との距離、射撃の着弾点などを知ることができる。

・視覚装置

視野角270度、常時1000~1200度の赤熱した状態で、エネルギーを最大まで高めると熱線が放てる。

・オーマシグナル

どんな相手でも変身者の力が上回るようにシステムの歩度を調整する。

・理論具現化装置

森羅万象を実体化することが可能で、変身時に各種装備を装着させる働きをしている。

・ドライバー

時空を無に帰すほどの破壊力と、無か時空を生み出す創造力を変身者に与える。

 

 

・ガッチャード

・変換路

友情や情熱といった感情からエネルギーを錬成することができる。

 

公式HPからの引用で、特殊能力らしきものをかき出しました。

ガッチャードについては変換路いがいにそれらしきものはありませんでした(高圧で〇〇するなどしか書かれていない)。

ジオウについてもオーマジオウの紹介ページで書かれているそれっぽいものをかき出しました。

意外と時間を操るとか念動力についての記述はありませんでした。

ガッチャードは他の形態や装着するカードによって色々な能力があるのはわかりますので、やはり1号は圧倒的に特殊な能力が少ないです。

 

 

 

「まとめ」

今回は50年前と最近の仮面ライダーの性能についてサラっと見てみました。

やはり大昔の設定はアッサリしています。

現実でも50年前なんて今から比べると何もないに等しいです。持ち歩ける携帯電話なんて重さ3kgあったし、レビンと言う車の馬力も1970年代と現代では3倍くらい違います。とにかくありとあらゆる技術が雲泥の差だったことは間違いありません。

化学、技術の50年というのはそれほど差があるのです。

なので、現代と50年前の人類の発想も全然違うはずです。当時考え出された人物が現在と比べると低性能なのは当然だといえるでしょう。

 

ただ、考えようによっては、50年も前にこんな設定考えられたってスゲー!

と思う部分も多々あります。

例えばパワー関連。改造人間ということで全身が機械化されているわけですが、1号は片手で5トンの物体を持ち上げることができます。足には小型コンピューターが埋め込まれていて、精密な技術とパワーコントロールが可能となっている。

口元のダイナミックボイスは300ホーンの音響攻撃ができる。電光ライダーキックは凄まじい速度で蹴りこむため、足先が空気との摩擦で発光する。などです。

詳しく書くとキリがないのですが、読んでいるとものすごく豊かな発想の元に練り上げられたキャラクターだとわかります。

しかも完全に荒唐無稽ではなく、科学的に理にかなっているものがけっこう多い。

逆に最近の設定は読んだだけでは????となるようなものが多く、よく言えば発想力豊、悪く言えばかなり雑だなと感じてしまうほどでした。

 

以上新旧の性能比較をしてみました。

 

 

「仮面ライダー図鑑で、よく昭和ライダーの性能が劣化させられてると聞きます。

 公式が出している情報サイトで劣化させられているのは問題だと思いますが、劣化させられてるのは昭和ライダーだけでしょうか?」

 

昭和シリーズだけでなく、平成シリーズでも放送当時より表現が抑えられているものはあります。

例えばファイズのフォトンブレイカー。

放送当時は「航空母艦さえも両断する」という威力だったのが「列車を両断する」に書き換えられています。

スカイライダーやストロンガー、スーパー1の表現もかなり抑えられていますがこれも相当なものです。単純な大きさだけで見ても10倍以上の開きがあります。

 

続いてカブト。

クロックアップの説明に「数秒で解除して」と書かれていますが、実は放送当時のHPにはこの記述はありませんでした。

ホッパーズが登場した頃に初めて「クロックオーバーして肉体に負荷をかけない」という記述が記載されましたが、このころはカブトのベルトにこの説明はなく、クロックオーバーはするが何秒くらい?というのは不明だったのです。

たんに書き忘れていただけなのでしょうが、ある意味、図鑑が登場することによって制限が厳しくなったともとれるでしょう。

 

響鬼

劣化というわけではありませんが、放送当時のHPに記載されていた腕力の数値が削除されている。

うろ覚えですが、確か響鬼は6トン。紅は7トン。装甲で8トンを持ち上げるという設定だった。

 

とりあえずパっとみたところでこんな感じでしたね。

前にも書いたことですが、図鑑を制作されている担当者の方が「これが公式!というガチガチのものではない」と言っておられたので、参考くらいで見ておくのが良いのではないでしょうか。

 

 

またまた格闘技の記事です。

 

「主さんは最近はやりの喧嘩自慢を制裁!動画についてどう思いますか?

  やっぱり格闘技やってる人なら簡単に勝てるものなんでしょうか?」

 

流行ってるんですね。そういう動画が・・・。

う~ん、実はその手の話は昔からよくあるんですよ。

僕の空手の過去記事に書いたことあるのですが、現代でも道場破りっているんです。

動画で配信してるってことは、筋書があるのかな~と思うのですが、仮に本気でやりあっているということで記事を書きます。

 

「素人の喧嘩自慢に簡単に勝てるか?」

その時のルールによるとしか言いようがありません。

例えばキックボクシングのルールで3分3Rでやるとします。

こういう限定されたルールの中でお互いがそれを遵守して戦うとしたら、経験者の方が有利になりやすいです。

ですが、経験者とは無敵の超人ではありません。

いくら素人でもパンチが入ればダメージを受けますし、倒れることもあります。

簡単に倒せるかどうかはわかりませんが、限りなく有利に戦うことはできると思います。

 

「ケンカ自慢はなぜルールがあると有利に戦えないのか」

有利に戦えないのは当たり前です。

それがルールだからです。

100mを走るのだけがものすごく速い未経験者がマラソンの大会に出て勝てるか?と言われたら、やはり不利です。

ボールをものすごく速く投げれるだけの未経験者が、外野の守備をいきなりできるわけではない。

リフティングの回数だけが世界レベルの人だからと言って、サッカー選手としていきなりプロと分かり合えるか?無理ですよね。

それらと同じで、喧嘩自慢の人がいきなりルールのある格闘技で戦うと不利だということです。

あとは、気持ちの問題もあるかもしれません。

喧嘩になるということは、お互いが興奮状態で戦いますが、ルールのあるリングの上では別に相手が憎いわけでもなく、アドレナリンが出てなかったりするから、いつもより撃たれ弱くなったりするのかもしれません。

 

「動画について」

僕は正直そういう動画が好きではないです。

試しに何本か見てみましたが、どれも同じような内容で生意気な態度の人がジムに入ってきてスパーリングして。という感じです。

昔と違って素人側の人も格闘技経験者じゃないかな?と思う動きをする人がほとんどですが、それでもプロと素人が戦うのは危険だと思います。打撃の流し方や殴られ方、首や全身の筋肉をしっかり鍛えたりしているならいいですが、手加減していても顔面にいいのが入れば骨折したり、むち打ちになったりするかもしれないです。

どうしても避けられない状況というならまだしも、それを売りにする動画は見たくないなと思いました。